魔物の提督と艦娘達の深海討伐録   作:カプコモルゥ。

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どうも純度99.9%の私ですハロハロー
ケッコンカッコカリであれこれする回……と思いきや?
神州丸たんは今日も可愛い
徹夜して12時くらいまで書いてた文章が気に入らずに完成から1週間くらい放置して、昨日色々書き換えて満足したのでようやく投稿されます
では今回もゆっくり見て行ってね!!!


第九話【カッコカリと大騒動 〜妹分の暗躍を添えて〜】

神州丸の復讐も終わり、しばらくは大きな戦いも無く艦隊の強化や遠征などをこなしていて、今日この日もそれが終わり各々自由時間になろうとしていた頃──

タク「ふぅー、今日の提督業は終わり、艦娘らも自室に戻ったし……何やろうか、そろそろまた深海信者云々の仕事が来るかもしれないしダークボーン君が何か新たな発見をするかもしれない……というかアイツに任せるばかりじゃなくて、自ら深海提督のいる場所を探したりもしなきゃな……」

 1人だけの提督室にてブツブツ呟きながら色々考えているタク提督、そこへノックの音と共に神州丸が提督室に入って来て質問を投げかける

神州丸「夜分遅くに申し訳ございません。時に提督殿……ケッコンカッコカリへの興味は終わりですか?」

タク「それか……、この前加入した叢雲がしてたんだっけ、私はあんまり興味無いかな」

 ケッコンカッコカリ、提督と艦娘が公私とも末永く仲良く、そして幸せになれる様に大本営が用意したシステム

佐世保の提督もそうであるが主に自分が1番愛している艦娘とするのが定義……しかし艦娘に対してLikeはあってもLoveの感情が無いタク提督は興味が無かったが──

神州丸「……艦娘とのケッコンカッコカリは何も自分の愛する相手とするだけの物では無い、聞くところによるとケッコンカッコカリを行った艦娘は愛の力による物か、指輪の力による物か、通常より強化されるとの事……。つまり提督殿の様な存在であっても艦隊で1番強い艦娘とケッコンカッコカリを行うというメリットは大いにあります」

タク「強くなる……だと……!?」

 案の定強くなるという言葉に食い付いたタク提督に予想通りの反応とでも思っていそうな顔の神州丸

愛ではなく指輪で強化されるのなら今すぐにでも実行したいと思うタク提督だがそもそもどうやって入手をするのかを知っておらず、しかし神州丸からその事に関して嬉しい知らせが

神州丸「本艦がこの前コッソリ聞いた話ではありますが、どうやらもう時期当鎮守府へケッコンカッコカリに必要な書類一式と指輪が贈られるとか。つまりその時まで待てば提督殿が強化したいと思う艦娘とケッコンカッコカリをする事で強化が可能になりますね」

タク「おぉ! それはありがたい……楽しみだな。けど……強化が愛の力による物だとちょっと面倒、艦娘側から恋愛的な意味で愛されて無さそうだからなぁ……まぁ指輪が届いたら指輪の解析をして愛の力か指輪の力かの判断をしてからあれこれ考えればいっかぁ」

 艦娘の更なる強化に繋がる指輪が来る日を心待ちにし、会議も終わった事で解散して就寝する事に、そして陸軍艦娘の寮にて──

神州丸「愛の力か……もしそうだった場合、本艦は彼を将軍殿の次には愛しているから強くなれるのだろうか。本来は自分だけですべき復讐を共に行なってくれたり、深海棲艦側に大量に情報を送ってしまった失態をもずっと共に深海信者を倒したりあの魔法少女の訓練相手になれで済ませてくれたしな……。……まぁ、提督殿は本艦に対して何とも思っていない可能性もあるし、強化するなら鎮守府でも指折りの強者、夕立殿辺りが適切だ……。全ては彼の判断に委ねるとして……寝るか」

モモち(へぇー……神州丸さん、あの提督さんの事結構気に入ってるんだ。今の話はケッコンカッコカリの事かな、ちょっとだけ記憶がある……けどあれって確か練度が最大にならないと出来ないんじゃなかったっけ。……じゃ私は関係なさそうだね! よし、再就寝!)

