深海提督との最終決戦ですよ、いやー長かった!
勝つのか負けるのかは是非見届けてあげてね
最初は別垢の創作提督なりきりでの脳内設定を発展させた物語がようやく終わりを告げるじぇ……
最終回でもゆっくり見に行ってね!!!
(終)第十三話【決戦の時 後半 〜命を懸けた最後の戦い〜
白美「っははは!! チョロいわねアンタ達!!」
女幹部「あ゙っ゙……熱い……こ、こんなハズでは……っ、焼け死ぬのは……炎は……嫌ですわっ……」
鎮守府の周りに現れし深海棲艦の群れを退けて深海鎮守府へ突っ走り、侵入する為に奮闘しているタク提督
そして深海棲艦を信仰する者、深海教の本拠地で彼らのボスを葬る為に赴くカーラ
そのカーラの前に立ち塞がりし深海信者の幹部達と戦うはタク提督の昔からの知り合い、暗黒星雲三姉妹
幹部相手なのでまぁまぁ苦戦する想定だったが、カーラが深海教の本拠地に到達した頃には既に幹部達を全員倒していて──
紅香「ふぅっ、そこそこ手応えがあったけど、私達の敵じゃなかったねー」
白美「あたしの全てを焼き尽くすスペシャルな魔法が奴らにすっごく効いたのが決め手ね! 私らに挑むんなら炎耐性もうちょっと付けて来なさいってね! あーっはっはっは!」
魔亜夜「両方漏れなく燃やされちゃったから死体の利用は出来なくなったけどねぇ。さて、私達もカーラちゃんが向かったコイツらの本拠地に向かわなきゃ……あの子足速いし、戦いが始まるまでに間に合うかな」
幹部達を無事に倒した三姉妹、燃えゆく幹部達を死ぬまで見届けてからその場を飛び立ちカーラの元へ向かう──
その頃カーラは深海教の本拠地に侵入し、中に潜む信者達を倒しつつ過去に自分達を苦しめたマシンの破壊に成功しており──
カーラ「例のマシンの破壊に成功……でも、念の為この場で……もしこれが複数あったとしたらまだ転移魔法が使えない筈だし」
用心深く魔法のテストを行い、そして本当にまだマシンが複数あるのか転移魔法が発動せず、別のマシンを破壊するべく施設を探索する──
途中、まだ潜む深海信者を倒したり彼らの資料室を見つけていた
カーラ「ふーん……へー……アイツらがあぁなる理由とか、私達を潰した後の予定とかも書かれてる。でも、今は別に関係ない……私のこの用事が済んで仮に暇になった時に読み漁ろう」
資料室を出て、施設の更に奥まで進んで行くカーラ。しばらくすると第二のマシンを見つけると同時にそれを守る更なる幹部が立ち塞がって来たが転移魔法無しでも苦労する事なく討伐し、マシンを破壊する。これで転移魔法が発動かの確認を再び行って今度は無事に発動、これ以上マシンは無いと確信し、本題の鰐淵探しを始めて施設を更に奥深く進んで行って地下への長い階段を見つけ、降りて行くと大きな扉を見つける。それを開くとそこに鰐淵が──
カーラ「……やっと会えた、沢山の人々を苦しめた無数の悪事を働き、風雲さんを拉致した組織のボス……鰐淵瑠偉ッ!!」
鰐淵「ほう、ここまで辿り着いたか、我が深海棲艦信仰教団に楯突く者よ。前と比べて2人程いないようだが、果たしてたった1人で深海の力を得させていただいたワシと……女王様からの褒美でワシのボディガードにしてくださったお前の攻撃が通らない深海棲艦のお方達を倒せるかな?」
深海棲艦達「陸上ダガ……沈メテ……ヤル……ッ!!」
ただでは待ち構えておらず、強者の余裕ぶってカーラを挑発する鰐淵、しかしカーラも予想通りと言いたげな顔で3枚のカードを取り出し──
鰐淵「ほう……? そのような紙切れのような鉄クズで何をしようというのだ?」
カーラ「ご覧あれ……これが、魔物さんの編み出したお前達への対策っっ!! 出て来て、みんな!!」
3枚のカードを天に放り投げるとカードから光線が地面に向かって照射され、その場所に3隻の陸軍艦娘が現れる──
あきつ丸「おや、やはりここで出番でありますか」
熊野丸「あの化け物提督の言った通り、やはり深海棲艦を取り巻きに雇って来たな!」
