個性社会。それは正義と悪が決められた社会である。
個性、それは個人が持つ最大最強の武器でもあり、なくてはならないもの。
無個性、それは玩具である。
ヒーロー、それは正義であり、笑顔を守るモノ。
ヴィラン、それは悪であり、社会から弾かれたモノ。
あー、あー、はろーはろー。初めまして、転生者=デス。
うん?ふざけた挨拶はお好きでない?またまたご冗談を、好き者でなければこんなトコロに来ないでしょう?
それはさておき、ワタクシこと転生者ですけども、この度転生先が決まりまして……転生開始の準備をしているところです。
「準備はよろしいですか?」
「あ、はい。最後に特典の確認だけしても?」
「よろしいですよ」
白い人型とも言うべき存在である、天使モドキくんの指示に従い特典を使用します。
「……詠唱抜きでいいです?」
「元々それには詠唱がありません。良くも悪くも個性ですので、条件付けられるものではありません」
「あいあいまむ」
右手を前に、令呪が宿るその手に意識を集中させ呼び出す。
個性:英霊召喚
概要は単純だ。死ぬ前にやっていたFGOで所有していたサーヴァントを召喚できるようになるという個性。個性と呼ばれたからには僕のヒーローアカデミアに転生するんだろうな、とは思ったけど今はそんなことはどうでもいい。
最初に召喚される存在は絆レベルが1番高い存在だと天使モドキから説明を受けている。ならば召喚される存在は1人に絞られる、絆レベル15の彼女ただ一人だからだ。
「こい、キャスター!!!」
光が満ちる……満ち、満ちてる?ここ謎空間だから光が満ちてるとは到底言えない──いや、そんなことはいい。とりあえず眩しかったのは眩しかったのだ。
そこに現れたのはまだ彼女が未熟だった頃の姿、決闘の前の、正真正銘出会った時の姿。
「異邦の魔術師との契約に基づき、召喚に応じ参上しました────宜しくお願いしますね!マスター!」
おやぁ、目が濁ってらっしゃる。これはァ……どういうことでしょうかねぇ、春の記憶ないからかなぁ???
「絆レベルに応じて彼女たちサーヴァントは好感度が変わりますのでそれかと思いますよ、転生者」
「……」
「絆レベル0~1でただの主従、仲良くない状態になります。そこから徐々にレベルが上がり絆レベル5で友人となります。そこから先は絆レベル1上がる事に好感度が非常に上がります」
「じゃあ絆レベル10ってどうなんすかねぇ」
「まぁ……男サーヴァントなら大親友、女サーヴァントなら恋人。とかですね」
キャストリアさん、絆レベル15なんですけど????
「正確には好感度が上がると絆レベルが上がるので因果は逆ですね。絆レベル15になるとそれはもはや妄執や執念の域に入りますので……えぇまぁ、俗に言うヤンデレかと」
さっきから無言でニコニコしながらこちらの右腕を掴もうとしてるキャストリアが怖すぎる。え、これ他の絆レベル10以上のヤツら怖いんだが、最低でもアーラシュの兄貴も酷使してたから絆レベル10超えてるんだが????
「ま、まぁ。無事個性が使えたからねうん……転生開始してもらっていいです?」
「わかりました。では再度、最後に説明いたします」
その言葉と同時に自身の周囲に光の柱が4本現れ囲んでくる。キャストリアはそれを見て霊体化した後、こちらの中へ入ってくる……ゑ?
「転生後、記憶が戻るのは個性発現タイミングである3歳になってから。個性は英霊召喚であり、あなたが生前行っていたFGOのサーヴァント召喚が可能になる。転生タイミングは主人公同期組となりますので、雄英高校へ入学した場合主人公と共に苦難を乗り越えることになります」
その言葉を最後に天使モドキはこちらへお辞儀をして最後の言葉を呟いた。
「では良き転生ライフを」
で、3歳になった瞬間記憶戻ったからね。ほぼタイムラグなしで転生した感覚だが、赤ちゃんの時の記憶があるのは違和感〜。
「でもやっぱりしゃべるとからだができあがってないからかふにゃふにゃだな」
(そうですねぇ、大変可愛らしいですよマスター)
「やめてくれきゃすとりあ。すごくうごきづらいんだ」
では改めて今生の自己紹介をしよう。
親は両親ともに健康であり、父が藤丸
母は藤丸
そしてそんな二人の間に生まれたのが俺こと藤丸立香。個性は《英霊召喚》。過去に存在した人物や著名な人物を召喚でき、場合によっては創作上の人物すら呼び出せる。医者からは突然変異並の個性の受け継ぎ方らしい。 まぁ特典ですし。
ん、でだ。現状召喚できているサーヴァントは一騎、キャストリアのみである。
「せんりょくぶそくだな」
(酷いですねマスター。私一人でも十分では無いですか?)