 そして数日後、ついに書類一式と指輪が届き──

大淀「提督、こちらは大本営より送られし大事な大事な物で……」

タク「ケッコンカッコカリに必要な物でしょ、聞いたから知ってる」

神州丸「お、遂に届きましたか。今から解析を始めるのですか? ……その前にちょっと本艦にも色々見せてください」

 既にこのアイテムについて知ってた事に驚く大淀、それを横目に書類一式と指輪と共に入っていた説明書を読むタク提督の神州丸の二人

基本的に神州丸から聞いた情報通りの事が書いてあったが1つだけ聞いていない事が書いており──

タク「『練度が最大になっている艦娘のみケッコンカッコカリが可能』……? これだけ聞いてないな……練度が最大ってなんだ、艦娘って成長に限界があるのか……?」

大淀「そうですね、よっぽど鍛えた艦娘じゃないとなかなかなりませんが、いつかは限界が来ます。で、そんな艦娘とはケッコンカッコカリを行えて限界を超えて成長出来たり色々強くなれるのです。あとまぁ……男性提督なら皆夢見る意味深な夜戦を共にやれたり……」

タク「成長限界に達してからか……うちの子達まだまだ成長してそうだしケッコンカッコカリは……」

神州丸「……まだ出来そうにありませんね、残念……。あの夕立殿もまだ成長してるのなら当分先ですね……」

 せっかく待ったのにまだ出来ないのかとガックシなタク提督、しかしそれでも解析だけは今でもやれるという事で一度指輪を元の魔界に持ち帰り、そっちで解析を行う事に──

大淀「提督は……練度が最大になったらどの艦娘とケッコンカッコカリをするのでしょうか。カッコカリとはいえ艦娘からしてみれば皆ケッコンカッコカリをしたいですからね」

神州丸「さぁな……提督殿はあんまり艦娘に恋愛感情を抱いていない。故に純粋に強化目的で選ぶだろう」

 提督が誰とケッコンカッコカリをするのかで会話している頃、当の提督は解析を開始して──

タク「ふーむふーむ……んぬぬ……分析マシンにサッと乗せただけだとこの子自体に能力は宿って無さそうだけど……一応しっかり解析して能力を確認するか」

魔亜夜「あっ……戻って来てたんだぁ、今何やってんのー?」

 タク提督が幼き頃からお世話になっている暗黒星雲三姉妹の次女、闇野魔亜夜が作業場を覗き込んでくるも特に邪険にする事も無く側に居させ──

タク「練度が限界になった艦娘達とのケッコンカッコカリとやらに必要な指輪の解析してて……この子側にパワーが宿ってたらありがたいから確認中」

魔亜夜「結婚するのか……? 私以外のヤツと……」

 ケッコンカッコカリというワードにあらぬ誤解をする魔亜夜。その後すぐに否定してホントに結婚する訳じゃないしそもそも艦娘と結婚する気はない、あくまでそれを行うと艦娘が強くなって目的の遂行が少しでも楽になるのを狙っての事だと弁明

魔亜夜「そぉなんだぁ……結婚すると強くなるって不思議な生き物なんだね艦娘って……。解析作業頑張ってねっ、側で応援してる。手伝える事は手伝うね?」

タク「ありがとう。……ありがとうなんだけど、なんかもう解析終わりそうだし特になんの能力も宿って無さそう! アイツらに愛されてかつ愛さなきゃ強くなれないのか……なんとかならないかなぁ」

 1から恋愛を始めなきゃならないかもと途方に暮れるタク提督、そこに1つ提案をする魔亜夜

魔亜夜「あ、なら……そもそもケッコンカッコカリ? で強くなる能力を既にそれをした人から教えてもらって、例えばケッコンカッコカリを行うと力と守りが上がる、とかなら新たに指輪型装備として同じ能力が上がる装備を作っちゃうのはどう? そうすれば量産も簡単に出来るし練度が限界になる前からみんなに渡せて強くなれそうじゃない?」

