個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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 ワンパンマンの二次創作書きたい──

 あ、最近お気に入り2000越えました。後UAが9万くらいですかね、後ちょっとで10万行きますねぇ

 それとどうやら日間のランキングに載ってるみたい?みんな好きですねぇ、どうぞ今後もよしなに

では本編へ



少年期その5

 

 

 

 

「……」

 

 トントン

 

「…………」

 

 トントントン。

 

「……はぁ……」

 

 トントントントン。

 

 

 

 

 

 少し苛立っている。その様子が周りにいるサーヴァント達に簡単に分かるほど作業室の角にある椅子に座っている俺は苛立っている。机の上で忙しなくトントンと音を鳴らし続ける指は苛立ちを抑える為に止めるわけにもいかず、何かしら文句を言われたら止めれるくらいだろうか。

 

 別に誰かに対して怒っている訳でも無く、先日起きたオールマイト対オールフォーワンの対決の際に簡単にこの施設を攻められたことでもなく。シンプルにあの時の自分の不甲斐なさにイラついている。

 

「情けなさすぎだろぉ……」

 

 ぶっちゃけで言えばあの程度の物量、対応する方法は無数にあった。それなのにただ量に質をぶつけるだけの考えしか浮かばなかった自分が嫌だった。

 例えば結界で森を囲み中を静謐の毒で埋めつくす、アヴィケブロンのゴーレムの生成で森の木や地面や岩などをゴーレム化させる、玉藻の前の呪術で同一存在であることを利用して一撃死を食らわせる。

 

 などなど後々考えれば取れる手段は簡単にあった。しかもたった一騎の戦力でだ。そう考えればあの時の自分の狼狽え様はくだらなさ過ぎた、最悪エミヤの固有結界を使えば全員一度に始末することも出来ただろうに。

 

「情けねぇ……」

 

 原因は明白、俺が危機というものに疎かった、それだけだ。

 

 確かに今まで古今東西の英雄達の指導を受けてきて死にかけるほどの追い込みをしたりしたが、それは本当に意味での危機では無い。どうせ作られた危機だ。

 訓練で本気を出せないやつは実践でも出せない?あぁ、確かにその通りだった、訓練で本当の危機を知らないからこそ先日はあんな失態を犯したのだ。

 

「マスター……」

「ん、あぁ……キャストリア。どうした?」

「いえ、何か考え事してるなぁって思いまして。何か相談でも聞きましょうか?」

 

 そう言いつつ目の前の椅子へ座った彼女。その手には差し入れなのかコーヒーを2つ持っていた──コーヒー?キャストリアが?飲めねぇだろこいつ。

 

「む、失礼な。私だってコーヒーは飲めますもん」

「そうかそうか、スイーツ大好き甘党の君が?」

「そこまで言うなら飲んでみましょう!!──苦っ!!!」

「クソワロタ」

 

 やはり無理だったらしい、魔術でどこからか砂糖とミルクを持ってきて混ぜている。俺も普段なら砂糖を入れるところだが、軽く戒めとしてブラックのまま飲もう。

 

「……苦いなぁ。うん、苦い」

「で、どうしたんですかマスター?」

「ん、まぁ……あの時の事でなぁ」

「侵攻された時ですか?あ、もしかして狼狽えていたのが気になったんですか?」

「まぁそうっちゃそうだが、なんて言うか俺の甘さが嫌になったというか……前世からの性分なんだが、事なかれ主義過ぎてな」

「ある一定のラインまで行ったらやる気を失ってしまう、と」

 

 妥協ってやつである。ある程度の完成度や、満足度まで行ったらこれ以上やらなくてもいいという部分が出てきたのだ。それのせいで訓練でガチの追い込みまではいかず現状の維持程度の肉体作り。

 

 そんなのがヒーローとしてふさわしいかどうかと言えばどうか。

 

「Plus ultra、更に向こうへ。この校訓は今の俺に足りない部分だよなぁ、このまま怠けたままでいいのかって感じ」

「別にそれでいいと思いますけどね〜。まぁ限度はあると思いますけど」

「……その心は?」

「だってこれ以上マスターは何をするんですか?言葉を飾らなければ貴方は凡才です」

 

 ……

 

