個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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サーヴァント被害者の会【ヒーロー公安委員会】

 

 

 

 さて、実はだが既にヒーロー公安委員会にサーヴァントは幾人か赴いている。取引云々の話は既に終わっていたようなので後は赴いてもらうだけで話が進むように手続きが進んでいたのだ。

 それを知った俺は一日でメンツを選択し、送り出している。

 

 選択したコンセプトとしては「脳を焼く」「カリスマで制圧する」「コミュニケーション」「ネームバリューでゴリ押し」である。大したこともないし、そのまんまなので説明は省くとしよう。

 

 

 じゃあ被害者を見てみるとしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

【case:1・ジャンヌ・ダルク(ルーラー)】

 

 

 

「おォ、ジャンヌ様……!」

「こちらをどうぞ!」

「え、えぇ……助かりますが、まずは貴方達の業務を終わらせてからにしましょう」

「了解です!」

 

 まず第一に被害者を出したのはジャンヌ・ダルクだった。シンプルに有名すぎるのに加えて本人の聖人としての性格が加味して初手から信仰者を生み出した。ここでミソなのがあくまでジャンヌ・ダルクの信仰者であると言うところだろうか。

 

(想定していたよりは進んでいますが……マスターの話とは違いますね)

「おぉ、貴方様がかの有名なジャンヌ様ですか……これはこれは麗しい……」

「初めまして、江津山さんですね?」

「えぇえぇ、私の名前は江津山融斗(えづやまゆうと)と申します」

 

 ワンアウト。目の前に立つ人物がジャンヌ・ダルクの四肢をねぶるように見つめ、胸を見て頬を緩めている。おそらく色慾に傾倒するタイプなのだろう、若いからと言ってそういうのは如何なものか──第一印象はそんな感じの、20代くらいの男が対応している。

 

 

「本日はどのような用件で?」

「いえ、貴方は現場におけるヒーロー達の管轄をしていると聞きまして。実際どのようにヒーローが活動しているのかを知るために、現場に出てみたいのです。その為の許可を貰いに来ました」

「おぉ!かのオルレアンの聖女が民の為に動いてくれるのですか、勿論私は許可します。ですが……」

「上の指示を仰ぐ必要がある、ですね」

「えぇ、私は未だ一つの部署の長でしかありませんので。ちなみに他の御仁達の分は如何しましょうか?」

「お願いしても宜しいですか?」

「わかりました。では書類を用意致しましょう」

 

 特に問題もなく話が終わったあたりこの男はシンプルに性欲が強いだけの男だったのだろう。そう判断したジャンヌはその場から離れ────

 

「おんし今何をしようとした?」

 

 ツーアウト。個性を使いジャンヌの精神を融かそうとした男を岡田以蔵がその首に刀を添えることで黙らせる。

 

「ッ、岡田以蔵……!」

「今、うちの聖女に何をしようと?」

「いえ……ただ、お疲れ気味でしたので癒して──」

「おんしの個性は『融解』じゃ。下手な言い訳をせんずつ本当の事を言え」

 

 護衛を一度たりとて失敗したことの無い以蔵、宝具にもなるその目の良さは無法を働こうとする動作を見逃すことは一切ない。ある意味(けん)という技術においてサーヴァント中TOPを誇ってもいいソレは、正しく護衛という任務において最適であった。

 

「くっ、人ならざるもの風情が──」

「おんしらがワシらを呼び込んだじゃろうが、ほんならそれ相応の礼儀いうものがあろう?」

「……貴様らのせいで藤丸立香とか言ったガキが、ヒーローとして相応しくないと認められるだけだ」

「……ほんで?」

「なに?良いのか?俺の言葉で決まるんだぞ?」

「ワシらの大将はそれほど甘うない、対策を打っちゅーに決まっちゅーろ」

 

 もはやヒーロー公安委員会は風通しの良すぎる場所だ。AFOのシンパだけは警戒しているが、サーヴァントからは便利な場所程度にしか認識されていない。

 そんなこんなもあり、無駄な抵抗をする男を連れ立って『オハナシ』役がいる場所へ赴く以蔵であった。

 

 

 

 

【Case:2 ギルガメッシュ(キャスター)】

 

 

 

 藤丸立香の作戦の要の存在であり、今回の事柄におけるあらゆる行為を藤丸立香より許可*1された賢王ギルガメッシュ。絆レベル10、聖杯組の1人である彼はその権限を上手く使い人心掌握を進めていた。

 

「これではダメだな。もっと中身を精査してこい、手早く済ませようとする意図が紛れ込んでいる。このままだと事故が起きるな……次」

「こちらです」

 

 既に一定の信頼を得ることに成功しているギルガメッシュは手早く業務の効率化を進めていく。現代社会は情報のやり取りが迅速だ、数枚分の紙の情報すら秒単位で飛び交っているそれは、ウルクの時代においてですら驚異的だったギルガメッシュの管理能力を底上げしていた。

 

(常に指の分身が見える速度でタイピングって……)

(あの人一人だけで俺らの業務全部持ってかれたんだが)

(かっこいい……!)

