お気に入り数が数十単位で減るわ、感想で難癖つけられるわで明らかにモチベが下がりました。せっかく100万PV行ったのになぁ〜
いや別にお気に入り数に関しては仕方がないかなぁって思ってたんだけど、さすがに難癖つけられるとは思ってなかった。なんのためにアンケート取ったと思ってんねん。
これが人気の代償か( ´Д`)y━・~~
あ、あと一応言っとくけど短編の方も長編が終わったら書きますからね?バカにしないでくれ(チャー研)
ただどっちを先に書くかのアンケートでしかなかったんだけどなぁ……これに関しては俺の書き方が悪かったか。
ハイ本編。
「結論から言うとね、この子の個性因子は若返っている」
「若返る?個性因子が?そんなこと有り得るのか?」
「実際有り得てんだから文句言うんじゃないよ!」
医務室。その一室で藤丸に行われた検査の結果を担任である相澤へ報告しているリカバリーガール。今部屋にはオールマイトと相澤、リカバリーガールしか居ない。
結果としては肉体は無事、多少のアザや怪我はあれどすぐに治るかすり傷程度だ。じゃあ何が問題なのか、オールマイトが気絶する前の藤丸の様子からして何かが変わっているはずなのだ。
「リカバリーガール、ということは藤丸少年は個性が使えないのかい?」
「それはないね。個性因子が消滅するならまだしも、若返っただけだよ。弱体化はあれど個性は消えないね」
「ホッ、なら藤丸少年は今後も問題なくヒーローとして活動できそうだ」
「どうだかねぇ……」
「え?」
言葉が濁され、リカバリーガールは少し難しい顔をして眠る藤丸の顔を見る。
「あんたの見た光景からするとこの子は凄く取り乱していたんだろう?」
「えぇ」
「じゃあ個性よりも心の問題でヒーローになれるか決まっちまうね。この子は個性で呼び出した存在に絶対的な自信を持っていたようだから」
いつものクラスに居る様子からも藤丸は呼び出す存在に多大な信頼を寄せていた。それぞれの事を詳しく知っていて、場合によっては神話さえも解説する事が出来る程に。
自身の個性を知るためとはいえあそこまで過剰にサーヴァントを持ち上げていた事からも軽い依存状態でもあったのだろう。
そして自身の強さの根源であるが故に……現実を直視する事が出来ない、と言ったことも予想することが出来る。
「相澤くん、どうしようか。私としてはヒーローになって欲しいのだが」
「無理やりヒーローになる、そんな事は非合理的です。どんな風に個性が使えるようになるのかは知りませんが、ヒーローとしての心持ちを失っていたなら……除籍します」
「そうか……その方が良さそうだね」
「方針は決まったかい?」
「えぇ、決まりました。では生徒達に事情を説明しますので失礼します」
そのまま相澤は退室していく。雄英に侵入されるという失態、生徒達の安否確認、今後の予定。諸々の手続きとかをしなければならず、今は時間がいくらあっても足りないから合理的に動く。
残ったオールマイトは個性を解除する。いくら弱体化が軽くなっているとはいえ無駄に使っているようでは残り火が小さくなってしまう。原作よりも肉付きがよい、多少痩せ気味の男になったオールマイトは藤丸立香の隣に椅子を持っていき座る。
「ん?あんたは後継者の方に行かないのかい?」
「えぇ、緑谷少年なら問題ありません。藤丸少年の手によって鍛え続けられてきた彼なら、今回の事態で学ぶことは多々あるはずですから」
「そうかい、なら何も言わないよ」
「ん、ぁ……」
「……起きたかい、藤丸少年」
目を覚ます。声のした方へ顔を向けるとそこには本を読んでいるトゥルーフォームのオールマイトの姿があった。
「……似合わないな」
「言うね!私自身そう思うけど、意外と知識って必要なんだぜ!」
たはー、と言った感じに笑うその姿に安心感が湧く。読んでいる本はなんだろう……物理学的な感じのやつか、確かにオールマイトの腕力なら物理学を覚えた方が活用範囲が覚えておくと便利だろう。
少し起こしていた頭を枕に押付け、視線を天井に向けて思案する。
気絶する前の事は覚えている。
脳無を4体ぶつけられ、それぞれにヘラクレス、アルトリア・オルタ、エミヤ・アサシン、バニヤンをぶつけて……それで普通に勝った。瞬間転移持ちのやつだけは俺の事を常に狙っていたようだけど、ヘラクレスとともに動けば特に問題もなく殺せて。
バニヤンを吹き飛ばしたやつはシンプルに宝具により叩き潰され。アルトリア・オルタの相手はただの魔力放出で消し炭になった……最後のやつだけが問題だったんだ。
最後に残ったエミヤ・アサシンが相手取っていた相手だけは特殊だった。ただひたすらに回復に特化した脳無、多分だが超再生に似た個性を複数入れられていたのだと思う。なぜならエミヤ・アサシンのクロノスローズを食らっても死ぬ前に再生しきっていたからだ。プロヒーローの数段強いサーヴァントが
エミヤ・アサシンは宝具後の硬直というコンマ秒の隙を突かれ殴られ吹き飛ばされ、アルトリア・オルタの魔力放出にすら再生のみでゴリ押しで突破され、最後のヘラクレスの
その時に千切れ飛んできた拳を受け流したはずなのに、その受け流した腕に何かが刺さったような痛みが走っていたはずだ。その後にヘラクレス達が消滅した事に気取られて、意識を持っていかれていたが。確かに痛みが走っていた。
受け流しに使った左腕を顔にかざすように持ってくる。それと同時にオールマイトへ声をかける。
「オールマイト……」
「なんだい?」
「俺が戦ってた現場に……なんか残ってませんでしたか?」
「……脳無と呼ばれた存在の遺体が3つ、少し離れた場所に一つあった」
「…………銃弾みたいなのは?」
「? あの後警察や他のプロヒーロー達の手によって凶器などが残っていないか調べたが特に何も無かったはずだよ」
「そう、ですか……」
かざした腕には大した傷もなく、跡もない。つまり何も無かったというわけで。じゃああの痛みは一体何が……?
