原作を放って置くとバッドエンドになるんですが、どうしたら良いですか?   作:月の光

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11_ミスト『巨大な子猫』零冶『違和感がぱないの!』

零冶 サイド

 

 

 テスタロッサ一家救済の後、プレシアさんから今後の動きのことで連絡があった。まず、ジュエルシードの回収はフェイトとアルフが行うそうだ。そしてリニスはアリシアと使い魔の契約をして、アリシアの教育を行うらしい。まあ妥当だとは思うが……。

 

 あとアリシアの魔力が高すぎるからどうにかしたいとも言われた。魔力が高すぎてまったく制御できないらしい。急にリンカーコアが覚醒し、しかもSS+もあれば当然だな。その点はオリ主君も同じだ。なので、魔力ランクを制御するマジックアイテムを上げた。そしたらフェイトが

 

フェ「姉さんばっかりずるい……私も何か欲しい!」

 

 って言われた。いや別にフェイトは何かに困ってないだろって言ったら

 

プレ「そうね。お父さんなんだから、贔屓しちゃダメよね……」

 

 ってプレシアさんに睨まれながら言われたので、何かプレゼントする事になった。そもそもお父さんってなんやねん。そんな年じゃないっつーの

 

『変身の年齢設定でも20歳ですからね』

 

『9歳の子の親だったら、11歳で子持ちか……嫌な人生だな』

 

 そして、管理局への説明についてはまずアリシアとフェイトはプロジェクトFのクローンで通し、リニスは病人のプレシアでは維持できなくなったのでアリシアが引き継ぎ、プレシアの病気を治せる医者を探してもらっていた。

 

 プレシアの方でも病気を治す方法を探していたが、その際にジュエルシードの存在を知り、病気を治せる可能性があると判断してユーノの次元艦の襲撃した。しかし、襲撃に失敗、第97管理外世界で地球の海鳴市にばら撒かれてしまい、フェイトとアルフに回収を命じていた。

 

 だがその前にアリシアとリニスが医者を見つけ、プレシアの病が治ったので、罪滅ぼしのためにジュエルシードの回収を続行、全て回収したら管理局に自首をするつもりだった。

 

『まあ筋は通っているかな』

 

『少し無理やりな気がしますけどね。医者についてはどう説明するつもりなんですかね?』

 

『その医者はどんな病も治せるレアスキルを持っている。それ故に正体を知られる訳には

 いかないから情報を漏らさないことを条件に治して貰ったって感じじゃね?』

 

『レアスキルって便利ですね。いろんな意味で』

 

 では何故管理局を頼らなかったのか?については管理局は信用できなかった、とヒュードラ事件の真相を使い説得する。どこで情報を手に入れたか?はとある情報提供者によって……だそうだ。情報の真偽はともかくこういう情報がある以上信用できなかった、とするらしい。

 

 こうして見ると不明瞭な点が多すぎるな……最悪の場合はライが出る必要があるかもな。

まあこれならそれほど重い罰にはならないだろう。

 

 それとリニスに貸していた拠点はそのままあげた。だって原作キャラと隣の部屋なんて隠し拠点じゃないしね。どうやらフェイトの部屋を引き上げてそっちに引っ越すらしい。はぁ~、結構良い部屋だったんだけどな。

 

『たったのマンション10階、オートロック付き、冷暖房完備、浴室乾燥付き浴槽の5LDK、

 駅から徒歩5分、近くに活気のある商店街のある部屋じゃないですか』

 

『すげ~良いところじゃん。なにがたったのだよ』

 

『でも原作キャラの隣』

 

『うん! たったのだね!』

 

 あの部屋のことは忘れよう! 大丈夫、拠点はまだ4つもあるんだ!