(いつ寝てるんだろうか、いや、そういえば睡眠いらないんだっけ……羨ましい)

(頭良すぎて何だしてもやり直しになる、どうすりゃいいんだ?)

 

 肉体性能が高く、サーヴァントであるが故の疲労無しの肉体で公安内の業務効率をただ1人で倍以上に跳ね上げている。

 

(この作業は指示を1本に絞った方が効率的だ、遊びを加えるとはいえそもそもの土台がダメだと無駄になる……しかし権限を得られるとは思っていたが早い、当代の公安の長は判断がいいな)

(ヒーロー達の苦情か、ほとんどが取るに足らない内容ばかりだが気にすべき事柄があるな……特に事件発生からの移動が苦になる。民衆共のせいだな、奴らが迅速に動く必要のあるヒーローを邪魔している。AFOのシンパもいるだろうな、専用のルールを決めた方が良い)

(何をやっているんだこいつらは?民衆を守るのがヒーローでは無いのか?無闇矢鱈に建造物を介した攻撃は今後の社会にダメージがあろう、それすら理解出来ぬのか……減給だな)

 

 ヒーロー公安委員会会長は既にギルガメッシュの有用さを理解している。というかむしろ自身こそが邪魔になる可能性があると判断し、ほぼ全ての権限を会長責任で付与している。ヒーロー公安委員会としては個人の個性に頼るのは業腹だが、未だに暗躍するAFOを警戒して使えるものは使うという方向にシフトしており、今回の要請は言わば人材派遣の頼みだった。確かに藤丸立香本人と個性の危険度の確認という意味合いも存在するが、本人と一度対談したこともありヴィランに堕ちることはないだろうと判断した会長は手早く行動を変えたのだ。

 

 裏を知っており、共通の敵がおり、尚且つヒーローとなるための雄英高校へ進学する。活用しない方がもったいないと言わざるを得ないほどの有用性のある個性、あとシンプルに人手不足。その他諸々もあり、当初の思惑はサーヴァントが派遣されて数日で変わり果てることとなったのだ。

 

(判断が早いやつはこの先生き残るだろうな。元々は対抗する為に我らを呼んだのだったか……屈辱であろうとするべきことをする、英雄と言うよりは統治者向きよな。これでもう少し面白みがあれば直々に遊んでやろうと思えたが……詰まらぬお堅い男ってやつよ)

 

 ついでにギルガメッシュに脳を焼かれた会長はその姿を見習うために会長室の中にギルガメッシュ専用の仕事机を作っている。その為にほかの職員達はかなりの緊張を持ちながら業務に励むようになり、結果的に業務の効率が上がっている。

 

(超人2人あわさった空間とかヤベェ雰囲気してやがる)

 

(手腕が凄すぎて参考にならないな、これが神と決別をした男の実力か……!)

 

 

 

【Case:3 織田信長(クラス:???)&沖田総司(クラス:???)】

 

 

「こらぁ!ノッブ、またやりましたね!?」

「はははは!よーやく気づきおったかバカ侍め!」

 

 ()()()()()()になった沖田総司が刀を抜き周囲の人々に害がない程度の速度で公安内を駆け回る。もちろん標的はあの大うつけの織田信長である。

 時に壁を走り、時に天井を蹴ることでその場その場の障害物(職員)を避け、訓練場の中心で待ち構えている信長の元へと迅速に駆けていく。

 

「来おったか!」

「殺す!」

「殺意高いな!?なんでじゃ!」

 

 どうやら事前に予約していたようで使用許可が降りている訓練場には幾人かの職員が見物しに来ていた。その中にはヒーロービルボードチャート3位の男、最速のヒーロー・ホークスの姿があった。

 

 周りに被害は出なさそう、そう判断した沖田は遠慮する必要が無いと室内に入った瞬間、踏み込みを強くして──思いっきりこけながら信長の元へと吹っ飛んでいく。

 

「いやあああ!?」

「のおおおお!?」

 

 スライムを除去せずに走っていたのだ。全身にスライムが付着し踏み込むための足にさえ着いていたからこそ起きた悲劇。

 信長を巻き込みながら壁まですっ飛んで言った2人は軽くクレーターを作りながら壁と衝突する。壁と沖田に挟まれた信長は特にダメージを食らっていた。

 

