星を継ぐ者の二次創作になっていますが、クロスオーバーと言えるほどではないかと思います。
「じゃあ、なんだい、つまり地球にはよくわからない先史文明があって、それは月面にまで行ける科学水準にあったが、今は跡形もなく消え去っていて、ウマ娘はその子孫じゃないか、って言いたいのかい?」
メジロ7号が月から持ち帰ったイヤーマフは議論を巻き起こした。一応、その中でトップレベルと言える学術会議に、私、アグネスタキオンは参加している。
私が話の導入に便利な方であることは認識している、が限界だってある。
メジロ7号に搭載した高性能スキャナ、イヤーマフを見つけたお手柄のソレを開発したイギリス人エンジニアが提案した仮説は、あまりに従来の常識とかけ離れていた。
少なくとも参加者の大半が博士号を持つこの場で話すには、あまりに荒唐無稽な話であるように感じた。
特に会議にはウマ娘が私しか参加していないので、そんな訳の分からないものの子孫だと言われたのだから、反応しないわけにはいかなかった。
馬鹿らしい、と隣の髪のない生物学教授だって言っている。
彼は文面で受ける印象よりも若かった。生物学はウマ娘という、正体不明の理不尽な存在があることで学会全体が萎縮気味であったが、その中でははっきりとものを言うので、てっきり権威ある大御所だと思い込んでいた。
一方で、イギリス人エンジニアの方もよく見たら若い。立派な髭を蓄えているので年がいっているのかと思ったがそうじゃないらしい。トレーナー君が毎朝剃ってるアレって、放置したらああなるのか。ちゃんと剃らせないと。
なぜ私が会議に参加しているのかを振り返る。議論が発散しやすい目的が不明確な会議では、各人がどのようなポジションを期待して召集されたのか把握しておくことが大事だと考えていた。
件のイギリス人エンジニアは、スキャナが年代測定法に影響を与えるかを確認するために呼ばれている。彼はそれをあり得ないと切って捨てた。そして今、議論をかき回している。
誰も彼に退席を求めていないのは有り難いからだ。最初からわかっていたが、これだけの面子が揃えられて「よく分かりませんでした」と結論するのはバツが悪い。
私は話によると、ウマ娘に詳しいやつ、と要求されて会議に選ばれたらしい。ありがたいことではあるが、多分、アグネス間違いだ。
会議に参加する面々はどう考えても、ウマ娘とは現代科学を持ってしてもこれほどによく分からない生き物なのだよ、と高説を聞きたいわけではないことはわかる。
ウマ娘に対する仮説、つまり民話とか伝承、ウワサとかヒミツだったらデジタル君の得意分野だ。
彼女はウマ娘好きが高じてウマ娘社会学で学位をとった。いまいち学生時代にしていたことと、どう違うのか分かりづらいが。
ただ彼女はアグネスのオチの方の担当なのでこの場にはいない。
ちなみに私の専攻はウマ娘生態学だ。裾野が広くてどんな分野にも手につけられるのが利点である。
ウマ娘に学会の門戸が開かれたのは、人類史を考えると最近だ。それ以前は身分を隠して参加したりする必要があったらしい。
ただ学会がウマ娘に対して閉鎖的なところはまだ存在する。ウマ娘が物理法則や統一理論、量子ホニャララに手をつけようとすると、そこはヒトの領域であるとして、まずは自分の種族の理不尽さを解明せよ、と取り上げられてしまう。
ヒトがウマ娘について研究しようとした場合、大変な困難を伴うことは理解できる訳であるから、そっちはそっちで専念してくれと言われるのは理解できる。ただ納得はしかねる。
会議はいつの間にか「ゴールドシップ」の話題に入っていた。
話題のイヤーマフはメジロ7号に乗り込んだブルボン君のチームが回収したわけだが、画像が出回るとネット上にはゴールドシップがつけているものでは?、という意見がポコポコ出て来た。
「URAを含む、国内のウマ娘団体は『ゴールドシップ』という名のウマ娘を確認していないよ。正確な記録を取り始めた以前の、断片的な記録にも存在していないことを確認している、と言うのが結果になるね」