タク「お、それ良いかも……! ありがとう、流石魔亜夜姉! 今から明地とゴト旦那に聞いてくるわ!」

魔亜夜「褒められた……嬉しい……ふへへっ」

 こうしてタク提督は艦娘達の世界に戻り、指輪には特に力が宿ってなかった事と今魔亜夜姉にアドバイスされた事を実行する為に明地提督とゴトの旦那さんに聞き込みに行く事をそこに居た大淀と神州丸に報告

神州丸「なるほど、確かにそれは良い案だな……」

大淀「そんなに上手く行くのかは分かりませんがね」

 そして早速鎮守府内の食事処にて食事中のゴトランドとゴトの旦那さんに話を聞く事に

ゴト旦那「え、ケッコンカッコカリで上がる能力? すまない……残念ながらそれは知らない」

ゴトランド「だってゴト達ケッコンカッコカリじゃなくてケッコンカッコガチ、カッコカリを挟まずにすぐしちゃったからね♪」

 イチャイチャ惚気ながら質問に答える2人、呆れながらコイツらに聞き込んでも意味が無さそうと早々に判断したタク提督はササっと飛び立ち、佐世保の鎮守府へと向かう──

明地「ふむ、ケッコンカッコカリをした際に上がる能力、か」

先輩電「ケッコンカッコカリですか……あの恋の戦闘は激しかったのです、時雨ちゃんもなかなか引かなくて……」

 長くなりそうな話しをし始める電、それを横目に淡々とケッコンカッコカリのメリットについて話す明地提督

明地「それを行った時点で強くなる能力は耐久が上がる程度だろうか。あとは低燃費になるから資源に優しくなるぞ。後々強くなる事としては練度の限界が99から更に上がり、練度上昇の度に上がる能力がもっと上がる……くらいだな」

先輩電「……あ、あとケッコンカッコカリをしてから運がちょっと良くなった気もします。それがケッコンカッコカリの効果なのか、そのタイミングでたまたま運が良くなったのかは知りませんが……」

タク「なるほどなるほど……ありがとう」

 今聞いた事をしっかりメモをしてから佐世保から飛び立ち、自分の鎮守府に戻って来た提督。そこから魔界に再び戻り、装備作りの素材になり得そうな物を持ち出して再度帰還、作業に取り掛かれる様にとりあえず工廠に訪れる。

ケッコンカッコカリの指輪と同等の効果を持つ新たな指輪型装備を作ると明石に報告し、早速作業に取り掛かろうとするも、そこに一つだけ忠告をする明石

明石「その発想は実に良いですが……その指輪型装備を誰かに装備させるより前に本物をしっかり1番のお気に入りに渡してくださいね。艦娘は皆ケッコンカッコカリへの憧れはありますので、きっと提督とケッコンカッコカリを行いたい! っていう子はいますよ」

