春季東京都大会準々決勝ライバル市大三高との大一番をコールドで勝った青道高校はミーティングを終えそれぞれが各々自主練に励む中
「兄ちゃん 久し振りだね」
「あぁ 久しってかさっきもベンチにいたろ」
「まぁ そうなんだけどさ」
「喋ってなかったからな 仕方ないかな」
蒼野蒼一が兄であり市大三高戦で4打数3安打3本塁打チームトップの成績を出し蒼野蒼士と会っていた。
「んでなんの」
「まぁ 検討は付くか。」
蒼一の目を見て大体の事を察していた
「うん 兄ちゃん 」
「 何時ものやつ」
「やるか。」
Bグラウンドでピッチャーマウンドに1人
バッターボックスに1人
そして
ホームベースにキャッチャー
「やれやれ 高校ではもうキャッチャーしない予定だったんだけどな。」
「ごめんね 桜橙君」
白咲桜橙が立っていた
「いえ もう慣れましたよ。」
困ったように笑うと蒼士はマウンドの弟に向かい合い
「んじゃ やるか 」
1言言うとバットを構え直し準備を終えた
蒼野蒼一は頷くと
投球動作に終えて第一球を投げる
蒼野はストレートを内角に投げ込んだ
蒼士は振らずにボールを見た
ボールはストライクゾーンギリギリに入ってきた
(ははっ エグいな)
一球目を見て最初の感想が弟の一球に思わず最初に思った感想であった
(余裕に見たな)
(まぁ 兄ちゃんはエグいってのは昔っから知っていたしな)
蒼一は第2球を投げた
今度は内角に高速スライダーを外から中に入ってくるフロントドアを投げ込んで来た
これは蒼士がバットの根っこの部分に当て後ろのバックネットに当たる
(ふぅ〜 これも前に来た時とはレベルが違うね)
(まぁ 兄ちゃんはこれぐらいは当てるよね)
両者が不敵に笑みを浮かべながら睨み合う。
「とんでもないな 蒼野の弟」
「150Km 出てんじゃねぇか」
「ストレートのキレもノビもエグいな」
「スライダーのキレも中学いや高校ではNo.1クラスだな。」
「コントロールもそうだがストレートのキレもスピードもほぼ同じ位だ見分けるなんて普通は出来んぞ。」
「スライダーだけじゃなくストレートの振りも軌道も全く同じで見分けるのは出来ないな。」
「まだなにか持ってるね彼」
「何がって何がっすか 亮さん」
「まだスライダーしか見てないって事だよ」
「それにリトルシニア合わせてヒットをわずか3本しか、しかも同じ相手にそれも全国大会決勝でしか打たれてない上に失点数3点これも同じ相手からしか取られてない投手がだよ。此れだけの訳ないよね。」
亮介の説明に倉持が納得する一方御幸が亮介の説明からある事を考えていた
(あいつ どれぐらい隠してんだ)
「あわわ 片岡監督止めなくていいんですか!!」
「 ...........」
(蒼一君がどう抑えるか気になるのね)
片岡監督と大田部長と高島部長も2人の兄弟対決を固唾を呑んで見守っていた
蒼一が3球目を投げた
ボールはインコースに膝下にタイミングを完全に崩したチェンジアップを投げてきた
普通なら三振なのだが
蒼士が体勢を崩しながらも何とかバットに当てファウルで粘った
「エグいな 今のチェンジアップは」
(当てた奴がよく言うな)
「「「けど弱点があるな」」」
蒼一の弱点に蒼士と監督の片岡、主将の結城、正捕手の御幸が気が付いていた
次の運命の一球
蒼一が今の中で1番のストレートを内角に高めに投げてきた
蒼士がタイミングを合わせて振るが
ボールはショートに高々と上がった
ショートの定位置にボールが落ちて行った
「ショートフライだな」
兄弟対決は痛み分けで終わった
「よし次は「ここまでだ」監督!!!」
2人の兄弟対決に監督が途中で止めた
「お前達 後で監督室に来てくれ。」
それだけ言うと監督は監督室に戻っていた