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四葉「ただいまー」
一花「あれ、四葉おかえり。ひとり?」
四葉「そうだけど」
二乃「フー君達とお出かけに行ったんじゃなかったっけ?」
四葉「風太郎と楓はお義父さんとこ寄ってから帰るって言うから、先に帰ってきちゃった」
三玖「四葉は行かなくてよかったの?」
四葉「今日は一日中歩きっぱなしだから足がクタクタなんだもん」
五月「上杉君より先に四葉が音を上げるなんて珍しいね。なんにせよお疲れ様。こっちおいでよ、足揉んであげる」
四葉「ありがとー。ところで皆は何してたの? テーブルにロウソクなんか出してさ」
二乃「今日ってめちゃくちゃ暑いじゃない?」
三玖「クーラー点けてても汗が出るくらい」
一花「こんな暑い日にすることと言えば一つしかないでしょってことで」
五月「怖い話でみんなで涼もうってことになったの」
四葉「うわぁ……帰ってくるんじゃなかったなぁ……部屋に戻ってるね」
五月「……逃がさないよ?」ガッチリ
四葉「むしろ五月はどうしては乗り気なのさ!? 私より怖いの苦手でしょ!?」
五月「そうだけど、まあ正直このメンツで怖い話なんてされてもタカが知れてるし」
二乃「なんてことを」
五月「最近はお化けよりも人間の方が怖いなって思うことも多しさ」
三玖「先にオチみたいなこと言ってる」
一花「五月ちゃん垣間見えた闇が一番怖いんだけど」
四葉「何があったのさ」
五月「聞きたい?」
四葉「……やっぱりいい────もう、わかったよ。参加するけど飛び入りだからロクな話持ってないからね。私」
一花「いいのいいの、こういうのは怖がってる人の反応見るのだって楽しいし」
二乃「それはそれで楽しみ方の主旨ズレてないかしら」
三玖「普段フータローを独り占めされてる鬱憤も晴らせるし」
四葉「やっぱり人間が一番怖いかも」
一花「ルールは百物語形式ね。話す前にロウソクに火をつけて、話終わったら息を吐いて火を消すの」
四葉「いちいち点けるの面倒じゃない?」
二乃「こういうのはふいんきづくりも大事なのよ」
三玖「(何故か変換できない)」
二乃「何それ?」
三玖「伝わる人にだけ伝わるネタ」
五月「ここの四人の誰にも伝わってないんだけど……」
一花「というか最初と最後の部分ってどうやって発音してるの?」
三玖「()」
一花「…………」
四葉「でもロウソクだけだと何か物足りなくない?」
一花「お、四葉さんもそう思います?」
三玖「なんで敬語」
一花「ただ怖い話して火を消すだけじゃつまらないしさ、私達にはやっぱり”あれ”がないと。ねー二乃、一本だけでいいからさ?」
二乃「理由つけて飲みたいだけじゃない……待ってなさい、全員分持ってくるから」
一花「流石! 優しい妹を持ててお姉ちゃん幸せだなぁ!」
四葉「どうせなら一個話すごとに火を消すんじゃなくて一本空けるとかどうかな?」
五月「そしたら一巡で皆ダウンしちゃうでしょ」
四葉「?」
五月「なんで意味わかんないみたいな顔になるの」
二乃「お待たせ。ほら、さっさと始めましょ」
三玖「ありがと。じゃあ、乾杯」
四人「かんぱーい」
一花「……っぷはぁ。しみる~!」
二乃「これから怪談を始めようって空気じゃ微塵もないわね」
一花「じゃあまずは私からね」
三玖「お手並み拝見」
皆はさ、霊感って本当にあると思う?
