ひろがるスカイ!プリキュア~スーパーヒーローズ~ 作:のぞむ
「お兄ちゃ~ん…ソラちゃ~ん…待って~…」
「ましろは自分のペースで大丈夫だよ!」
「ヒロくんの言う通りです!ゆっくりで大丈夫ですよ~!」
ヒロ、ソラ、ましろは今、早朝ランニングをしていた。ヒロとソラは運動神経抜群で体力があるがましろは運動が得意ではないため、2人についていくのがやっとである。
しばらくするとヒロとソラが丘の上に辿り着く。
「おはようございます!」
ソラが昇って来た朝日に向かって挨拶をしてヒロもそれに続いて挨拶しようとしたその時、ましろがヘトヘトになりながらやって来た。
「ましろ!大丈夫?」
「見ての通りだよ~…」
「少し休もっか」
「そうですね」
ソラとましろが近くにあったベンチに座る。ベンチは2人分しかスペースがなかったため、ヒロは2人に席を譲り、自分はベンチの後ろに立つことにする。
「そういえばさ、なんでましろもランニングしようと思ったの?」
「ランニングをして身体を鍛えたら、もうちょっとお兄ちゃんとソラちゃんの役に立てるかなって…でも、千里の道も一歩からだからね」
「それもそうだね」
「ましろさん。その言葉はどういう意味ですか?」
「毎日コツコツ頑張らないとダメって事だよ」
「良い言葉です!」
ソラはましろから教えてもらった言葉を手帳にメモする。なんとソラはこの世界の文字を使っていた。
「えぇっ!?いつの間に覚えたの!?」
「1日5文字ずつ、毎日コツコツです!最近ヒロくんにも手伝ってもらっているんですよ」
「そうなのお兄ちゃん!?」
「うん。偶々ソラちゃんがこっちの文字を勉強してるのを見かけてさ。それから教えてるって感じかな」
「ヒロくん、とても教え方が上手なんですよ!だからすぐに覚えられるんです!」
「そうかな?でもありがとう!」
「そっか…私も毎日練習したら、お兄ちゃんとソラちゃんみたいに強くなれるかな?」
「僕とソラちゃんみたいに?」
ましろからの質問にソラは横に首を振って答える。
「そうだよね…」
「いいえ、そうではなくて…ましろさんは、今のましろさんのままで良いんです」
「僕もそう思うよ。別に身体が強いだけが強さじゃないからさ。ましろの場合は、優しさが強さになるんだよ。もちろんましろが身体を強くしたいなら止めないけどさ」
「お兄ちゃん…ソラちゃん…」
するとこの場にお腹が鳴る音が聞こえてくる。
「あっ…///」
どうやら音の主はソラみたいだ。
「そろそろ帰ってごはんにしよっか!」
「そうだね!」
「ではましろさん!ヒロくん!飛ばしますよ!」
ソラは2人の手を掴み、猛スピードで走り出していった
「え、あっ、ちょっと!」
「ソラちゃ~ん!」
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3人は家でのんびり過ごしていると、家の中にインターホンの音が鳴り響く。
「朝早くに誰だろ?」
「私が出ます!」
ソラが玄関まで行き、ドアを開ける。
「久しぶり~!」
「わっ!?」
ドアを開けると長い茶髪の女性がソラに抱きついてきた。
「ちょっと見ない内に背が伸びた!?髪型変えた!?あれ?髪色もなんだか…誰!?」
「こっちのセリフです!」
「あげは姉!?」
「あげはちゃん!?」
そこに騒ぎを聞きつけたヒロとましろがやって来て、女性を見て驚く。
「ましろん!ヒロロン!久しぶり!」
「なんであげは姉がいんの!?」
「ちょっとこっちに用事があってね!」
「あの…どちら様ですか?」
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「むかーしむかし、ソラシド市に1人の女の子と双子の男の子と女の子がいました。3人の名前はあげはちゃん、ヒロロン、ましろん。3人はご近所さん同士!ところが…お母さんのお仕事の都合で、あげはちゃんは遠い街へと引っ越す事に…“ママ嫌い!こんなうち出ていってやる!“さて、おうちを飛び出したあげはちゃんは、これからどうなってしまうのでしょうか?」
女性ことあげははタブレットにイラストを表示し、紙芝居方式で昔の話をする。
「日が暮れちゃうから…手短にいこっか?」
「だね。コホン!私は
「は、初めまして!この家でお世話になっている、ソラって言います!」
「この街の子?」
「私は、エルちゃんと一緒に別の世界から来ました」
「「あ…」」
ソラは自然にカミングアウトし、ヒロとましろは声を漏らす。
「別の世界?」
「ターーイム!!」
ましろが待ったをかけ、ヒロが×サインを送る。
「そうでした!大騒ぎになるから、スカイランドの事や、エルちゃんがプリンセスだって事は内緒にするって、ましろさんとヒロくんと決めたのに!」
「プリンセス?」
「える!」
エルはあげはの呟きを聞いて頷く。
「あげはさん!今聞いた事は、綺麗サッパリ忘れてください!」
「え~?隠し事?」