タク「ぬぇー……こっちは正直誰でも良いが……まぁその時が近づいて来たら考えるか。誰が今練度最大まで近いのかは知らないけど」

 作業を始めて丁度1時間が経とうとしていた頃、指輪はほぼ完成しており──

タク「ガワは完成、あとは効果の再現だが魔界から持ってきた魔力の籠った道具と私の魔力を込めて……ふぬんっ!」

明石「おぉ! これは凄い……本物と同じオーラを感じます。再現には成功していそうですねっ」

タク「……で、完成したコイツに効果がちゃんと発揮されるかの実験を行いたいが最初に付けるのは本物にしなきゃならないんだよな。仕方ない、コイツは一旦保管だ」

 そして作業を終えてちょっとご飯を食べようと、食堂に向かうと無数の艦娘が立ちはだかっており──

青葉「えへへっ、ケッコンカッコカリがどうたらこうたらって話しを拡散したらみんな集まっちゃいましたっ」

暁「ケッコンカッコカリするのっ!? 誰と!? 勿論最古参の私よねっ!?」

夕立「私としたら私がもっと強くなってもっと艦隊に貢献出来るっぽい! たぶん!」

神州丸「残念ながら提督殿は艦娘とのケッコンには興味がない、そもそも我が艦隊は最古参の暁や1番強い夕立も誰も練度が最大になってないだろう」

タク「あーいや、興味がないのはそうなんだけどね、明石から絶対誰か1人とはしてねと言われたからいつかはする事になるかも……」

 誰か1人とはするかもの発言に驚愕する神州丸、期待の眼差しを向ける他の艦娘、そんな状況の所にふよりふよりとダークボーンが近況報告をしに現れ、カタカタと体を震わせながらタク提督にしか分からない言語で話すとどうやらついに深海信者の本拠地を見つけたらしく──

タク「マジかっ! そこに乗り込めば深海信者を撲滅出来るし、あわよくばこの騒ぎに乗じて深海提督も顔を出すかも……。とりあえず内海に報告するか、行くぞ神州丸、どっかでなんかしてるであろうカーラちゃんを探して来てくれ」

カーラ「探さなくても大丈夫……、この騒ぎを見に来た時に話が聞こえて来たから……。行こう……深海信者を……殺しに」

 鎮守府の提督業はエリーに任せ、大本営に居る内海にこの事を報告。驚いたと共に今すぐそこへ向かい、調査とあわよくば大ボスを倒して来いと指示を出す内海

そしてダークボーンに案内されるがまま歩いて行くと、海を少し超えた先の島に本拠地があると言い出し為、タク提督は海を渡れないカーラを背負って空中浮遊して海を渡る──

しばらくしてその島に着き、少し歩くとそれらしき建造物が見えて来て──

カーラ「海のすぐ近くにあるアレがそうなのかな……? 髑髏の魔物はなんて言ってる?」

タク「『ここがそうダゾ……』と言ってるからどうやらここらしい、気を引き締めていこう。ダークボーンはここで待機だ。だがもし何か襲撃に遭った際は私らを追いかけてすぐ報告する様に」

神州丸「深海信者の大ボス……実力は手下達よりもあるのだろうか。カーラ殿を救出した際に戦ったアイツ以上の強さと仮定すると……かなり厄介な事になるかもな」

 恐る恐る中へと侵入、一般深海信者は数人居たものの、本拠地にしては余りにも敵の数が少ない事に違和感を覚える3人

ダークボーンが勘違いを起こしたのか、それともあちら側で何か重大な用事があり殆どが留守になっていたのか、あれこれ予想していると待機命令を出されていたダークボーンが物凄く焦った顔をしながらダッシュでこっちに向かって来て──

カーラ「……外で何か遭ったの?」

タク「ふむふむ……ふむ?! 肌が白くて頭の後ろにデッカいポニーテールと思いきや大きな口がそこにあって無数の深海棲艦を連れてる女が現れたって!?」

神州丸「白い肌は深海棲艦の特徴だが……ポニーテールに大きな口が特徴の深海棲艦は聞いた事が無い。新たな深海棲艦かそれとも……兎も角外を確認してみましょう、提督殿」

 コッソリと窓から外を覗くと、そこにはダークボーンに言われた通りの存在が言われた通り無数の深海棲艦を引き連れており──

タク「こりゃ厄介だ……深海信者じゃなくて深海棲艦だと神州丸しか太刀打ち出来ない……。一旦逃げるか……?」

カーラ「そもそも逃げられる……? 長距離の転移魔法は使用に時間がかかるし……」

タク「ぐぬぬ……この前撤退した時よりも距離が遠いのがな……。ここは全員を抱えて空中浮遊で帰るのが得策か……?」

神州丸「……待てっ、中に入って来る……いよいよ逃げ場が……」

一般深海棲艦「ギシャァァ!! 本当ニ居タ……例ノ提督トソノ一味!!」

 遂に見つかり、空中浮遊での撤退作戦に切り替えて転移魔法で外に出ようとしたが──

タク「あ、あれ……なんか魔法が出ない。どういう事だ……!?」

カーラ「……ホントだ……私も、他の魔法は出るのに転移魔法(テレポーテーション)だけ使えない……」

神州丸「どういうことだ……? しかしこの距離なら無理矢理走ればすぐに外に出られるか……?」

 中に入って来た深海棲艦に狙撃されつつ、僅かな距離を全力で走り抜けて外に出る事に成功。すぐさま空中浮遊で帰還しようとしたが、目前に人にしては圧倒的に大きな、深海棲艦の様な存在が目に入り──