「ノブゥ!?」

「ぐっ……いい気味です……ノッブぅ……!」

「えぇい、どかんかいこの壁モドキが!」

「それを言うならあなただって同じような体型でしょうがこのロリもどき!」

「はい頭に来ましたー!ノッブブチ切れじゃぁ!変身ッ!」

「はい!?」

 

 お互いスライムまみれになり、動きずらいからか、いや単にブチ切れただけだろう。信長は右手を左斜め上に、左手を腰の辺りで握り拳にして添えた瞬間、光に包まれてその姿が変わっていく。

 

「あああ!何変身してるんですか!?やる気ですか!やる気なんですね!沖田さん、フォームチェンジ!」

 

 謎の光の輪が2つ沖田総司の周りに現れ服を光の粒子へと変えていき、どこからが現れたジェット等の近未来的なパーツが沖田へと装着されていく。

 

「ロックンロォオォル!儂の曲で焼き付くしてやるZE!」

「オキタ・J・ソウジ!参上です!」

 

 両者ともに水着となった。その様まさにぐだぐだであり、先程までブチ切れていた様子は継続しているが少し浮かれ気味になっている。これが水着の魔力か──

 

「「ぶち殺す!!!」」

 

 いや単に殺意で満ち溢れていただけだった。

 

 お互いの武器のそのほとんどが近接武器故に急接近を始める両者。だが直線上における速度ではオキタの方が上であり、先制攻撃を仕掛けることが出来たのもオキタの方であった。

 

「悪即斬!」

「なんのぉ!」

 

 ギターに魔改造されたギタ切長谷部でその攻撃を迎え撃つ。両者の獲物がぶつかり合って発生した衝撃波は、訓練場で見学しているほとんどの職員が立っていられないほどの爆風を生み出していた。

 

(なに、この、強……!)

(これがサーヴァントの戦闘だと?人の手に余るじゃねぇか!)

(これホークスさんでも何とかなるのかな……?)

 

(いやぁ……やばいね。あっちのピンク髪の方が沖田総司って言ってたっけ?歴史上の人物が目の前にいるとは信じられないし女の子だとは思わなかった。ただその見た目に反して……マジモンの人斬りだな、もしあの剣技が民衆に向かったら何人死ぬ事やら……しかも瞬間的な速度で言えば俺より上らしいし、とんでもないね。今も出してる速度ほぼ亜音速でしょ?やばいなぁ)

(しかもあの信長も女の子とか、歴史が全部ねじれそうだね。藤丸くん曰く人々の信仰のせいらしいけど……日本人は業が深いってことかな?それにしてもあの火力やばいね、下手しなくてもエンデヴァーさん並じゃないか。あの骸骨みたいなのもなんなのかな、本当に摩訶不思議だね……)

(総合すると両者ともにTOP3に簡単に入れるほどの強さにビジュアル。しかもこの場においてはまだ手加減をしてるっぽいね、かなり余裕があるみたい。いやぁ……手に負えないなぁ)

 

 冷静に戦力差を把握していくホークス。その本心は他人には分からないが、その視線の険しさからその強さを実感していく職員達。公安に所属するヒーローとしては最高戦力になる彼は先生役であるレディナガンと比較しても強すぎる事に恐れ慄くばかりであった。

 

(ほんと、委員長はいい判断をしたね。あれだけの存在が推定100人以上、その全てが攻めてきたら耐えられる組織や国なんてないでしょ。核兵器並の火力を持つ者もいるって話だし……敵対したくないね。それはそれとして)

 

 

(((((なんで水着なんだろ?)))))

 

 まぁ一応美少女なので眼福だと思える職員もいたのだとか。

 

 

 

 

【etc......】

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁハッハッハッ!本人達からの報告以上にやらかしてんね!」

「そうなのかい?」

「いやそうでしょ、どう考えてもジャンヌとかの聖人系以外はまともに報告してないとは思ってたけどさ……よくギルガメッシュも許したねぇ!」

 

 部屋に来るついでに報告書を持ってきたオールマイトと共に報告書を読んでいると、内容が酷くて酷くて。まぁ予想の範疇と言えばそうなんだけどね。

 

「岡田以蔵は酒の盗み飲み*2、女教皇ヨハンナによる一部署の制圧*3、マナナン・マクリールによるヴィラン退治で地形へのダメージ*4、刑部姫による同人誌の頒布*5、ナーサリーライムの悪戯*6、エミヤの修理事件*7、織田信長のボイラー室占拠*8……出るわ出るわ問題の数々。これ問題ないの?」

