ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~   作:のぞむ

20 / 44
ヒロの帰還とツバサの歓迎パーティー

「やった!戻ってこれた!」

 

 

並行世界から戻ってきたヒロは一安心する。ヒロが立っていたのは穴に吸い込まれた時にいた場所でそこに一緒にランニングをしていたソラの姿がなかった。

 

 

「ソラちゃん、もしかして家に帰ったのかな…とにかく早く戻ってみよ!」

 

 

ヒロはソラが戻ったであろう自宅まで急いで帰っていった。

 

------------------------------

 

--------------------

 

----------

 

「た、ただいま…」

 

 

ヒロが家に戻るとソラ、ましろ、ツバサの姿があった。ソラとましろはヒロを見るなり涙目になっていく。

 

 

「ヒ、ヒロくん…」

 

「お兄ちゃん…」

 

「えっと…ソラちゃん、ましろ、ただいま」

 

 

ヒロは笑みを浮かべながらそう口にする。

 

 

「ヒロくーーん!!」

 

「お兄ちゃーーん!!」

 

 

ソラとましろは泣きながらヒロに抱きついてきた。

 

 

「よかった…心配したんですよ!」

 

「お兄ちゃん!無事で良かったよ~!」

 

「2人とも…心配かけてごめん…」

 

 

ヒロも泣きじゃくる2人を抱きしめる。しばらく経ち、ソラとましろが落ち着いたところでツバサがヒロに話しかける。

 

 

「ヒロさん、今までどこに行ってたんですか?」

 

「ソラちゃんの話だと、突然穴が空いてそこに吸い込まれたんだよね?」

 

「…信じられないかもしれないけど、聞いて」

 

 

ヒロはこれまでの事を3人に語る。ヒロの話を聞いた3人は驚きの表情を浮かべる。

 

 

「別の世界に行って、別世界の私とましろさんと会った…何が何だかサッパリです!」

 

「ハハ…向こうのソラちゃんも同じような事言ってたよ…」

 

「つまり…そこは私達の世界とよく似たパラレルワールドで、その世界にはお兄ちゃんがいない代わりに、スカイランドから来たユキちゃんって女の子が一緒にいるってことだよね…?」

 

 

ましろは自身の考えを述べる。

 

 

「難しい事はよくわかりませんが…とにかくそのパラソルワールドからヒロくんが戻って来てくれて何よりです!」

 

「パラレルワールドだよ…でもそうだね!おかえり、お兄ちゃん!」

 

「…ただいま!」

 

 

ヒロはそう口にする。それから少しゆっくりするために自室に戻ったヒロは並行世界でユキとの絆によって生成されたスカイトーンを見る。

 

 

「…お互い頑張ろうね、ユキちゃん」

 

------------------------------

 

--------------------

 

----------

 

夜になり、ヒロはましろの自室前に来ていた。ヒロは部屋のドアをノックする。

 

 

「ましろ、入るよ」

 

「お兄ちゃん?良いよ」

 

 

ヒロが部屋に入るとましろが何かを紙に書いていた。

 

 

「それって?」

 

「これ?パパとママへのお手紙だよ」

 

「そうなんだ。父さんと母さん、喜ぶと良いね!」

 

「うん!」

 

 

ましろはヒロの言葉にそう返す。

 

 

「…ましろ、何か悩んでない?」

 

「えっ?」

 

「最近ソラちゃんやツバサくんを見てる時のましろがちょっと元気なさそうだったから、何か悩んでるのかなって…」

 

「…お兄ちゃん」

 

「ん?」

 

「お兄ちゃんって、将来の夢や目標ってある?」

 

「そうだなぁ…今はまだないかな。それがどうかしたの?」

 

「…ツバサくんは空を飛ぶ夢の為に毎日頑張ってるし、ソラちゃんもヒーローになる為に頑張ってる…でも私にはそんな目標や夢がないから…」

 

「そっか…僕が言えた事じゃないけど、焦る事ないと思うよ」

 

「そうかな…?」

 

「うん。ゆっくり見つけていけば良いんだよ。それにさ、僕だってまだ夢や目標がないわけでしょ?だったら僕達で一緒に探そうよ!やりたい事をさ!」

 

「お兄ちゃん…そうだね!一緒に探そ!」

 

 

ヒロの言葉を聞いて気が楽になったのか、ましろは笑顔になる。

 

 

「それじゃあそろそろ部屋に戻るね。おやすみ」

 

「あ、待ってお兄ちゃん!」

 

 

ましろは部屋を出ようとするヒロを呼び止める。

 

 

「どうしたの?」

 

「ひ、久しぶりに、一緒に寝よ?」

 

「え、えぇっ!?どうしたの急に!?」

 

「だって、昨日からずっとソラちゃんと一緒にいたよね?だから私もお兄ちゃんと一緒にいたいの…ダメかな…?」

 

「う、うん…たまには良いかもね」

 

 

ヒロとましろは2人でベッドに入る。するとましろがヒロの左腕にしがみついてきた。

 

 

「えへへ…お兄ちゃんを独り占めだね」

 

「そ、そっか…」

 