「武の才能はなくてこれ以上成長の余地はなく、魔術の才能は一欠片ほど。指示者として優秀かと言われればこれまた首を傾げます」

「辛辣だなおい」

「事実ですから……解決策に関しては簡単ですね。その為にもマスターに聞きたいことが1つ」

「なんだよ」

 

 ずずいっと顔を急接近させてくる。その整った容姿はマジで妖精のようで──いやこれ罵倒か?──その瞳の奥はこちらを見透かすようで、というか見透かしている。妖精眼でこちらの虚偽を確かめているのだろう。

 更に顔をそらされないように両手で顔を掴まれて固定された、サーヴァントには叶わない力で。

 

「私達サーヴァントのほとんどはマスターのことが大好きです。マスターは私たちのことはどう思っているんですか?」

「お、俺、あ……」

「そこで言葉を止めちゃダメじゃないですか……そこですかねぇ問題なのは」

「……」

「貴方は自分の心情を、本音を今まで他人に伝えたことは無いんですね。本当の自分ではなく薄っすらとベールを纏った言葉で、ほとんど素の自分は出しているのに肝心の本音を隠して」

 

 …………

 

「ほらまた黙った、だから貴方はダメなんですよ。本当にダメダメ。なのにPlus ultraなんて言葉を使ってる」

「どこで、その、他人の機微を学んだんだよキャストリア……」

「話を逸らさない、これに関しては妖精眼のおかげです」

 

 心のベールを。肝心要の本当の根っこの部分を覆っている心情を暴かれる。これは、これだけはバレていても言わないように伝えないようにしていた。

 だって致命的な関係の変化があるから。これで何かが変わることが嫌いだから隠してきたのに、今までの友人や親しい人物と変わらずいられるようにと隠しているモノなのに。

 

「他人の言葉を使って自分を納得させる。なんかいい感じの言葉を使ってはぐらかす、今までそうやってのらりくらりと躱してきたんでしょう?」

「……」

「だから貴方は前世において他人の記憶に残らなかった」

「ッ!」

 

 そうだ。

 

「平々凡々な事を言って、何をするも印象に残らない。そして誰の記憶にも残らず、誰の傷にもならず前世は終わりを迎えた──良いんですか?せめて言葉くらいは本当のことを言いましょうよ、行動はどうでもいいんで」

「……な、んで」

「……」

「なんでお前はそうやって俺を暴く……?」

 

 突然と刃を向けられた気分だ。今まで変わらずに居たからこそこれからもそう出来たらいいと思っていたのに。

 

 その目はなんだよ。

 

 なんでお前らは変化を飲み込めるんだよ。

 

「私達はサーヴァント。従者です、ですから貴方の至らない所を指摘するのも従者としての役目だと思いますし──それに私は貴方との関係を進めたい」

 

 英雄だからか?

 

 英霊だからか?

 

 

 俺はお前らほど心が強いわけじゃない。だから今世だって誰かの記憶に残れればそれでいいんだ、お前達の軌跡を残すことだって簡単だ。

 だってそうだろう……?AFOという明確な敵がいるこの世界ではそれをどうにかすれば俺達は忘れられることなんてない。それなら藤丸立香(あいつ)にだって誇れるじゃないか、人類の敵って言っていいあいつを倒せれば。

 

「……別にいいじゃないか……」

「……うーん、これでは埒が開きませんし話がとっ散らかっちゃいました、元の話に戻した方がいいですね。元々の話は貴方がこの甘い感情のままでは不甲斐ないってところですか」

「いや、まぁ……そうだけどさ」

「まぁ困惑すると思いますけど、言いたいことは簡単です

 

 貴方の本当の気持ちを伝えて、皆で考えましょうよ」

「え?」

 

 あ、そうか。

 

 

「貴方一人でやる必要性はないんですよ、貴方の役割はマスター。主君である事です、こう言ってはあれですけどそこに居るだけでいいんです」

 

「そこに居るだけで私達は頑張れる、私たちは意味を見い出せる」

 

「サーヴァントたる私達は貴方が居なければこの世に居る意味は無い、そして貴方はサーヴァントである私達が居なければこの世界に来なかった」

 

「このことを一蓮托生とかって言うんでしょう?私達はお互いが居なければ何も出来ないんです」

 

