ちょっとした現状説明回
(マスター、今お時間よろしいでしょうか?)
「うん?なんだい、休憩時間だからいいけど」
(ひとつ至急報告したい事があります)
小学3年となり卒業がちらりちらりと見えてきた今日この頃頃、そんな時期のお昼休憩の時間になり友人と会話していた時静謐のハサンから何かしらの報告があると声がけされた。
「ゴメン
「え、あ、うん。分かったよ」
そう一言断りその友人、緑谷出久とのヒーロー談義をやめ席を離れる。そのまま教室を出て人気が居ない、と言うよりもはや英霊と会話してる時の不審さのせいでほぼ俺専用となった空間である廊下の一番端っこの窓際へと移動する。ここに用がある人は俺を探してくる大体友人くらいなものである。
「それで、どうしたんだ?」
(先日接触したオールマイトについてになります)
「オールマイト?なんでまた」
(それにつきましてはこちらをどうぞ)
一瞬実体化した静謐のハサンが持つ紙を受け取る。その一瞬だけでも空気が毒に汚染されたが直ぐに空気へと解けていった為解毒の魔術は必要ないだろうと紙へと視線を移す。
渡された紙を見るとそこにはとんでもないことが。
「AFOの所在が判明したから援軍が欲しい?どういうこと?オールマイトなら俺のような子供に頼ることはしないと思うんだけど」
(ほぼ確定事項ですがヒーロー公安委員会が関わっています)
「……つまりオールマイトに接触したことが彼らにバレているってこと?まぁたしかに彼らは有用な個性持ちを多数抱えてるからな、俺らじゃ判別できない方法もつかったんだろうか。にしてもオールマイトの名前を使ってまで接触を図るとはねぇ……レディナガンの件も効いてるのかな」
(どうしましょうか?溶かしてきましょうか?)
「いや、別にいいよ。うん、戦力は送ってあげようか。シャドウサーヴァントでいいかな?」
色々と個性を試していた結果なんかいきなり呼び出せるようになった「簡易サーヴァント」ことシャドウサーヴァントくん。霊基が不足してるだとか、情報が足りないだとかでサーヴァントになり損なった存在。こいつらの強さはそうだな……ヒーローランキングで言う所の100~80位くらいだろうか、通常のサーヴァントがピンキリで上が1位より強いのもいれば60位くらいの奴もいる。ヒーローランキングは強さの指標じゃないので参考程度だが。まぁそんな感じの簡易的なやつをついこの間呼び出せるようになったのでそれを援軍として送り付けてやろうかと思ったわけだ。
「AP1消費で最高クラスのシャドウサーヴァント3騎(アキレウス等の超級サーヴァントの劣化版)、最低クラスのシャドウサーヴァントなら15騎くらいか(アンデルセンなどの非戦闘サーヴァントの劣化版)だから……まぁ最高クラス30騎、普通くらいのやつ50くらい送ればいいでしょ。基本的に人命救助優先で最高クラスの方はオールマイトの肉盾って事感じで」
(では指示役はどうしましょうか?アサシンクラスでは恐らく不足かと)
「まぁそこは──陳宮でいいんじゃないかな?いざとなれば宝具使って貰ってシャドウサーヴァントを弾にすれば火力は出るでしょ」
ということでシャドウサーヴァントをおよそ80騎、陳宮を軍師として送り付けることに決めた。万全を期すために一応シャドウサーヴァント達には簡易宝具を持たせることとしよう。
「簡易宝具はあれ、ビーム剣と貫通弓で。確か量産できてたでしょ」
(分かりました、手配しておきます)
簡易宝具、これは本来俺が使用する前提で作られた宝具の紛い物だ。エミヤなどの投影品とは違い魔術的に再現した代物だが子ギル曰く量産品の兵器という意味なのでこれはこれでありらしい。その仕様は簡単だ、魔力を込めて振るえばビームが出たり、厚み5cmほどの鉄板程度は貫通できる矢が放たれるが回数制限ありの使い捨てだ。真名はないため俺が使う分には十分な兵器である。
「あ、そういえばアタランテの件はどうなった?」
(渡我被身子の事ですね。確か現在は戸籍を偽造した上での養子の手続きの最中かと)
「……いや、確かに許可出したがそこまで渡我家は腐ってたのか?」
(恒常的な体罰、及び心理的に追い詰めるような発言などを考慮した結果児童相談所が動きましたので)
「あぁ、普通に公的機関が動いたのね。そこから養子縁組になる訳か。なるほど」
アタランテは本気である。彼女は超がつくほどの子供絶対守るウーマンだ、俺がトガヒミコの境遇を話した結果ブチ切れてダ・ヴィンチを脅してまで偽造戸籍を作成した。よくバレなかったなとは思うがそこはジャックの情報抹消を解釈を広げた上で使ってたようでバレていないらしい、そこまで便利なスキルだったか……?
