曇らせ成分多め注意
あり得ない程度の物語だゾ
Re :1 再生のIF
どんよりと黒く塗りつぶされたように曇ったキヴォトスにて、1人の人間が再来する。
遥か遠き星となったはずの
腰に巻かれた円の中にT字が刻まれたベルトを巻き、天から地へと堕ちてきた
ただ、まるで買ったばかりのスマホが如く汚れも傷もない状態でその地に墜ちた
ロボットが再起動するかの如く少年の目が開く
《あっれ……?》
幽霊が出たかのような顔で腕を振るう
《手がある…?》
泳ぐかのように足をバタつかせる
《足も…ある…?》
最後に、顔をペチペチと夢から醒めたように激しく叩く
《顔、…というより……生き残ってる…?》
目が滲む、顔が歪む、子供の書いた絵のようになっていく
目から水が流れ溢れる、口が歪む口角が上がりきる
《生きた……消えなかった……僕は、消されずに済んだんだ……っ!!!》
誰も居ないことをいいことに彼は叫び続ける、歓喜の叫びをあげ続ける。
生命の誕生を祝う赤子のように、無邪気に喜ぶ子供のように
叫び続けて何十分か、流石に疲れたのか声も出なくなる
《あー、あー……喉いったいなぁ……生きてるっていいなぁ…》
起き上がり辺りを見回す彼。
そこには、先程の歓喜とは違う、直視しなければならない現実があった
砂
砂
砂
《さて、ここ…ホントにどこ?》
見渡す限り一面砂まみれ…というよりは、砂漠と言うべき土地なのである。
《……これで死んだりしたら笑いものにもならないよぉぉ……》
《……明日からやるって言いたくなるなぁ…》
過去に自分という死人を残し、一歩、また一歩と少年は未来へ行くかの如く砂漠を突き進み始めた。
頑張れゼロ、負けるなゼロ、まだまだ道のりは遠いゾ☆
ねえ、皆
死人が蘇るって、凄い神秘的で奇跡だよね?
そんな事で済むと思ってる?
ゼロノスってのは記憶を代償にしてるんだけど……
消滅するのは、忘れ去られ…っていう幻◯郷への行き方みたいなモノなんだ。
さて、ここで質問です。
存在自体が抹消され忘れ去られたモノが、存在し続けるのには何が必要でしょうか??
正解は、生きとし生きる者が思い出して、存在を認識させること、でした〜。
さ、て、それじゃあ先生、もう一度始めようよ
ほら、先生?君が大切にしたい、傷付けさせたくない生徒っていう存在の復活だヨ、喜ぼうね
side どことも知らぬ場所
そこには、1人の大人びた少女がいた
変なロボットを従えた少女が…
「ぜ……ろ……?」
頭痛がするのか頭を抑え始める少女
「ま、って……待って待って待って待って待って、待って……?」
脳裏に浮かぶのは、1人の”元”理解者にて、”元”セミナーの後輩。
話を聞いてくれた、否定せずに、一緒に考えてくれた、ただ仲間としてあってくれた、友人としてあってくれた…少年の姿が…。
そして、姿を変えバケモノの下へ向かう姿が。
思い出す、無力となりて、彼の下へと行けず、それどころか声さえ掛けれず見送るだけとなった己が事を。
「あ、あァ、ア…、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!?!!」
彼女の
だからこそ叫び続け、泣き続け、殻を作る。
「探しにいかないと、」
「知ってて止められなかった」
「見殺しにしてしまった」
「……見つけないと」
ふらりふらり
一歩一歩が重く、力が入ってないかのようにゆらり揺れて一歩ずつ進んでいく、ソレがもうこの世にはいないというのに(普通なら)
進む進む、止まることはなく、求めるモノを探す為に進み続ける
side とある学園
ピンク色の髪の少女が呟いた
「あれぇ…?……先輩?」
ヒュッ…と喉から声が漏れた
ありえないはずの記憶、そこに確かにあっただけの記憶、ありえないなんてありえない。
言葉として表すならそう、
セミナーの頼れる先輩の1人、忘れ去られ、撃たれ、死にに行ってしまった先輩の記憶。
落ち着け私、取り乱されるなその感情に、振り回されるなその感情に。
「アァ、あああああぁぁあああああああッッッ!!!!!!」
先輩が突然発狂しだし、首を削る勢いで掻き始めた
「ユウカちゃんっ!?」
ノア先輩がユウカ先輩を止めに行った
あぁ、そっか…あの人を撃ったのはユウカ先輩だった筈だ。
忘れたとはいえ、同じ部活で何回も皆で共に遊び学んだ友人、男女間の愛情などではないが確かな信頼というものがあった相手を自分の手で撃っているのだ。
しかも、その後帰ってきていないということはほぼ……死んでいるのであろう
そのような時に彼女が考えるのは何だ?人一倍責任感が強い彼女だ。
悲しみ?苦しさ?怒り?いいや違う、
ノア先輩も思い出してきたのかだんだんと顔色が悪くなってきている
先輩から話は聞いたことはある、使えば使う程記憶から消されていく力。
あの時は眉唾物だと思っていたがこうなってくると違う…
彼は使い切ると思い出すのは無理だと言っていた。ならば、何故思い出したのか…考えろ、考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ___________________________________あ。
もしかしてだ、もしかしてコレじゃないのか?自分の勘が告げている、パスワードを解くときと同じ感覚が脳に響き渡る。
先輩が、戻ってきたのではないか?