 だからなのか。

 

「だから私達は貴方に頼られたい。貴方の悩み事だって本来なら協力して乗り越えるものなんです。だってそうでしょう?私達過去の英雄だってたった一人で人生を乗り越えられた訳では無い」

 

 そうだ。

 アルトリアだって1人ではブリテンを支えられず直ぐに死んでいた。

 カルナだってドゥリーヨダナが居なければ──

 イアソンも、宮本武蔵も、エジソンも、葛飾北斎も、ありとあらゆる英雄は1人でその偉業を成した訳では無い。

 

「そっか……」

「マスターはそこそこなんでも出来るからそこそこの壁を全部乗り越えることが出来たんです、でも今回の問題ってそこそこの問題ですか?」

「……いやぁ、違うね」

「でしょう?自分の領分を超えたら主君、王や帝はどうすると思います?」

「従者や配下に割り振って仕事をさせたり、相談したり、か」

「だから私は最初にそれでいいって言ったんです。別に貴方が変わる必要は無いんです、だってそれをできる人達は貴方が結んできた絆の中にいる」

 

 確かに、前世でもこの世界に来てからもだいたい自分一人で考えて行動してきた。確かにできない部分は完全に任せてはいたけどそれだって彼らの判断に完全に任せきりだ。こちらから行動を割り振るなんてこと、したこと無かったなぁ……

 

「上に立つ者じゃないんだけどねぇ」

「ゴタゴタうるさいですね、なってしまってるんですから割り切りましょうよ。せっかく私みたいな美少女が手伝ってくれるんですから」

「自分で言うかそれ?否定できないからつまらんし」

 

 何はともあれ問題は解決したわけだ。こうやって考えると愚かしい行為をしていたんだなぁって思う、人なんてどうせひとりで生きていける訳でもないのに……一人でいる時間が多かった前世の考えがまだ残っていたようだ、いい加減はっきりと区別しないとなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むぅ……あ、そうだ。それでマスター、さっきの質問には答えてくれないんですか?」

「さっき?」

 

 えっと、さっきと言えば──

 

「私達のこと、好きじゃないんですか?」

「……」

「なんで顔に力入れてるんですか」

「き、気恥しい……」

「答えてくれるまで離しませんよ?特に私のことをどう思ってるか聞きたい所ですが」

 

 ギリギリ、問題が解決したかと思ったら今度はこれだ。

 

 

 

好きだけど

「え?なんて言いました???」

「好きだけど!?!?あぁ確かにお前らのことは大好きだよ!特にお前とか聖杯組が!」

「え」

 

 おいなんで顔赤くしてんだよコノヤロウお前が聞いてきたことだろうが責任取れやこら。

 

 逆に顔をこちらが掴んでやる、視線をずらして急に目を合わせなくなったこいつの顔をじっと見る。

 

「いぇ……改めて言われるとこう、照れると言いますか……」

「おいゴラァ。お前が始めた物語だろうが!」

 

 ギャーギャーワーワーとうるさくしていた時。キャストリアがあることを思い出した。

 

「そういえばマスター」

「んだよ」

「私より入れ込んでる彼女、どうするんですか?」

「あー……あー……いやだってフォーリナー……」

 

 シンプルに怖くて呼べないのだ。クラス的にも、性格的にも。その性格が好きだから最愛って言っていいほどの愛を注ぎ込んだが、それでも呼ぼうとするのは怖いのである。

 

「だって彼女だけでしょ?120レベで絆10。フォウマに足跡も全部つぎ込んでるサーヴァントなんて……ほんと、私より入れ込んでしまって……ほんと……」

 

 ハイライトがだんだんと消えるキャストリア。これはまずい状況である。後退りをしてもハイライトの消えた目でジト目しながらこちらに追随してくる。

 

「言っときますけど、マスターのこと未だに襲ってないの彼女に対する義理ですからね?」

「あー……え」

「最愛っていう彼女が初めてがいいだろうと思って遠慮してるんですから。だから早く呼んでください」

 

──じゃないと我慢できないので

 

 

「……ウッス

 






 そろそろ原作入りするぞ〜

エクストラクラスで皆が好きなのは?作者はフォーリナー

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