個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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 新年明けましておめでとうございます。本当は元旦に出す予定だったんですけど……親戚一同への挨拶に出向いてまして。そのせいで遅れましたわよ〜

 さて、では本編ですけども……どうやら皆さん長編の方がよろしいようで。藤丸くんには少し……苦しんでもらいましょうか(愉悦)

 ま、次回ですけども。



青年期その7

 

 

 

 

「なぁ!放課後は皆で訓練の反省会やらね?」

「あ、それいいじゃん!やろうやろう!」

「藤丸の個性のこともっと知りたいしやろうよ!」

「確かに」

 

 放課後、戦闘訓練が終わり始まるのは反省会という名の交流会みたいなアレソレである。交流会的なやつ?とりま緑谷が爆豪を追いかけるのを確認する。

 

「てことは全員参加か?てか爆豪は?」

「あいつ帰ったぞ」

「マジ?行動早いな」

「意外とストイックだからな、俺に負けたの根に持ってんだろ。いつもの事だ」

「え、なに。元々知り合いなの?」

「同中。緑谷ともな」

「お前ら同じ中学かよ!?」

「そういや緑谷も居ないな」

「爆豪追いかけてったぞー、あいつらライバル同士だからな」

「青春してるわね」

「あれ、藤丸はどうなの?」

「越えられない壁として君臨してますが何か」

「アレ見せられちゃ納得だわ……とりあえず移動しながら話そうぜ」

 

 雑談をしながら移動を開始する。一応後ろにヘラクレスが霊体化して待機しているのを確認してみんなの元へと歩んでいく。

 やはりと言うべきか注目の的は俺であり、質問が大多数だ。

 

「なぁなぁ、藤丸ぅ。ボインなネーチャンとか」

死にたいならそう言ってくれ、今すぐ、ここで、殺ってやる

 

 峰田には全力の殺意を叩き込んでやる。やはりこいつはダメだ、原作の時点で性犯罪紛いとことをしているし、よりにもよってこいつは俺の大事な者達に手を出そうとしている。

 ふざけたことを抜かした峰田の頭についてるもぎもぎごと持ち上げる。

 

「彼らサーヴァントは俺の大事な、大事な、だーいじな存在なんだ」

「ひぃっ!か、上鳴!助けてくれ!」

「あんだけ脅されてんのに黙らないからだろ」

「瀬呂ォ!」

「無理!」

「切し──」

「自業自得じゃね?」

「ちくしょおおお!!」

 

 手の力をあげていく。牽制しておかなければ、ここで手を出したら大変なことになることを教えこんでおかなければこの先も調子に乗るだろう。

 

「彼らの為になら命を捨てても良いほどに彼らを俺は大切に思っているんだ……少しはその色欲抑えなきゃ、次は言葉じゃすまねぇぞ?」

「は、はいい!!以後気をつけますぅ!」

 

 怯えの感情が見える。ううむ、とりあえず清姫判定にかけよう。こいつが本当に反省しているのかどうかが分からんし。

 

(問題ありませんね)

「……ふむ、虚偽ではなし、と」

「え?なに?どういうこと?」

「サーヴァントの中には虚偽かどうかを判定出来るやつがいるんだ……良かったよ、本当に反省しててくれて」

 

 これで一応は大丈夫だろう。ただ今は反省していても今後がどうなのか分からないので、警戒は常にしておくとしよう。そんな俺の姿に蛙吹梅雨が近づいてくる。

 

「ケロ、お話は終わったかしら?」

「無事な」

「じゃあ手を離してくれよ」

「でも峰田ちゃんのもぎもぎに触れてるのよね、どうするのかしら」

「あ、そうじゃん!これオイラでも効力切れるまで取れないんだぞ!?」

「モーマンタイ、少しちりっとするが耐えてくれ」

「え゛」

 

 掴んでいる掌に魔力を集中する、今回は特に急ぎでもないので超極小の火を掌に宿す。それによりチリチリと少し焦げ臭い匂いがしてくるが問題なく剥がすことに成功する。

 

