個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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 完全にオリジナルの展開ですね、OFA vs AFOです


少年期「オールマイト」

 

 

 

 拳を叩きつける。眼前に迫るその因縁の相手に引導を渡す為に。が、寸前でなにかの力場が拳を止めてくるが──構わず突き出して貫通させる。

 

「オォオオルフォォーーワァァアアアアン!!!」

「ハハハハハ!!!」

 

 一撃一撃に全力を乗せて──ひたすらに脅威を弾き、殴り、触れずに消し飛ばし、歪ませて、当たってはいけないものはほぼ直感で回避して。ここまでの個性の数は見たことも無く、今までの経験をフルに使ってようやく目の前に迫る初見の個性を推測の域では終わらせずに。

 そしてどんな手を持ってるのか一つ一つよく見て、あいつの動作、瞬きすら見逃さないように気をつけて──拳を振るう。

 

「まさかその身一つだけでここまでくるとは!!!」

「OKLAHOMA──SMASH!!!」

「くぅっぁはァ!!!」

 

 だがそんな中でもやはり体に傷は着くものなのだが──幸か不幸か、ある存在が私に協力をしてくれている。

 

「っ、またか。鬱陶しいな、あの人形は」

 

 視界の端から見える黒いモヤに包まれた人型のナニカ達、それが私の体に攻撃が当たる瞬間矢で防いでくれる。それが6体分、残りの20体はAFOの死角からバラバラに動きながら時に弓で、時に剣で動きの阻害になるようありとあらゆる方法で妨害をしている。何発か直撃しそうだったけど、彼らのお陰で未だに五体満足。それに4回くらい彼らの手で直接危険な攻撃から守ってくれていたりもする。

 

 それにこの戦闘区画以外でもその黒いモヤの姿が見られ、要救助者を見つけ出しては速やかに戦闘範囲から脱出している様子が見れる。その数も多くパッと見60以上の姿が確認できる。お陰様で被害者のことを考えず、目の前のAFOに集中することが出来る。

 

「ふぅ……少し予想外だったね。あの少年の事を止められなかったのは」

 

 お互いが攻撃を弾き合い十数メートル程の距離ができた時、一息ついたのか言葉を零すAFO。

 

「ッ、まさか貴様はあの少年にまで手を伸ばしていたのか!」

「当たり前だろう?あそこまで強力で、手駒を増やせる個性。欲しいに決まっているじゃないか」

「あの少年に何をしたッ……!」

「なぁに、少しばかり──ヴィランを数千ほど、ね?」

 

 そう言いながらやつは左手を伸ばし、そこから何かを生み出した。その何かは人の姿をしていて──AFOと同じ姿をしていた。

 

「な、に!?」

「個性『二倍』。この個性を使ってヴィラン達を増やしたのさ、本人も増やすことが出来るとは知っていたんだけど……」

 

 だがその姿は直ぐにドロリと溶け……数秒程で跡形もなく消え去っていた。

 

「どうやら僕の情報が多すぎて分身はその情報量に耐えきれずに溶けてしまったんだ。だから僕自身は増えることがなかったけどね──まぁ数秒程あればそこらにいるヴィラン達を増やしてあの少年の元に送り出すことくらいは簡単に出来るさ」

 

──もちろんオールマイト、君の事を増やそうとしても無理だったけどね。

 

「なんてことを、なんてことをしてくれた!」

「ハハハハハ、いい顔をするじゃないかオールマイト!」

 

 再び両者が最接近し、またあらゆる個性が襲いかかってくる──

 

「だが!!これしきィ!!!」

「ぐっ!?」

 

 毒の霧、骨の槍、圧縮空気の塊。回転する岩、ドリルが着いた触手、中を浮く道路標識、龍の形をした炎。

 その全てを掻い潜り、奴の腹を殴り飛ばす。

 

 くの字になり吹っ飛んでいくやつに追随するように、さらに足に、腕に力を込めた。

 

「『更に向こうへ(Plus Ultra)』!!!」

 

 

 100%を超えて!全力の向こうへ突き進め!!