タク「なん……だアイツ。他の深海棲艦とは雰囲気が違う……しかしアイツから物凄い闇のオーラを感じる……まさかアイツが……?」

??「……始めマしテ、私こソが、貴方の探し求メていル深海提督とイウ存在、名を"司令深水女王(しれいしんすいめおう)"ト言う」

神州丸「あれが深海棲艦の提督……しかし何故奴がここに……。……兎も角今は叶う相手では……逃げましょう提督殿!」

 せっかくのチャンスだが一旦逃げなくてはならない状況に歯を食いしばりながら2人を抱えて飛び立つタク提督。帰ろう、帰ればまた来られるから……と思っていたのも束の間、司令深水女王はその巨大なポニーテールの口から飛び立つ提督目掛けて砲撃して撃ち落として──

司令深水女王「あラ……? 私がソウ簡単に逃すトお思いデ……? 貴方達は罠に掛カっタ、決しテ逃しはしナイわ……」

一般深海棲艦「ギギ……北方棲妹様ハ天才……前ニ北方棲妹様カラ逃ゲル際ニ使ッタ瞬間移動ノマホウヲ封ジル妨害電波ヲ作ルナンテ……」

タク「……なるほど、それで使えないのか。多分ここを特定させたのもワザとか」

カーラ「妨害電波を発してる場所を見つけ出して破壊すれば転移魔法は使える様になりそうだけど………壊す隙も魔法を使う隙も無い……」

神州丸「陸路で逃げようにも辺りには無数の深海棲艦……やり合うしかないのか……?」

 逃げ場が無くて途方に暮れる3人と骨、立ち向かおうにも戦闘力が未知数の深海提督に数の暴力とも言える数の深海棲艦。必死に作戦を考えるタク提督だが考える隙も与えないぞと言わんばかりに攻撃を仕掛ける深海棲艦達、ギリギリで思いついた作戦は……自分は囮になって神州丸とカーラ、あとダークボーンだけを逃がす作戦──

タク「私の耐久力ならお前達より攻撃を耐えられるしお前達だけなら逃走も可能だ、実行してくれるか?」

神州丸「……嫌、です……信頼出来る提督殿を置いて逃げるなんて本艦には決して……もう何も失いたくない、もしも万が一の事があれば……」

カーラ「……私も出来ないかな、命の恩人さんを置いて行きたくは無いし、神州丸さんが逃げない以上、海を素早く渡れない私も逃げられないし。テレパシーかなんかで本部から助けを求めてみたら、どう……?」

 届くかどうかも分からない、そもそもそんな物を習得していないテレパシーで一応本部から助けが来るように念じるタク提督。念じるだけ念じて、あとはもう戦う以外何も出来ない為戦いに赴く一行

悪魔のような翼を生やして戦闘モードになるタク提督、神州丸には一般の深海棲艦の対処を任せて司令深水女王に2人と1骨がかりで攻撃を仕掛ける──

神州丸「はぁっ、ふぅっ、もう慣れて来ましたよ……っ、陸上での深海棲艦との戦いに……っ!」

 着々と深海棲艦を倒して行く神州丸。一方司令深水女王に攻撃を仕掛ける側は……辛うじてタク提督とカーラの放った炎の魔法がカスってダメージが通る事が判明した程度であった