「少し、いいかい?」
「なんですか?」
「君は気絶する前の事を覚えているかい?」
「……みっともなく泣いてた記憶はありますね」
「じゃあ個性が、と言っていたことも?」
「ありますね」
「……君の個性に関してだが、リカバリーガールの手によって調べられた結果がある。聞くかい?」
「聞きましょう、聞かなきゃ何があったのかが分からない」
「そうか……君は強いんだね」
「英霊達の教えの賜物、ですよ」
事実そうだ。彼らの後ろ姿から俺は色々と学んできた、英雄とはなにか、王とは何か、騎士とは、戦士は、ケンカは、騎手は、殺人、施し、執筆、僧侶。
数え切れないものを彼らは見せてくれた。出し惜しみなく、それが当然のように、後に続く者たちへ残すかのように。いくつか余計なものも教わったが、それも愛嬌だろう。
「君の個性は、いや個性因子は若返ったらしい」
「若、返った?」
「あぁ、リカバリーガールが言うには赤ん坊以前……個性が個性として形が決定付けられる前にまで戻っているそうだ」
「……てことは個性が消えたわけでは?」
「ない、との事だ」
なら今俺の中で感じとれるこの……無数の意志の塊は勘違いでは無い。ということか。
ならば上体を起こしベッドから降りる、そばに居るオールマイトが止めるように腕を伸ばしてくるがその手を上から手を乗せて下げさせる。腕を伸ばして目を閉じいつもの様に、新規のサーヴァントを呼ぼうと感覚を研ぎ澄ませる。
この世界における魔力は個性由来のものでは無く全ての生命が持つ生命力でしかない、そうメディアや他のキャスターが言っていた。なら今の俺の魔力量は個性が若返る前とそう変わりがない、十数を超えるサーヴァントを大聖杯なしに運用できる魔力がこの身に宿っている。その莫大な魔力を個性へ優しく語りかけるようにそっと注ぐ。
「藤丸少年?」
「……」
個性因子を通して
伸ばしていた手のひらに何かが触れる。今目が閉じているためなんなのか分からないが……それが俺の個性から飛び出てきた
「……これ、は」
金色に染まったカード。表面らしき場所にはつえを持ったフードを被った人物が描かれており、裏面らしき場所には六芒星が描かれていた。
知っている。実際にこれを扱っていた少女達を呼び出し直接見せてもらったり、前世からも知っているそれが。
「それは、なんだい?」
「……クラスカード」
「クラスカード?それが君の……英霊召喚が若返った姿なのか?」
「えぇ……多分そうかと」
「それで何が出来るのか、君はわかるのか?あぁ、いや待ちたまえ。ちょっと今相澤くんに言って訓練所を借りよう、君の個性が幾ら弱体化していてもそれは英霊由来の代物なのだろう?」
「間違いなく」
「ならこちらへ来たまえ、今は誰も使っていないし君の今後の為だ。相澤くんも問題なく許可してくれるだろう」
「リカバリーガールから外に出る許可取らなくていいんですか?」
「問題ないさ、外に出ると言えど雄英内の事だ、それに肉体的には健康そのものらしいからね」
「……」
本当に大丈夫なのか?