ありえない話ではない、彼は自分自身も消えるなんて言っていたが使い切ってもないのに何故言い切れるのか。
いいや違う…?言い切れる?違う。
誰かが教えたんじゃないか?それならば
前任者がいたのかもしれない、だが何故知っている?
……決まっている、復活したからではなかろうか
にははは、授けた人は性格が悪過ぎやしないだろう
…今はどうでもいい、ならば、先輩を止めて一人で探そうじゃないかアノ先輩を探しに。
にはははと笑え、悲しみに明け暮れるな、喪失感に身を任せるな。
今は
とりあえず探し出して、先輩らを泣かせた分殴った後でいい。
にははははは
会えた時に涙で濡らせ、今はただ心の中で笑っておこう。
「逃さない」
仮面を被る、いつもの笑みの後ろに黒い感情を纏わせて。
兎は笑い続ける、油断を誘うために、獲物に喰らいつくその日まで
ゾクリ、一つの街に生暖かい風が吹いた
sideシャーレ
【ゲホッ、ゲホッ……ヴォェェェエッッ……】
そこには一人の【大人】がトイレにて蹲っていた
そう、皆と同じように思い出してしまったのだ。
手を伸ばせずに助けられなかった少年を、押し付けてしまった責任を。
一人の助けられなかった生徒を。
忘れ続けていた勇気ある生徒の事を。
【なんでっ…何でッッ…!!!】
後悔、悔み、罪悪感、様々なものが駆け巡る
何故掴み取れなかった、何故止められなかった
結局…自分は無力であることを分からされただけなのだ。
そんな時、声が響く
『先生ー。大丈夫ですかー?』
【アロ…ナ】
シッテムの箱のAIアロナ。このキヴォトスに来たときからずっとお世話になっている一人である。
『さっき、ゼロさんって呼んでましたけど思い出したんですか?』
【え?】
理解が追いつかない
『ん?どうなさったんです先生、変なポーズで止まって』
何故の言葉さえ口から出ない
【なっ……】
『むむむ?……あー!!何故覚えているかですか?』
一応皆々様方に言わせてもらいたいがアロナというのは、高性能AIである。
それこそ、指紋であろうと目視で認識が可能なほどに。
それに、彼女は●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●としての存在だから。……おや?認識不可のようだが…まあいい。
さりとて、ゼロノスは人間ならば記憶から機械類ならば記録からそれぞれ消されるが、彼女はこの場においては人ではないが、
まあ、力として記憶の場合は【血の通う肉体】が条件としてある。
だからこそ、スーパーAIアロナちゃんは覚えているのだ(プラナちゃんも覚えれる)
『いやー、ようやく思い出してくれましたか』
『このまま一生思い出さないんじゃないかって怖かったですよー。』
感情が定まらない、深い絶望のような悲しみが溢れてくる
『あれ?先生?おーい、大丈夫ですかー?』
吐き気がする、その手に掴み取れなかった責任に
ならば、己がやることは一つのみだ。
【アロナ……】
『はい、何でしょう先生?』
【あの時の、最後のサンクトゥム……その正確な場所を教えてくれないか…】
『わかりました!……えーっと、アビドス砂漠の〇〇方面にある元☓☓って言う土地ですね!』
足を動かせ脳を回せ、彼に悔いるにはこれしかないんだから
【ありがとうね、アロナ……今からアビドスの皆のとこに行こっか】
『はーい、ほらプラナちゃんも準備して下さい!出発しますよー!』
『了承。ちなみに、おやつは300クレジットまでですよアロナ先輩。』
『ぎくうぅっっ…!?』
二人はいつもどおりでいい、これは、この重荷を背負うのは私だけでいいんだ。
探しに行こう、せめて何か残っていると信じて。
深い絶望に染まったような瞳をした大人は一人、責任を、重荷を背負って行く、それを己が罪として。
〈おまけ その1〉
IFへとならないAnother Story
その日少女は不可思議なデータを見つける
『おや…このデータは何でしょうか…??プラナちゃーん』
緑色に染まり、己のポリゴンデータを崩壊させ続けている不可思議なデータ
『何でしょうか…アロナ先輩…』
『このデータに見覚えないですかー??』
『…??否定、何ですかコレ』
『あれぇ〜?ってことはプラナちゃんが来る前のデータですよね…?』
ずっとここにいる己でも知らず、妹分でも知らず、とりあえず危険性がないか見てから削除することに決めたようだ。
『えーっと、さ…らい…ろ…?』
『????疑問。何故お皿の色を…?』
『なんででしょうか…?』
二人がかりで解析し出てきたのは【さらいろ】そのようなたまに調べるかもしれない言葉なら忘れているだろうし、
『ふーー、お掃除完了ですよ、プラナちゃーん!頑張りましたね〜〜!!』
『当たり前です、褒められるために頑張りました』
『あーー!!うちの妹は可愛いですねーー!!』