 ここで奴を止める為に!

 

 120%の力で?

 

 ノー!!!

 

 200%の力で!!!

 

「ォオオオルマイトオオ!!?!?」

 

 

DETROIT SMASH!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、無事に終わったようですね。オールマイト」

「……君は?」

 

 肩で息をする。あそこまで体の負担を無視した一撃は初めてだった。恐らくだが肩の関節が多少外れて骨にヒビが入っているだろう。だがそれでも奴を、AFOの悪事を止められた。それを成すにしても被害が最小と言えるくらい傷が浅かった。

 

「私は陳宮、此度のオールマイト援護の軍師を務めておりました。以後よしなに」

「君が彼らの指揮を取っていたのか!ありがとう、本当にありがとう。君のお陰で私は五体満足で奴のことを止められた」

 

 心からの感謝を彼へ向ける。恐らくだが陳宮と名乗ったこの人物はあの少年の個性によるものなのだろう。少なからず人らしい気配というか、そういったような感じはしない。

 

「だが、何人か私のために犠牲になってしまった……本当にすまない……」

「いえ、お気になさらず。彼らシャドウサーヴァントは魂を持たない未完の英霊、自我すらない使い捨ての使い魔です。いざとなれば私が弾にして打ち出していたまで」

「た、弾???」

 

 え、彼らを打ち出す?何か懐から弓を取りだしているが、それに番えて打つのだろうか……どうやって???てかそれをしたらどうなるんだ?

 

「無論、爆発ですとも」

「Whats?」

「いえ……この場に関係ないことですので。後は他のヒーローに任せます」

 そう言いこちらに後ろ姿を晒しながら徐々にその姿が薄くなっていく陳宮……え

 

「HEYHEYHEY、なにか薄くなってるけど君ぃ!」

「霊体化というものです、お気になさらず。サーヴァントの基本機能ですので」

「そ、そうなのか」

 

 しれっとそう言うその姿に本当に問題ないのだろうと思うが──本当に彼らは人では無いのだなぁって、改めて思う。そんな超常の存在である彼らを使役するあの少年に興味を抱くが、今の所世間的にはヴィジランテ的な部分があるだろう。どうしたものか、出来ればヒーローの道を進んでもらいたいものだが……

 

「そうそう、マスターより伝言があります」

「! そのマスターとは藤丸少年のことかい?」

「えぇ、彼以外はマスターとは思っていませんので……では伝えます」

 

【AFO討伐おめでとうございますオールマイト。とりあえず言いたいことはそこまでないので手短に。

 

 まず後処理はお願いします。そして貴方の事ですからどうせ私にヒーローになって欲しいと思っているんでしょうが、高校は雄英高校を選択するつもりなのでその点はご心配なく。なので追っ手を付けるのはやめてくださいね

 

 最後に──AFOの残党の位置の詳細を置いていきます】

 

 その言葉と同時に完全に姿を消した陳宮。そして彼が居た場所にはファイリングされた資料があった。それを手に取って軽くパラパラと捲ってみる。

 

「ッ!本当に奴の信者達の居場所が書いている!全国に広がっているじゃないか!」

 

 本来ならこんな簡単に信じては行けないのだろうが、未来のヒーローの言葉を信じるという事でなら許されるだろう。

 遠くから聞こえてくるヒーロー達の声を耳にしながらそんなことを思う。

 

 

「オールマイト!!貴様は無事だったか!」

「エンデヴァー!HAHAHA、勿論だとも!なんて言ったって平和の象徴だからね、皆のためにも簡単にはやられやしないとも!」

「フン、大した怪我もしてないってことはヴィランは大した者ではなかったのだろう?それで肝心のヴィランはどこにいる?」

「あぁ、奴ならそこ、に……?」

 

 

 本来ならそこに奴の気絶した姿、若しくは死んだ姿があったはずなのに。

 

 ぽっかりと空いた人一人分入る大きな穴の場所には何の姿も見えなかった。

 

 

 

 






 オールマイト、無傷ルート
 AFO、逃走

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