頑張って走る博物館を作りたい   作:名無しの権左衛門

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 自分が転生して、香川県で鉄道を作る。
時間経過や自分の功績が上昇したり、一定の業績を達成した場合転生特典として徐々に報酬を与えられるようになる。


最初

 ここは……どこだ?

寝て覚めたら目の前に広がる町村。

長閑で畑が広がっている。俺がいたと思われる都市も建造物もなく、木造建築が点々とある。

どんな状況に置かれているかわからない中、とにかく情報を集めないと生死につながってしまう。

行動を開始しようと、座っていたであろうベンチ(長椅子)から立ち上がろうとする。

 その時右太ももから激痛が走る。なんだ!?と思って、痛みを与えているズボンの右ポケットをまさぐる。

そこには妙に重い石と紙が折りたたまれた状態で入っていた。

太陽は上がったばかりで、雲量も2ほど。水田には水を引かれたばかりなので5月中旬だと推測される。

つまり、晴れであり比較的水がある場所。

 うん、話がずれてしまった。余計なことに思考が行ってしまうが、とにかくこの見慣れないものを見てみる。

紙を伸ばして中身には、俺の状況が説明されていた。

 

 つまるところ、転移したようだ。ここで君は無限の可能性を与えられている。

何かなしたいことがあるなら、それを達成してみてくれとのこと。

 まだ文章は続いているが、ここで補足しておこう。

俺はただの低所得の人間で、毎日を働いて飯食って寝て働くを繰り返していた。

そんな一般人で凡人以下、なおかつそんな知識なんてない素人になしたいことなんて何もないぞ。

 

 続きをいこう。

書かれているのは、俺がいる場所は香川県香川郡で1889年5/14だそうだ。

転移するにしては、中途半端だなぁと思わなくもない。

基本的な俺のスペックは、思考関係は最低だけど戦関係じゃ最強らしい。

特に生存に関して病や寄生虫・ガン・死ぬほどの傷に対して完全対抗し、老化が通常の人の二倍の速度で遅いんだと。

 さらに銃器の扱いや剣等戦術面で人類最強に並べられる程で、最強の兵士を目指すならそっちを目指してもいいらしい。

筋がいいので、そのまま職人の道もいいが商人をするならば、これ以降にある功績特典をうまく使ってほしいとのこと。

 功績特典は俺が短期的に目指したいもの、長期的に目指したいものを決定しその達成難度が高いほど

上位存在が願いを一つ叶える裁量が決まるんだそうだ。

 

 それと転生者が世界中にいるらしく、古くても俺の年齢を0にするくらい前の時代から参入しているらしい。

まって、これ世間への認知や親に才覚を発揮し、歴史に干渉する時期が直近10年以降の動向が不明瞭になるじゃん。

わからないものは仕方がないので、どうにかして生き残らないといけない。

そこで俺は一つの目標を立てる。

それは日本最古の現役電車を走らせることだ。

 これに関していえば、琴平電気鉄道が94年の記録を持っている。

俺はどうにかしてこいつを100年……いや、立ち上げた会社と同じ年齢にしてやりたい。

そういうわけで、まずは琴電を開業するため電機会社を立ち上げないといけない。

基本的に大手私鉄は、電気事業から開始されることが多いんだ。

琴電が作られる前に、用地を確保しないと……と思っていたけど、後日確認するとすでに仏生山から琴平に向かって

工事中のなんかがある。

 つまり、すでに工事に着手していたんだ。

そこで電機会社を特典で作り上げることにしたぞ。

ついでに一番最初のお願いということもあって、いろんな分野に興味を持つ有能な勉強家が多く在籍してくれるみたい。

これにより電機会社をすぐに始めることができた。

 普通は不可能なんだけど、特典ですでにそこにあったんだ。

さらに俺が手に持っている謎の石は、永遠に燃える石らしく少し削った粉だけでも数千年は燃えるらしい。

直接プラズマになっているようで、二酸化炭素の心配は皆無。

こいつをボイラーに入れてみると、水分が蒸気に変化してタービンを回していくんだ。

そしてちょっと触って落ちた粉やかけらを、他のボイラーに移すとそこでも300年は持つプラズマが発生する。

 おかげで余剰電力が大量に発生したので、これを使って電気配給を行うみたいだ。

これに関していえば、有能な会社員が進めてくれるんだそうだ。

規模は小企業で、従業員は30名程度。

社長になった俺は、営業になった3人の人と共に電力の配給を行うため、周辺の企業に安価な電力を売りつけることにした。

 

 四国電力が大きくなる前に先手を打ったので、琴電やほかの企業と競合しない中で街中の配電を行ったため結構契約をとれた気がする。

配電設備は銅線でどうにかしたらしい。そこらへんはみんなに任せた。

ただ任せたとしても、火力発電施設が稼働して収益が出るのに半年かかってしまったので、

皆に給料を滞納している分を支払い終えるまでなんもできないな。

 まだまだ電機関連の需要は黎明期で、ほとんどないに等しい。

しかし電気の明かりが、ガス灯よりも便利なことを伝えると大分意識が変わるようだ。

特に役場に直談判して、街中を夜がない街にしてしまう計画を行い犯罪率の低下や警官の仕事を減らす役割を持たすなど、

多くの利益を提示することで、大口の契約を結ぶことができたんだ。

 

 ここまで一年。

これもひとえに、事務の中井さん、営業の藤岡・高橋・河合、技術長の佐渡川さんのおかげだ。

まさか本当にここまで有能だとは思わなかったよ。

 

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