ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~ 作:のぞむ
「えっと…ツバサくん、これが?」
「はい!ヤーキターイです!」
ヒロ達はヨヨに頼み、ミラーパッドでヤーキターイの事を調べてもらった。ミラーパッドに映っていたヤーキターイはヒロとましろにとって馴染み深い物だった。
「魚の形をしてるんですね。こんな料理初めて見ました!」
「スカイランドでもプニバード族だけに伝わる特別な料理ですから」
「えっと、ソラちゃん、ツバサくん。これ、こっちで言うたい焼きだよ?」
「「えっ!?」」
ヒロにそう言われ、ソラとツバサは驚いてしまう。
「そうね…確かにたい焼きに似ているけど、材料はスカイランドの物を使っているから少し味が違うと思うわ。生地にはプニ麦粉、あんにはプニの実が使われているそうよ」
「そっか、スカイランドの材料が使われてるんだ…」
ヨヨの説明を聞いたヒロは納得する。
「じゃあ試しにこっちの材料でたい焼きを作ってみるから、ツバサくん食べてみて!」
「はい!」
まずヒロ達はたい焼きを作ってみることにした。
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「はいツバサくん!これがたい焼きだよ!」
ヒロは出来上がったたい焼きをツバサに渡す。
「見た目はヤーキターイと同じですね…」
「後は味ですね…」
「ツバサくん、食べてみて!」
「はい。いただきま…」
「「ジーーーッ…」」
ツバサはたい焼きを食べようとするが、ソラとましろからジッと見られ、食べづらそうにしていた。
「ソラちゃん、ましろ…ツバサくん食べづらそうだよ?」
「あ、ごめんね!」
「ごめんなさい!ツバサくん!」
「いえ、大丈夫です。では…」
ツバサはたい焼きを一口食べる
「おいしい…!」
「ということは…!」
「ヤーキターイと同じ味ですか!?」
「えっと…それは…」
「やっぱり違った?」
「ごめんなさい…でもおいしかったです!これで充分です」
「ううん!ここからがスタートだよ!」
「えっ?」
「たい焼きとヤーキターイの違う所をツバサくんに教えてもらえば、ヤーキターイが作れると思うんだ!」
「ましろの言う通りだよ!何事もチャレンジあるのみだ!それでツバサくん、何か違いはわかった?」
「生地はほとんど同じ味ですけど、中のあんが違う気が…」
「じゃあ、中のあんを変えて作ってみよっか!」
「はい!」
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あれからヒロ達は色々なたい焼きを作っていたがどれもヤーキターイとは違う味であった。
現在4人は材料の買い出しに出掛けており、河原の近くを歩いていた。
「蜂蜜とカスタード、オレンジとか果物も良いかも!あとは…」
「鮭です!思いつく物は全部買いましょう!」
「それって合うかな?」
ヒロはソラの提案に苦笑いをする。
「…ましろさん。ありがとうございます。僕の為に、みんなと頑張ってくれて」
「お礼なんていいよ。私はただ、ツバサくんにヤーキターイを食べて喜んでもらいたいだけだよ」
「…思い出します。私もこの世界に来て間もない頃、ましろさんがスカイランドをイメージしたくもパンを作ってくれました。それが凄く嬉しかったです…ましろさんの作る料理には、食べた人を笑顔にする力があるんです!」
「そうかな?…でもそうだったら嬉しいな!…私が初めて料理をしたのはね、お仕事で疲れてるパパとママ、大好きなお兄ちゃんにおにぎりを作ってあげたいって思ったからなんだ。でも、上手く作れなくて…そんな私にお兄ちゃんとパパとママが気づいて一緒におにぎりを作ってくれたんだ…みんな笑顔で、忘れられない味…もしかしたら、私にとってのヤーキターイみたいなものかも」
「そんな事もあったね…僕も楽しかったよ。ましろ達と一緒におにぎりを作って、一緒に食べたあの時が」
「あ…」
ヒロとましろの言葉を聞いてツバサは声を漏らした。
「ツバサくん、どうかした?」
「…僕、気づきました。僕はヤーキターイを食べたかったんじゃなくて、本当は…」
「カ~バや~きいも~、おイモ、おイモだよ~!」
一同は声が聞こえた方に振り向く。
振り向いた先には焼き芋屋さんの恰好をし、屋台を引いているカバトンの姿があった。
「ほらほら!甘くてホッカホカ、おいしいのね~ん!」
「…ツバサくん、教えて!」
「本当に食べたかったのってなんなの?」
「教えてください!」
ヒロ達は何事もなかったかのように会話を再開した
「それは…」
「ちょいちょいちょーい!無視すんじゃねえ!おいしい焼き芋なのねん!」
「今大事なところなので後にしてください!」
「なっ!?」
「ツバサくん!それってなんなの?」
「えっと…」
「おいしい焼き芋なのねーん!!」
「ちょっとうるさいよ!あっち行っててくれ!」
「ツバサくん!カバトンなんか気にしなくていいので教えてください!」
流石に痺れを切らしたのか、カバトンは焼き芋屋さんの衣装を脱ぐ。
「ええーい!こうなりゃ…カモン!アンダーグ・エナジー!」
「ランボーグ!」
カバトンは焼き芋にエナジーを注ぎ込み、ランボーグを生み出す。
「「「邪魔しないで(ください)!」」」
ヒロ、ソラ、ましろがツッコミを入れた。