モモち「て、提督は化け物じゃなくて魔物ですっっ! えっと……相手は重巡リ級と戦艦ル級ですか」
鰐淵「な、なんだこれは……!? 紙切れのような鉄クズの中から艦娘共が……!?」
カーラ「ふっ、おどろいた? この兵器こそが魔物さんの考えたお前達への対策……。仕組みとかはお前を倒してから説明してやるから……覚悟ッ!!」
深海棲艦達は陸軍艦娘に任せ、一目散に鰐淵に接近して星の魔法を放つカーラ。本来ならばカーラの攻撃は深海棲艦に受けてもらうと考えていた鰐淵だったが艦娘を相手するのに忙しい深海棲艦が庇ってくれるはずもなく、やむを得ず自らの腕でダメージを負いながらもブロックをする──
鰐淵「ちぃっ、こっそり仲間を出すという姑息な手段を使いおって! くらうがいい、ワシの砲撃の嵐をッ!」
魔法を放った後のカーラ目掛けて深海棲艦のように砲撃を行うも、転移魔法を駆使しつつ華麗に回避をするカーラ、回避したあとの隙を潰すように立て続けに炎の魔法を放つ──
カーラ「
鰐淵「
カーラに急接近して腰の入ったグーパンチを放つ鰐淵、避ける体勢には入ったが躱せずに少し攻撃を受けてしまい、想像以上の威力のパンチに吹き飛ばされて壁に激突してしまう──
鰐淵「さァ! お前を吹き飛ばすコレを腹に直接浴びせたらどうなるかなァ!」
壁に傾れ込むカーラに近づいてもう一発パンチを放とうとした……が、陸軍艦娘は既に深海棲艦達を討伐しており、熊野丸のタックルによる横槍で不発に終わる──
熊野丸「くっ……大丈夫か!?」
カーラ「っ……、少し痛いけど大丈夫……助かった、ありがとう。アイツのパンチの威力、想像以上……でも4人でまとめてかかれば……!」
モモち「ですねっ! 総動員であの人を倒しましょう! てーっ!」
陸軍艦娘達による砲撃で鰐淵の四股にダメージを与え、カーラの拘束魔法で鰐淵の体を魔法の鎖で拘束したのち接近し、鉤爪で鰐淵の全身を切り裂いて出来た傷に向かって再び炎の魔法を放とうとするが──
鰐淵「やむを得ん……女王様に教えてもらった奥の手を浴びるがいい!!」
そう言い放つと口を大きく開き、まるで司令深水女王がかつて放ったような水のブレスを全員に浴びせて反撃、まともに受けたカーラは思わず拘束魔法を解いてしまい、体が自由になってすぐに艦娘に向かって砲撃による攻撃を浴びせて怯ませ、カーラに再びパンチを浴びせようと拳を振りかぶる……その直後──
??「ガーディアンズストーン!!」
聞き覚えのある声が聞こえて来ると、カーラと陸軍艦娘達の周りを囲むように下から巨大な岩が出現して鰐淵のパンチをギリギリで防ぐ──
白美「待たせたわね魔法使い!!」
カーラ「暗黒星雲のお姉さん……! この岩は誰が……?」
紅香「それは私の攻守完璧な岩の魔法! 狙われてたのはカーラちゃんだったんだね……一応全員分出しててよかったぁ」
鰐淵「ど、どれだけの精鋭でワシを倒そうと……!」
あきつ丸「これだけ強き者が集まり、護衛もいなくなった以上お前がいくら強かろうと終わりでありますな」
最後の抗いで再び水ブレスを放とうとする鰐淵だったがその隙もなく魔亜夜に雷撃を浴びせられ、紅香の先程の魔法の攻撃版を喰らわされ、白美の炎の魔法で燃やされ、艦娘に一斉に砲撃されて吹き飛ばされ仰向けに倒れたあと、カーラの拘束魔法で再び拘束されて胸に飛び乗られ、口を足で踏み付けてブレスを吐かれないようにして──
カーラ「これでトドメ、カードの仕組みは魂になってから聞いて……」
鰐淵「あ゙がっ゙……!!」
再び動かれる前に喉元を鉤爪で串刺しにして、そこから念入りに切り裂いて遂に鰐淵の息の根を止める──
カーラ「……ふぅ。さ、今頃魂がふよふよしてるのかな……説明してやる。あのカードは艦娘さんを収納して持ち歩き、いつでも呼び出す事が出来る魔物さん考案の魔法のような兵器、名前は艦娘カード……素敵でしょ。聞こえていたら地獄にいるかつての仲間との話題にでもするといい……」
