なんか「本当にアンケート取ったんか?」って難癖つけられたので短編or長編アンケートを再表示させてます。
お陰様ですんごい萎えた。
青年期その8
ゴトゴトと多少の揺れを感じながらバスの外を見る。バス内には相澤先生、オールマイト、そして1-Aの皆が乗っていた。やはりと言うべきかオールマイトは原作通り人助けをしてからこちらへ向かってきたようだが、時間制限が伸びていたので普通に同伴してきた。
その姿を眺めながら隣の席に座る緑谷と共にのんびりと到着するのを待つ。
「──やっぱ派手さと強さで言えば爆豪と緑谷と轟と藤丸だよな!……ちょっと今思ったらうちのクラスに強いやつ固まりすぎじゃね?」
「チッ……藤丸はまだしもデクと赤白野郎はただ派手なだけだっ!」
俺はまだしも、ね。
「そういや爆豪って藤丸本人と戦ったらどうなんの?サーヴァントだっけ?召喚したヤツらは人外級だってのは理解してるけどさ」
「ケッ……」
「爆豪個性ありで俺が個性と魔術無しなら俺の負けだよ。」
「え、まぁそりゃそっか」
「おい藤丸ゴラァ!」
「だけど魔術ありなら未だ負けないけど、ね?」
「上等だゴラァ!今日こそ負かしてやらァ!!」
威勢のいい声の持ち主にニヤリと笑ってやる。そうやって負けた事を試みて成長するうちはお前はトップスピードで成長していく、ただ……できるなら人を守る事を覚えて欲しいけどねぇ。
「おいうるさいぞお前ら、もう着くところだ。いい加減にしとけ」
相澤先生の言葉に沈黙に包まれるバス内。まぁそりゃそうか。
「水難事故、土砂災害、火事、などなど.……あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も、ウソの災害や事故ルーム!略して『USJ』!」
中に入り早速とばかりに始まった説明。個性『ブラックホール』を持つ災害特化タイプのヒーロー、13号。そのヒーロースーツの中身は高身長僕っ娘の女性で前世の俺は結構好んでいた記憶がある。
彼女と戦うことになる場合、一部のサーヴァントは勝てなさそうでちょっとビビっている。いやまぁ本当に戦うことになったなら速度で認識を振り切って気絶させればいいだけなので、多分杞憂ではあるが……人間大のブラックホールと考えるとなかなか恐ろしい個性である。
「えー、訓練を始める前に、お小言を一つ、二つ……三つ……四つ……」
ここも余り変わらず個性が如何に危険か、それをどう扱うかを考えて欲しいという言葉で締めくくられた。その際にこちらの事をちらりと見られたので、頷いておく。
この場において最大戦力を保有するのは俺だ。虐殺をするのに適した能力を持つのも俺だ。
下手しなくても俺は単体で国を終わらせることすらできる、そんな存在を使役しているのだ。深くそのことを理解していて欲しいのだろう。
「君たちの力は人を傷つける為にあるのでは無い。助ける為にあるのだと思って下さい。以上、ご静聴ありがとうございました」
盛大に拍手を鳴らす。この中でその事を理解するべき存在として感謝の代わりに柏手を鳴らす。
「よし、それでは皆ここでは──」
オールマイトが授業開始の音頭を取ろうとした瞬間広場前の噴水に顔を向けた。黒い霧が現れる。
来た。
「一固まりになって動くな!13号!生徒を守れ!」
それと同時に相澤先生が13号先生と共にクラスのみんなの前に出て構える。
「動くな!あれはヴィランだ!」
黒い霧がきれいさっぱり無くなった頃、その全容がわかる。大多数のヴィランに、その中でもリーダー格かのように立つその存在に目を向ける。
……脳無が五体?
俺対策か、恐らく五体中一体が原作通りの『ショック吸収』及び『超再生』の個性持ちのやつで、他の奴らはちょっと分からないな……
「居た、オールマイト。社会のゴミが」
「ヴィランよ、ここになんの用かな?」
「お前を殺しに来たんだよ」
「13号避難開始! 学校に連絡を試せ! センサー対策も頭にあるヴィランだ。電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴、お前も個性で連絡試せ。藤丸も連絡係を出せ、足が速い奴の方がいい!」
「ッス!」
「……メドゥーサ」
「──はい、ここに」
「学校にUSJでヴィランが侵入して襲ってきている、と伝えろ」
「分かりまし──」
「脳無二号、止めろ!黒霧!」
「分かっていますとも」
メドゥーサを呼び出し外へ行かせようとした瞬間脳無二号と呼ばれた脳無の足元に黒い霧が現れ、こちらの頭上にその出口が現れた。
そこから降ってくる脳無は全身に針を生やしながら粘着質の粘液みたいなものを吹きかけてきた。
「メドゥーサ、気にせず行け!」
「っ、分かりました!」
反射的にメドゥーサを蹴りながら後ろへと後退する。その瞬間眼前にまたもや別の脳無が現れた。この脳無の腕は異常なほどパンプアップしている、ただし筋肉ではなく……布で。
(黒モヤがない、短距離転移ッ!?)
