ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~ 作:のぞむ
「ふわぁ~…」
ツバサの話を聞いた次の日、ヒロは眠そうな顔をしながら欠伸をしていた。昨晩ソラと一緒に1つのベッドで眠り、更には腕にしがみついて来た為、ドキドキして眠れなかったのだ。
「ごめんなさいヒロくん!私のせいで…」
「ソラちゃんのせいじゃないよ…今日は学校休むことにするけど…ソラちゃんは行かないの?学校」
「…私も今日は休みます。やっぱり、エルちゃんが心配なので…」
「そっか…あれ?エルちゃんは?」
「えっ…!?」
2人がゆりかごを見るとエルの姿がなかった。
「エルちゃん!」
ソラは慌てて部屋を出て、ヒロもソラについていく。
「シーッ!」
「ツバサくん?」
部屋を出るとツバサの姿があり、その先には何かをしようとしているエルがいる。
「エルちゃん…?」
「静かに」
エルは壁に手を壁につけ、掴まり立ちしようとしていた。
「え~るぅ…!」
なんとエルは、足を震わせてはいるが1人で立つことが出来た。しかしエルはバランスを崩し、倒れそうになる。そこへヒロ、ソラ、ツバサが滑り込み、エルを支えた。
「危なかった~…エルちゃん、大丈夫?」
「える!」
ヒロは安堵の表情を浮かべる。するとソラがエルを抱きしめ、涙を流し始める。
「頑張ったね!諦めなかったね!偉いね!」
「ソラちゃん…エルちゃん、頑張ったね!凄いよ!」
「えるぅ~!」
ヒロは微笑みながらエルの頭を撫で、エルは嬉しそうにする。
「…ヒロさん、ソラさん」
「どうしたの?」
「一緒に来てもらえませんか?」
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ツバサとヨヨに案内され、ヒロとソラはとある一室にやって来る。
「ここは?」
「私が用意したツバサさんの研究室よ」
「研究って?」
「航空力学…」
「航空?」
ツバサが言った航空力学と言う言葉にソラは首を傾げる。
「ソラさん。飛行機って知ってる?」
「はい。前にテレビで見ました…」
「その飛行機を飛ばす為の学問の事を、航空力学って言うのよ」
ソラはヨヨから航空力学について教えてもらう。するとツバサは一冊の本を取り出した。
「これは、空を飛ぶ為に長い時間をかけて書き上げられた本です。それを僕は1年かけて勉強してきました。スカイランドに帰らなかったのは、その為なんです」
「どうしてそんなお勉強を?」
「…約束してください。本当の事を言っても、笑わないって…」
「…うん!」
ツバサの言うことにヒロが力強く返事をし、ソラも頷く。
「…空を飛びたいんです」
ツバサはハッキリ、力強くそう言った。
「ソラさんは知っているでしょう?僕達プニバード族が世にも珍しい、空を飛べない鳥だということを…」
「はい。大昔、人間に変身する能力と引き換えに飛ぶ力を失ったって…」
「そんなある日、僕の父が王様の都で展覧会をすることになったんです…」
ツバサの話では、幼いツバサが乗っていた鳥から誤って落ちてしまった。それをツバサの父が空を飛び、助け出したのだ。あれからツバサは空を飛ぶという夢ができ、毎日空を飛ぶ練習をしていた。
しかし、他のプニバード族はツバサの夢をバカにし、笑ったそうだ。それからもしかしてと思い、嵐の晩に風に乗って空を飛ぼうとしたがそのまま落っこち、この世界にやって来たらしい。
「…やっぱり、笑っちゃいますよね?だから言いたくなかった…」
ツバサは下を向き、俯いてしまう。
「何で笑わないといけないの?良い夢じゃん!」
「え…?」
「君はどんなにバカにされたって、その夢を叶える為に頑張って来たんでしょ?だったら、その事に自信を持ちなよ!それってメッチャカッコいいんだからさ!」
「その通りです!」
ヒロの言葉を紡ぐように、ソラもツバサに語り掛ける。
「一度決めた事は最後まで諦めない!それがヒーロー!」
「ヒーロー?」
「私はヒーローになりたい!ツバサくんは空を飛びたい!目指す道は違いますけど、私達、同じじゃないですか!…ツバサくん!誤解しちゃってごめんなさい!その、私と友達になってください!」
そう言ってソラはツバサに手を差し出す。ツバサはソラと握手をし、互いに微笑み合った。
「ヒロさん!」
ソラと握手を終えたツバサはヒロに近寄って来る。
「どうしたの?」
「…いつかヒロさんと話せるようになったら、言いたかったことがあるんです」
ツバサは一呼吸置き、ヒロに伝えたかった事を言う。
「ありがとうございます!毎日僕とお話してくれて!ヒロさん、僕と友達になってくれませんか?」
「何言ってるの?」
「え?」
「僕達、もう友達でしょ?」
そう言ってヒロはツバサに手を差し出す。
「…はい!」
ツバサは笑顔になり、ヒロと握手をした。
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「えっと…」
夕方になり、学校から帰って来たましろは驚きの光景を目の当たりにしていた。
「ツバサくんはエルちゃんを助けるナイトですね!」
「大袈裟ですよ…」
「そんなことないって。ツバサくんってエルちゃんに結構気を使ってるじゃん!」
「ヒロさんまで…」
「えるぅ!」
それはヒロ、ソラ、ツバサが仲良くしており、エルに赤ちゃん用のケーキを食べさせている光景だった。
「あ、ましろ!おかえり!」
「た、ただいまお兄ちゃん…いつの間に仲良くなったんだね」
「はい!」
ソラは嬉しそうに返事をする。すると外から騒音が聞こえてきた
「なんだろ…」
気になった一同が外に出るとUFOのような物体が空を飛んでおり、街にビームを放っていた。
「何ですかアレ~!?」
「あんな形の物が空を飛んでるなんて…デタラメだ!航空力学的にありえません!」
「え、そこなの!?」
「そんな事言ってる場合かな…」
ツバサの少しズレたツッコミにヒロとましろがツッコミを入れる。
「きっとカバトンのランボーグだ!行こう!ソラちゃん!ましろ!」
「はい!ツバサくん、エルちゃんをお願いします!」
ソラはツバサにエルを預ける。ヒロ、ソラ、ましろはミラージュペンを取り出した。
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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」
「ヒカリひろがる眩い太陽!キュアソール!!」
「「「レディ・ゴー!」」」
「「「ひろがるスカイ!プリキュア!!」」」
3人はプリキュアに変身し、街に向かって飛んで行った。3人がランボーグの元に向かっているとソールが街中にいるあげはを発見する。
「2人とも!あげは姉があそこに!」
「えっ!あげはちゃんが!?」
「僕があげは姉を避難させるから、2人は先にランボーグの所に!すぐに合流するから!」
「わかりました!」
「行くよ!スカイ!」
ソールは2人と別れ、あげはの元に向かう。
「あげは姉!」
「え?…あなたは?って、どっかで会ったような…」
「あ、この姿じゃわかんないよね…僕はヒロだよ。今はキュアソールって名前だけどね」
「えっ!ヒロロン!?マジ!?」
「マジ」
「その恰好可愛いじゃん!その感じだとヒロロンもプリキュアになったんだよね!?わぁ~…メッチャ綺麗…ヒロロンってホントに男の子?」
「女の子みたいな顔と格好してるけど、僕は正真正銘男だよ…それよりあげは姉!何でここにいんの?」
「そうだった!実はね…」
あげははソールにこれまで起こったことを語り始めるのであった…。
次回も楽しみに待っていてください!。