「いや、たりない。ぜんぜんたりない」
今後の事を考えるとキャストリア一騎だけというのはあまりにも、あまりにも心許なさすぎる。
と、言うことで今あるリソースで召喚できるだけ召喚しようと思う。このリソースというのはAP的なやつだ、要は体力。だいたいこれが型月世界で言う所の魔力の代わりをしており、キャストリアのスキル使用時や宝具使用時に消費する。戦闘時以外なら霊体化してなくても回復の方が勝っており、霊体化してくれれば消費はZEROと大変お得である。
ということで今あるリソースだと、1度に召喚できるのは2騎くらいだろうか。一騎召喚するのにAPを10消費するのだ。今の俺はマスターレベル1なのでAPが20しかないので……まぁ召喚し終わったら気絶しそうではある。
「ということで
(彼らですか、良いですね。確かに)
ということでソファに座りながら右手を伸ばす。と、その前に後ろにいる母親に声をかけておかなければ。
「おかあさん」
「なぁに?キャストリアちゃんとお話してたみたいだけど、何話してたの?」
「ちょっとしょうかんしようとおもうんだけど。いいかな?」
「あら、新しい子を呼ぶの?」
「
「私が説明しましょうか、お母様」
霊体化を解除してキャストリアが出てきてくれた。これなら説明は彼女に任せても良さそうだ。ということで召喚開始。
「こい、あーらしゅ、ぽーる・ばにやん」
相変わらず眩しい、夜中だったら近所迷惑だな。
そして光が収まると同時に2人の人影が見え──俺はソファにどっかりと倒れた。
疲労感はんぱね〜、気絶する程じゃないけど結構眠いやつ。
「よ、マスター!ようやく呼んでくれたか」
「アンシャンテ……マスター、お疲れ気味?」
よろよろと右手を上げて2人へ返事の代わりをする。瞼が重すぎてまともに目も開けていられない。
「おっと、子供の身で英霊召喚なんて大変なもんだよな。マスター、ゆっくり休んでてくれ。こっちはこっちで説明しとっからよ。バニヤン、お前さんはマスターのそばにいてやりな」
「うん……そうする。起きたら豆スープ作ってあげるね」
「あい〜……」
おやすみ〜
主人公たる藤丸立香が眠った後。バニヤンは立香の頭を持ち自身の膝へと乗せる。
「アーラシュさん。やっぱりあなたでしたか」
「おう、早く助けに来てやりたかったがな。個性ってのは難儀なもんだな」
突如として2人の人間が現れた。そんな状況に藤丸の母である広子は──
「あっらぁ!あなためちゃくちゃイケメンじゃないの、ヤダ、カッコよすぎ」
作画が少女漫画風になる程度であり、アーラシュの肩をバシバシと叩いているという典型的なオカン系の反応をしていた。
「マスターのお母さんか?俺の名前はアーラシュ、よろしく頼む。あそこで今マスターのことを膝枕してるのがポール・バニヤンってんだ」
「よろしく、マスターのお母様」
「うんうん、よろしくね。立香の個性で出てきたのよね?ってことは……過去に存在したって言う人物なのよね?」
そう疑問を出す。まず最初に召喚されていたキャストリアのせいでそこら辺が疑問になっていたのだ。母親たるもの個性について調べなければ、と思って歴史書などを読んでいたらしいのだが、キャストリアがどこの文献にもおらず唯一アーサー王物語に登場するアーサー王の女性名であること、魔術師の英訳であるキャスターが着いていることが判明したが正体が分からずじまいだったのだ。
つまり本当に過去に存在した人物を召喚しているのかどうか不明でもしかしたら別の個性の可能性も視野に入れていた。
「う、すみません。私はただの村娘だったので」
「そう卑下しなさんな、キャストリア。間違いなくマスターにとってのトップサーヴァントはお前さんだったんだからよ」
「あらごめんなさいね。別にバカにしてるとかそういう気はなかったのだけれど……」
「それで俺についてだったか。俺はペルシャの方の英霊だな。有名な話だと弓と矢で戦争を止めたことだろうな」
「凄い……正しく英雄ね。とても、とても偉大な人なのね。それでバニヤンちゃんはどこの人なのかしら?」
「私?私はアメリカ。西部開拓時代の時のホラ話が元なの」
「ホラ話……?」
アーラシュが広子へ創作上の人物も召喚できるのでその影響という説明があった。
「そうなの!うちの子、本当にすごいわね……ちなみになんだけれど、この子があとどれぐらい召喚できるかって、貴方たちは分かるのかしら」
「あー……少なくとも200くらいは召喚できるんじゃないか?」
「そうですねぇ、あまり把握したことありませんでしたね。漠然とこの人は召喚できるとは認識してましたが」
「疑問に思ったこともなかった……マスターは把握しているのかな?」
「そしたら住む場所とか大変になるわね……」
「あぁ、そこら辺は気にしなくても問題ありませんよお母様。私たち霊体化っていう状態になれまして、その状態なら見えない触れないと言った感じになりますので。いざとなればマスターの中に戻れば小部屋はありますし」
これは藤丸立香も把握していないことだが、彼は個性の影響で体内というか魂という部分に英霊を格納する空間があり、各々の小部屋が存在する。現在召喚できていないサーヴァント達もそこにおり、その部屋の鍵を開けるためにAPを消費すれば召喚できるようになるといった感じになるのだ。中には複数人で一部屋を共有している奴らも存在する。ぐだぐだ組とか。
「なので今後召喚される人物たちに関しては気にしなくても問題ありません。食事等も必要ありませんから」
「そうだな、そこら辺はサーヴァントになって良かった部分だな」
「そうだね……すごく便利」
「なら良かったわ。旦那の個性は生物として召喚しちゃうから住む場所とか大変だったのよね」
他者視点欲しい?
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オールマイト視点とか委員会視点とか
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別にいらんくね
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作者の好きなようにしてくれ