「いやまぁ……大した被害は無いみたいだし、過去の英雄ってことで意外と甘く見られてるみたいだよ?うん」

「問題ないのさ。英雄としての側面が強すぎて彼らは大抵のことでは文句を言うことが出来ないってことなのさ」

 

 ほーん、そんなもんなのか。それにしてもあの委員長様がねぇ……ギルガメッシュに素早く権限を付与するなんて、内部で文句言われてそうだな。どうせそれもギルガメッシュを見たら文句を言えなくなる程度だろうし。

 

 なんか思ったより問題なさそうだな?あの委員長マジで判断が早い、メリットになるかどうか分からなかった時はこちらへ全力で警戒していた、だが問題ないと判断したらこちらの味方になる方面へ急速に舵を切ったな。どうやらカリスマの個性はただのカリスマじゃないみたいだな……本来ならこんなに早く信用されることは無かっただろうが……

 

「……ま、問題なくヒーロー免許が貰えるなら文句を言うつもりは無いし。このままいかせてもらおうかな」

「所でこの報告書の中に実際に現地に出ている者もいるみたいだが、問題ない人物達なのかな?」

「おん?あぁ、まぁ……うん、呼び出してる連中の中じゃまだ正義感はある奴らばっかだよ、それはそっちでも分かってるんじゃないの?」

「君の個性届けに書かれていた内容はいくらか把握してるのさ。それでもやはり未知の部分が多すぎてね、幾ら僕達でも正しく判断できてるとは言えないのさ」

「なる、ほど……うん、確かにそうか」

 

 今回の選出基準は単に人に対して明確な悪意を持っていないことだ。だからまず人を無闇に傷つけることは無いが……そんなことを彼らが知るわけもなし。

 

「しかし、各地で活躍するのはいいんだけどさ。有名になってどうするつもりなんだあいつら」

「おや、君の指示では無いのかい?」

「指示しなくても目立つよあいつら、隠蔽でもしかけておけばよかったかな?」

「君の個性は人々の信仰、認知によって力が変わると書いてあるがそれはどれほどの変化があるんだい?」

「あー……クーフーリンって知ってます?」

「私は知りませんね……校長は?」

「もちろん知ってるのさ、アイルランドの国民的な大英雄なのさ」

「でも日本だと知名度低いじゃないですか、オールマイトが知らない感じで」

「そうなのさ」

「それで認知が低いとどうなるかって言うとサーヴァントの本来の性能が出せなくなるんすよ」

「ふむ?」

「日本でクーフーリンをランサークラスで呼び出すと槍しか持ってないんすけど、アイルランドだと槍に加えて戦車や城を宝具で持てるようになるんですよ、あとシンプルにステータスも1.2~1.5倍くらい増えますね」

「宝具と言うと必殺技みたいなものだったね……それが増えるのかい」

「本来ヒーローより強い存在が、その名が広まってる土地だとより強くなるって言うことなんだね。やっぱり君の個性は強力無比なのさ!」

「だから我々としては悪用して欲しくないんだけど」

「いや、だったらそもそも雄英に来ないでサーヴァント達の力使ってもっと大暴れしてますって」

「具体的にどんなことをするか聞いてもいいかな?」

「うーん……とりあえず方法はパッと数十思いつくんすけど、その中でもえげつない方法だと世界のリセットとか、世界を奈落に叩き込むとかできますね」

「そ、想像以上に凄い事が出来るんだね」

「ま、やるにしてもかなーり代償払わないと無理なんでやらないっすね」

「それが一番なのさ!」

「もうこんな時間か。じゃあ根津校長とオールマイト、今日は色々ありがとうござました。失礼しまーす」

「気をつけて帰るんだよ!」

「はーい!」

 

 

 

*1
派遣されたサーヴァントの宝具使用許可や戦闘行為許可等のマスターとしての権限。令呪三画分の貸与

*2
本人への借金という扱いにして弁償済み

*3
忌避されし祭礼行列というスキルによる敵対者(AFOのシンパ)への防御結界を作る際に居座るための椅子に座ったら信者を生み出してしまった

*4
神の方の仕業

*5
中身は薔薇

*6
資料室で資料に化けて驚かす等

*7
機械の修理しすぎて暇になっただけ

*8
どうやら意外と気に入っていたようだ







 仮面ライダーVS戦姫絶唱シンフォギア

 ぐだぐだだから許されてるところあるよね!いつか戦姫絶唱シンフォギアの二次も書きたいなぁ。

エクストラクラスで皆が好きなのは?作者はフォーリナー

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