 

 さて、そろそろ本題に行こうかな、次のジュエルシードは皆大好き巨大な子猫の話です。

 

『巨大な子猫』

 

『違和感がぱないの!』

 

 何でそんな話をしているかって?今、目の前にいるからだよ。そう、既にジュエルシードは発動している。月村すずかの家には踏み台以外が呼ばれてるからそろそろ着くだろう。

 

「な、なにこれ……」

 

「すごく……大きいです」

 

「桜羽……それちょっとやばいから」

 

「なんで?」

 

「いや……なんでもない」

 

「た、たぶん大きくなりたいって願いを叶えたから……だと思う」

 

「大きくなりたいの意味が違うの……」

 

「と、とりあえず、封印しようか」

 

 どうやらなのは達が着いたらしい。それと……

 

「ライトニングバインド」

 

「にゃ~?」

 

「「「「!」」」」

 

 フェイトとアルフも到着だ

 

「フォトンランサー、ファイア」

 

「にゃ~!?」

 

 フェイトのフォトンランサーが子猫を貫く……非殺傷設定だけど。

 

「ごめんね。ジュエルシード封印」

 

 流石フェイトだ。仕事が早い。リニスの教育の賜物だな。

 

『サラマンダーよりはや~い』

 

『ノリノリだな。ミスト』

 

「誰だ!」

 

 ユーノが反応する。フェイトはそれを無視してジュエルシードに……ではなく子猫に近づき抱き

かかえる。

 

「ごめんね。痛かったよね」

 

「フェイト~、それよりジュエルシードを回収したほうがいいんじゃないかい?」

 

「大丈夫だよ。ちゃんと封印したから」

 

「まあ良いけどね」

 

 フェイトも大分感情豊かになったな、お父さん嬉しいぞ……

 

『自分でもお父さんになってるじゃないですか……』

 

『はっ! 俺はいったい何を?!』

 

『無意識だったんか~い……まあ、気持ちは分かりますけどね』

 

「……ごほん、誰だ!」

 

 ユーノがやり直した。

 

「あっそうだフェイト、帰りにたい焼き買って帰らないかい?」

 

「そうだね。母さん達にも買って帰ろうか」

 

 あっ、ユーノが無視されて落ち込んでる。

 

「あ、あの~」

 

「! 誰!」

 

「ほ、ほんとに気付いてなかったの! いくらユーノ君の影が薄いからって!」

 

 なのはのトドメの一撃! ユーノは目の前が真っ暗になった……

 

『正確には、涙で歪んで見える、ですがね』

 

『折角オブラートに包んでやったのに……ユーノ哀れ』

 

「うぅ、そ、それを……ぐす、どうするつ、つもりだぁ、それは危険……危険なものなんだぁ」

 

 ユーノォォォォォォ! この状況で気丈に振舞おうとして出来ないとか……ユーノ、きっと良いことあるさ……

 

「あの、大丈夫? 何があったかは知らないけど元気出して?」

 

「うぅ、うわーーーーん」

 

 ユーノは走り出した。走りたい気分だったんだろう。これが天然の力か……

 

「ユーノ君! どうしたの!」

 

「なのは……放っておきなさい。今はね」

 

「きっと一人になりたいんだ」

 

「うん……分かったの」

 

「それで、貴方達は誰?」

 

「あっ、私達はそのジュエルシードを集めているんです」

 

「ジュエルシードを? もしかして貴方達が運び屋だったの?」

 

「運び屋? ううん、私達はユーノ君の手伝いを」

 

「? 何で手伝っているの?」

 

「えっと、ジュエルシードは危険なものだから」

 

 うわ~、話がかみ合わないな~。オリ主たちも見てないで何とかしろよ。

 

「ちょっと良いかしら? まずこちらの事情を話したいんだけど」

 

「分かった」

 

 やっと桜羽が口を挟んだ。オリ主は何か考え事してるし、どうせ原作と違うとか思ってんだろな……それ今考えることじゃないだろが……まったく。

 

「という訳なのよ」

 

「なるほど、さっきのフェレット? が運び屋だったんだ。なんでいなくなっちゃったんだろ?」

 

「きっと一人になりたかったのよ。それでそっちの事情を聞かせて貰えるかしら?」

 

「分かった」

 

 桜羽は冷静だな……あくまでこの世界はリリカルなのはに似た世界だと理解しているから原作と違っていてもおかしくないと分かっている。それに比べてオリ主は頭が固いな。

 

「ってことなんだ。だから、私達がちゃんと集めないと」

 