「ごめんねあげはちゃん…友達の秘密は言えないよ…」
「ごめん、あげは姉…」
「…OK!でも、いつか話してくれると嬉しいな!」
あげははエルを抱っこする。
「アハハ!可愛い~!」
「あ~い!」
「そうだ!ヒロロン!ちょっと来て」
「うん?良いけど」
ヒロはあげはの元に行く。突然あげはは片手でヒロを抱きしめてしまう。
「ちょ、あげは姉!?///」
「やっぱヒロロンって可愛いね~!」
「あ、あげはちゃん!お兄ちゃんから離れてよ!」
「あれ~?ましろんってばヤキモチ?相変わらずヒロロンが大好きなんだね!」
「う…///」
ましろは恥ずかしそうに俯く。
(…あれ?私、何だか胸がチクチクする…)
一方ソラはヒロがあげはに抱きしめられている光景を見て、感じた事がない気持ちに襲われてしまう。
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「あげは姉の用がある場所って、今度入る保育学校だったんだ…」
あれからヒロ達はあげはが通うことになっている”ソラシド福祉保育専門学校に来ていた。あげはは中で校長と話をしており、ヒロ、ソラ、ましろ、エルは外のベンチに座っている。
「える?」
「ここはね、保育士さんの学校だよ」
「保育士さん?」
「小さい子供のお世話をする先生の事だよ。あげは姉は最強の保育士さんになるのが夢なんだって」
ヒロがソラに保育士について説明する。
「なりたいものの為に頑張ってるの、偉いよね!エルちゃんは大きくなったら何になりたいの?」
「えるぅ?」
まだよくわかっていないのか、エルは首を傾げる。
「エルちゃんにはまだ早いか…」
「ましろさんとヒロくんは、何になりたいんですか?」
「僕とましろ?」
「えっと…私はね…特にない!?」
ましろは将来やりたいことがまだないらしい。
「僕もまだないかな…でも、まだまだ時間はあるし、焦る必要はないって」
「でも、他の友達はもうやりたい事があるって言ってたし…あれ?」
「ましろ?…あれって…」
ヒロとましろはあるものを見てしまう。視線の先には小さな豚がおり、歩いている先には先日山で見た毒キノコが置いてあり、その上にはあからさまな罠が設置されている。
ヒロとましろはあれがカバトンの罠だとすぐに見抜く。
「豚さんが危なーい!」
「いや罠だよねあれ!?」
「ソラちゃん待って!」
しかしソラはあっという間に豚を助けてしまう。
「危ないところでした…豚さん。あれは罠ですよ?近寄ってはいけません!」
「カバトントン」
カバトンは煙に包まれ、元の姿に戻る。
「グフフ…このカバトン様が豚に化けていたとは、あっ!お釈迦様でも気づくめぇ!」
「な、なんてずる賢い!」
「コントかな?」
「ソラちゃんってば…ってかソラちゃん!ミラージュペン取られてるよ!」
「えっ!?」
ヒロの言う通り、ソラのミラージュペンがカバトンに奪われてしまった。
「カモン!アンダーグ・エナジー!」
「ランボーグ!」
カバトンはエナジーを毒キノコに注ぎ込み、ランボーグにする。
「ギャハハ!プリキュアになれないお前なんか怖くないのねん!今日こそプリンセス・エルを頂くぜ!」
「くっ…!」
(ちょっとヤバいな…)
ヒロがこの状況に危機感を持っているとランボーグが触手を伸ばし、ましろとエルに迫っていた。ヒロとソラがすかさず触手に蹴りを入れる。
「ソラちゃん!危ない!」
ヒロは自分とソラに触手が巻き付こうとしているのが見え、咄嗟にソラを突き飛ばした。ランボーグはヒロを触手で締め付け、捕らえてしまう。
「ヒロくん!!」
「お兄ちゃん!!」
「このっ…!」
「無駄な足掻きはやめるのねん」
ヒロは触手を振り解こうとするが出来なかったようだ。
「ダメか…ましろ!ソラちゃん!エルちゃんを連れて逃げるんだ!」
「でもお兄ちゃんが!」
「そうです!ヒロくんを置いて逃げれません!」
「いいから早く!」
「ヒロロン!ましろん!ソラちゃん!」
学校の中からあげはが出てくる。
「あげは姉!ましろ達を学校の中に避難させて!僕は大丈夫だから!」
「っ…ましろん!ソラちゃん!行くよ!」
「でもお兄ちゃんが!」
「とにかく今は逃げないと!」
「…!」
「ましろさん!?」
ましろはソラの手を握り、学校の中に入っていき、あげはも2人についていく。
「逃がさないのねん!」
ランボーグは小さめのランボーグを生み出し、ソラ達を追いかけさせる。
「みんな…気を付けて…!」
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「ねぇ!いったい何がどうなってるの!?」
あげははソラとましろに今の状況を聞くが2人はヒロの事で頭がいっぱいでそれどころではなかった。
(お兄ちゃん!絶対助けるからね!)
「…える?」
そんな中、エルはましろから何かを感じているようだった…。
次回、新たなプリキュア誕生!
楽しみに待っていてください!