モモち「やりましたねっ! 遂に深海教の教祖を討伐ですっ!」
魔亜夜「久々に連戦したから疲れたよぉーー……アイテンタクル様にヨシヨシされたい……」
熊野丸「あの提督は今頃深海棲艦の鎮守府にいるだろ。今はアイツの無事を祈ってやるのが最善だろう」
白美「そうね。……ここまでお膳立てしたんだから深海提督くらいさっさとやっつけて真の力を取り戻しなさいよね、アイテンタクル様」
全員が各々タク提督に祈りを捧げ、白亜香への帰還を開始するのであった。深海信者の資料をお土産としてついでに持ち帰りながら──
そしてその頃、当のタク提督はというと漸く侵入経路を確保し、深海鎮守府の中に侵入する──
タク「侵入の為に開けた穴からの光以外は真っ暗だなぁ、用心せねば……」
炎の魔法を片手に出して松明代わりにしつつ先を進んで行くタク提督、意外にも道中で深海棲艦とは殆ど出会わずに済み、途中転びかけたりといった小さなハプニングはあれど先日に魔亜夜が潜入したエリアまで到達──
タク「おー、このエリアは割と明るめなんだ……深海棲艦といえども多少は光が無いとダメなのか、それとも水上で光を浴びるから慣らしの意味を込めての明るさなのか……とりあえずまだ先は長そう」
魔亜夜が過去に行ったであろう場所を多少巡りつつ、深海提督の姿が無いので他エリアを探索していると明らかに深海棲艦しか通れなさそうな水中を経由して向かうであろう場所を見つけ──
タク「……ここ泳いで行くしかないのか……? 他に道無いしこの水中に道ありそうだし……何故我が一族は水中に対応せずにいたんだ、ご先祖様よ……。覚悟を決める時かこれが、よしっ」
意を決して大きく息を吸い込んで水中に飛び込むタク提督、水中の一本道を進んで行くと思っていたよりすぐに水上に上がる事ができ、そこは先程とは打って変わってまた灯りが殆ど無いエリアではあるが入り口よりはほんの少しだけ明るさがあるといったエリア。灯りの確保とずぶ濡れになった体の乾かしを兼ねてまた炎の魔法を片手に先に進んで行くタク提督。しかしここで見張りの深海棲艦が数体現れて──
タク「遂に雑魚敵が出て来たか。こういうのを予想してのコレなんだよな〜……頼んだ、神州丸」
持参した兵器、艦娘カードから神州丸を召喚し、彼女に深海棲艦達の相手をしてもらって何事もなく無事に撃沈完了──
神州丸「ふぅ、しかしなるほど、このような感じで飛び出て戦うのですね。画期的だ……これならこのような探索時に我ら艦娘が邪魔にならずに済みますね」
タク「そうだろうそうだろう! いやー作っておいてよかった! そして収納も簡単、ここ押して光線当てるだけ」
そう言って艦娘カードのボタンを押して神州丸に光線を照射し、再び艦娘カードに収納する。そして探索再開して深海鎮守府の深い階層へと進んで行く──
タク「うーん……? ここは深海棲艦の食堂かな。……そういえば、こんなところまで来て陸の生物が普通に呼吸出来る辺り、深海棲艦達も酸素が必要なのかな。ルーツが艦娘らしいしそこも艦娘と同じって事だろうか。……ん、僅かに深海提督の気配が……近いなこれは」
いつ戦いが始まっても良いように心構えておきながら更に深い階層へと進むタク提督。恐らく最深部と思われる階層は陸上の海軍の鎮守府にある提督室付近と同じような、艦娘の部屋の代わりに深海棲艦の部屋と思われる場所が多数存在しており、深海棲艦の入渠室や工廠も発見。そして他の扉よりも数倍大きな、かつて深海教の本部に現れた"奴"が問題なく通れそうな大きさ扉を見つけるタク提督。ここに居ると確信して中に入ると物凄く広々とした部屋があり、そこには──
タク「……やはりここに居たか! 深海提督、司令深水女王!!」
司令深水女王「……久しイわネ、呉の……イえ、白亜香の提督さン。見張りヲ突破しタトイう事は遂ニ1人で深海棲艦ヲ倒せルヨウになったのカシら?」
周りに護衛の深海棲艦を12隻配置しながら待ち構えていた司令深水女王。取り巻きが思っていたより居る事に驚きつつも、とっておきと称して早速艦娘カードから全ての艦娘を呼び出して──
