白物語のリプレイ風小説です。
GMマンハッタンカフェ
PCアグネスタキオン、メジロマックイーン、キタサンブラック

1 / 1
システム:TRPGおまじな大饗宴,P83より
・缶コーヒーの投げやり!1ページる・る・ぶ
-怪談白物語
お借りしたシナリオ「旅館の求人」著神良瑚 みけ
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18004848



夏の終わりに怪談を

珈琲「語るは九十九の怪語り。残り一つはどこかにあらん。一がなければ語りは閉まらぬ。百に届かぬ白物語。九十九に付くもの露すら知らず」

珈琲「分かりやすく言うと怪談白物語は百物語の完成を阻止するTRPGです」

珈琲「GMである私が語る百話目の怪談の単語を変更して、怖い話を怖くない話にしてください」

珈琲「GMは怪談の中に十個のキーワードを設定しています」

珈琲「それら全てを変更出来たらPC側の勝利です」

珈琲「GMのマンハッタンカフェです」

祭娘「キタサンブラック!!職業は脚本家、好きな数字は5」

紅茶「アグネスタキオンだ。職業は編集者、好きな数字は3だね」

饅頭「メジロマックイーンですわ。職業は霊媒師、好きな数字は1です」

珈琲「それでは『神良瑚 みけ』様製作、『旅館の求人』始めていきます」

 

丁度2年くらい前、旅行に行きたくてバイトを探していた時の事。

 

饅頭「『2年くらい前』じゃなくて、『今年の夏休み』ではありませんでしたか」

1D6→5 成功

『2年くらい前』→『今年の夏休み』

 

紅茶「『旅行』じゃなくて、『温泉』だね~」

1D6→2 成功

『旅行』→『温泉』

 

祭娘「『バイト』じゃなくて、『トレーナーさん』だった気がします」

1D6→1

『バイト』→『トレーナーさん』

 

珈琲「『バイト』はキーワードです」

 

丁度今年の夏休み、温泉に行きたくてトレーナーさんを探していた時の事。

擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラとめくっていました。

 

祭娘「『擦り切れた畳の上』じゃなくて、『トレーナーさんの膝の上』ですね」

1D6→4 成功

『擦り切れた畳の上』→『トレーナーさんの膝の上』

 

紅茶「そういう方向性なら……いや、待ちたまえ。膝枕してもらってるのにモルモット君を探してるのはどういう事だい?」

饅頭「このゲームでPC側が話の整合性なんか気にする必要はありませんわ。ということで読んでいたのは『求人雑誌』じゃなくて、『グルメ情報誌』ですわね」

1D6→3 成功

『求人雑誌』→『グルメ情報誌』

 

珈琲「『求人雑誌』はキーワードです」

 

トレーナーさんの膝の上に大の字に寝転がり、適当に集めたグルメ情報誌をペラペラとめくっていました。

ふと、偶然目についたページがあったんです。

 

珈琲「えーっと、バイトがトレーナーさんに変わっているから……」

 

それは某県の旅館がトレーナーさんを募集しているもので、時給はあまり高くはなかったが住みこみで食事つき、というところに強く惹かれた。

 

饅頭「『某県の旅館』じゃなくて、『ハワトリア』ですわ」

1D6→2 成功

『某県の旅館』→『ハワトリア』

 

珈琲「『旅館』はキーワードです」

 

饅頭「あと『時給はあまり高くなかった』は『お小遣い制』に変えますわ」

1D6→5 成功

『時給はあまり高くなかった』→『お小遣い制』

 

それはハワトリアがトレーナーさんを募集しているもので、お小遣い制だが住みこみで食事つき、というところに強く惹かれた。

私はすぐに電話をした。

「はい。ありがとうございます!!ハワトリアです。」

「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集していますか?」

「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」

受付は若そうな女性で、電話の向こう側でおそらく宿の主人であろう低い声の男と小声で会話をしていた。

 

紅茶「『若そうな女性』じゃなくて、『初老の執事』ではなかったかな」

1D6→3 失敗 紅茶耐久値3→2

紅茶「おや、失敗か。では、編集者の効果を発動だ。GMはキーワードを一つ公開してくれ」

珈琲「わかりました。キーワードの一つは『老婆』です」

 

受付は若そうな女性で、電話の向こう側でおそらく別荘の主人であろう低い声の男と小声で会話をしていた。

「お電話変わりました。……トレーナーさんですか?」

「はい。求人でここの事をしりまして、是非お願いしたいのですが」

「ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」

「いつでも構いません」

「じゃ、明日からでもお願いします。すみませんお名前は?」

「神尾です」

「神尾君ね。はやくいらっしゃい」

とんとん拍子だった。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしており、再生しながら必要事項をメモっていく。

 