結局相澤先生からは使用の許可がおり、その時にヒーローとしてやっていくのかということを聞かれた。
今この手の中にあるカードがあるのならば俺はやって行ける。彼らが居た証明であり、今なお手助けしてくれている証拠なのだから。
だから俺は問題ないと、個性は変わったが俺が弱くなっただけであり、未だ心に変わりは無い。そう伝えた。
相澤先生は少し睨んできたが、結局折れてくれ個性をチェックする手助けをしてくれることに。それは正直ありがたい、恐らくだが俺の個性は常時発動系から発動系へと変化している。そしてこのカードの特性を考えれば最悪
「よし、個性を使ってもいいぞ」
「はい」
「藤丸少年、不安に思うことは無い。個性が変われど君は君だ、何があってもね!それと万が一の時は私と相澤くんが止めてあげれる。存分に個性を使いたまえ」
「……助かります」
キャスターのクラスカードを手に召喚し自身の胸へと翳す。
「
全身を包み込むように布が溢れる。白と青を基調としたその姿は千子村正が選択したあの服と帽子で。違うのはスカートではなく青紫色の革ズボンへと変化している事だろうか。
手にはずしりと、意外と重量のある杖が現れている。
『キャスター:アルトリア・キャスター』
「……姿が変わった?どういうふうに個性が変化したんだ?」
「そうですね、個性名は
「ふむ、では今のその姿は……えーと、アルトリア・キャスターという少女の姿に似ているが」
「えぇ、今はアルトリア・キャスターの力を宿しています」
「それで、ええっと……つまり君自身が戦うことになるということなのだろう?」
「そうですね」
「大丈夫なのかい?」
「問題ないですね、正直言えば──多分こっちの方が強いです」
「え?」
「リソースの問題です」
今まではサーヴァント達を同時に運用していたりするため魔力の分配が起きてしまい、結局的に最大出力での行動が出来なかった。
それを踏まえれば英霊の力、技量を得られるこの
「なるほど、確かにそれならば今までより強いのかもしれないね」
「それでもやはりサーヴァントの領域での戦闘というのはやったことないので慣らしは必要ですけども」
「ふむ、相澤くん少しいいかい?」
「……まぁやりたいことはなんとなく分かりますよ。分かりました、いざとなれば個性を使って止めますからね」
「ありがとう!」
ん?
「じゃあ藤丸少年。私を相手に慣らし作業をしてみないかい?」
「……へぇ」
口角が上がる。弱体化が少ないオールマイト、原作以上の強さを持つ、そんなオールマイトが慣らし作業に付き合ってくれる。
弱体後ですら膂力のみで天候を変える化け物だ。
「遠慮、しない方がいいですか?」
「勿論、ドンと来なさい!」
「ならやりましょう」
だが下手な英霊を選べば遊ばれるだろう。ならば選ぶのはトップサーヴァントだ。そしてサーヴァントの高速戦闘に慣れるためにはもちろん近接タイプを選ぶ必要がある。
手元にセイバーのクラスカードを呼び出す
「
呼び覚ますはサンタの心を持つ迫真のボクサー。徒手空拳もお茶の子さいさい、武芸においては並ぶ者はただ一人しか居ない男。黒と赤のその姿は正しくボクサー。
『セイバー:カルナ(サンタ)』
「行きますよ?」
「いつでも来なさい!」
「──シュッ!」
速度においては並ぶものなしのその拳の速度は閃光──みたいな感じの拳がオールマイトを襲う。それを迎え撃つオールマイトは驚愕しながらも笑顔で迎え撃ってくる。
「速いね!」
「そちらこそ!」
結局この勝負は30分ほどずっと殴り合うだけで終わった。相澤先生が止めてくれなければ一日中やっていたかもしれない。あと訓練室が破壊寸前になった、すんません……ついでにリカバリーガールに怒られた。やっぱダメじゃん、オールマイトォ!
ということで藤丸少年の個性は『個性:
以下少しネタバレありのちょっとした解説。
[個性:英霊召喚]
⬇
[個性:夢幻召喚]
個性が土壇場で急成長することを誰かがこう呼んだ。
覚醒、と。
神様が授けてくれた──訳ではなく、神の権能による因果操作により個性因子が突然変異して生まれた個性[英霊召喚]。その原型こそが[夢幻召喚]である。
本来ならば[夢幻召喚]から覚醒することで[英霊召喚]へと変わるはずなのに、産まれる以前からアルトリア・キャスターが存在していた為に因果の逆転が発生し、アルトリア・キャスターが存在するならば[英霊召喚]に覚醒していなければならない、という風に個性が解釈し強制的に赤ん坊の時点で覚醒する。なお産まれる前にキャストリアを呼ばなくても神様が無理矢理サーヴァントを用意するので確定事項だった模様。
しかし、今回のUSJ事件において本来ならば繋がりが無いはずの死穢八斎會の個性消滅弾──のプロトタイプ[個性退化弾]がヴィラン連合へと流れ、それを撃ち込まれたことにより個性が退化し、[個性:英霊召喚]が[個性:夢幻召喚]へと退化することとなった。
メタ的に言えば今作の原案になる。元々は幻想召喚で進める予定だったのが、何をとち狂ったのか初手からキャストリアをぶち込みたくなったのでグリンって感じで設定がねじ曲がった結果が今作の個性:英霊召喚となる。短編の方は夢幻召喚にならず英霊召喚のまま進む話です。長編が終わったら書く。