司令深水女王「ホう……そノ機械にヨッて艦娘を呼び出シテ見張りヲ倒してイたノネ。でモ艦娘が走レル水上も無イ中、この連合艦隊ノ対処は出来るノカシら?」
タク「このままでは当然出来ない、むしろ艦娘は足手纏いのデコイにしかならない……が! 貴様との戦いの為に新たに会得した、名前を特に決めてないこの技を使えばそうでもないっ!」
本気形態の翼を生やし、念じて杖を振るうと室内に海水が発生して人の膝下くらいに満たされ、艦娘が水上をいつも通りな感じで活動出来るようになり──
司令深水女王「おォー、なカナか考えたわネ」
暁「すごいっ! こんな技をひっそりと練習していたのね!」
神州丸「深海棲艦共も多少有利になってしまうがこれならば本艦以外の艦娘も動けますね」
島風「自由に動けるようになった今、スピードでは絶対負けません!」
タク「くくく、凄いだろう……足元を海水で満たす、攻撃でもなんでもないただの艦娘特化のサポート技……。さぁこれで深海棲艦共は艦娘に任せ、貴様との戦いに集中出来る……そろそろ始めようか、覚悟っ!」
説明をするだけして飛び上がり、杖の先の薙刀で司令深水女王に切り裂いてヒット&アウェイするタク提督。艦娘達もいつも通りの動きをして周りの深海棲艦達に攻撃を開始してダメージを与えていき──
金剛「敵艦隊、数体小破! いつも通り戦えてマース!」
タク「良いぞーみんな! その調子で深海棲艦は頼んだ!」
司令深水女王「そっチニ気を取らレテイて良いノカシラっ! そぉレ!」
ポニーテールのような形の巨大な口でタク提督に噛みつきにかかり、思い切りパクりと行った……と思わせ、あの時とは違う転移魔法で瞬間的に回避して雷撃魔法を直で浴びせる──
司令深水女王「うギギっ、前と比べてダめージが……やはリ鍛えて来たノね」
タク「そりゃ当然さ、前も効いてはいたがそんなに痛そうじゃなかったし、魔法も上位版だし、更に威力を上げる訓練もしたのだよ」
響「司令官、危ないっ!」
艦娘と戦っていた深海棲艦が突如タク提督に向かって一発砲撃を放ち、響の掛け声により少し対処は出来たが脚に少し攻撃をカスってしまう。ザマァと言わんばかりに司令深水女王は笑い、立て続けに本人も砲撃を放って攻撃するもこれは華麗に回避、しかしコッソリ貯めていた水ブレスを艦娘達に放射し、数隻が被弾してしまう──
夕張「くっ、水とはいえ中々痛いわね……っ」
タク「ぐー……流石は深海棲艦の大ボス、攻撃しつつ更に攻撃するなんて。私も貴様を倒せば同じ事が出来るのだけどな」
加賀「深海棲艦、そろそろ一隻は倒せそうよ。この子達の攻撃を……くらいなさいっ」
艦載機を飛ばして取り巻きの深海棲艦を漸く一隻撃沈、立て続けに島風の雷撃でもう一隻も撃沈し、調子の良いままにタク提督も司令深水女王に再び雷撃魔法を浴びせ、痺れている間に火炎魔法の追撃も浴びせる──
司令深水女王「中々やルわね、そロソろ本気、出さセテモらうわ!」
そう言い放つと突如としてポニーテールの巨大な口が咆哮を上げ、その口の中から無数の艦載機が現れてタク提督にも艦娘にも攻撃を始める。艦娘の何隻かは艦載機の処理に回り、余りは深海棲艦側を対処を行い、3隻目の深海棲艦を撃沈する──
神州丸「これだけの数でっ……ボスの護衛を任される程の精鋭だとっ、中々倒れないな……っ」
霞「ホント、とっとと死ねば良いのにっ……! 飛んでる奴の相手もしなきゃだし……!」
司令深水女王「くクク、艦娘も大変ネぇ。さて提督さン、次は貴方が私ニヨッて苦しむ番ヨぉっ!!」
飛ぶタク提督に砲撃を放ちながら避けた先に噛みつき攻撃を放ち続けて回避に専念させる司令深水女王。負けじとタク提督も回避しながら羽を弾丸のように飛ばして攻撃するも遂には被弾して脚を噛まれてしまい、噛んだまま水ブレスの準備を始める──
タク「マズイっ……密着状態だと転移魔法は密着者もくっ付いて来るから避けられん……!」
