ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~   作:のぞむ

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思い出の桜の木

「ここって…」

 

「うん。お兄ちゃんに教えてもらった場所。あれから私のお気に入り場所になったんだよ」

 

 

ましろに連れられ、ヒロとソラは学校の屋上に連れてこられた。屋上を見下ろしたソラは大きな桜の木を見つける。

 

 

「わぁ~!綺麗な木です!なんて言う木ですか?」

 

「桜の木って言ってね、この季節になったら満開の花がたくさん咲くんだ!確かこの学園が出来た時からあそこにあったらしいよ」

 

 

ヒロはソラに桜の木の事を教える。

 

 

「…お兄ちゃんの言う通り、ソラちゃんはもっと自分を出しても良いと思うよ?」

 

「え…?」

 

「私もね、入学したばかりの頃、新しい友達と上手く話せなかったんだ…どうしよう、どうしようって気持ち気持ちばっかり焦っちゃって…そんな時、お兄ちゃんがここに連れてきてくれて、あの桜に元気を貰ったんだ。お兄ちゃん、あの時はありがとう」

 

「お礼なんて良いよ。あの時のましろ、なんか元気がなかったからさ、ほっとけなかったんだ」

 

 

ヒロはそう言う。しかしこれはヒロの本心だ。困っている人や助けを求めている人を放っておけない。それがヒロという人間だ。

 

 

「ソラちゃん。君はヒーローを目指す君のままで良いんだよ。それがいつもソラちゃんなんだからさ。もしまたスカイランドの事を話しそうになっても、僕とましろがフォローするからさ」

 

「うん!頑張って、ソラちゃん!」

 

「ヒロくん…ましろさん…」

 

 

ヒロとましろの言葉聞いたソラは2人の名前を呟く。

 

 

「…ありがとうございます!ここからは、いつもの私にチェンジです!」

 

「うん!やっぱり僕、いつもの元気なソラちゃんが好きだな!」

 

「ふぇっ!?あ、ありがとうございます…ヒロくんは大胆すぎます…」

 

「ソラちゃん?なんか言った?」

 

「い、いえ!」

 

「?」

 

 

ヒロは首を傾げてしまった。

 

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「皆さん!お食事中にすみません!」

 

 

お昼休みになり、クラスメイト達が教室で昼食を食べている中、ソラが黒板の前に立ってそう言ってくる。疑問に感じながらクラスメイト達はソラを見る。

 

 

「もう一度、転校の挨拶をやらせてください!」

 

 

そう言ってソラは黒板に大きく自分の名前を書いていく。

 

 

(”ル”の文字が反転してる…どうしよう、メッチャツッコミたい…!)

 

 

ヒロはハレワタールの”ル”の部分が反転している事に気づいたがソラの邪魔をしたくない為そっとしておいた。

 

 

「私はソラ・ハレワタールです!ヒロくんとましろさんのお家でお世話になっています!」

 

「最初の時と一緒じゃん」

 

「ごめんあさひくん!ちょっと黙ってて」

 

 

あさひの発言を聞いたヒロはあさひを注意する。

 

 

「私は、この学校に来た時に目立たないようにしようと決めました。皆さんと友達になれるならそれでも良いと…でも、ヒロくんとましろさんのおかげで気づいたんです!ちゃんと自分の事を知ってもらわなきゃダメだって…私は、ヒーローを目指しています!」

 

 

ソラは力強くヒーローを目指していると口にする。

 

 

「だから体を鍛えていて、運動には自信があります!私はここに来たばかりで、慣れないことも多いです…でも、ヒロくんとましろさんと友達になって、新しい事をたくさん知って、この学校に通うのも楽しみで…私は、皆さんと友達になりたいです!よろしくお願いします!」

 

 

ソラは深々と頭を下げる。ソラが挨拶を終えるとクラス中から拍手が聞こえてくる。

 

 

「話してくれてありがとう!」

 

「遠い国からようこそ!ヒーローガール!」

 

「私達、もうとっくに友達だよ!」

 

「皆さん…!」

 

 

クラスメイト達の言葉を聞いたソラは嬉しそうな表情を浮かべる。するとヒロがソラの元まで歩いていく。

 

 

「ソラちゃん。生徒会長として、君をこのクラスに歓迎するよ。改めてよろしくね!」

 

「…はい!」

 

 

ヒロとソラは握手をする。

 

 

「た、大変だ!」

 

 