祭娘「『電話』変えておきたいですね」

饅頭「では『電話』を『ゴールドシップ』に変えましょう」

1D6→4 成功

『電話』→『ゴールドシップ』

 

饅頭「あと『忘れないように録音する』を『話半分に聞く』に」

1D6→2 成功

『忘れないように録音する』→『話半分に聞く』

 

珈琲「『電話』と『録音』はキーワードです」

 

受付は若そうな女性で、ゴールドシップの向こう側でおそらく別荘の主人であろう低い声の男と小声で会話をしていた。

「お電話変わりました。……トレーナーさんですか?」

「はい。求人でここの事をしりまして、是非お願いしたいのですが」

「ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」

「いつでも構いません」

「じゃ、明日からでもお願いします。すみませんお名前は?」

「神尾です」

「神尾君ね。はやくいらっしゃい」

とんとん拍子だった。私はゴールドシップの用件などを話半分に聞くようにしており、再生しながら必要事項をメモっていく。

そのハワトリアの求人のページを見ると白黒で別荘の写真が写っていた。こじんまりとしているが自然に囲まれた良さそうな場所だ。

 

祭娘「『自然』を『テーマパーク』にしましょう」

1D6→6 成功

『自然』→『テーマパーク』

 

紅茶「『白黒』を『ゲーミングカラー』にしようか」

1D6→3 失敗

紅茶「おっと、また失敗だね」

饅頭「霊媒師の効果でダメージを肩代わりしますわ」

饅頭耐久値4→3

紅茶「助かるよ。ありがとうマックイーンくん」

珈琲「タキオンさんが失敗したのでまたキーワードを一つ公開しますね。キーワードは『窓』です」

 

そのハワトリアの求人のページを見ると白黒で別荘の写真が写っていた。こじんまりとしているがテーマパークに囲まれた良さそうな場所だ。

急にトレーナーさんが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。

しかし何かおかしい。

条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。

ハワトリアなら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。

暗闇で窓のガラスが鏡になっている。その暗い窓に私の顔がうつっていた。

 

祭娘「早速キーワードの『窓』が出ましたね。『窓』『窓』『窓』……」

祭娘「鏡はあとにきてるから『鏡餅』に変えます」

1D6→4 成功

『窓』→『鏡餅』

 

珈琲「『窓』はキーワードです」

 

暗闇で鏡餅のガラスが鏡になっている。その暗い鏡餅に私の顔がうつっていた。

鏡餅にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。

 

紅茶「『生気のない』は変えておこうか、『七百色に発光する』で」

1D6→6 成功

『生気のない』→『七百色に発光する』

 

鏡餅にうつった年をとったかのような七百色に発光する自分の顔を見つめつづけた。

次の日、私は酷い頭痛に目を覚ました。

 

祭娘「『酷い頭痛』じゃなくて『楽しい祭囃子』ですね」

1D6→1 成功

『酷い頭痛』→『楽しい祭囃子』

 

次の日、私は楽しい祭囃子に目を覚ました。

目の下にはくっきりとクマが出来ており、顔色は真っ白。

トレーナーさんをやめようかとも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。しかし気がのらない。そのときゴールドシップがなった。

「おはようございます。ハワトリアのものですが、神尾さんでしょうか?」

「はい。今準備して出るところです」

「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が……」

「あ、すみません、寝起きなので」

「無理なさらずに。初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので」

「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます」

ゴールドシップをきって家を出る。あんなに親切で優しいゴールドシップ。ありがたかったのに、ゴールドシップをきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。

 

紅茶「『寒気』がしたんじゃなくて、『走りたくなった』んじゃなかったかい」

1D6→5 成功

『寒気がしてきた』→『走りたくなった』

 

祭娘「『眩暈』したんじゃなくて、『銃声』がしたんですよ」

1D6→5 失敗 祭娘耐久値3→2

祭娘「失敗ですが、私は脚本家なのでワードを修正します」

『眩暈』→『銃声』

 

饅頭「ゴールドシップさんが切られたり、銃声がしたり、なんか物騒になってきましたわよ!!」

 

ゴールドシップをきって家を出る。あんなに親切で優しいゴールドシップ。ありがたかったのに、ゴールドシップをきってから今度は走りたくなってきた。ドアをあけると銃声がした。

「と…とりあえず、ハワトリアまでつけば…」

フラフラと駅へ向かった。

やがて雨が降り出し、駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。激しい咳が出る。

 

饅頭「『雨』じゃなくて『こなーゆきー』でしたわ」

1D6→3 成功

『雨』→『粉雪』

 

紅茶「『激しい咳』じゃなくて『甘い香り』を出させようか」

1D6→2 成功

『激しい咳』→『甘い香り』

 

祭娘「『駅』じゃなくて『水族館』に行ってもらいます」

1D6→1 成功

 