司令深水女王「へぇそウナんだ、良いコと聞いちャッタケど、逃げラレテも艦娘にコレを放つだケダからあんマ関係ないワね。フフフ……」
神州丸「て、提督殿を早く救出せねば! しかし……」
深海棲艦達「グルルッヒヒヒ……!」
ブレスの準備をする司令深水女王の邪魔をさせないとばかりに周りを囲む深海棲艦達。どうにか深海棲艦を攻撃して退かそうとするも、ダメージは受けつつも守る事を辞めない深海棲艦、そしてチャージが完了した水ブレスはタク提督に思い切り放射され、壁にめり込む程に吹き飛ばされる。そして守るターンが終わった深海棲艦も艦娘への攻撃を再開し──
司令深水女王「こレハ致命的なダメージじゃナイカしらー? こレデ一旦貴女達に集中出来るワね……こっチヲ倒せば提督に勝ち目は無いシ、ね♪」
金剛「これは……提督が復帰するまでなんとか堪えるデス!」
霞「で、でもまたあれが……!」
ここぞとばかりに再び咆哮して艦載機を呼び出す司令深水女王。数の暴力で艦娘に多数の被害が出て大破や中破してしまい、司令深水女王はタク提督に対するトドメとして再び水ブレスのチャージを開始する──
司令深水女王「ふふ、こコマデ頑張ったのに……残念ダッたわネ。呉の提督さん♪」
神州丸「提督殿ぉ……避け…ろ……!」
暁「起き……て……司令官っ……!」
ここで終わりか、絶望する艦娘に歓喜する深海棲艦。するとどこからか謎の砲撃が飛んで来て無数の艦載機の大半が撃墜され、水ブレスも阻止される。何者だと、攻撃が飛んで来た方を振り向くとそこには──
北方棲姫「提督サン……守ルノッ……! 女王様ニ殺サセハシナイッ……!」
響「北方棲姫……! まさかここまで駆けつけて……!?」
司令深水女王「……どこマデも我らを裏切ルノか、北方棲姫ィッッ!!」
遠くから遥々駆けつけて来た北方棲姫により一命を取り留めるタク提督、このタイミングで漸く復帰して北方棲姫がここに居る事に驚愕する。そんな北方棲姫はある作戦を考えていて──
北方棲姫「艦娘モ提督サンモ、何モ考エズニ私ヲ見テテッ……目ニハ目ヲ、深海棲艦ニハアノ人達ト同ジ深海ノ力ヲ……! 力与エノ儀式トホボ同ジ事ヲ行ウ……!」
黙って北方棲姫の方を見つめる艦娘とタク提督、そこに北方棲姫が念じると深海棲艦の力を分け与えられ、片目だけ深海棲艦のようになって体から力が湧き出て来て──
加賀「始めての感覚……」
神州丸「心までは染まっていないが、間違いなく今までとは異なる力が湧いている……!」
夕張「心なしか、傷も治ったか耐久が上がった気がするわね」
タク「ほぉ、これが奴らが浴びていた力か……これでもう負ける気はしない! よくもやってくれたな司令深水女王……大きな罰を与えてやるっっ!!」
力湧き出て怒り満ちるタク提督、威力が更に上がった雷撃魔法を司令深水女王に浴びせて立て続けに怒りの炎とでも言うべき火炎魔法を浴びせる。艦娘達も深海棲艦に反撃し、北方棲姫も戦いに参戦して深海棲艦達を次々と撃沈して行く──
暁「さっきまでとはまるで違う……これが深海棲艦の力なのね……!」
霞「深海信者さんが得たがる気持ちもちょっと分かるわ、これは」
そのまま猛攻撃を仕掛けて遂に深海棲艦を全員撃沈。そしてタク提督も司令深水女王に深海の力でどんどん猛攻撃を仕掛けて追い込んで行く──
司令深水女王「ま、まズい……これハ……ッ!」
タク「深海の力、凄すぎる……失われし闇の力を半分取り戻してるみたいだ! さぁそろそろ貴様の命も終わりが近づいて来た頃かなっ!?」
反撃の隙も与えぬまま再び雷撃魔法を浴びせ続け、薙刀で吹き飛ばして遂に司令深水女王をダウンさせる。持っている杖に軽く祈りを捧げると杖からも本人からも魔物らしい禍々しいオーラが発生し、杖の下の鋭利な部分で司令深水女王の心臓目掛けて突き刺すッ──
司令深水女王「あ……あぁアァアあアっっ……」
神州丸「す、凄い光景……」
タク「おぉおおお……! 満ちる、満ちてゆく……やはり持っていた、私に足りぬ最後の力、闇の力ァ……!」