私は全く持ってないから、正直半信半疑なんだけど。
ある時ね、霊感ってどんなものかっていうのをお仕事中に教えて貰ったことがあるの。そしたら霊感っていうのは言い換えると共感力らしいんだって。
だから今後、もし身の回りで「私霊感ある、霊体験ある」って言う人がいたら、学校に行く道、仕事に行く道、とにかくいつも通る道を何の気なく別の道で行ったことあるか聞くといいよって言われたの。
それって呼ばれてるんだって。こっちにおいでって。だからこの経験があると結構本物かもしれないって言われて、それ聞いて興味湧いちゃったんだよね。
事務所にさ、その話知らないはずの先輩がいたんだけど、話してたらたまたま似たような体験をその先輩がぽろって漏らしたことがあるの。
全然怖い話をする雰囲気とかじゃない時に、ぽろって。
それで試したくなったんだ。
ある日ね、先輩も含めた事務所の何人かの人たちとご飯に行くことになって、今みたいな怖い話をする流れになったの。
皆が持ち寄りで怖い話をしていく中で、そこで私も一つの霊感テストを披露したんだ。
試しに皆もやってみてほしいんだけど、目をつぶってみてほしいの。
それで頭の中で実家を思い浮かべてほしいの。玄関の扉を開けて中に入ったら家の中の扉を全部開けるの。開け終わったら今度は閉めるの。
それで終わったら玄関から外へ出てくるの。
これやった時に「誰もいない」って答えた人は霊感ないんだって。一番マズいのは「知らない人がいる」ってパターン。
この話ってさっきの別の道の話に似てるなって思ったから、それを試してみたんだ。
じゃあ全員目をつぶってください。玄関から入って家の扉全部開けてください。閉めてください。玄関から出てください……って。
その話してる時に先輩の方見たらずっと苦い顔してるの。それで「どうしたんですか?」って聞いてみたら「僕、やらなくていい?」って言われてさ。
「なんでですか?」って私が聞いてみたら────
「玄関開けた所に何かいるから開けたくない」だって。
フッ
一花「どう? 怖かった?」
二乃「ごめん、あんたのこと舐めてた……」
三玖「一花って本当に女優だったんだね。語り口調がまず怖い……」
四葉「流石そういう持ちネタちゃんとあるんだね……」
五月「この次にやるのハードル高いんだけど、誰かやりたい人いる?」
…………
五月「じゃあ私やろうかな、一花がこれだと皆もあなどれなさそうだし。大した話じゃないしハードルどんどん高くなっても困るから」
二乃「その前フリからしてマイルドなのってことでいいのよね」
五月「個人的に怖かったのは本当だけどね」
三玖「じゃあ五月、お願い」
五月「うん、それじゃあ────
ずっと昔、私達が小学生くらいのころの話なんだけどね。お母さんと一緒におじいちゃんの温泉によく行ってたでしょ?
────毎年のようにあの頃は行ってたから時期が微妙なんだけど。
多分6年生とかのころかな。その頃に付け始めた私の髪飾りの話なんだけど。
────確かにあった。五月、船を降りた頃にはいつの間にか付けてたよね。
船に乗る直前に付けたんだけどね。実はあれ、海岸で拾ったやつだったんだ。
────落ちてたやつ付けちゃったの!? ばっちいじゃん!
なんで子供向けの言い方になってるの一花。それでね、付けたやつを四葉にも見せたんだけど、後でそれの正体わかったんだ。
────うわぁ。
────え、なんで四葉がそんな嫌そうな顔してるのよ。
船降りてからも私、皆に自慢して回ったでしょ? それで皆に見せびらかして、返してもらった後に手に持った髪飾りを見てみたらさ────
動いたんだ。”うね……”って。
フッ
二乃「ちょっと手洗ってくるわ! 最悪! 私確かあれ五月に渡されて持っちゃったわよ!?」
一花「もう十年以上の話だし、今更手遅れじゃないかなぁ」
三玖「諦めた方が良い。私も持っちゃったし────諦めて手を切り落とそう」
四葉「早まらないで!?」
五月「どうだった?」
二乃「どうというか、怖いのベクトルが違うわよ……」
三玖「じゃあ次は私の番」
一花「お、三玖乗り気だね。ペース出てきた?」
四葉「お酒も結構回ってきたしねー」
五月「じゃあ火点けるね────それじゃあ三玖、お願い」
三玖「うん、じゃあ、いくね」