ゴールドシップというウマ娘は実在していなかった。じゃあなんでそんなに有名かというと、エジプトのヒエログリフに刻まれていたからだ。それも丁寧なレタリングが施されたカタカナで。
それが日本の古代ウマ娘史の研究を終わらせてしまった訳だが、同じくヒエログリフに刻まれた肖像と思われる絵は、ウマ耳とウマ尻尾を持つ明らかなウマ娘であった。
その肖像が話題のイヤーマフをつけているように見える、という感想は歴史ミステリー好きならすぐに思い浮かぶものだ。ただし見える、というだけでは同じヒエログリフにだって宇宙飛行士がいる。
やっぱり会議にはデジタル君が来るべきだったな、と思う。
彼らは、ゴールドシップは存在しません、という官僚的な答えを期待しているわけではないだろう。彼女なら、ゴールドシップについて伝説やなんかを織り交ぜながらスラスラ早口で話してくれるはずだ。
それは会議の雰囲気から早くに察していたので、デジタル君に要点をかい摘んで質問のメールを送っているのだが、どうも返信が遅い。
現地が深夜なのは理解しているが、イベントが近いここひと月は彼女の活動時間であるはずだ。
はーやーくー、と催促のメールを送る。
知る由もないことであるが、深夜に絶賛追い込み作業中だったデジタル君は、高い負荷でマシンを動かしながらガリガリしていた。そこに私の質問メールの受信通知が出た瞬間、マシンに限界が来たのか落ちてしまったらしい。
様子から電源の再投入には失敗したようだ。いわゆるお亡くなりだ。メールはウマホの方にも入ってるんだから、そっちから回答して欲しいので再度、催促のメールを送る。
デジタル君の元トレーナーを経由して、私のモル...トレーナー君から連絡が入る。どうもデジタル君、深夜に絶叫したらしい。彼女がうつ伏せで床に倒れている画像も送られて来た。
デジタル君が死んでしまった。と言っても、よくあることなので3回目の催促を送る。辞めるようにトレーナー君から連絡が入った。メールの度に頭を打ちつけているらしい。私たちは下の階に住んでいる。
だから作業用マシンを買うときにスペックを重視しろと言ったのだ。デジタル君、メーカーにこだわりがあるみたいで、そこそこのスペックがあって、デザインもいいやつを買っていた。
同じ値段を出すなら後から部品を変えてスペックを上げられる方にすべきだと言ったのだが、意思は変わらなかった。それからしばらく買い替えていないので限界が来たのだろう。
研究で使っている私よりもマシンを酷使しているのだから、もっと頻繁に買い替えるか何かするべきだ。バックアップにも気を使った方がいい。
会議は「そもそもウマ娘の名前はどこから来ているのか」という話に移っていた。
よくあるウマ娘七不思議の一つだ。ウマ娘は言葉を喋れるようになると、いきなり自分の名前を名乗る。
「ウマ娘はナニから名前を教えられるのか、それがイヤーマフの持ち主と関係してるんじゃないか?、全能のアグネスタキオン」
イギリス人エンジニアが尋ねてくる。学生時代に名乗った恥ずかしい二つ名で呼ぶなんて随分ニッチでイヤミじゃないか。
「君たちだって、いつ自分の名前を知ったかなんて覚えていないだろう?、それと同じだよ」
なるほどね、とイギリス人を引っ込ませる。やったよ、トレーナー君。
「全能のアグネスタキオンがいう通り、記憶や言い伝えといった曖昧なものをベースに議論しても何の結論にも至れない。確かな物証、データを元に積み上げるのが科学のスタンスであるべきだ」
隣の髪のない生物学者がいう。待ってくれ、君はそんなイヤミをいうタイプじゃないだろう。
嫌な予感がして、英語翻訳に私の名前を入れた。Omn- AgnesTachyon と訳された。
いったい何から学習してるんだいコレは、と疑問に思う。
英語母国語圏はこれだからイヤだ。世界標準語を笠に着て自分たちが評価するときは、まるで機械翻訳を通したかのような言い回しだとか言うくせに、サラッと自分たちはそれに頼る。