ゾクゾクしていそうな顔をしながら司令深水女王の力を吸い出して、吸い出して、吸い尽くして……司令深水女王は力尽きたのであった──
北方棲姫「女王様カラ深海棲艦特有ノ気配ガ無クナッタ……死ンダノカナッ……」
加賀「恐らく、提督が闇の力とやらを吸い尽くしてそれと同時に突き刺された心臓が壊れたのかと」
響「……やっと、終わったんだね……戦いが」
タク「……ふぅ。……うおぉぉぉっ! 完全復活! いつでも最終形態に変われそうな気がする! なって良い? なって良い!? めっちゃ広いしもう、なる!」
神州丸「ま、まぁご自由に……?」
人間なら気が遠くなる年月最終形態になれていなかったタク提督。久々に変化した過ぎて艦娘が許可する暇もなく変身を開始する。手に持つ杖を体に取り込み、頭から変化し始めて服は格納され、体は青く変色して丸々とした巨大な眼球と化し、手足や髪の毛は無数の触手に変貌──
暁「す、凄い……これが司令官の本当の姿……」
神州丸「青色……水色? の丸くて大きな体に大きな目玉、そして無数の触手……まさに
タク「はーっはっはっは!! あ〜何年ぶりだこれ、この体が1番落ち着くなやはり。魔力も取り戻したし……これで漸く……」
触手をウネウネさせ、高笑いしながら談笑していると突如深海鎮守府が揺れ始め──
霞「な、何事っ!?」
北方棲姫「……アッ、思イ出シタ……! 前ニ聞イタ、女王様ハ自分ガ死ヌト鎮守府モ崩壊サレテ自分ヲ殺シタ者ヲ道連レニスルッテ……。ダカラ多分今、崩壊始マッテル、ヤバイカモ」
神州丸「な、崩壊だとっ!? 今から外は間に合わない……どうする提督殿っ!!」
タク「んぇ、そんな仕掛けが……だが、この体がある今! 巨体を活かして無理矢理脱出が出来るはず! ……ほっぽちゃん用の艦娘カードがない都合上、全員私の口の中に入ってもらうけど」
大きな目玉が一度閉じて再び開くと巨大な牙が見える大きな口に変貌しており、触手でここに入れと指差すタク提督。若干唾液が見えて艦娘達に気持ち悪がられるがこんな状況だししょうがないと、1人ずつ口の中に入っていって全員が入るとその口を閉じて再び瞳を露わにし、脱出を始める──
タク「全員入ったな? 土産にコイツの死骸も持ってと……行くぞ、牙とかにしっかり掴まっておけ!」
金剛「あわわっ、揺れ出したデース……」
夕張「というかどうやって喋ってるの?! 外の景色が薄い膜越しに見えるのはこれって目……なの?!」
口内で夕張が色々ツッコミしてる最中、触手の先で魔法陣を描くと天井に向かって極太レーザー砲を放って天井を破壊、そして炎を纏って天井に向かって突撃しての脱出を図る──
霞「あちっあちっ、こ、これどうにかなんないの?」
タク「脱出までは無理! 口内の熱さは死ぬほどじゃないだろうし我慢してて……!」
立ちはだかる更なる天井も炎を纏った突撃で次々壊していき、最初に侵入した場所まで到達し、そして──
タク「……外だーー! ……上空に魔法のオーラ張りっぱなしだったーー!」
神州丸「出れたのですね……! ……ん、魔法のオーラ?」
北方棲姫「ワーイ、生キテ出ラレタ!!」
艦娘達には見えていないが、上空に張られている魔力強化のオーラを解除して、青空がお目見えになり、ホッとして戦いが終わったのだと実感するのだった。そして空からの景色を楽しみつつ白亜香への帰還を始めた──
…………
カーラ「紫の魔力のオーラが、鎮守府方面ではない方から消えて行ってる……。確か、死ぬ時は張った場所から、自分で解除した時はその場所からって言ってたよね……てことは、勝ったんだ……!」
白美「っっしゃーー!! アイテンタクル様の勝ちだぁぁぁ!! 今日の魔界は宴よーー!!」
魔亜夜「宴……に、苦手だけど今回は行くっ……」
…………
エリー「……! ただいま上官様から連絡がありました! 深海提督に無事勝利したようです!」
明地「よくやった…‥よくやった!!」