「──マスター!」
パペット系個性か──そう思うのもつかの間に振り被られたその拳をまだ後退中の俺では躱すことが出来ず、バニヤンが咄嗟に実体化する事で受け止めてくれる。
しかしその質量差によりバニヤンは地面から足を離れ、俺ごと吹き飛ばされていく。方角的にビルエリアか。ビルにぶつかる瞬間バニヤンは俺の後ろへと移動して俺の事を掴み、ビルの壁面へその短い足を叩きつけながら着地することに成功する。
「大丈夫マスター!?」
「問題ない──ッ、油断するな!」
「逃げて!」
「バニヤン!?」
またもや短距離での転移をしてきた脳無が拳を叩き付けようとしてくる。その前にバニヤンは俺を横に放り投げることで守ってくれたが、バニヤンはその拳を片手で防ぐことでしか受けることが出来ずそのままビル内へと叩き込まれていく。
放り投げられたので身体強化をして地面へと着地する。着地をして目の前に視線を移すとそこには三体の脳無が立っていた。しかしそのうち一体だけは体をガクガクとさせ、目を白黒させていた。
「……?」
「8!?erbg8z.『──ようやく繋がったかな?』」
「ッ!
その脳無の口からは聞きたくもない声が聞こえてきた。
『ふふふ、どうやら驚いてくれたようだね』
「チッ、無駄なサプライズなんていらないんだけど?」
『そう言わないでくれ。以前君に送ったプレゼントをお気に召さないようだったから、改めて新品のプレゼントを用意してあげたんだからさ』
「あぁ、あのゴミにもならなかったヴィランのコピー品共のことか?」
『言うじゃないか、それでどうかな?今回のプレゼントは』
「は、悪趣味だな。脳みそ丸出しだなんてセンスがねぇ、そういうのはもっと綺麗に飾ってやらなきゃ」
『ふむ、そうかな?実にイイデザインだと思うけれど』
「やっぱお前とは相容れないな」
『そうだね……ではやろうか。君の準備もできた頃だろうし』
「──お見通しって訳かよ!!」
『脳無二号から四号は目の前のガキを殺せ、五号はそのまま子供のサーヴァントを抑えておきなさい』
相手が量より質で来た。だからこちらも質で対抗するために呼び出すサーヴァントは少なめに。
「ヘラクレス、アルトリア・オルタ、エミヤ・アサシン」
それと
「殺せ」
『殺せ』
「藤丸少年!?」
オールマイトはその吹き飛ばされる姿を見て咄嗟に動き出そうとしたが目の前に大量のヴィランがおり、後ろには守るべき生徒たちが居ることを思い出し飛び出すのをやめる。
それに藤丸少年ならば何とかして戻ってくるだろう。そう思えるほどの戦力を抱えている、ならば優先するべきは目の前のこの……手を沢山つけた奴だろう。
「なぁ黒霧、今の奴だろ?先生に真っ先に対処するべきって言われたヤツ」
「そうですよ。脳無のほとんどは彼に対処するために連れてきてますので」
「本当に脅威になんのかよ、オールマイトにぶつけた方がいいんじゃねぇの────」
その瞬間、黒い閃光が藤丸が吹き飛ばされた先から斜め上に向かって放たれた。
「は?」
「あれは……藤丸少年のサーヴァントの力か。ならば私もここで君たちを止めねばヒーローとして廃るというもの!行くぞヴィラン!」
「んだよあれ……」
ガシガシと頭を乱雑に掻くその姿に癇癪を撒き散らしているだけの子供の姿を思い浮かべるが、彼らはヴィラン。止めることが先決、拳を握りこんで前へ出ると。
「もういいや……目的さえ達成出来れば……脳無、オールマイトを殺せ!!!」
藤丸の元へと行った大男の残り一人がこちらへと全力で駆けてくる。その大男の振りかぶった拳と、自身の拳を打ち付けるオールマイト。
暴風が吹き荒れ、1-Aの面々は姿勢を低くして耐え忍ぶ。その彼らの目には信じられない光景が写っている。
「オールマイトと打ち合ってる!?」
「なんだよアイツ!さっき藤丸のやつを吹き飛ばしたのもそうだけど、どんな力してやがる!?」
「さて、では私の役目も果たしましょう」
「え」
「私の役目はただ一つ──散らして、嬲り、殺す」
生徒の集団の中に先程黒霧と呼ばれた者が現れ、その場にいた生徒全員を飲み込んで行く。
「ざけんじゃ──」
「かっちゃん!?」
反撃しようとした爆豪は、その反撃ごと飛ばされ、その場にいた全員が別の場所へと移される。
「ッ!?13号!そいつを頼む!」
「はい!?イレイザーヘッド、生徒はどうするんですか!?」
「雑魚を蹴散らしてから助けに行く!まずはあの大男をオールマイトに倒してもらうしかない!」
残された先生の2人、13号は黒霧の対処に、相澤はここに残った雑魚ヴィラン達を倒し安全を、余裕を確保し生徒を助けるために行動を開始する。
「手っ取り早く行くぞ、ヴィラン共!」
(妙な感触だな、余り有効打が入っていない?)
