ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~   作:のぞむ

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動物園とソラのライバル?

スカイランドで行われたパレードから数日後の朝、ヒロは自室のベッドの上で眠っていたが朝になった事で目を覚まそうとしていた。

 

「ん…う~ん!もう朝か…ん?」

 

ヒロが目を覚ますと目の前に寝息を立てながら眠っている少女の姿があった。

これがソラだったらいつも通りベッドの中に潜り込んできたとヒロは考えるのだが今回はそうもいかなかった。

 

「ク…クリスちゃん!?」

 

そう、ベッドの中にいたのはいつもヒロの中にいるクリスだったからである。

 

「ん…ヒロ、おはよう…」

 

「お、おはよう…じゃなくて!どうしてベッドの中にいるの!?」

 

「ああ…少し君と寝てみたくなってな…」

 

「僕と…って、これをソラちゃんに見られたら…「おはようございます!ヒロくん!」あ…」

 

ソラが部屋に入って来て見たものは、2人でベッドの中にいたヒロとクリスの姿であった。

 

「えっと…クリスさん…?」

 

「おはようソラ」

 

「ソ、ソラちゃん、これはその…」

 

「ヒロくん」

 

ソラはヒロの元まで歩いていき、彼の肩を掴む。

 

「説明してくれますよね?」

 

ヒロにそう言うソラは笑みを浮かべていたがヒロを見ている目は笑っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて自己紹介をしよう。私の名はプリンセス・クリス。太古の時代のスカイランドで姉のエルレインと共にプリンセスを務めていた者だ。よろしく頼む」

 

その後クリスはリビングでソラ達に自己紹介をしていた。

 

「凄いです!まさか大昔のプリンセスに会えるなんて!」

 

「よろしくね!クリスちゃん!」

 

「ああ、よろしくましろ。しかし改めて見てみると、君は本当にヒロに似ているな」

 

「まぁ、私達双子だしね」

 

ましろとクリスが話している中、エルがクリスに近づいてくる。

 

「おっきなプリンセス?」

 

「ああ、よろしく頼むよ、小さなプリンセス」

 

「えるぅ~!」

 

クリスはエルを抱っこする。

 

「ソラちゃん…そろそろ機嫌直してよ…」

 

一方ヒロは先程の出来事以降不機嫌になっているソラに声をかけていた。

 

「ソラちゃん、そろそろ許してあげなよ?ヒロロンだって悪気があったわけじゃないしさ」

 

あげはがそう言ってフォローしてくるが相変わらずソラはそっぽを向いていた。

 

「あはは…ヒロロン、後でちゃんと謝りなよ」

 

「うん…」

 

「それではそろそろ支度をしましょうか」

 

ツバサがそう言うとクリスがヒロに話しかける。

 

「どこかに出かけるのか?」

 

「うん。今日はみんなで動物園に行くんだ」

 

「そうか…私もついて行っても良いだろうか?」

 

「えっ?」

 

クリスは自分もついて行きたいと言い出してきた。

 

「ダ、ダメです!」

 

ソラがそれに反対の意を示す。

 

「ソ、ソラちゃん?」

 

「隙をついて私からヒロくんを奪うつもりなんですよね!?そうはいきません!」

 

「フッ、私がヒロを奪おうとしている証拠でもあるのか?」

 

「ヒ、ヒロくんと一緒のベッドで寝ていたじゃないですか!」

 

「それだけでは根拠が薄いな」

 

「ムムム…!」

 

ソラとクリスは互いに火花を散らしていた。

 

「はいそこまで!まぁせっかくだしさ、クリスちゃんも連れていかない?」

 

「あ、あげはさん!?」

 

「大丈夫。だってヒロロンはソラちゃんに一途なんだよ?信じてあげて」

 

「…はい」

 

渋々ではあるがソラはクリスがついてくることを承諾する。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからヒロ達はあげはが運転する車に乗って動物園に向かっていた。

ちなみにクリスはヒロの中におり、ミファーはワープ能力で先に動物園に行っていた。

 

「そっか、それであんな恰好をしてたんだ…」

 

「はい…プリンセスが運命の子だと知って、前以上に守ろうと考えていたらああなってしまいました…」

 

ヒロの膝の上にいるプニバード姿のツバサは恥ずかしそうに呟く。

 

先程家を出る前にソラ、ましろ、ツバサが何故かアメフト選手の恰好をしていたのだ。

どうやらエルが運命の子だと知り、前以上に守ろうと考えた結果そうなってしまったとの事だ。

 

「みんな考えすぎじゃない?」

 

「あげは姉の言う通りだよ。たとえエルちゃんが運命の子だとしても僕達のエルちゃんだってことに変わりないんだよ?」

 

「わかってはいるつもりなんだけど…やっぱり考えちゃうよ…」

 