海翔「よっしゃーー! 流石俺のマブダチだ!」
…………
司令深水女王討伐から数時間後、無事に鎮守府に帰還して艦娘達は漸く口内から解放。持ち帰った司令深水女王の死体を見せ、戦いが終わった事を深海棲艦討伐に関わる者にアピールしたのち、蘇る事が無いように死体をしっかり処理。この日は鎮守府食堂の食べ物や魔界特有の食べ物を沢山持ち寄り、深海提督討伐祝いの会が長きに渡り行われた──
翌日、元・青木提督である軽巡ト級flagshipとそのケッコン相手である叢雲とその他ギャラリー数名を魔界に連れて行ってト級をある装置の中に入れていて──
叢雲「これが、青木提督が元に戻るかもしれない装置なんですか?」
タク「うむ、元々の用途は『人間の成長などの体に起こった現象を巻き戻して努力による成長や身体的な成長を水の泡にして絶望させる』というタチの悪い太古の拷問装置だったんだけど、巻き戻す性質を深海棲艦への改造から戻すようにすればあわよくば……」
青葉「青葉は青木提督が無事に戻る事を祈ってます! 深海棲艦が人に戻る瞬間なんて貴重な写真を撮れますし……!」
神州丸「お前な……。ともかく本艦も祈ってあります。無事に戻ってくれ……」
祈りながら装置起動し、少しずつ巻き戻されていく。過去に鎮守府を襲った時に出来た傷が再び発生してすぐに治ったりと、体に起こった事はしっかり巻き戻されており、そして深海棲艦に改造される直前の人間の状態まで巻き戻され、その状態だと大怪我を負っていたので怪我する前まで戻してから巻き戻しを停止し、無事に復活を遂げる──
叢雲「提督っ……!!」
青木「叢雲……!」
装置から出すとすぐさまお互い抱き合って感動の再会を喜び合うのだった──
青葉「戻る瞬間、撮るには撮れましたが……何故全裸なんですかぁ! センシティブな物は載せられないですよぉ!」
タク「あー、装備品までは戻さないし再現しないこのマシンの仕様のせいだな。抱き合う絵面も凄い事になってるけど、まぁ……いいや! アイツら喜んでるしな! うん!」
片方全裸で抱き合う二人に、空気を読んだ紅香が艦娘のいる方の世界から衣類一式をそっと渡して去っていった──
神州丸「…‥ところで提督殿、こんなマシンがあるのなら我が将軍殿と戻ったのではないか、という疑問があるのですが……」
タク「あー……これねぇ、既に死んでる人には意味ないのよ。あの将軍は殺された後の死骸を使われていて、青木は改造されていたが僅かに人としての生命が残っていたから直せたのさ」
青木が元に戻って抱き合いに一通り満足すると叢雲共々タク提督にお礼をして元の世界に戻っていった。そしてタク提督も艦娘との別れが時がいよいよ来てしまう。最後の挨拶をする為に一度艦娘のいる世界に戻り──
明地「本当に行ってしまうのか?」
神州丸「本艦はもう少し提督殿と一緒に居たかった……」
タク「私としても居たい気持ちはあるけど、災いの魔物って魔界のトップで他の魔物達を統治して面倒見てあげなきゃならないのよ……力を取り戻す旅をしてたのもあって仕事が多分山積みでヤバい」
事情を聞いて納得する者もいれば納得せずに残って欲しいと懇願する者もおり、タク提督の艦隊所属だった艦娘はほぼ皆が残って欲しいと懇願しており、一部は寧ろ着いて行くと言う者もいた──
白美「アンタらが泣いたりする気持ちや着いて来たくなる気持ちも分かるけど、コイツもトップとして忙しいのよ…‥そこは本当ごめんね」
タク「本当に申し訳ない……。でも、頻度は少ないかもしれないけど時々こっちに顔は出すから、それで許してくれ!」
エリー「私含むこの世界で生まれし魔物は皆、上官様の元に向かいます。艦娘のお世話は元々この鎮守府の提督であった青木さんにしてもらう手筈ですので、仲良くしてあげてくださいね♪」
カーラ「……何故か私も魔物さん側。まぁ、私は元の世界に戻る使命を果たすならこっちに居たほうが都合良いだけだけど……」