すると教室の扉が開かれ、中に1人の生徒が入って来る。

 

 

「落ち着いて!いったいどうしたの?」

 

「あっ、会長!実は、もう1人転校生っぽい奴がいて…」

 

「え?もう1人転校生いるなんて聞いてないけどな…その転校生の特徴はどんなの?」

 

「えっと…なんでもモヒカン頭の不良で、購買部のパンを買い占めたり、学食のカレーを飲み干したり、やりたい放題らしいんだ!」

 

「…もしかして」

 

 

ヒロはその転校生に心当たりがあるらしい。後ろで聞いていたソラとましろも心当たりがあるのか険しい表情になった。

 

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「うんま~!目を閉じれば、北の大地でたわわに実ったメロンが舞い踊るかのようなのね~ん!」

 

 

学生服を着たカバトンが例の桜の木の下でメロンパンを食べ、独特な食レポをしていた。

 

 

「そのパンは形がメロンっぽいだけで、メロンは入ってないよ!」

 

「え?」

 

 

カバトンが後ろを向くとヒロ、ソラ、ましろの姿があった。

 

 

「お、お前ら!」

 

「やっぱりお前か!カバトン!」

 

「どうしてここにいるんですか!」

 

「ヘッ!今日の俺様はツイてるのねん!腹を空かせて空を眺めていたら、突然何かが飛んできて俺にぶつかっちまった。その何かが飛んできた場所を探していたらこんな良い場所に辿り着いたのねん!」

 

(何かが飛んできた?…あ、もしかしてソラちゃんが投げたボールじゃ…)

 

 

ヒロはスポーツテストの時にソラが投げたボールがカバトンに当たったのではないかと推測する。そんな事を知る由がないカバトンは続けて喋っていく。

 

 

「ここにはウメェモンが盛沢山!しかもお前らまで見つける事が出来たのねん!お前らをボッコボコにして、ゆっくりとプリンセス・エルの居場所を聞き出してやるのねん!カモン!アンダーグ・エナジー!」

 

「ランボーグ!」

 

 

カバトンは桜の木にアンダーグ・エナジーを注ぎ込み、ランボーグにしてしまった。

 

 

「よりによってあの桜を…許せません!」

 

「ましろ!ソラちゃん!ヒーローの出番だ!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」

 

「ヒカリひろがる眩い太陽!キュアソール!!」

 

 

「「「レディ・ゴー!」」」

 

 

「「「ひろがるスカイ!プリキュア!!」」」

 

 

3人はプリキュアに変身し、ランボーグを見る。

 

 

「舞い散らすのねん!ランボーグ!」

 

「ランボーグー!」

 

 

ランボーグは両手から花びらの砲弾を放ってくる。3人はそれを躱す。

 

 

「ハァーッ!!」

 

 

プリズムがランボーグに光弾を放つ。プリズムの攻撃でランボーグが怯む。

 

 

「スカイ!」

 

「はい!ソール!」

 

 

スカイはランボーグをキックし、後ろに後退させる。すかさずソールがランボーグを殴り飛ばした。ランボーグはカバトンの元まで飛んでいき、カバトンを下敷きにする。

 

 

「ギャーッ!重ぉ~!」

 

「あらよっと!」

 

 

ソールはダメ押しにと言わんばかりにランボーグを持ち上げ、高くジャンプした後、ランボーグを地面に叩きつけた。

 

 

「ツ、TUEEE…」

 

「スカイ!プリズム!今だよ!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スカイブルー!」

 

「プリズムホワイト!」

 

「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!!」」

 

「スミキッタ~…」

 

 

ランボーグは浄化され、桜の木も無事、元に戻った。

 

 

「お、お前ら!最近アッサリとケリつけすぎなのねん!カバトントン!」

 

 

カバトンは撤退していった。

 

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「転校初日…色々とありすぎて、あっという間に終わってしまいました~!」

 

「終わりよければ全て良しだよ」

 

「そうそう!ソラちゃん、学校は楽しかった?」

 

「はい!とっても楽しかったです!」

 

「そっか!」

 

「あ、いたいた!ヒーローガール!」

 

 

そこにあさひ、つむぎ、るいがやって来る。

 

 

「ヒロくん!ソラちゃん!ましろん!一緒に帰ろ!」

 

「「うん!」」

 

「はい!」

 

 

ヒロ達は楽しく会話をしながら一緒に帰ったのであった。




次回も楽しみに待っていてください!
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