ましろがそう呟く。

 

「あっ、見えてきたよ!ソラシド自然公園!」

 

ソラシド自然公園…そこが目的地である動物園だ。

 

ヒロの中からクリスが出てきて一同は自然公園に入っていく。

 

「ヒロ」

 

クリスがヒロに話しかける。

クリスはいつものドレスではなく女の子らしい服装をしていた。

 

「あげはが選んでくれた服、似合っているだろうか?」

 

「うん!似合ってるよ!」

 

「そうか、ありがとう」

 

「グルルルル…!」

 

仲睦まじい2人を見ていたソラは犬のような声を出してクリスを睨んでいた。

 

「ソラちゃん、犬みたいになってるよ…?」

 

「あ、ソラちゃん!一緒に手を繋ご…」

 

「ワン!」

 

ヒロがソラと手を繋ごうとするがソラはヒロに吠えて威嚇する。

 

「お兄ちゃん、後でちゃんとソラちゃんと話を話をしてね?クリスちゃんもお兄ちゃんとの距離感を考えてね?」

 

「う、うん…」

 

「すまない…」

 

2人はましろに怒られてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ!カピバラですよ!」

 

ヒロ達はまずカピバラを見に来ていた。

カピバラは気持ちよさそうに水浴びをしていた。

 

「カピバラさん、水浴びしてるね!」

 

「うん、気持ちよさそうだね!」

 

ヒロとましろはカピバラを見てそう言う。

すると1匹のカピバラが近づいてきていた。

 

「かぴら、ごはん?」

 

「そのようだな」

 

エルとクリスがそう言うとヒロ達は辺りを見回す。

ヒロ達は近くに置いてあるカピバラ用のご飯を見つける。

 

「そっか、私達がご飯をあげられるんだ!それで近づいてきたんだね」

 

「なるほど。では私が持ってこよう」

 

クリスはカピバラのご飯を持ってきてそれをエルに渡す。

それを受け取ったエルはカピバラにご飯をあげる。

 

「どーぞ」

 

「キュー!」

 

「かぴら、おいちいね!」

 

「…もしかして」

 

エルとカピバラの様子を見てヒロは何か感じたようだが確証が無いためそれを胸の内に引っ込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからいろんな動物を見てきた一同であったが、1つだけ懸念点があった…

 

「…」

 

「…(き、気まずい…)」

 

そう、ヒロとソラである。

動物を見ている時は楽しめてはいるようだが移動中はどこか気まずそうにしていた。

 

「…あぁぁ~~!!」

 

するとあげはが突然大声を出してくる。

 

「な、なんですかあげはさん!?」

 

ツバサがあげはの大声に驚いてしまう。

 

「ごめんみんな!大事な荷物をどこかに落としちゃった!」

 

「えぇ!?大変だよ!」

 

「私達も探すのを手伝います!」

 

「あ、私とましろん、少年とミファーくんとクリスちゃんで探すからソラちゃんとヒロロンはここで待ってて!」

 

「えっ?」

 

「それじゃあ!」

 

あげははヒロに向かってウインクをしてましろ達とエルを連れて離れていった。

 

(ありがとう、あげは姉!)

 

ヒロは心の中であげはに礼を言ってソラと向き合う。

 

「…」

 

「…」

 

 

 

 

「「ごめん(なさい)!」」

 

ヒロとソラはほぼ同時に頭を下げて謝り合う。

 

「僕、クリスちゃんと普通に話してるつもりだったんだけど、それでソラちゃんを傷つけちゃったんだね…ホントにごめん!」

 

「謝るのは私の方です!クリスさんに嫉妬するあまり、ヒロくんにもきつく当たってしまいました…本当にごめんなさい!」

 

「ソラちゃん…」

 

「ヒロくん…」

 

ヒロとソラは互いに抱き合う。

 

「ヒロくん…とても暖かいです」

 

「僕もだよ、ソラちゃん…」

 

しばらく抱き合った後、2人は離れる。

 

「…フフッ、どうやら私の思い過ごしのようですね!でも、もう誤解するような事はしないでくださいね!」

 

「も、もちろんだよ!」

 

「そうですか…」

 

そう言ってソラはヒロの唇にキスをする。

 

「約束ですよ?///」

 

「は、はい…///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの様子は遠くに行くフリをして近くに隠れていたましろ達に見られていた。

 

「お兄ちゃんとソラちゃん、仲直りして良かったよ~!」

 

「あげはさんも気が利きますね」

 

「私はいつだって気が利く大人だよ」

 

「そうだったのか…」

 

「える?」

 

ましろ達が会話をしている中、クリスはヒロとソラの様子をジッと見ていた。

 

「…やはり、私が入る余地はなさそうだ」

 

そう言っていたクリスの目はどこか切なそうだった…




次回も楽しみに待っていてください!
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