頑張って走る博物館を作りたい   作:名無しの権左衛門

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/1890年 5月

「さて、配電と架線工事を建設業者に丸投げしたところで、次はどうしようか」

「一か月契約ではなく、計器類を用いてその使用数による量り売りを模索したいです」

「それでいこう!」

 

 ぶっちゃけ垂れ流しは危ない。

それに近隣ばかりで、地方への普及がなかった。

そこで変電所や高圧線の設置等、より遠くへなおかつ効率的に電気を運ぼうと思う。

電灯自体は銀座のアーク灯が、一番最初の電灯らしくこれを各所の重要な交差点に配置することで夜間でも人の往来を可能にさせた。

 また実験のひとつとして、アーク灯でも植物が育つのかという実験をするとまあ育たなくもないだった。

そこで俺はもっと育つであろうクラシックに目を付ける。

ただしクラシックは、第一次世界大戦のドイツ兵捕虜によってもたらされたと言われているなんて、記憶の片隅に残っているから、今は無理かもしれない。

東京ならあるかも?

 次にアーク灯はフィラメントではなく、竹だということが分かったのでタングステンとか硬くて伝導率が高いやつが出てくるまで、

ぽんぽん設置しないようにした。

交換が面倒くさいからなぁ。

 

 あと音楽を流すための蓄音機やレコード盤・スピーカー等のモーター系は、

まだまだ不完全のようでこれも開発が待たれる。

 

『経営が黒字になりました』

『給料滞納分がすべて支払い終えました』

『目標を達成したので、お願いを二回行えます』

 

 え、ちょ、ま、そんな目標なんて……ああ、うん。たしかに、そういう目標でやってたね。

じゃあ、お願いでもしてみようかな。

 

1:JR四国の香川県における路線の用地を確保する。

2:鉄道のための工場と職人さんを招致したい。

 

『どちらも可能です。工場や車庫は、JR四国が香川県にて実施していた場所に建てておきます』

『工場を作りました。必要な機器のカタログを用意しましたので、実費で調達してください』

 

 その声が聞こえなくなった時、手元にそのカタログの本があった。

これをすぐに営業部長に見せて、工場の稼働・電鉄の開業・労働者の招致にかんして議題に挙げる。

いやまあ、その場でいうんだけどさ。

あ、そうだ。東京でなんか情報つかめた?

なるほど、韓国関係でなんかあるんだな。

 そろそろ日清戦争が近いのかもしれないなあ。

それまでに必要な線路でも敷いておきたいね。

 

 まずは役場に行って例の用地は誰も権利者がいない事を確認すると、そこを自分らのものにして

鉄道会社と共に鉄工所を開くのでその職人の募集などを行う。

鉄道会社を開くまでの道筋が、カタログの中に示してあったのでこいつをそのまま利用して立ち上げよう!

なんせそこらへんわからんからな!

 この時代、鉄板とかトタンとかないからなあ。まだ基礎技術が低いから、安価な鉄板とかないんだよな。

そこで鉄工所を今すぐに開くのと同時に、鉄を自分たちで焼いて固めて線路や部品にしていってもらう。

まだまだステンレスもない時代。半鋼体もちょっと無理っぽいので、まずは加工からやってもらおうかな。

それといい加減モーターが欲しいところ。

こいつを使えば、扇風機や洗濯機ができる。これで家電製品として売り出せるぞ!

 あとは掃除機、冷暖房機、冷蔵庫、冷凍庫、テレビ・電話・アイロンとかかな。

時代的にいうと、電話やアイロンの方がまだ需要があるかな?

あとは規格を決めよう。カタログにあるように、安く済むイギリスは狭軌だから却下。

将来を見据えて標準軌でやるので、ドイツかアメリカから持ってきたい。

ただ開発をしたドイツから一両ぐらい手に入れたいな。

 鉱物資源は国内からとれると営業の藤岡が言っていたので、早速商談を行う。

商談の仕方はわからなかったが、今やっていることや将来を見据えて日本の中にある四国の一つである香川を、

より効率的に人の往来ができるようにしたいと告げた。

そうするとそれは重畳と言われ、鉄資材の値段やほかいろんな鉱物資源の値段が書かれた紙が机にて提示される。

相場が不明だったので、一度持ち帰ることにする。

 

 後日、かなり良心的だったので、そこからまとめ買いのほうでも話を詰めることにした。

結果でいえば、大口契約になったね。

 

 半年が経過。その間ずっと用地の確保や近隣住民に線路を敷くことを説明したり、走るのは電車であり煤が出ないという事やどこに駅を置けばいいかとか、貨物駅を置くのはいいが集積所・注文や運搬といった問題がたくさん出てきたんだ。

それを3%ほど解決したところで、なんと鉄工所に50人くらい来たらしい。

早速標準軌を設置したいので、騒音を排除するための砂利や枕木を技術長の佐渡川さんが描いた企画書を使って、正確に配置していく。

これを鉄工所とうちのところから出して作業してもらう。

 そして鉄工所の半数は、カタログにある規格とあうように鋳造の型を作ってもらうことにしている。

休ませないからな?

さらにコイルという銅線と磁石でできるなんかを教えて作ってもらおうことにする。

モーターっていうんですけどね? 扇風機を作りたいのじゃ。

 

 さて4か月すぎた今日は駅舎づくりの為に、讃岐鉄道を見に行こうか。

俺としては丸亀・坂出・高松・商店街・瓦町という感じでつなげたい。

ただそうすると琴電に吸収されるかもしれないが、そこは多度津工場に交渉して吸収させてもらうしかない。

そういうわけで、早速多度津工場に連絡をして、社員総出の敷設に限界を感じたので敷設の依頼を商談の体で行う。

 こちらも良心的だった。ありがたいなぁ。

それと駅舎訪問と営業の方を見てみる。

狭軌の機関車でまだ3編成が走っているだけだった。

それでもこの時代じゃ立派なことだ。なんせ、先駆者はいても細部がわからないからなあ。

 とにかく平野部や山のふもとをなるべく直線か、緩やかな曲線で走るように設計されているので敷設自体は

早めに終わることになる。

そして多度津・三豊・観音寺まで伸ばすことを視野に話をするんだ。

さらに構想として坂出の塩田地区の一部を購入して干拓し、よく固めたら船を使って電車に乗ったまま岡山まで運ぶ

ようにしたいと話した。

 もちろんこの時モーターを使った拡大電子レンジで、俺達の体を温めて商談をしたんだ。

 

「これは?」

「暖房機です。人の体は水でできているのですが、それを温めることができるんです」

「凄いですねぇ。

普通のボイラーだと牧が必要で煙もだいぶすごいことになります」

「そうですね。非常に良いことなんですが、部屋が温まらないという欠点がございます」

「こたつで温まればよろしい」

「田舎じゃ無理なんですね、これが」

 

 とにかく冬の間だけ暖房機の契約を行う。もちろん電気を使った分だけなので、一か月契約なんて必要ないんだ。

これに関していえば、他の国より先んじていると自負してる。

多分、世界初……だと思いたいな。

じゃあ営業の高橋さんが、あと一週間で納品と連絡があったんで見に行きましょうか。

そう、悪名高いシーメンスと二大巨頭を張っていた、AEGから運ばれてくるのだ。

 どうやってAEGにやってもらったかっていうと、まあ多度津工場さんから香川議員、そこから香川の色んな輸出系企業や軍事的なところまでいろいろたどったのがそこだった。

まあカタログに書いてあるんだけど、念のため根回しやっておかないと。

 

 

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