明日の夕飯の料理当番って私なんだけど、久しぶりに創作レシピを試してみようと思ってるんだ。
フッ
三玖「どうだった?」
二乃「三玖……あんた、料理が嫌いになったなら正直に言いなさい。私責めないから」
四葉「わ、私は今日行けなかった分明日はお義父さんの家に行く約束してたような気が急にしてきたなー?」
一花「一人だけそれはずるいってば!」
五月「というか三玖は自分からそれを話してる辺り分かっててやってるよね。それでいいの?」
三玖「別に普段の料理はちゃんとしてるし。それにメシマズは愛嬌ってネットで見た」
四葉「それも自分からいうことじゃないと思うんだけど……」
二乃「ちょっとダレて来たわね。気を引き締め直すわよ。私行くわ」
三玖「ちゃんと怖い?」
二乃「あんたに言われたくないわよ……安心しなさい。期待には応えるわ。それに、私達の話よ」
四葉「おー」
一花「これは期待できますなぁ」
昔、お母さんがまだ生きてた頃に、お母さんがずっと不思議に思ってたことを教えて貰った話なんだけどね。
エコー写真ってあるでしょ? 妊娠した時にお腹の中の子の様子を見るやつ。
妊婦だったら絶対にやるやつだけど、当然お母さんもそれをやったんだって。
エコー写真を見ながらお医者さんと「凄いですね、双子や三つ子までは見たことありますけどこれは初めて見ました」って話をしてたんだって。
分かるでしょ? だって私達は五つ子だもの。
でもね、初めてエコー写真を撮った時に映ってた胎児の影は、四つだったんですって。
だからお母さんは四つ子だと初め思ってたらしいけど、三回目か四回目のエコー写真を撮った時に五人目が増えてたらしいのよ。
ありえないらしいわ。胎児は少しずつ成長していくからこんなどこからか生えてきたかのように増えるなんてことはありえないって。
結局私達は五つ子として生まれて、今こうして全員いるわ。
ねえ、私達五人って全員ちゃんと人間なのかしら。
もしかしたら自分でも気づいていないだけで本当は一人だけ、違うんじゃ……
フッ
二乃「どお?」
五月「ににに、二乃? そ、それって本当にお母さんが話していたことなんですか!?」
二乃「さあ、どうかしら」
三玖「そんなことない。冷静に考えてありえない」
一花「まあ単純に私達を怖がらせるために言ってくれた嘘かもねー」
四葉「私その話、お母さんから聞いたことあるよ」
五月「ひっ!?」
一花「え、四葉、嘘だよね?」
三玖「怖がらせようとしても無駄……」
二乃「…………」
四葉「多分二乃も本当に聞いたんじゃないかな。本気で信じてはいないだろうけど、確認しようもなかったってとこかな」
二乃「……あんたはやけに冷静ね」
四葉「二乃のおかげで逆に疑いが晴れたからね。私が聞いたお母さんの話はもっと違ったから」
五月「ち、違ったって?」
四葉「実は最初は六人いて、一人減ってたって話」
三玖「……ほ」
一花「なーんだ……お母さんってば適当に嘘言ってただけなんだ」
二乃「よかった……」
四葉「あれー? 二乃ってば本気で安心してる?」ニヤニヤ
二乃「からかうんじゃないわよ!?」
一花「じゃあ最後は四葉の番だね。まさか今ので一回ってカウントじゃないよね?」
四葉「もちろん! ほら、最後だし皆ももっと飲んで、盛り上がろうよ!」
二乃「だから怪談をするテンションじゃないってばそれ。まったく」クピッ
三玖「ていうかお酒飲んだら逆に怖くなくなるんじゃないの?」クピッ
一花「まあ面白ければよしってことでさ」クピッ
五月「そもそもネタないんじゃなかったの?」
四葉「皆も色んな話ありがとね。おツかれさま! 最後はとびっきりの披露するから、それじゃあいくね!」
夜9時半、中野家の扉が開かれた。
(玄関の方から現れた)四葉「ただいまー!」
一花・二乃・三玖・五月「え?」
風太郎「はあ、一日歩いて足がクタクタだぜ……」
楓「zzz」
四葉「あれ、四人で集まって何やってるの?」
五月「────」
二乃「な、何って、だって今まであんたも一緒に──」
三玖「……いない」
一花「”最初は六人だったけど、一人減った”って確かさっき……じゃあ今いたのって」
四人「────」
四葉「あれ、四人で飲んでるのに何で缶は五本出てるの?」
フッ
一花の話は元ネタとしてとあるyoutuberさんの話を持ってきてますこと、白状しておきます。