大方、日本から来る私のために、失礼な言い方にならないよう再翻訳をかけた善意の行動であると思うが、英語翻訳が細部で変なコトを言う何て普段、使っている側からしたら常識じゃないか。
そもそも意味として変だと思わなかったのかい、と思ったが、それは仕方ないか、と自己解決する。どこの国もウマ娘の名前は少し変だ。少し長いが、ゼンノウノアグネスタキオンもウマ娘としてそう変な名前ではない。
英語でこのウマ娘の名前の意味を教えてくれ、と言われることは多い。ただ私達の名前はどうにも訳すのが難しいわけだから難儀する。
私の場合は、タキオンがあのタキオン粒子だと説明すると大体、驚かれる。想像するよりハイソだからだろう。一度、滝行のことだろ言われたことがある。それならタキインだ。
一番、海外で意味を教えてくれ、と言われるのはフクキタル君だ。
まず見た目のインパクトが強い。セーラー服で招き猫で目がシイタケだ。気になって当たり前である。近代日本を象徴していると言っても過言ではない。
ただ彼女の名前の意味はハッピーカムカムで通じるので楽ではある。
話は変わるが、フクキタル君は私の天敵だった。意外に思われることが多いが、私は「笑い」に弱い。
彼女の勝負服は本当に何とかして欲しかったのだ。勝負服の彼女とレースで一緒になったことは幸いないのだが、もし彼女の背中の「にゃーさん」とレース中に目があったら、笑わないでいる自信がない。
ある日、彼女が勝負服を新調して招き猫を担がなくなった、と聞いて喜んで見に行ったことがある。いわゆるフルアーマーフクキタル君だ。
ただ、クルっと回って後ろを見せてもらった時、帽子にしっかり「にゃーさん」が居て笑うのが止まらなくなってしまった。
その後、過呼吸を起こして医務室に運び込まれた。心肺の強いウマ娘が過呼吸で倒れたのは過去に例がないらしい。
彼女について一番好きなエピソードは、英語で自分の名前を紹介しましょうと言われてハッピーカムカムと言ったことだ。あまりにも強い。
中央トレセンには一応、基礎教養として英語科目の選考があって、それを潜り抜けて来ているはずなのだが、彼女の言う通り、選択問題を全てお告げで決めたのであれば開運グッズは本物である。
あぁ、ダメだ、思い出したら面白くなって来た。
「彼女、大丈夫なのか?、嘲笑っているように見えるし、毛も逆立っているけど」
「wikiで見た彼女に説明に、あの状態は何かをひらめいた状態だとある。彼女には、何か結論が出たんじゃないか?」
周囲で誤解が進んでいる。
会議はイギリス人エンジニアと髪のない生物学者の言い合いで白熱している。前者がイヤーマフが月にあってもいい理由を考えているのに対し、後者はあってはならない理由をあげている。交わることはない。
現実にイヤーマフは月にあったのだ。それは認めなければならない。仮に年代測定法に過誤があって、現代のものであったとしても誰が月面に忘れていったのか分からない。
メジロ7号はアメリカの有人月面探査以来、実に44年ぶりに月に降り立っている。アポロ計画にウマ娘は参加していないので、初めて月に足跡を残したウマ娘はミホノブルボンであった。
その彼女が落としていないのだから、それ以前の誰かが置いていったとしか考えられない。
そもそもウマ娘用なのかは議論の余地がある。ただ、月面にあったこと、年代測定で5万年前のものであること、を言われなければ、どこかのウマ娘のイヤーマフであるとしか見えない。
会議には一応、地球での最高学術会議に相応しく、実物のイヤーマフが中央に置かれている。厳重なケースに入っているが透明なのでよく見える。
あと例の高性能スキャナで撮った3次元画像も配布されている。
メジロ8号には、より高出力の改良型スキャナを搭載するそうだ。それであれば地面の中もある程度は透過できるそうで、イヤーマフが落ちていた付近を調査するそうだ。