「不思議か?オールマイトォ!そいつはな『ショック吸収』の個性を持ってんだよ、だからお前のパンチなんか効かねぇし、『超再生』でダメージなんてすぐ回復するんだよ!」
「そうか!」
ならばと拳に込める力を上げていく。緑谷少年に個性を託したとはいえ私の力は未だ全盛期の8割程は残っている。
ならば──
「ショック吸収、ということはその吸収には限度があるのではないか?ヴィランよ!」
「なに……?」
徐々にだが目の前の大男、脳無と呼ばれたヴィランは威力が上がっていくラッシュに耐えきれず後ろへ後ろへと下がっていく。
「は?ふざけんなよ?弱ってんじゃないのかよ……早く殺せよ脳無ゥ!」
思いっきり殴り飛ばし直線状で吹っ飛んでいく脳無。その姿を追いかけながら限界以上の力を腕に込める。
「ヴィランよ、この言葉を知っているか!」
「
「DETROIT──SMASH!!!」
吹き飛んでいくその姿に一先ず1番厄介なその存在を倒すことが出来たと判断する。USJの外にまで吹っ飛んでいったのだ、如何にショック吸収と言えど耐えられまい。
「さぁ、君が最後だ。大人しく捕まってくれないかな?」
「クソ……クソクソクソクソクソクソ!!!どうなってやがる!!黒霧ィ!帰るぞ!!」
「えぇ、あちらの脳無も残さずやられたようですし。帰りましょう」
「な!待ちたまえ!」
「次は殺すぜ、オールマイト」
黒い霧に囲まれて消えていく2人のヴィラン。
「そうそう、藤丸くん。今大変なことになってますので……行ってあげては?」
最後にそう言い残して。
相澤が他の生徒を助け終わった頃。オールマイトが藤丸立香が戦っていたであろう場所へ向かっていた。
(可笑しい、藤丸少年ならば終わって直ぐにこちらへ向かっていたはず。なのに未だに姿が見えない)
そう思い駆け足気味にその戦闘跡が残る場所へ辿り着く。
「ふざけるな……ふざけるなよ……!」
「アルトリア・キャスター!バニヤン!アーラシュ!」
「んだよォ!どこいったんだよぉ!」
そこに居たのは何かを探しているかのように全身をまさぐりながら全力で叫ぶ藤丸立香の姿があった。
「俺の個性は……!俺の個性がァ!」
「ッ!?藤丸少年!」
咄嗟に近づくも未だにこちらへ気づかない。その肩を掴みこちらへ向け、驚愕する。
泣いていたのだ。
「ふ、藤丸少年?」
「ォ……オールマイトォ……」
「何があったんだい?」
「俺の個性が……!」
ゾッとする。もしや今ここにAFOが出てきたのか。藤丸少年の個性が奪われたのか。
そう最悪の事態を思ってしまうが。
「俺の個性が……反応しないんだ!!」
「反応、しない?」
「あるんだよ……絶対にあるんだ。感覚だけはあるんだ……まだアイツらの気配が俺の中からするんだ!なのに、なのに!出てこないんだよ!」
どういうことなのかオールマイトには分からない。
「と、とりあえず個性はあるんだね?」
「あるに決まってるだろ!AFOなんて出てきてない!なのにぃ……」
個性が反応しない、その事に悲しんでいたようだが怒りもふつふつと湧いてきたのか突如と立ち上がって消し炭となっている脳無の残骸まで歩いていき、地団駄を踏み始める。
「何をした!何をしたんだ俺にィ!巫山戯るんじゃねぇ!!!」
一先ずオールマイトは藤丸立香を捕まえ、リカバリーガールの元へ連れていこうと判断する。
「分かった。藤丸少年、今はひとまず寝て落ち着いた方がいい」
「なにを──」
首裏に素早く手刀を叩き込み意識を奪う。
「一体藤丸少年の身に何が……?」
弱体化♡
感想大量にクレ、承認欲求を満たさせてくれ(迫真)