タク「ダメージ自体はカスっただけの割には一般的なダメージが通っていそう……攻撃は普通に効く……?」

カーラ「けど……今、圧倒的に不利。神州丸さんがやってくれてるとはいえ……深海棲艦の横槍が邪魔……」

司令深水女王「そンな物、なノカ?」

 ポニーテールの口から巨大な水のブレスを2人と1骨に放つ司令深水女王、吹っ飛んでダウンしたタク提督をポニーテールの口で噛んで捕える──

神州丸「提督殿ッッッ!!」

司令深水女王「お前はモうオシマイ、私がココデ砲撃をしテ、お腹に風穴開ケテ死ぬノよ」

 抵抗するも出られず、万事休すか……と思われた矢先、天から禍々しい闇の光が輝くと共に2対の竜の様な炎が司令深水女王のポニーテールに直撃して拘束から解放して──

司令深水女王「……なンだ??」

神州丸「あ、あの者達は……まさか!?」

白美「あっぶないあぶない……ギリギリこの忌々し過ぎるクソ呪いが解けて良かったわ」

タク「白美姉!? それに魔亜夜姉と紅香も……どうしてここに居る……?!」

魔亜夜「詳しいコトは後で……まずは逃げますよアイテンタクルさまァっ……!」

 急いで3人を抱き抱える白美と魔亜夜、そしてダークボーンに関しては紅香が大きな虫取り網を用いて捕まえ、そして3人が出て来た穴から逃走──

司令深水女王「……コレは……とテも、トてモ、想定外……実に想定外……。まぁ良イわ……あの提督ヲ消す事に失敗シタとしてモ北方棲妹ちゃんガきっと今頃……」

 

……………

 

カーラ「……助かったの? ありがとう、見知らぬお姉さん達……。ここはどこ? 魔のオーラが物凄くて……ちょっとだけ気持ち悪い」

魔亜夜「ごめんねぇ……ここは魔界、アイテンタクル様の……あ、こっちだとタク提督って名乗ってるんだっけ……兎も角この子と私達の地元だよぉ」

タク「カーラは純度100%の人間だからこういうところは慣れないか……んで、なんでさっき助けに来れたの?」

紅香「今までずっと別世界に一緒に行けなかったり……お兄ちゃんが別世界で仲間に加えた子をこっちに連れて来れない呪いがあったのは覚えてるよね? その呪いの解呪が今終わったの! ホントはもうちょっとサプライズっぽく現れたかったんだけどね……」

白美「あんな大ピンチだとは思わなかったのよ! 間に合って今心からホッとしてるわ……」

神州丸「前に提督殿から聞いた話だが……その呪いは何百年も解けなかったと聞いた。よくこのタイミングで解く事に成功したな……これ以上とない最高のタイミングだ」

 その後しばらく積もる話を行い、傷も多少癒えたところで白亜香鎮守府へと帰還

現状を報告しようと鎮守府内に入ると何やらお通夜ムードで──

大淀「提督、非常に、非常に残念なお知らせです……」

神州丸「……この荒れ具合、何があった?」

夕立「エリー提督が誘拐されちゃったっぽい……」

タク「なんだってっ……!?」

暁「大事な装備品とかは夕立が頑張って守り切ったみたいだけど元々エリー提督狙いだったみたいだったから……」

 

今より数時間前、タク提督が深海信者の本拠地にて司令深水女王と初邂逅していたりする時間帯、少し遠くの海域で港湾水鬼という深海棲艦が現れて白亜香の艦娘は大半がそちらの討伐に向かっており、お留守の白亜香鎮守府には謎の巨大な深海棲艦とそれの上に乗って引き連れる北方棲妹に襲撃されていた──

北方棲妹「クフフ……改造シタ姉貴ノ姉貴ヲコノ呉鎮守府ニ害ヲ及ボシソウナ辺リノ海域ニ送ッテソッチノ討伐デ艦娘ヲ留守ニサセ、ソシテ深海信者ノ本拠地ヲバラシテアイツガ留守ニナッテ、ソノ間ニコッチニ襲撃スル作戦大成功〜♪ ホントハアイツニコノデカブツヲ見セタカッタンダケドネ、アノ紫髪ノガキヲ管理サセテタアノ大男ノ変ワリ果テタ姿ダヨーッテ」