「峰田のもぎもぎって素材は大方髪の毛と同じだからな、燃やしたら剥がれるさ」

「確かに」

「ケロ」

「今後はその事の対策しといた方がいいぞ、一応ね」

「おーい、俺も話に混ぜてもらっていいか?」

 

 切島がやってくる。周囲を見渡すと今のやり取りを見ていたのか少し囲まれていたようだ。

 

「いやぁ聞きたいことが沢山あってよ〜、その今の……なんて言えばいいんだ?」

「あぁ……個性が一つじゃないの的なこと言いたいのか」

「そうそう、オールマイトが魔法とかって言ったけどよ、有り得んのか?」

「有り得るも何もねぇ、個性が魔術みたいなもんだよ。あと魔法って言わないでね、魔術と魔法の間は隔絶してるからさ」

「え、どんな風に?」

「他者が技術的に再現可能なのが魔術、他者が技術的に再現不可能なのが魔法だね」

「んー、よくわかんねぇなぁ」

「そこまで詳しくなくてもいいと思うよ、使えるかどうかって言われれば微妙だし」

「そうか、じゃあまた今度聞くわ」

 

 この後は普通に皆と会話を楽しんだ。英霊について聞かれたり、魔術について聞かれたり。逆にこっちから話を聞いて原作だと知らなかった情報があったりなど……まあ結構面白かったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、雄英生だよね?オールマイトが──あ、ちょっ!」

 

 すたこらと無視して歩く、こういうのは反応しないに限る。マスコミというのはこの世界でもゴミカスの存在でしかないことを知っているので。

 でもしつこいなこいつ、回り込んできやがった。

 

「とりあえずどいてくれません?」

「いえ、インタビューしたいだけなんですけども」

「これで俺が遅刻したらあんたらのせいだけど。これで俺の成績が下がった場合になんか補償でもしてくれます?」

「え、いや、まだ時間的には問題ないでしょうし。少しくらい……」

「じゃあ拒否で、それでは」

 

 肩で押しのけて雄英へ入る。一先ず穏当に済ます、今後はインタビューとか受ける可能性あるからな。今のうちに慣れておかないといけないし……想像するだけでストレスだな、これなら自身の動画サイト所有しておいた方がいいかもしれんな。そこから逐一情報発信とか、質問を受けたり。そっちの方がいいな、後で開設しておこう。

 

 今後のマスコミ関係を思いながら教室へ入ると案の定何人かぐったりとしている。まず間違いなくマスコミによる質問攻めにあったのだろう。

 

「おはよう、上鳴はお疲れの様子だね」

「おーう……いやぁ、マスコミってあんな押しが強いのかよ」

「今のうちに慣れておけ、どうせヒーローになったらマスコミは蛆のように湧いてくるぞ」

「お前辛辣だな……」

「事実だしなぁ」

 

 さて、一応今日は……あぁ、あれか。黒霧が死柄木と共に職員室へ来る日か。

 

 

 死柄木弔、原作改変をする上で一番に目をつけるべき存在なのだが……いくら探しても痕跡しか見つからなかったんだよな。手を出そうにもどこにいるのか不明、AFOと共にいるのかと思ったらそんな事も無く、子供が家族全員を殺す事件だけが残っていた。まるで()()()()()()()()()()

 

 抑止力、存在しないんだけどなぁ……存在自体を認識してないし、エミヤ等の抑止力関係鯖達からも存在しないとお墨付きを貰っている……ま、いいや。どうだろうと問題ない、今やることをやるだけだね。

 

 

 

 その後すぐに相澤がやってくる。だいたい小言だが爆豪と緑谷は原作と違い叱られるのと同時に褒められていた。珍しいなんてものでは無い、あの相澤が褒めるのだ。ちょっと予想外だが褒められて悪いことでもなし。それで俺に対しては前に出すぎるとサーヴァントが困るだろう、と小言をいただいた。ご尤もで……

 

 ん、でだ。この後委員長決めがある訳なのだが。

 

「えー、上から藤丸5票、緑谷4票、八百万3票……ということになりますわね」

「えぇ……俺???」

「民意ですもの」

「じゃあ委員長権限で緑谷を委員長にしマース」

 