 

少し恥ずかしそうにするヒロとは違い、ましろは幸せそうに笑みを浮かべる。

 

 

それから2人に睡魔が襲ってきて、意識が沈んでいった…。

 

------------------------------

 

--------------------

 

----------

 

「う…ん…」

 

 

朝になり、ヒロが目を覚ます。隣には昨日から腕にしがみついているましろの姿があった。

 

 

「そっか…そういえば昨日、ましろと一緒に寝たんだった…」

 

 

昨日の事を思い出したヒロはましろを起こそうとする。

 

 

「ましろさん!おはようございま…す」

 

 

しかし運が悪い事に、ソラが部屋に入って来てしまう。もちろんましろは腕にしがみついたままだ。

 

 

「ソ、ソラちゃん!これはその…」

 

「ヒ、ヒロくん!私という人がいながらましろさんと同じベッドで眠るなんて!」

 

「ち、違うんだよ!ましろが一緒に寝たいって言うから寝てただけなんだってば!ほら!僕とましろって兄妹だし、可愛い妹の頼みには応えないとね!」

 

「それはそうですけど…」

 

 

ヒロの必死の説明を聞いたソラは納得してなさそうだった。

 

 

「じゃあ今日の夜一緒に寝る?ソラちゃんの可愛い寝顔も見たいし」

 

「は、はい!(可愛い寝顔だなんて、本当にズルいです、ヒロくん…///)」

 

 

こうして2人は今日の夜に一緒に寝る約束をしたのであった。

 

 

(う~…お兄ちゃんとソラちゃん、朝から熱々すぎだよ…でもお兄ちゃん、私を可愛い妹だなんて…えへへ!///)

 

 

ちなみにましろは目を瞑っていたがすでに起きていた…。

 

------------------------------

 

--------------------

 

----------

 

「「ツバサくんの歓迎パーティー?」」

 

 

ヒロとソラは揃って同じ事を呟く。ましろがツバサの歓迎パーティーをしようと言ってきたのだ。

 

 

「うん。新たにプリキュアになったツバサくんとパーティーをしたいなって」

 

「へぇ~!ねぇ、ツバサくんはどう思う?」

 

「僕ですか?」

 

「わっ!?」

 

 

ヒロは部屋にある鳥小屋の中にいるツバサに話しかける。ツバサがいることに気づかなかったましろは驚いてしまう。

 

 

「ツバサくん、そこにいたんだ!」

 

「そんなに気を使わなくても…」

 

「気を使ってなんてないよ!」

 

「私はやりたいです!歓迎パーティー!」

 

「える!」

 

 

ヒロとソラに続いてエルも”賛成!”と言うように声を出す。

 

 

「エルちゃんも賛成だってさ」

 

「ツバサくん、ダメかな…?」

 

「いえ…ダメというわけでは…嬉しいです」

 

「じゃあ決まりです!」

 

「さっそく準備に取り掛かろ!」

 

「そうだね!」

 

「僕も手伝います」

 

「「「え?」」」

 

 

ツバサのまさかの発言に一同は声を漏らす。

 

 

「でもこれ、ツバサくんの歓迎パーティーなんだよ?」

 

「そうです!ドーンと構えていてください!」

 

「でも、なんだかジッとしていられないっていうか…」

 

「フフッ、それなら手伝ってもらおうよ。ツバサくんの希望を聞いて準備したら、一番喜んでもらえるパーティーにできるかもしれないよ?」

 

「確かにそうですね」

 

「それじゃあ、4人で作ろう!」

 

 

ヒロの一声で一同はパーティーの準備を始めたのであった。

 

------------------------------

 

--------------------

 

-------------

 

ヒロ達はどのように飾り付けをするかを決め、次の工程に入ろうとしていた。

 

 

「じゃあ、飾り付けはこんな感じでやるとして…」

 

「あとは料理ですね!」

 

「ねぇ、ツバサくんは何が食べたい?」

 

 

ヒロがツバサに何が食べたいかを聞く。

 

 

「…やっぱりパーティーといえば、ヤーキターイですかね」

 

「「ヤーキターイ?」」

 

 

初めて聞く食べ物にヒロとましろは首を傾げる。

 

 

「ソラちゃん、知ってる?」

 

「確か…プニバード族が食べるお祝い料理だったと聞いたことがあります。私も詳しくは知りませんが…」

 

「外はフワフワ、中はしっとり甘くて凄くおいしいんですよ。僕の絵がコンクールに入選して、父さんと母さんが凄く喜んでくれて…あの時みんなで食べたヤーキターイはとってもおいしかったな~!」

 

「へぇ~!」

 

「それじゃあ作ってみようよ、ヤーキターイ!」

 

 

ましろの一言でヒロとソラは頷く。

 

 

「でも、ヤーキターイの作り方は僕も知りませんよ?」

 

「う~ん…そうだ!おばあちゃんに聞いてみようよ!」

 

「そうだね!おばあちゃんなら何か知ってるかも!」

 

 

ヒロの提案で一同はヨヨの元へ向かっていった。




次回も楽しみに待っていてください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。