エリー「……何を仰っているのかがサッパリ……いえ、大男の存在は確か上官様から少しだけ聞きましたね。用が済んだからと部下を撃ち殺したヤバい深海棲艦の殺された側だって」

巨大な深海棲艦「グ…ルルル……」

夕立「や、ヤバそうっぽい……私でも倒せるかちょっと不安……」

 少し怯える夕立、敵をキッと睨み付けるエリー、代理役とはいえこの鎮守府の提督としての誇りを持つエリーは艦娘達に手は出させないと前に出て立ち塞がり──

北方棲妹「ホォ、ナカナカ勇敢ナ代理提督デ何ヨリ。デモ私ガ狙ッテルノハネ……コノ鎮守府ノ破壊デモナケレバ艦娘ヲブッ殺ス事デモナクテ、オ前ヲ連レ攫ウ事ナンダヨ!」

 北方棲妹がエリーに指を差すと巨大な深海棲艦がエリーに掴みかかり、回避しようとするもリーチの長さのせいで避けきれず捕まってしまう

エリー「きゃぁっ!」

夕立「エリー提督さんっ!? こ、このっ……放せっぽい!!」

 踠くエリー、掴んでる手を攻撃する夕立。しかし抵抗虚しくそのまま連れ攫われてしまっていた──

そしてそれと同時に遠くの海域に現れていた港湾水鬼は用が済んだからなのかその場から去って行った──

 

夕立「ぽい……どこに連れ攫われたかも分からないっぽい……」

タク「こんな事なら位置情報機能を搭載しておけば良かったっ……、エリーのプライバシーを尊重しちゃったからそういうの搭載してねぇ……」

神州丸「こういう時は北方棲姫だ、同じ深海棲艦の彼女なら予想までなら出来るかと……彼女に聞きに行きますよ、提督殿」

 

北方棲姫「ポ……鎮守府ニイモート来テタンダ……私ハ出撃シテ戦ッテタンダケド、港湾棲姫オ姉チャンヲ何度モ呼ンダノニ反応ガ無クテ……。ソレデ、イモートガ人攫イシテ行キソウナ場所……目的ニモヨルカモ。人質ニスルノナラ近場ノ深海信者ノアジトカモダシ、改造シテ新タナ手下ニスルノナラ深海ノ鎮守府カナァ」

タク「なるほど……よし、じゃあまずは近場の深海信者のアジトから捜索だ。そこに居なければ深海の鎮守府か……。彼女は最高傑作のアンドロイドであると同時に大事な仲間……簡単に失う訳にはいかない、必ず取り戻す。……さ、行くぞ神州丸」

 

 無事に帰って来れたと思ったら攫われていたエリー。エリーを救出するという思いを胸に、早速神州丸と共に近場の深海信者のアジトに向かう事に。

果たしてエリーは見つけられるだろうか──

 

〜次回へ続く〜

 

 

オマケtext

 

どこかの建物のどこかの部屋にて、目隠しと猿轡をされたエリーが横にさせられていて──

北方棲妹「ココニ連レテクル前ニ鎮守府ノ装備品トカ破壊シテオキタカッタナァ……、サテサテ……エリーサンヨ。オ前ハ今カラ私ノ手ニヨッテ改造サレテ、街デアラユル建造物ヲ破壊シ、ソシテ出テ来タ女ヤ艦娘ヲ誘拐シテ私達ニ献上スル……ソウイウ役目ヲ与エラレル。楽シミニスルンダナァッ……! マズハ機械ニモ効ク麻酔デオネンネターイム♪」

エリー(改造っ……一体私はどうなってしまうのですか……。くっ……この麻酔、本当に機械の体でも眠くなって……。意識が薄れ……麻酔で寝てしまったら……もう戻れない……そうなる前に……するべき事は……)

 

『マインドエゴシステム・バックアップモード 起動』

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