 めんどくさいから緑谷に押し付けることにした。俺って指示出すタイプじゃないんだよね、大まかな目標だけ伝えてあとは部下任せ。責任だけを負うタイプの上司って感じ。だから俺がクラスを引っ張ていく委員長というのはあまり性にあわない。

 

「僕!?本当にぃ!?」

「俺が決めた、今決めた」

「みんなもそれでいいかな?」

「僕は問題ない。みんなから選ばれた藤丸くんの事だから何がしか考えがあるのだろう」

 

 一応納得はあったみたいで緑谷が委員長となり、昼休みへと突入する。飯はランチラッシュの飯を食う。

 

「うまうま」

「あれ、りっくんはエミヤさんの弁当じゃないの?」

「……ふぅ。まぁ……そこはノリと言いますか、ランチラッシュのご飯が気になってなぁ……台所組の飯もいいけど、たまには他の人のも食べたくなる」

「でもこの前ティアマトさんが私のお弁当はいらないのかって落ち込んでなかった?」

「言わないでくれ……あの後号泣して音響破壊兵器になってたからよ……」

 

 お弁当を誰が作るか事件、それがつい先日起きた基地内における大事件だ。

 

 エミヤがバランスを考えた弁当を作るのを誇示し、ティアマトが子供の好物詰め作り、キャットが肉弁当を作ったり。結果的にそんな争うなら、ということでランチラッシュの昼食を食べた方が穏便だし、クラスメイトと交流できる。という結果になったのだが、その際にティアマトが号泣、音響破壊兵器と化し基地を半壊させた。

 被害総額に直すとおおよそ数億円単位、希少な機械とかも設置してあったのでなかなかに酷いこととなった。今はその修復作業のために鯖の大半が基地内で活動中になっている。

 

 なお子ギルが出資者なので半ギレでティアマトを懇々と説教する姿が基地内で見受けられるのであった。

 

「大変だったんだね……」

「大変だったさ」

 

 余り思い出したくない出来事なので記憶からカット。どこぞの真祖の顔が浮かんできたが頭を振るって追い出す。

 そんな時に校舎中に警報が鳴り響いた。

 

 

 結論から言って職員室には俺は行かないことにした、サーヴァントも派遣することも無い。理由は至って単純でこの世界におけるオールマイトの弱体化が軽いからだ。

 おそらく現段階におけるオールマイトの弱体化は全盛期の8~6割程度に納まっていると推測でき、活動時間は個性因子を消費しない為に抑えているとはいえ半日は余裕で持つ、全力を出さなければ数日保つことが可能だろう。その事からオールマイトはUSJに普通に同行するだろうということがわかる。

 

 警報が鳴っているとはいえ焦っているだけではダメだ、この後の展開を知っているから落ち着いているとも言えるか。

 

「た、大変だよりっくん!?」

「落ち着きなよ、焦ったって何も出来ない。むしろあの人波に飲み込まれて身動き取れなくなるぞ」

 

 立ち上がろうとした緑谷の肩を抑え椅子から離さないようにする。食堂の入口はそれはもう酷いことになっている為急いでも無駄になるだろう、だから落ち着いて残っているご飯を食べる。

 

「いやいやいや、それにしても落ち着きだよ?」

「プロヒーローが普通にいる雄英だぞ、対応は早いし。並大抵のヴィランじゃあ何も出来ない……というか話し声聞こえるからよく聞いてみ」

「え?……マスコミ?」

「そ、マスコミが侵入しただけだ。だったら普通に逮捕で終わり、そんな事よりランチラッシュの飯の方が大事だね」

「それにこの声は飯田くんじゃないか……」

「せやな」

 

 その後はほぼ原作通りとなった。マスコミは順当に捕まり、職員室に派遣していた使い魔から死柄木達が時間割を取ったことを確認。緑谷が飯田に委員長の座を明け渡し……これでほぼ序盤の流れは終わっただろう。

 

 USJで死柄木を捕える、それさえ出来ればAFOの足取りは掴める。黒霧は最悪逃してもいい。

 

 あの魔王を捕らえる為に布石を撒くしかない。その第一歩がUSJだ。

 

 

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