ただ、この仕事を頑張ったという微笑ましい空間である、先生が見ればジュースなんかを上げるような、今のここはそんな雰囲気溢れる空間である。
『そういえば、なんの掃除をしたんでしたっけ??』
『何でしょうか?…掃除?』
『あれぇ…?いつも通りにして掃除なんて……??あれぇ〜??』
end
〈おまけ その2〉
もう一つのIF、青薔薇は咲かない
ヴァルキューレ警察学校の尾刃カンナには悩みがある。
それは、最近カイテンジャーとは別に、模倣犯のような格好をした人物が出てきてしまったからである。
名前は律儀に名乗っており、【ゼロノス】というらしいが、カイテンジャーとは違い悪さはしないらしいので放っておいてもいいように感じるが、上は[威厳が潰れる]や[面子が立たない]ということで捕まえるべき相手となっているため心苦しい。
「はぁ……こんなことしなくても治安維持の手助けをやっているのならば別にいいだろうに…」
そう、ゲヘナの温泉開発部や美食委員会のようなテロを起こす人間に対し、民間人を守っているとは聞いている。
だからこそ、心苦しいし気も乗らない。
本当に上層部は何を考えているのやら
そんなことを考えていると
《局長、お疲れのようですし一息ついた方がいいですよ?》
「あぁ、済まないな
珈琲を持ってきたのは最近ヴァルキューレ警察学校に転入してきた桜井ゼロ。真面目に働いており、一部の生徒へ爪垢を飲ませたいまである
ストレスを抱えつつ仕事に没頭していたからか、かなりの時間が経っていたようだ。
「そうだな…ふむ、残りは明日以降で問題ないものばかりだしな…」
《?》
残っている人数は少ない、それに先生にもOKを貰っている。なら
「今日の仕事が残っているものはいるか!」
突然の大声にビックリしたような生徒はいるが、いずれも[無い]というジェスチャーをとる
「なら、全員クレジットはあるか!」
そこで分かったかの様に全員目を輝かせる
「今日は、先生も誘っている…それに良い店を見つけた。」
「各個人持ちではあるが、食べに行くぞ!!」
皆から歓声が上がる、こういうことをやっておかないとやってられないからである。
「ほら、お前も行くぞ桜井」
「お前も
《ええ、ありがとうございます局長。》
「なに、気にする事はない」
楽しい時間は過ぎていく、早く、早く、
そして、日も過ぎていく、これまでも、これからも。
うぇひひひ。続きだよ〜。
ゼロノスのことを聞いたのはリオ会長、コユキ、先生のみで、リオ会長には[あんまり重いことはムリかなぁ…]と思って使うと消えることしか言っていなく、先生にも重荷にしたくないと思い消えることだけ。
コユキは…[まあ、誰にも言わないだろうし、むしろ適当に流すよね〜]程度の軽い考えで全部教えてます。
うん。くそガバやってるね、この主人公。
アロナの記憶残ってる理由は[オリジナル設定]タグのこじつけだと思っていただいていいので…
思ったよりコユキがカラッとしてるのかグチャッと湿ってるのかわからない感じになっちゃったァ…
あ、ちなみにぃ…ユウカを発狂させたかったから地面じゃなくて、肩を撃ち抜かせました(外道)。
[コソコソと言うと、リオ会長の絶叫で思いついたの]
んで、おまけの説明〜。
1つ目は、ただただこのIFというものにたどり着くことがない世界線のお話で、アロナもプラナもゼロに関しての記憶は0の状態。
だから、ゼロ一人で映ってたり、モモトークの認識できない部分として存在したゼロという記録を消したって感じ〜。
偉いねぇ〜アロナちゃんは。先生のためにいらないデータを消して軽くしてくれるなんてサ。
2つ目は、どっちかと言うと誰も曇ることのないハッピーエンド。
復活したことでポジションとしては前のコメントにあった[正義の使者]としての復活で、覚えたくれてないのは寂しいけど、使い切ったのには満足してるし、使って良かったという想いしかない。
先生とはカンナ繋がりで飲み友達になっており愚痴を聞いたり聞かせたりという、消える前とは違う形での友人となっている。
ちなみに、記憶が消えないし消されないゼロノスとなっている[一回消えたのをずっと、永遠に消し続けてるから]
だからこそ、誰も覚えとくれなかったんだけど。
このルートだと一生ゼロノスだと誰にも明かさないけど、誰かと結婚して、子供におとぎ話みたいな感じで、聞かせてそう。
タイトルは……[牛の騎士と仲間たち]とかかな。
新しく復活したベルト変なの使いしてもいい…??タロス系いないから…
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いいよ❤
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ちゃんとやれよ??