個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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幼年期その2

 

 

 

 早速召喚した次の日から修行が始まった。まぁ修業と言ってもまだ体を鍛える云々の前の状態なので精神的なものや今後必要になるであろう部分しか鍛えられない。

 

「というわけでな、今後のために柔軟を鍛えようと思うんだ」

「じゅうなん?」

「そう、武器を扱うにも、素手でやっていくにしても体の柔らかさというものは可能性を広げるために必要な要素だ。小さい頃から体を柔らかくしておくと、自由度は上がる」

「うん、わかった。でもそれとこれはちがくない?」

 

 視線を目の前に経つ鬼一法眼から横へ少しずらすと視界一杯に広がる緑緑緑緑。深緑とは正にこのことか。

 幼稚園の無い日である土曜朝。起きた時鬼一法眼の美人な顔があり思考が一時停止した瞬間に外へ連れ出された。近所でもすぐ人が迷子になると有名な森である、そんな所へ連れ出されたのだ。3歳児の肉体で。

 

 それとアーラシュとバニヤンが何かしら遊んでいる。なんだあれ……駒?

 

「いいや、合っているとも。昨日の夜のうちにこの森の把握は済んでいるからな!此処を修行のために使うんだ」

「そのこころは?」

「柔軟だけでは不足だからな、気配察知を習得させる。マスターが奇襲や襲撃など把握できるならそれに越したことはないだろう?」

「たしかに、でもなにをするの?」

「かくれんぼだ。分かりやすいだろう?気配察知って言うものは極論言えば勘だからな。そして勘という物は経験が全部ものを言う」

 

 だから森でかくれんぼか。しかも鬼一法眼はアサシンだ、俺のレベルが上がれば上がるほど気配遮断なども使ってくるのだろうな。ということはだ、柔軟……全身を使ってかくれんぼをするということになるのか。

 

「きたえないっていってたじゃん」

「それは結果的に鍛えることになるだけだ。自然とつく体力は成長を阻害しないだろう──多分」

「たぶんじゃないよ」

 

 まあ、何はともあれすることは決まったのでやっていこう。

 

「マスター、マスター。この森凄いですね」

 

 と、何やら周囲を眺めて魔力を使って何かをしていたキャストリアがこちらを見る。

 

「なにが?」

「龍脈があります。それもそこそこのサイズです、これほどの規模なら本来何がしかの施設がありそうなものですが……」

 

 龍脈、その概念はここヒロアカ世界にも存在していた。そしてその上には大抵何らかの成功を収めた人物が住んでいたり、会社があったりしていたのだが。この森は違うらしい。

 

「ん、あぁその事か。その事ならほら、あの先に行ってごらん。なぜここの龍脈に手を出されていないのか分かるはずだ」

 

 何やら知っている様子の鬼一法眼。確かに彼女は昨夜のうちにここを把握している、などと言っていたのだから知っているのだろう。その言葉に従いキャストリアと共に指を差していた方向である森の中心部へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 森の中でも開けた場所、木々が生えぬその場所に着く。

 

「なるほど。御神体ですか」

 

 果たしてそこにあったものは、巨木だった。

 

「かみさまがいる」

 

 神、まぁ居たと言っても概念的な部分であり神としてのシステムだろうか。この森を維持する為の神。確かにこんな存在がいるならばこの地に住む人達は手を出さないだろう。

 

「……ここならマスターの召喚の負担を軽くさせることが出来そうですね。今後のためにもこの森、欲しいです」

 

 魔術師として何らかの感性に引っかかったのかそう言葉を漏らすキャストリア。召喚の負担を軽くできるのか、確かにそれが出来れば今まで以上にサーヴァントを召喚して戦力を補充できそうだ。

 

「うむ、それはここを見た時僕も思っていたな。だからマスター、次呼ぶサーヴァントは金策できる者を頼むぞ」

「わかった、でもぎるがめっしゅ(ギルガメッシュ)はダメだよ。えいきょうりょく(影響力)がありすぎるから」

「む、そうか。かの黄金の人なら適役だと思ったのだが」

「でもぎるがめっしゅ(ギルガメッシュ)をよぶよ」

「えっとそれはどう言う……」

 

 よく分からないといった様子のキャストリア。だが鬼一法眼はなにか勘づいたのかニヤリと笑った。

 

「幼い方だな?確かに幼い方ならば配慮してくれる心持ちがあるな」

「うん、こぎる(子ギル)ならおおきいえいきょう(影響)はない」

 

 幼い時のギルガメッシュ、通称子ギル。彼ならば世界に対する影響力は最小と言えるだろう、なんなら彼本人がこの世界そのものを楽しみたいがために過剰な力は使わないはずだ。

 彼本人の方針としては「暖かく見守る」と言った後方保護者面と言った考えがあるおかげで大人しいのだろう。

 

「あぁ、確かに子ギルなら適役だろうさ」

「それより問題なのがあるぜ」

 

 バニヤンを肩車しながらアーラシュが登場した。そのバニヤンはどこからか拾ったのか木の枝を持っておりそれで進行方向を指しているようだった。さながらアーラシュ号と言ったところか。

 

「?」

「両親の説得はどうするんだ?個人で所有しようにもマスターはまだ子供どころか幼児だ、なら所有する際の所有者は両親のどちらかの名義になるはずだ」

「あ」

 

 すっかり忘れてた。と言うよりは唐突に所有しようとしていたからまだ完全に想定しきれていなかった。正直お金に関しては子ギルがいれば幾らでも手に入るだろうから何も気にしていなかったが、確かに両親の協力は不可欠だろう。帰って説得しなければ──

 

「マスター、その前に修行だろう?」

 

 どうやら逃げれないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……もう一度言ってくれるかしら」

「分かりました。今後のマスターのためにあの森を購入したいのです。そのための資金は──」

「別にお金の心配じゃないのよ。お金は貴方たちがどうにかできるのでしょう?なら特に言わないわ」

 

 少女只今説得中。

 

「心配なのはね、うちの子が無茶をしないかどうかなの」

「無茶ですか。いえ、私も分かります。ですが問題ありません。今回の森の購入の件はマスターの負担を軽くさせる意味合いもあるのです」

 

 最初の修行は普通にかくれんぼをして遊んだだけであった。しかしキャストリアとバニヤンはシンプルにかくれんぼが下手(キャストリアは多分見つかってイチャイチャしたいだけ)な部分があったが、アーラシュと鬼一法眼が強すぎた。アーラシュは弓士としての経験が、鬼一法眼は暗殺者としての技能がある。

 

「それにあの森が手に入ればあんなことやこんなことが(比喩)」

「え、あんなこともできるのかしら?(比喩)」

 

 合計して5時間かけてアーラシュ一人、鬼一法眼は家の門限に引っかかる寸前まで見つからなかった。森全域はさすがに無理だって、しかも鬼一法眼がいた場所は木の洞の中。

 

 んでだ、最後帰る途中両親の説得についてキャストリアが名乗り出たのだが──なんかさっきまで真面目にやってましたよね?

 

「わかったわ、私としては反対する理由もないわね」

 

 え、説得できたの?あれで??あんなんで???

 

「やりましたよマスター!」

「それでいいのか……」

「まぁまぁいいじゃねぇかマスター。あとは父親の方を説得するだけだな」

「それに関しては任せてちょうだい、黙らせるから」

 

 強い(強い)

 

 

 

 

 

 

 





 スピリチュアル的ですけど、個性ってヒロアカ世界で最もスピリチュアルな存在だからいいかなって……

原作改変及び救済して欲しいキャラ

  • オールマイト
  • トガヒミコ
  • トゥワイス
  • レディナガン
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