ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~   作:のぞむ

39 / 44
今回は番外編をお送りします!


番外編:別世界から来たプリキュア

これは、ミファーが虹ヶ丘家に居候することになった次の日の話である…

 

「ん…?」

 

ミファーが目を覚ますとそこは用意してもらった自分の部屋であった。

 

「そうか…僕は昨日からこの家に住んでいるんだったな…」

 

ミファーはベッドから出て普段着ている私服に着替え、リビングまで降りてくる。

 

リビングには既にソラ達が集まっていた。

 

「おはようミファー!」

 

「おはよう」

 

ソラから挨拶されたミファーは若干控えめに挨拶を返す。

 

「ミファーくん。昨日はよく眠れたかな?」

 

「ああ」

 

「良かった~!」

 

「それじゃあ、ミファーくんも来た事だし食べよっか!」

 

「える!」

 

 

ミファー達は朝食を食べ始める。

 

「…このパン、まだあるか?」

 

「ごめんなさい。今出ているので全部なの」

 

「そうか…」

 

ミファーはパンのおかわりを貰おうとするがヨヨがもうないと伝えると少しシュンとしてしまった。

 

「ミファーさんってよく食べますね…」

 

「そうか?」

 

「私もそう思うかな。昨日の歓迎パーティーの時もミファーくんたくさん食べてたから…」

 

「…すまない。たくさん食べないとどうも満腹にならないから…」

 

「あ、ううん!謝る事じゃないよ!」

 

「ましろんの言う通りだって!私だってほら、たくさん食べるし!」

 

「そ、そうなのか…」

 

ましろとあげはにフォローされたミファーは1人納得する。

 

「そうだ!今日はみんなでお出かけしない?ミファーくんに街を案内してあげたいし!」

 

あげはは街にお出かけしようと提案してくる。

 

「賛成です!」

 

「えるもいく!」

 

「うん!ミファーくん、どうかな?」

 

ましろからそう聞かれたミファーは少し考えて口を開く。

 

「まぁ、偶にはそれも良いだろう」

 

こうしてミファーもソラ達について行くことになった。

 

 

一同は外に出て街に向かおうとしていた。

 

「待て」

 

するとミファーが一同にそう言って歩くのをやめる。

 

「ミファー?」

 

「…誰か来る」

 

「え?」

 

どうやらミファーは何者かの気配を感じたようだ。

すると目の前にトンネルのような物が開かれ、ミファーが率先してトンネルに近づいていく。

 

「キャアッ!?」

 

「おっと!」

 

なんとトンネルから白い髪色の女の子が現れ、その子をミファーが受け止める。

女の子は背丈的にソラとましろ、ヒロとミファーと同い年くらいであった。

 

「あ、ありがとう…って、ソラちゃん?」

 

「なに…?」

 

女の子はミファーをソラと呼んでしまう。

 

「あれ?でも髪が短い…」

 

「私の事を知っているんですか?」

 

様子を見ていたソラが女の子に話しかける。

 

「えっ…ソラちゃんが2人!?どうなってるの!?それにましろちゃんとツバサくんとあげはさんとエルちゃんもいる!」

 

「…少し落ち着け。それと僕はソラじゃない」

 

ミファーは女の子に落ち着くように言う。

 

「あ、ごめんね…」

 

「あの、あなたは…?」

 

ツバサが女の子に話しかけて名前を聞く。

女の子は少し考えて自身の名前をソラ達に教える。

 

「私はユキ・アラーレ。多分こことは別の世界から来たプリキュアだと思う。よろしくね」

 

女の子、ユキは別世界から来たプリキュアだと口にする。

 

「ユキさん…もしかして、前にヒロくんが別の世界に行った時に会ったというプリキュアですか!?」

 

そう、このユキという少女は以前ヒロが別世界に迷い込んだ時に出会い、絆を結んだ少女なのである

 

「やっぱり、ここがヒロくんの世界なんだ…」

 

ユキはそう呟いて辺りを見渡す。

 

一同はひとまず庭で話をすることになった。

 

「そんな事があったんだ…」

 

唯一ヒロが別世界に行っていた事を知らないあげははそう呟く。

 

「でもどうやってこっちの世界に来たの?」

 

「それが…突然目の前にトンネルが開いてそこに吸い込まれちゃったの…」

 

ユキはこっちの世界にやって来た経緯を話した後ミファーの方を見る。

 

「ところであなたは?」

 

「僕はミファー・ハレワタールだ」

 