「お陰様でアタランテに常時魔力を送り付けなければならなくなったが──まぁコラテラルコラテラル」
現在のAP総数は80。うちAP30程を常時消費枠に振り分けている、これらは現在ダ・ヴィンチなどの技術者系サーヴァントや現実に影響を与えた存在、子ギル、アタランテ、エミヤ、キャット、などに割り振られている。正直今手隙のサーヴァントを運用するだけで割となんでも出来るのでAPの消費は軽いものである。最近は半日でAPが回復する感じに成長したのでより余裕がある。
「ん、諸々は分かったよ。とりあえずオールマイトの負傷は軽くしてあげなきゃ今後がダメになりそうだ」
こちらでも
ここまでしてなおAFOには尻尾を掴まれた、と言えばあの存在がどれだけ異常かわかるだろう。少なからず今の時期はやつの全盛期、やつの信奉者が多くあり探知系の個性の質はとてつもない。
「静謐は確か直接対峙したことあったよね、AFOと」
(……はい。正直二度とあの存在とは相対したくはありません。あの時は運良くアキレウスさんとメリュジーヌさんに助け出されましたが、恐らく次は二度と通用しないかと)
静謐のハサンは一度だけAFOと会っている。それは作戦を練っている時に突如として呪腕達の元へ転移してきたからだ、恐らく興味深い存在を見かけたからちょっかいをかけてみよう、そんな気楽な感じで。
あの時は咄嗟に静謐が毒を周囲へと撒き散らしたお陰で静謐以外は逃げることができたが、静謐だけは
その時は感覚共有をしてメリュジーヌの視点でAFOを視認したが──あれはダメだ、世界の癌だ。悍ましいという言葉ではダメな悪意の塊、恐らくアレはアンリマユに匹敵する悪意だ。だから、だから根絶しなければならないが。
俺にはその選択ができなかった。多分全勢力で叩けば倒すことが出来ただろう。ただそれはあらゆる犠牲を許容することを前提とした結果論だ。無理だ、サーヴァントを犠牲にするなど。民衆を無視するなど、俺には無理だ。だから選択した、オールマイトを援護すると。
秘密裏にオールマイトと接触したのはそんな理由だ。使者として光のコヤンスカヤを派遣した。彼女なら交渉事が得意だと判断して、あと絆レベル11なので信頼できるからだ──代償が高かったが。
結果としては俺たちはオールマイトに大規模なヴィジランテの組織だと判断され、咄嗟に名称を人理継続保障機関カルデアを名乗ることとなった。まぁあながち間違いはないだろうから別に良かった(ただマリスビリーみたいなことをする気は一切ない)
最終的にはAFO討伐の為の協力関係となったのだが、それが終わった場合普通に俺達のことを捕縛する予定であると告げられて素直すぎではとも思ったが、別に問題は無い。ヒーロー免許を取ることは決定しているのでAFOの討伐若しくは弱体化がすんだら活動を縮小するのみである。
「……総合的には今まで通りって言ったところかな。一応千里眼持ちや魔眼持ちが幾重にも対策を重ねた上で監視してるから問題は無いだろうし」
ということでいまは特に気にする事はないかなって感じである。
感想貰えたらニッコニコで次話書くんだけどな〜(チラッ)
他者視点欲しい?
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オールマイト視点とか委員会視点とか
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別にいらんくね
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作者の好きなようにしてくれ