神州丸「……仕方ありません。ですが、定期的に顔見せしてくださいね、提督殿……っ」
暁「1ヶ月に最低1回は絶対よっ……!!」
夕立「いいや、3回は欲しいっぽいぃぃ!」
北方棲姫「欲張ッテ10回トカ言ッテミル……」
魔亜夜「アイテンタクル様ぁ〜、次のお仕事入ったよぉ〜、助けてーー」
時間も押して来ており、魔亜夜にヘルプを呼ばれたのもあっていよいよさよならの時が──
思い切り手を振り、そして時たまの顔出しに期待して別れの言葉を皆で言う
「「またね、提督(艦娘達よ)」」
……………
神州丸「……行ってしまったな」
暁「そうね……。たまに顔出しか、次来るのはいつかしら」
夕立「楽しみっぽい。さて青木提督さん今日からよろしくっぽい! ……で私達はこれから何をすべきっ?」
青木「おぅっ、と言っても聞くところのよれば深海棲艦の残党がそこの北方棲姫と港湾棲姫以外誰もいなくて深海棲艦が大好きな深海信者と言ったか、そいつらも残党がいないらしい。だから君達はこれから普通の女の子になってもらう為、若い艦娘は義務教育の続きを、成人済みな艦娘は上の者に頼み込んで就職先を見つけてもらう事にする!」
叢雲「貴女達深海棲艦の二人は深海棲艦特有の頑丈さと水でずっと呼吸出来る特徴を活かして海上の救助隊になってもらうわ! 何かあったらすぐに助けてあげてね」
魔界の住民はタク提督がいなくなった後も、前提督の青木によって艦娘達は平和に暮らしていける事を願って。そしてタク提督は──
タク「……さて。散々あの子達にはあの世界に残れない、こちらの世界に連れて来れない、たまに顔を出すからと言ったものの、それは完全なる最終形態に戻れるようになったらすぐに行うべき事をやる為の口実に過ぎなくて。我が力失し時から共に居た
「「我らをこのような目に遭わせた、憎き姉を探し討ち滅ぼす」」
タク「……と言っても息抜きに顔出しするくらいなら全然良いと思ってるけどね。いつかあの世界から我らに関する記憶を消さなきゃならないかもしれないけど……」
紅香「そうしよ〜、今までの世界に比べて長い事お世話になったあの子達ともう会わないは流石に可哀想だしね」
白美「あとその仕事以外にもカーラ、アンタが元の世界に戻る術を探すという仕事もあるし」
魔亜夜「やることが多いねーー……疲れたらアイテンタクル様に甘える……」
エリー「私も頑張らなければ、まずはあらゆる魔物のデータを記録して……」
カーラ「実の姉に恨みが……まぁ、人間に危害を出さないのなら私からは特に何もしない…‥私も元の世界に帰る為に色々頑張らなきゃな……」
こうしてタク提督の旅は一時的に終わり、次なる目的の旅が始まるのであった。憎き姉とやらを見つけ出して倒せるかどうかは気になるであろうが、それはまた別のお話。それにその姉は……いや、この話はよそう。ともかく魔物の提督と艦娘達のこの物語はここで一区切り……私もアイツの無駄な冒険の監視に少々疲労した事だ、休むとしようか……
THE END
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「……コの世界かラあノ提督の気配が消エた、作戦は成功かシラ。作ってトイテヨカったわ……奴の求めル闇の力ヲ多大に分ケ与えた影武者ヲ。……でも流石に分ケ与え過ギテ私の闇も凄ク少なくナッチャった。深海棲艦も姫級は兎モ角、一般深海棲艦は私の周リにイルクらいの数まで少なクナッたし我らを信仰すル者達は全滅か。復活には、私の傷の回復トか鎮守府の再建とカで相当ナ時間を要するだロウガ、ゆっクり待ツトシよう……そしテそノ時が来レば、深海棲艦のイない平和ボケしタ人類を再び……あぁ、楽しミニナって来たわネ、フフフ……アハハハ……!!」
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The curtain rises on a new battle with Kantai Collection 2013