「ハレワタール…もしかして」

 

「ミファーは私の双子の弟です!」

 

ソラはミファーが自身の双子の弟だという事をユキに教える。

 

「そうなんだ…よろしくね、ミファーくん」

 

「…君と馴れ合うつもりはない」

 

ミファーはそう言ってユキから目を逸らす。

 

「ミファー!そんな事言ったら、めっ!だよ!」

 

「ごめんねユキちゃん!ミファーくん、人があんまり好きじゃないんだ…」

 

「ううん、大丈夫だよ…そういえばヒロくんは?」

 

ユキは先程からヒロの姿が見えない事に気づいてどこにいるのか一同に聞く。

 

「…お兄ちゃんは」

 

 

 

ましろはユキに事の経緯を説明する。

 

スカイランドでヒロが巨大ランボーグからアンダーグ・エナジーのエネルギー砲を喰らい、その後何者かに捕らわれて行方不明になってしまった事を…

 

「そっか…ヒロくんも私みたいに…」

 

「どういう事ですか…?」

 

ユキの言葉に疑問を感じたツバサがユキに話しかける。

 

「…私もね、スカイランドでそのランボーグの攻撃を受けちゃったんだ…それで王様と王妃様みたいに私の身体はアンダーグ・エナジーに蝕まれて、今は精神体の状態で生活してるの」

 

「精神体で…?」

 

ましろがそう呟く。

 

「うん。ある人のおかげで精神体の姿でいられるようになったの。誰なのかは私にもわからないけど…」

 

ある人のおかげで精神体でいられていると言うがそれが誰なのかはユキにもわからないようだ。

 

「とにかく、暗い話はこれでおしまい!これから私達お出かけに行くんだけど、ユキちゃんも行かない?」

 

あげはがユキをお出かけに誘う。

 

「良いんですか?」

 

「うん!」

 

「一緒に行きましょう!ユキさん!」

 

「…うん!」

 

こうしてユキも一緒にお出かけすることになった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街までお出かけに来た一同はショッピングモールにやって来て色々な店に行っていた。

そんな中ソラ達は服屋の前を通りかかっていた。

 

「あ、このお店は!」

 

「ここって、私とソラちゃんが服を買いに来た時のお店だよね…あ、私のところのソラちゃんとだけどね」

 

「こっちのソラちゃんもここで服を買ったんだよ」

 

ましろがユキにそう言う。

 

「そういえばこのお店で、ましろさんがヒロくんに女の子の服を着せてましたね」

 

「ヒロくんが?」

 

「お兄ちゃん、見た目が女の子だからこういうお店に来たらつい可愛いを着せたくなっちゃうんだよね!」

 

ユキはヒロが可愛らしいフリフリとした女の子の服を着た姿を想像する。

 

「…フフッ!確かにヒロくんなら似合いそう!私も着せてみたいな」

 

ユキは思わず微笑んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

『ヒロ、どうかしたのか?』

 

「今、悪寒を感じた気がして…」

 

『?』

 

どこかに捕らわれているソールが何か悪寒を感じてしまったらしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後買い物をした一同は街を歩いていた。

 

「えっ、こっちのソラちゃんはヒロくんと恋人同士なの?」

 

「はい!前に遊園地という場所で告白されてそれから付き合っているんです!」

 

ソラは頬をほんのり赤くしながらそう口にする。

 

「ソラちゃん、本当にヒロくんが好きなんだね」

 

「はい!だから、私は何としてもヒロくんを助け出してみせます!」

 

ソラは決意が籠った表情でそう口にする。

 

「それで、これからどこに行きましょうか?」

 

ツバサがこれからどこに行こうか聞いてくる。

 

「プリティホリックのカフェに行くのはどうかな?」

 

ましろがプリティホリックのカフェに行かないか提案する。

 

「良いね!」

 

「私も行きたいです!」

 

「える!」

 

「カフェか…まぁ行ってみるか」

 

「うん」

 

一同はカフェに行くことになった。

 

 

 

 

「やぁプリキュア」

 

そこへ聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

『バッタモンダー!』

 

「また貴様か…」

 

「ああそうだよ。何やら知らない子もいるみたいだけどまぁいいや…カモン!アンダーグ・エナジー!」

 

「ランボーグ!」

 

バッタモンダーは近くにあった工事現場の金網にアンダーグ・エナジーを注ぎ込んでランボーグにする。

辺りにいた人達は逃げ始める。

 

「ホントに懲りない奴!」

 

