個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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 原作入る前にぃ……原作主人公とのお話


 10万UA行きました、ご愛読ありがとうございます


少年期その6

 

 

 

 

 緑谷出久。

 

 この世界の元となった【僕のヒーローアカデミア】における主人公。ただの無個性の少年であり、ヒーローに憧れていた()()()()()()

 

 だと読み始めた当初は思ってたわけなのだが、話が進めば進むほど頭がイカれてんのかっていう評価が妥当になるやつだった。いやマジで頭いかれてるよあいつ。

 原作において出久が初めて個性を使うシーンにおいて足と腕を1本ずつへし折っている。まぁこれはいい、手加減を知らなかったから、第二に訓練で腕をへし折る……何やってんだこいつ?今更ながら腕が折れる痛みを知った俺としてはマトモでは無いな、と同級生になった出久のもじゃもじゃ頭をいじりながら思った。

 

「うわぁ!?急に何するのりっくん!!!」

 

 だってたかが訓練、命をかける場面でもなくその前にイレイザーヘッドに使えなくなったヒーローは邪魔だと言われてるのに繰り返し腕を折ったのだ。馬鹿だろう。

 

「……なんかむしゃくしゃに腹立ってきた。そのモジャ髪余計にもじゃもじゃにしてやる」

「え゛?」

 

 片手で弄っていたそれを両手でいじり回して癖毛を叩き直す。硬すぎだろこいつの髪、ワンフォーオール発動してません?

 

(相変わらずマスターは出久くんが好きですねぇ)

「ハッ、どちらかと言うと手のかかる弟だ」

「わっ、ぷ……な、なんのはな──うわぁ!」

 

 いずれ自傷ダメージを許容するだけのクソオタクだ、世話が焼ける程度の存在だ。だからといってそれを許容するつもりは一切ないが。

 もう既にこいつに対する認識は原作主人公から手のかかる馬鹿な友達に変わっている。だったらその傍に寄り添わないっていう状態は作りたくない、仮にも──まぁいい。

 

「とりあえず出久。お前は爆豪に怯まずに反論くらいしたらどうだ?」

「話題転換が凄いよりっくん……かっちゃんに反論かぁ、無理だよ。かっちゃん強いもん」

「無理もクソもあるかよ、強い弱いとか言うよりお前がなよなよしすぎなんだわ、ヒーロー好きな癖にヒーローになりたいとは思わんのか」

「なりたい、なりたいに決まってるじゃないか」

 

 個性が発現する時期。そんなのはとうの昔に通り過ぎた緑谷出久は個性を持たず、ただヒーローに憧れる無個性の少年。それでも尚とヒーローになりたいと()()()()()。原作では。

 

「じゃあ行動しろよ、まずは身近にいるお前を脅かす爆豪相手に文句を言って対等の立場になれ」

「でもかっちゃん個性あるじゃないか。僕には無理だ」

「いや、そのかっちゃん相手に個性無しでフルボッコにしてるんだぞ俺。修行すれば勝てる勝てる、最近なんかお前メディアに褒められてんじゃねぇか」

 

 そう、こいつ俺と一緒に簡単な修行をしている。原作では雄英に行くまで体を鍛えるなんてことをしてこなかった出久だが、やはり頭がいいのか俺の中にいる英霊達に目をつけた。一人でできないのなら、ヒーローならどうするかって常に考えてるからこそ気がついたらしい。まぁヒーロー名簿みたいなもん作ってるしな、身近にいるヒーローになるって宣言してる奴なんて俺と爆豪くらいだ。他のやつはどうやら口先だけって出久は思ってるらしい、こいつ脳を焼かれてやがる(犯人)

 

 まぁその後了承した俺は出久に李書文先生が武術を、この世界に元からあった個性許容量という名の生命力(立香命名)、APを使った簡単な魔術もどきをメディアから教えて貰っている。どうやらうだうだと考えるその性質が魔術師としてそこそこ合っているらしく、普段なら褒めるなんてことをしないメディア(魔女)が「普通に天才よこの子」って言う程度には才能があるとの事。え、武術はって?まぁ……俺の凡才よりは無いかなぁ、肉体動かすというか思考から結び付けられる行動とその無茶をするヒーローとしての心意気がすごいだけだし。

 

「自己評価低すぎんだよ、誇れよ。過去に存在した英雄が褒めてんだから、メディアの弟子なんだからそれを貶さない程度には頑張れ」

「う、うん……そうだね……メディア先生か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼を初めて見たのは小学三年生の頃だった。小学一年のから学校内で噂になっていたんだ、虚空に喋りかけるちょっと頭のおかしい子がいるって。まぁ当時は縁がなかったのか3年になるまで影も形も見なかったけど。

 

『初めまして、俺は藤丸立香。お前の名前は?』

 

 昇級した日に声をかけられた。その時の僕はアタフタとして声を返すことができていなかった。こんな、ナヨナヨとした性格だから皆からは遠巻きに見られていたし、無個性だと知った子達には馬鹿にされてきた。

