ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~   作:のぞむ

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エルの秘密と一番星

「勇敢なるプリキュア達よ!そなた達には何度も救われた。プリンセスの事も、私達の呪いを解いてくれた事も…心から感謝する」

 

「本当にありがとうございました」

 

「ありがとー!」

 

国王と王妃、王妃の膝にいるエルがヒロ達にお礼を言う。

 

「そしてもう一つ…大事な願いを聞いてもらえないだろうか?」

 

「大事な願いですか?」

 

ヒロはその願いというを2人に聞く。

 

 

 

 

 

 

 

「この子を…プリンセスを再びあなた達の世界に連れ帰ってほしいのです」

 

『えぇっ!?』

 

王妃から告げられた言葉にミファー以外の5人が驚いてしまう。

 

「どうしてプリンセスをソラシド市に!?」

 

「そうですよ!だってようやくパパとママに会えたのに…」

 

「…何かワケがあるんですか?」

 

ヒロが2人にエルを連れ帰ってほしい理由を聞く。

 

「…我々も可愛いプリンセスと一緒にいたい…だがこの子は、『運命の子』なのだ」

 

「運命の子…?」

 

ヒロが呟くに王妃が言葉を紡ぐ。

 

「あれは1年ほど前の事です…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年前…城のベランダで国王と王妃は夜空を眺めていた。

 

すると夜空に浮かんでいる一番星が光り輝き、そこから女の子の赤ちゃんが降りてきて国王が慌てて赤ちゃんを抱きかかえた。

もちろんその赤ちゃんはエルだ。

 

『この子は一体…』

 

『その子は運命の子…』

 

そう言っているのは一番星である。

 

『運命の子…?』

 

『そうです。滅びの運命にあるこのスカイランドを救ってくれるでしょう。あなた達の手でその子を育てるのです』

 

『私達が?』

 

『はい。ただし、そう遠くない未来に旅立ちの知らせが届きます。あなた達はそれまでの間、面倒を見るだけの…謂わば仮そめの親。親としての時間はほんのひと時です…それでも良ければ、この子の手を取りなさい』

 

一番星からそう言われた国王と王妃はエルを育てる事を決心したのである。

 

 

 

 

 

「それが、プリンセス・エルの出生の秘密か」

 

国王と王妃の話を聞いたミファーはそう呟く。

 

「そして、プリンセスに再び運命の光が宿った…無情にも旅立ちの知らせを告げたのだ」

 

「本当は、ずっとここで共に暮らしたい…」

 

国王と王妃はエルを見ながら今にも泣きそうになっていた。

 

「なでなで…えーんちないよ、いいこ、いいこ…」

 

2人の心情を感じ取ったのか、エルは慰めるように国王と王妃に手を伸ばす。

 

「エル…」

 

「こんなに優しい子になっていたのね…そうね、きっと大丈夫…ここを離れても、あなたには守ってくれる家族がいるんですもの…」

 

「家族…」

 

「僕達が…」

 

ソラとヒロがそれぞれ続けて呟く。

 

「アンダーグ帝国はこれからもスカイランドやそなた達の元へ資格を差し向けてくるであろう。危険を背負わせてすまぬ…だがどうか、プリンセス・エルを守ってほしい」

 

「…これまでにまして、必ずやエルちゃんをお守りします!」

 

「僕も任せてください!」

 

ソラとツバサが返事をする。

 

「僕も絶対に、エルちゃんを守り通してみせます!」

 

「私もエルちゃんを守ります!だって、エルちゃんは私達の家族なんですから!」

 

ヒロとましろも2人に続いて返事をする。

 

「頼んだぞ、プリキュア達よ!」

 

こうしてヒロ達は改めてエルを守り通す事を誓ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後パレードが始まる時間が近づいていき、ヒロとソラは城の前でシャララ隊長と話をしていた。

 

「ソラ、ヒロ、君達の先導を務めるぞ」

 

「ありがとうございます!」

 

「だが、私に続くのはこれが最後だ。君は君のヒーローを目指せ。大切な仲間と共に」

 

「はい!」

 

シャララ隊長からの言葉にソラが返事をする。

 

「ヒロ、君はこれからもソラを支えてやってくれ」

 

「もちろんです!」

 

シャララ隊長からの言葉にヒロはそう返す。

 

「ところで…君達はどこまで進んだんだ?」

 

突拍子もなくシャララ隊長から質問が飛んでくる。

 

「えっと…それって、恋人としてですか?」

 

「ああ」

 

「もちろんキスまで行きました!」

 

ソラがそう答える。

 

「そうか…ん?ソラの首元に何か痕があるようだが…」

 

「「えっ!?///」」

 

シャララ隊長からそう言われて驚いてしまうヒロとソラ。

ヒロは慌ててソラの首元を見る。

 

「あれ?痕なんてないよ…?」

 

「え…まさか隊長!かまをかけましたね!?」

 

「フフッ、冗談のつもりで言ってみたのだが、その様子だと君達…」

 

「「うぅ…///」」

 

シャララ隊長にある出来事がバレてしまったヒロとソラは顔を赤くしてしまう。

 

「私は別に止めないが、節度は保つようにな」

 

「「はい…///」」

 

シャララ隊長は笑みを浮かべながら2人にそう言い、ヒロとソラは恥ずかしがりながら返事をした。

 

 

 

 

 

 

 

こうしてシャララ隊長が先導を務め、パレードが始まろうとしている最中、上空に2つの黒い雲が現れる。

 

「やだなぁ、いじわる雲か~」

 

「それって何?」

 

「晴れている時に1つだけ現れる黒い雲の事をスカイランドではいじわる雲って呼ぶんです」

 

「…私達でなんとか出来ないかな?スカイランドの晴れた空をエルちゃんに見せてあげたいよ!」

 

「そうだね。僕達で青い空を見せてあげよ!」

 

「そうですね!やりましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」

 

「ヒカリひろがる眩い太陽!キュアソール!!」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!!」

 

「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!!」

 

 

『レディ・ゴォー!』

 

『ひろがるスカイ!プリキュア!!』

 

ヒロ達はプリキュアに変身する。

 

「スカイブルー!」

 

「プリズムホワイト!」

 

「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!!」」

 

まずはスカイとプリズムの合体技で1つ目の黒い雲を晴らす。

 

「スカイ!次は僕達だ!」

 

「はい!」

 

次にソールとスカイが前に出る。

 

「スカイブルー!」

 

「ソールレッド!」

 

「「プリキュア!フュージョン・アップ・ファイヤー!!」」

 

ソールとスカイの合体技で2つ目の黒い雲が晴らされる。

これにより青い空が見えるようになった。

 

「次は僕達に任せてください!」

 

「OK!」

 

次にウィングが空を飛び、バタフライがミックスパレットを取り出す。

 

「2つの色を1つに!レッド!ブルー!ワンダホーにアゲてこ!」

 

ミックスパレットで作られた紫色の光をウィングが纏い、空を飛び回る。

 

「何が出るかな?サプラーイズ!」

 

ウィングが飛び回っていた事で空にある絵が出来上がっていく。

 

出来上がったのはエルの似顔絵で、その瞬間に花火が上がって人々は歓声を上げていた…




次回も楽しみに待っていてください!
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