「行きましょう!」

 

「私も行く!」

 

そう言ってユキは自分のミラージュペンを取り出した。

 

「なにぃ!?あいつもプリキュアだってのか!?」

 

ユキが取り出したミラージュペンを見たバッタモンダーは驚いてしまう。

 

「ヒーローの出番よ!」

 

 

 

 

 

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

ユキはスカイミラージュにスカイトーンをセットする。

 

「ひろがるチェンジ!スノー!」

 

「きらめきHOP!さわやかSTEP!はればれJUMP!」

 

 

「静かにひろがる白い雪景色!キュアスノー!!」

 

ユキはプリキュア、キュアスノーに変身する。

ソラ、ましろ、ツバサ、あげはも既にプリキュアに変身していた。

 

『レディ・ゴォー!』

 

『ひろがるスカイ!プリキュア!!』

 

 

「これがユキさん…キュアスノー!」

 

スカイはスノーを見てそう呟く。

 

「そういえば、ミファーくんは変身しないの?」

 

スノーはミファーがそのまま戦える事を知らない為、変身しないのかと聞く。

 

「僕はプリキュアじゃないが、このまま戦える力がある」

 

「そうなんだね…みんな!行くよ!」

 

「「ハァーッ!!」」

 

スカイとウィングがランボーグにパンチをするが体が金網で出来ている為2人は跳ね返されてしまう。

 

「ヤァーッ!!」

 

「フッ!」

 

プリズムとミファーが連続で光弾を放っていく。流石のランボーグでも2人の攻撃を受けてグラついてしまう。

 

「ハァーッ!!」

 

その隙にバタフライとスノーが空中からランボーグに蹴りを入れ、転倒させる。

 

「やるじゃんスノー!」

 

「バタフライも凄いですよ」

 

「何やってんだランボーグ!そんな奴らさっさとやっちまえ!」

 

「ランボーグー!」

 

ランボーグは起き上がりスノーの方を見てパンチをしようとしていた。

 

『スノー!』

 

(間に合わない!)

 

スノーは攻撃を避けようとするが間に合いそうになかった。

 

 

しかしランボーグの攻撃がスノーに当たる事はなかった。

ミファーがバリアで攻撃を防いでランボーグを弾き飛ばしたからだ。

 

「ミファーくん…?」

 

「大丈夫か?」

 

「う、うん…でもどうして助けてくれたの?人が嫌いなんだよね…」

 

「確かに僕は人間が嫌いだ…だけど君の事は嫌いじゃない」

 

「…助けてくれてありがとう。後は任せて」

 

スノーはランボーグを見る。

 

「フン!ランボーグの攻撃が避けられなかったお前に何が出来るってんだよ!」

 

バッタモンダーはスノーを罵倒する。

 

「…前の私だったら、全部自分で背負い込んでいたと思う」

 

「ハァ?」

 

「だけど、私は1人じゃない!1人で背負い込まないで、みんなを頼れるようになったの!」

 

スノーはスカイ達を見る。

 

「みんな!私があのランボーグを浄化するから、あいつを引き付けて!」

 

「…わかりました!行きましょう!」

 

「「うん!」」

 

「はい!」

 

「良いだろう」

 

スカイ達がランボーグを引き付けている間にスノーは自分専用の弓、アイシクルアローとヒロとの絆によって生まれたスカイトーンを取り出す。

 

「ヒロくん!力を借りるよ!」

 

スノーはアイシクルアローにスカイトーンをセットする。

 

「アイシクルアロー!ソールモード!」

 

アイシクルアローに光のエネルギーが充填されていき、光の矢が生成された。

 

「プリキュア!ソールショット!」

 

スノーは光の矢を放ってランボーグを貫いた。

 

「スミキッタ~…」

 

ランボーグは浄化されて元の金網に戻り、壊された道も元通りになる。

 

「クソ!次は負けねぇからな~!バッタモンモン!」

 

バッタモンダーは撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方になり、一同は虹ヶ丘家の前にいた。

 

「ユキさん!カッコよかったですよ!」

 

「うん!あの浄化技もお兄ちゃんの力なんだよね?」

 

「うん。前にヒロくんと会った時にもらった力なの」

 

ユキはソラ達に説明する。

 

「…ヒロくん、せっかくなら会いたかったなぁ…」

 

ユキは少し寂しそうに呟く。

 

「…い…」

 

「…ねぇ、何か聞こえない?」

 

「そういえば…」

 

あげはとツバサは声が聞こえてきた事に気づく。

 