珈琲「『駅』と『雨』はキーワードです」

 

フラフラと水族館へ向かった

やがて粉雪が降り出し、水族館まで傘なしで濡れながらいくことになった。甘い香りが出る。

「……ハワトリアで休みたい……」

そう思いながらびしょぬれで水族館に辿りつき、手すりにすがるようにして足を支えてホームへと上る。

ぜーぜーと声が枯れ、手足が痺れて、波のように祭囃子が押し寄せる。

「はやく……ハワトリアへ……」

やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。

 

紅茶「『電車』じゃなくて、『スーパーカー』だね」

1D6→5 成功

『電車』→『スーパーカー』

 

やがてスーパーカーが轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。

フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あのスーパーカーにのれば……

乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。

 

祭娘「『老婆』はキーワードでしたよね。『パンを加えたウマ娘』にします」

1D6→6

『老婆』→『パンを加えたウマ娘』

 

珈琲「『老婆』はキーワードです」

 

乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をしたパンを加えたウマ娘が突進してきた。

どしん!私はふっとばされホームに転がり、私とパンを加えたウマ娘は取っ組み合いの喧嘩を始めた。

「やめろ!やめてくれ!俺はあのスーパーカーにのらないといけないんだ!」

「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」

パンを加えたウマ娘は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。

「ハワ、ハワトリアにいけなくなってしまう!!」

やがて水族館員たちがかけつけ私たちは引き離された。

引き離されたパンを加えたウマ娘が息をととのえながら言った。

「おぬしは引かれておる。危なかった。」

そしてパンを加えたウマ娘は去っていった。

水族館を出て仕方なく家に戻る。

すると体の調子が良くなり、声も戻ってきた。鏡を見ると血色がいい。

家に帰り落ちついてからやはり断わろうとハワトリアにゴールドシップをした。

すると無感情な軽い声が帰ってきた。

「このゴールドシップ番号は現在使われておりません。」

押しなおす

「このゴールドシップ番号は現在使われておりません。」

私は混乱した。まさにこのゴールドシップ番号で今朝掛かってきたのに。

話半分に聞いていたのを思い出し、最初まで巻き戻す。

再生

「ザ…ザザ……はい。ありがとうございます。ハワトリアです。」

若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。

「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」

「え、少々お待ち下さい。……ザ…ザ…ザザ…い…そう…だ……」

巻き戻し、音声を大きくする。

「……ザ…ザ…ザザ…むい…こご…そう…だ……」

巻き戻す。

 

紅茶「『巻き戻す』じゃなくて、『思い出す』だね」

1D6→2 成功

『巻き戻す』→『思い出す』

 

思い出す。

「さむい…こごえそうだ」

子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。

録音はそのまま流れていく。

「あー…ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」

「いつでも構いません」

記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだが、そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。

「神尾くんね、はやくいらっしゃい」

そこで話半分に聞いていたが途切れる。

外は土砂降りの粉雪。金縛りにあったように動けなかった。

そのまま次の分が流れた。今朝、掛かってきた分だ。

「〇ね〇ね〇ね〇ね〇ね」

 

饅頭「『〇ね』じゃなくて『ねるねるねるね』ですわ」

1D6→6 成功

『〇ね』→『ねるねるねるね』

 

「ねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるね」

「はい。今準備して出るところです。」

「ねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるね」

「あ、すみません、寝起きなので」

「ねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるねねるねるねるね」

「あ、だいじょうぶです。でも、ありがとうございます。」

私はゴールドシップの電源ごとひきぬいた。

な、なんだ…なんだこれ、なんだよ!?どうなってんだ??

震えながらグルメ情報誌を探す。

そのページはあった。綺麗な雑誌なのにそのハワトリアの1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。

 

紅茶「『しわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている』んじゃなくて、『電子版だった』はずだよ」

1D6→1 成功

『しわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている』→『電子版だった』

 

そのページはあった。綺麗な雑誌なのにそのハワトリアの1ページだけ電子版だった。

どうみてもそこだけが電子版で、まるで古雑誌のようだった。

 

祭娘「『古雑誌のよう』じゃなくて、『掲示板のよう』だったはずです」

1D6→3 失敗

饅頭「私が庇ってダメージを受けますわ」

饅頭耐久値3→2

祭娘「脚本家なので、キーワードを修正します」

『古雑誌のよう』→『掲示板のよう』

 

珈琲「『古雑誌』はキーワードです」

 

そこには全焼して燃え落ちたハワトリアの写真があった。

私は声も出せず、呆然とした。グルメ情報誌が風にめくれている。

遠く、ゴールドシップがなっている。

 

珈琲「おめでとうございます。全てのキーワードが変更されました。PC(あなたたち)の勝利です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。