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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」
「ヒカリひろがる眩い太陽!キュアソール!!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!!」
「「「「レディ・ゴォー!」」」」
「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!!」」」」
4人はプリキュアに変身する。
ランボーグは手から焼き芋弾を発射し。ソールとスカイがジャンプで躱し、プリズムが光弾で焼き芋弾を打ち消し、ウィングが空中を飛びながら躱していった。
その際にウィングが太陽を背にし、カバトンとランボーグに目くらましをした。
「ハァーッ!!」
ウィングはランボーグに攻撃する。
「「ヤァーッ!!」」
ランボーグが怯んだ隙にソールとスカイの攻撃が炸裂した。
「みんな、凄いよ!」
プリズムがそう言うとカバトンは焼き芋を取り出してきた。
「こうなったらイモ食って!」
カバトンは焼き芋を平らげるとカバトンは大きなオナラ出してきた。
「くさ~!」
「うぅ…!」
「くさいよ~!」
「何食べたらこんなに臭うんだよ~!?」
あまりの臭さに全員鼻を抑えてしまった。
「今だランボーグ!」
「ランボーグー!」
ランボーグが標的にしたのはプリズムだった。
「プリズム!」
ソールは咄嗟にプリズムを押し、代わりにランボーグのパンチを喰らい、吹っ飛ばされてしまう。
「「「ソール!」」」
プリズムが慌ててソールの元に駆け寄る。
「イテテ…」
「ソール!大丈夫!?」
プリズムはソールに手を伸ばし、ソールがその手を掴んだ。
「うん…ありがとうプリズム!」
「ごめんね!私のせいで…」
「プリズムのせいじゃないよ…とにかく今はランボーグを何とかしないと!」
「そうだよね…みんな!ここからだよ!みんなで協力すれば勝てるよ!」
「ケッ!空も飛べねぇ、身軽でもねぇ、そんで足を引っ張る…なーんもできないYOEEE雑魚が何言ってるのねん!」
カバトンの心無い言葉を聞き、プリズムは落ち込んでしまう。
「おい…」
そんな中、ソールがプリズムの前に立つ。
「ソール…?」
「あん?何か文句でも…ブゴォッ!?」
カバトンはソールに顔面を殴られ、思いっ切り蹴り飛ばされた。
「今度また妹をバカにしたら、こんなもんじゃ済まさないぞ!!」
「ヒ、ヒィッ!?」
怯えているカバトンを無視し、ソールはプリズムの手を握る。
「大丈夫、プリズムは…ましろはみんなを照らす優しい光なんだよ。ましろの優しさがみんなを笑顔に出来る。だから自信を持つんだ!」
「ソール…ううん、お兄ちゃん!ありがとう!」
するとソールの胸から虹色のスカイトーンが出てきた。
「またスカイトーンが出てきたよ!?」
「…よし!やってみよう!」
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「プリキュア!ホープコネクト!」
「ホープチェンジ!プリズム!」
スカイトーンをセットするとソールの髪色がピンク色になり、ドレスもプリズムの衣装と同じ純白の白に変わっていく。
「キュアソール・プリズムフォーム!!」
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「これが、ソールの新しい力…」
「なんだか、プリズムみたいですね…」
「ソール!すっごく可愛いよ!これでお揃いだね!」
「そ、そうだね」
「ラ、ランボーグ!あいつらをけちょんけちょんにするのねん!」
「ランボーグ!」
ランボーグはソール達に向かって巨大な焼き芋弾を放ってきた。
「プリズム!」
「うん!ソール!」
「「ヒ~ロ~ガ~ル~!プリズムショット!!」」
ソールとプリズムは2人でプリズムショットを放つ。
2つ合わせたプリズムショットの威力は2倍あり、焼き芋弾もろともランボーグを呑み込んだ。
「スミキッタ~…」
ランボーグは浄化され、元の焼き芋に戻った。
「い、いいもん!今日はこの辺で勘弁してやるのねん!カバトントン!」
カバトンは撤退していった。
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夕方になり、一同は河原でツバサの話を聞いていた。
「僕、気づいたんです…本当は、ただヤーキターイを食べたかったんじゃなくて、父さんと母さんと一緒に食べたあの楽しい時間を過ごしたかったんだって…その事に気づけたのは、ましろさんのおかげです」
「え?」
「だって今日、みんなとヤーキターイを作ろうとして、それがすっごく楽しくて。出来上がったものを食べてみたら、あの時と同じくらいおいしかったから…あぁ、この感じって、家族と食べたヤーキターイと同じだなって…」
「ツバサくん…」
「だから味は違っても、あれは僕らのヤーキターイです!」
ツバサは笑顔でそう口にする。
「さぁ!帰ってツバサくんの歓迎パーティーです!」
「うん!」
ヒロ達は家に戻り、ツバサの歓迎パーティーを楽しんだのであった。
次回も楽しみに待っていてください!