「あ…!」

 

「あそこにいるのって…!」

 

ソラとましろはある人物がこちらに駆け寄って来ている事に気づく。

 

「お~い!みんな~!」

 

駆け寄って来ていたのは魂だけの状態になっているヒロであった

 

「「ヒロくん!」」

 

「お兄ちゃん!」

 

「ヒロさん!?」

 

「えっ、ヒロロン!?」

 

「ヒロ~!」

 

ゆりかごに乗っていたエルがヒロの元に飛んでいくがすり抜けてしまう。

 

「える!?」

 

「ごめんねエルちゃん…今は僕に触る事が出来ないんだ…」

 

「える…」

 

ヒロから触る事が出来ないと言われたエルは少し落ち込んでしまう。

 

「…やっぱり喋れるようになったんだね。凄いよ!」

 

「うん!」

 

ヒロから誉められたエルは嬉しそうに返事をする。ヒロはソラ達の方を見る。

 

「あれ、ユキちゃん!それにミファーも!どうなってんの!?」

 

「あはは…実は」

 

ヒロはユキからこっちの世界にやって来た経緯を聞き、ミファーに関してはましろから事情を聞いた。

 

「そうだったんだ。また会えた嬉しいよ!」

 

「私も嬉しいよ!」

 

ヒロとユキは再会できた事を喜び合う。

 

「むぅ…ヒロくんにユキさん!距離が近すぎます!」

 

「あ、ごめんね…(嫉妬してるソラちゃん、ちょっと可愛いかも…)」

 

ユキは思わず嫉妬してプク顔になっているソラを見てそう思ってしまう。

そんな中ヒロはミファーに話しかける。

 

「ミファー。君に頼みたい事があるんだけど…」

 

「…面倒事は引き受けないぞ」

 

「…僕がいない間、ソラちゃんとましろ達を守ってあげてね」

 

ヒロはミファーにそう言う。

 

「…君に言われるまでもない」

 

「ありがとう!」

 

 

 

 

すると突然目の前にトンネルが開かれる。

 

「これって…前に僕がユキちゃんの世界に行った時に通ったトンネルだ!」

 

「そういえばそうです!このトンネルにヒロくんが吸い込まれました!」

 

ヒロとソラはそう言ってトンネルを見る。

 

「ユキ!聞こえる?」

 

するとトンネルの向こう側から女の子の声が聞こえてくる。

 

「この声…ヒョウ!」

 

「ヒョウちゃん?」

 

「ヒョウは私のパートナーなの」

 

「その声…やっぱりヒロの世界に来てたのね!」

 

「僕を知ってるの?」

 

「えぇ。前にあなたをこっちの世界連れてきたのは私なの」

 

そう、以前ヒロをユキの世界に誘ったのはこのヒョウなのだ。

 

「そっか、ありがとうヒョウちゃん!君のおかげでユキちゃんと会えて友達になれたよ!」

 

「ヒロくん…」

 

「顔も合わせてないのにお礼を言うなんて、話通り不思議な子ね。ユキ、このトンネルは長く維持できないわ。早く帰って来て!」

 

「う、うん!それじゃあみんな、もう行くね!」

 

「あ、ユキちゃん!」

 

ユキは元の世界に帰ろうとするがヒロに引き止められる。

 

「向こうでも頑張ってね!」

 

「…うん!」

 

ヒロとユキは互いに拳を合わせる。

 

それからユキはトンネルを通って元の世界に帰っていった。

 

「行っちゃったね…」

 

「はい…」

 

ヒロとソラはそう呟く。

するとヒロの身体が透け始める。

 

「ヒロロン!なんか透けてるよ!」

 

「…そろそろ時間だね。元の身体に戻るよ」

 

「そうですか…ヒロくん!必ずあなたを助け出してみせます!」

 

「私もお兄ちゃんを助けたい!だから待っててね!」

 

「ヒロさん、無理したらダメですよ」

 

「私だって、ヒロロンを助けたいし!」

 

「えるも!ヒロたしゅける!」

 

「みんな…うん!待ってるよ!」

 

そう言ってヒロは自分の身体へと戻っていった…




今回登場したユキとヒョウはBURNINGさんの『ひろがるスカイ!プリキュア~雪のヒーローガール~』の主人公とパートナーです!BURNINGさん。今回はコラボしていただきありがとうございました!

こちらから雪のヒーローガールを見る事ができます!↓
https://syosetu.org/novel/323820/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。