アメリカが公的機関での月面探査計画を急ピッチで再始動しているとの話も出ている。実物を目の前にしても信憑性がないように感じるのだが、少なくとも国が動くレベルの代物であることは確かなようだ。
それにしてもいい椅子だ。座っていて全く違和感がない。ウマ娘サイズの椅子は作りが大雑把であまり座り心地の良くないものが多いのだけれど、これはすごくイイ。
今度、トレーナー君に買ってもらおう、と思って調べているのだが、型番を示す銘板のようなものは見当たらないし、外観で検索をかけても見つからない。
まさか特注なのか?、だとしたら同じものを注文しなければならなかった。最近は座るのが仕事なので、椅子にお金をかけすぎて困ることはないのだ。
どうもこの国でのトレセン学園的な所にだけ販売している限定品のようだった。私が会議に参加するとのことで持って来てくれたらしい。ツテをあれこれ使って何とか手に入らないか試行錯誤したがダメだった。
やはり会議の時、無理矢理でも持って帰ればよかった。会議の終わりに主催する側に尋ねたら、気に入られたのなら持って帰りますか、と言われていた。荷物になるので流石に断ったが、全く手に入らないなんて想像しないじゃないか。
私たちは基本走る生き物なので、座ることに注力していない。ただこの国には相当に気の利くヒトがいたらしい。そう、これはヒトの仕事によるものだ。
リクライニングはスムーズで、座面の高さ調整も突っ掛かりが全くない。後よく分からないレバーがもう一つあって、理由がわからないが肘掛けまで前後する。何かと大雑把なウマ娘の仕事では絶対にない。
「彼女、椅子を眺めたり、色々操作したりしてるが、飽きたんじゃないか?」
「ウマ娘の集中が持続する時間は短いって聞くからな、仕方ないだろう」
集会に一人だけウマ娘が参加したら目立つことを忘れていた。
会議が今回の議論のレガシーの話に移っている。主催した側から来た優秀な進行役が取り仕切っているからだ。じゃないといつまでも言い合っている。
もうそんな時間かな、と思うが長時間拘束できる面子でもない。
結論が出ないのは最初からわかっていた。対象があまりに荒唐無稽だ。だけど何かを残さないと錚々たるメンバーを集めた意味がない。
誰かがイヤーマフの持ち主の名前を決めようと言った。悪くない。名前をつけるのは知性が必要で形に残る。
優しい巨人はどうかな、と例のイギリス人が言った。
なるほどね、と思う。まずイヤーマフとは言うが大きい。使用者の推定身長は2m50cm程度だとされていた。ヒトである可能性は低い。
優しいの方は、おそらくウマ娘の学名であるHomo Benignus(優しい人)から来ている。
ほとんど直球でウマ娘のことじゃないか、と思うが、まあ少しだけ洒落てるしイイか。
珍しく満場一致で決まる。
「そしてここからがオフレコです」
主催者が言った。同時にウマ娘にかろうじて聞こえる程度だがガシャンという。
おそらく盗聴対策。非公開情報の開示だ。今までの情報は全て一般にも公開されている。イヤーマフは目の前にあるがペタペタ触れたわけでもない。
「イヤーマフにはスイッチがあったようです」
そして、調査の際に誤って押してしまった、と言った。あまりに不用心だが押しちゃったなら仕方がない。イギリス人がもう一回、押してみるのがいいと言った。確かにOFFになるかもしれない。
関係ないが帰りの飛行機の時間が気になる。せっかく海外に出たのだから観光したいという気持ちはないではないが、私がトレーナー君抜きに宿泊出張なんて出来るはずがない。
移動時間を抜きにすれば日帰りだった。今回、彼はどうしても都合がつかなかったのだ。一緒に行けたならケルンのレース場まで行って走ってみたかった。芝の2000m級のコースで、日本と違って森の中にあるらしい。気持ちが良さそうだ。
「スイッチを押した結果、どこかとの通信を始めたようです」
通信方式が電波じゃないらしい。イヤーマフ周辺の重力が微細だが変動している。通信だと言ったのは、イヤーマフは何かの問いかけに答えているからだ。問いかけはイヤーマフの周辺以外の全てから行われていた。