 

『え、え、あ。緑谷出久……です……』

『緑谷?……アァ、爆豪の馬鹿野郎が言ってた幼馴染の無個性野郎か』

 

 ぴくんと体が跳ねる。彼の顔は未だに直視できていない。他の子達みたいに無個性だと知られたら、その目が馬鹿にするものになっていくのだと思っていたから。

 だけど知られていた、よく無個性である僕に、同じオールマイトのファンとしての僕に絡みに来る幼馴染から。

 

『か、かっちゃんから?』

『おう、なんかヒーローになるって言ったら突っかかってきやがってな。まぁフルボッコにしてやった訳だが、よく絡まれるようになったんだわ。幼馴染ってことなら止めてくれよあいつのこと』

『ぼ、僕には無理だよ』

『……てかさっきから視線合わせないけど、どうした?』

『なんでもない!なんでもないよ!うん!』

 

 ふぅん、そんな声が聞こえた瞬間目の前に綺麗な黒い目がこちらの目を捉えた。その目には人を馬鹿にするようなものもなく、ただ純粋に何してんだこいつっていう疑念だけが向けられていた。

 

────無個性だと知られたのに馬鹿にするような意図がない?

 

『ゎあ!?』

『おっと、すまんすまん……んだよキャストリア。別にいいじゃねぇか、気になったんだからよ』

『え、えっと?誰と話してる……の?』

 

 思わず後退り少しこけかけた時。なにか虚空に向かって文句を言う姿が。

 

『俺の個性だよ。過去の英雄を召喚して使役するって個性、まぁ幽霊相手に話してるとでも思っとけ』

『へ、すごい……』

『おん?』

『凄いね、その個性……過去の英雄ってどんな人物を呼べるの?』

『あー、例えば……うーん、どんな人物に会いたい?』

 

 また視線が変わった。疑念の視線から普通の目に変わっていたそれが試すような、悪戯心を含んだそれに。その言葉にどうしようって考え込み思い付いたのは。

 

『じゃ、じゃあオールマイト見たいな人……?』

『平和の象徴みたいな、ねぇ……筋肉的な意味なのか心的な意味なのか、どっちだい?』

『え、心、かなぁ?』

『じゃああいつかな。アルトリア・ペンドラゴン、良いか?』

 

『えぇ、構いませんとも』

 

 虚空から姿が現れる。真っ先に目に付いたのが煌めく金髪で、次に見えたのは開かれたその双眸。その目には──信念が宿っていた。鋭く尖ったその意思は僕の心を貫き、惹き付けられるものがあった。

 全体的に蒼と銀で揃えられたその姿はまるで騎士のようで、両手を重ね宙にまるでそこにものがあるかのように手を置いていた。

 

『遙か遠き昔、かつてブリテンと呼ばれた国があった。彼女はそこの王様さ』

『アルトリア・ペンドラゴン。当時は騎士王と呼ばれていました。ミドリヤ、よろしくお願いします』

『────』

『……どうしたのでしょうか?』

『はは、強烈過ぎたか。脳が焼かれてやがる、そうだよな。お前なら分かるよなぁ』

 

 何かを言っているのは分かるけど、それを認識する前に目の前に存在する英雄に僕は意識の全てを持ってかれた。だって今目の前に立っているこの人は、英雄だ。オールマイトと同じ様に誰かの為に頑張った人だと、僕は心で理解した。してしまったんだ

 

『お前の高潔な意思を感じ取っちゃったんだよ、アルトリア』

『そうですか。悪いことをしてしまいましたね、どうしましょうか』

『どうするか……家に帰すか。アルトリア背負ってやれよ、家については先生に聞いてきてくるから』

『分かりました。失礼します、ミドリヤ』

『人の機微については疎い癖に、誰かの努力は誰よりも理解しちまう……それが緑谷出久だもんなぁ。そりゃこうなるか』

 

 

 その後、ある意味見とれていた僕は家の目の前に着くまで意識が飛んでいたらしく気づいたらペンドラゴンさんにお姫様抱っこされていた。まるでどころか本物の騎士に抱っこされていたから超びっくりしてまた体が固まったりしたけど──まぁ今となっては些細な問題だ。

 

 ただ、そうだなぁ……僕がなりたい、憧れていた存在がどれだけ遠いのか分かっちゃったから僕は身の丈にあった願いを持つことにしたんだ。

 

──誰かのためのヒーローになれたらいいなって。

 

 

 その為に僕は藤丸くんに、りっくんに頼んで李書文先生とメディア先生に師事を仰いだんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 






 よくよく考えたらキャストリアさん、小学生の事を襲おうとしたんすね。こっわ……近寄らんとこ……


 【速報】緑谷さん、アルトリアに脳を焼かれる。

エクストラクラスで皆が好きなのは?作者はフォーリナー

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