地球の重力が周期的に微細に変動していることは知られていた。ただそれは宇宙的な自然現象によるものだと考えられていた。どうもそうではないらしい。
イヤーマフの応えた結果によって、太陽系そのものが微細ながら振動を変える。この恒星系の様々な場所に送られている探査機から得られた情報を統合すると、そのような結論が得られた。
しかも通信内容として推定されるのは数字だった。カウントダウンだったらインディペンデンス・デイだ。地球は滅ぶ。
ただ流石にカウントダウンではなく、スケールが不明だが、一定の数字を微妙に前後して通信しているらしい。
オフレコなわけだ、と言ったのが誰かわからないが、その通りだと思う。ウマ娘がいうのも何だが、あまりにも話のスケールが大きすぎる。その原因が、不用意にスイッチを押したから、というのも取り返しがつかなかった。
やっぱりもう一回、スイッチを押すべきだとイギリス人は言った。確かに通信が止まったら儲け物だ。でも、さらに数字が減ったらどうしたらいいんだろうねえ、と聞いてみたら、それもそうだね、としか答えが返ってこなかった。
<<何かが私たちの周りを回ってます!>>
会議が終わってオフレコモードが解除された後、デジタル君から返信があった。つまりコレが今回のオチだ。
彼女は死の淵から蘇って何かを受信したらしい。
<<目を覚ましたまえ、君が失ったデータはもう2度と返ってはこないよ>>
丹念にもう一度、殺しておく。トレーナー君から苦情が入った。多分、もう一回死んだのだろう。
何で彼女がそんなことを言ったのかは機上で考えることにする。時間はいくらでもある。今は出発まで時間がない。
飛行機ではウマ娘は強制的にファーストクラスの一つ上のクラスになる。大まかには運ぶ容積で値段が決まる訳だから仕方がないと思うが、ウマ娘のエコノミーだってあっていいじゃないか、値段的に。
まあ、今回の旅費は会議の主催者持ちだ。気にすることはない。
飛行機の中でも電波が入るようになったのは、素晴らしい技術発展だと思う。ヒマは何よりウマ娘に堪える。学生時代の海外遠征で、トレーナー君を困らせた事を思い出す。
「なるほど、ラップタイムか」
空港を離陸した直後、彼女の発言の真意に思い至った。周回する、微妙に前後する、第3者に計ってもらう必要がある、なるほどラップタイムだ。
ウマ娘らしい着目点、柔軟な発想、ある種の妄想力、デジタル君にしかできない。なぜオフレコ内容を何も教えてないのに言い出したかはわからないが、惜しいウマ娘を亡くしたかもしれない。
イヤーマフに問いかけていた何かは、おそらくずっと時間を教えてくれ、と太陽系規模で問いかけていた。スイッチが入り、イヤーマフはそれに応え出した。
だがどうだろう、スケールが分からないのでなんともだが、速すぎないかい?、いや速すぎるとか遅すぎるとかじゃなくてちょうど良すぎる。
普段、数字を扱っている者の直感。大きすぎもせず小さすぎもしない。概算結果と実数値が一致してしまっている時のあの感覚。
ウマホの電卓機能を立ち上げる。後、いくつかの調べ物。太陽系の正確な大きさなんて普通は把握してない。
結果は出た。軌道によるが、それが光速だとした場合、太陽系の周りをちょうど一周する。
未知の通信手段を持った何かが、太陽系の周りを、しかも光速で。
一体何が?
「やっぱり寝よう」
デジタル君に感化されて何か受信したかもしれない。そんなものは要らないので頭から追いやることにする。
トレーナー君に決まった時間に起こしてもらう事を頼んだ。一度寝たら彼に起こしてもらえないとスッキリしない。
本当は1話あたり10000文字いきたいんですが、これ以上話を展開できませんでした。
1話と違う意味で、この後どうやって話を持っていくか、悩む内容になってしまいました。
やっぱりチラシの裏だとあまりにUAが伸びなくて、移動させることにしました。