「なるほど(原作と違いアリシアがいる。あくまでジュエルシードはプレシアの病を治すために

 必要だったってことね)」

 

「そうか(何故、原作と違うんだ? そういえば神はあくまでリリなのに似た世界だって

 言ってたから、そのせいか?)」

 

「だったら私達と一緒に回収しようよ! 私高町なのは! 貴方は?」

 

「えっと、私はフェイト・テスタロッサ」

 

「うん! よろしくねフェイトちゃん」

 

「う、うん、なのは」

 

「次は私ね。桜羽葵よ」

 

「よろしくアオイ」

 

「次は俺か……峯岸春兎だ」

 

「よろしく、ハルト」

 

「それとさっきのフェレットはユーノだ」

 

「分かった。こっちはアルフ。私の使い魔」

 

「よろしく頼むよ。お嬢ちゃんたち」

 

 自己紹介も済ませたな。後は踏み台だけだが……っと噂をすればこっちに向かってるな……

ん? 何で王の財宝(ゲートオブバビロン)を展開してるの? まさかいきなり攻撃したりしないよな……

 

ピキーーーーン

 

 そのまさかでした~。しかも本人は外したつもりだろうが見事に全弾命中コースだ~

 

『ウィンドシールド』

 

 俺は虹の魔力(レインボーマジック)の風圧を使い風の盾をフェイト達の周りに発生させる。

ウィンドシールドは風の力で攻撃の軌道を逸らす盾だ。あの程度の投戟なら問題ない。

 

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!

 

グサササササ!

 

「「「「「な!」」」」」

 

 一つもフェイト達に命中することなく武器達は地面に突き刺さった。

 

「大丈夫か? なのは、葵。我が来たからにはもう大丈夫だ(ふっ、流石我だ。ちゃんと

 狙い通り外した。これでなのはと葵は惚れ直し、フェイトは我に惚れるだろう)」

 

「何やってんだ! 神宮寺! 当たったらどうするつもりだ!」

 

「モブが俺に指図するな。そもそも当たらなかったんだから構わんだろう?」

 

 俺が外したからね!

 

「そういう問題じゃないでしょ! ただでさえあんたのは命中精度が悪いんだから!」

 

「ふっ、安心しろ。今までのはわざとだ」

 

 はいダウト~。今までの戦いでそんなことをする意味はまったくありませんでした~。

もし本当だとしても自分のバカさ加減を披露しているに過ぎません。

 

「アルフ!」

 

「あいよ!」

 

 アルフが踏み台に急接近し、近接戦闘を仕掛ける。

 

「貴様! いきなり何をする!」

 

「それはこっちのセリフだよ! はあぁ!」

 

「ぐはっ! この雑種が、調子に乗りおって!」

 

「フェイト!」

 

「サンダーレイジ!」

 

『雷零冶さん呼ばれていますよ?』

 

サンダー()レイジ(零冶)か? 面白くないぞ。ミスト』

 

「ぐああああ!」

 

「まだだ! フォトンランサー・マルチショット!」

 

 フェイトの周りに複数のフォトンスフィアが出現し、踏み台に放たれ、全弾命中。

 

「あばばばばばば!」

 

「まだ終わりじゃないよ!」

 

 アルフが踏み台の後ろに回り込み強烈なアッパーを叩き込む。

 

「ぐへっ!」

 

「トドメ! 撃ち抜け、轟雷! サンダーァァァァ」

 

「もう……やべで」

 

「スマッシャーァァァァ!!!」

 

「ぎゃああああああああああああぁ!」

 

「「「うわぁ~」」」

 

 踏み台哀れ……まあ! 自業自得だけどね! それに少しスッキリした!

 

「「「でもスッキリした《の》!」」」

 

 踏み台哀れ……だが、それでこその踏み台だ! そこに痺れないし、憧れない!

 

「ふぅ、まさかジュエルシードを狙う敵がいるなんて……皆大丈夫?」

 

「あのねフェイト、実はアイ「凄いよ! フェイトちゃん!」なのは?」

 

 なのはが興奮してフェイトに抱きついた。

 

「キャ、な、なのは?」

 

「フェイトちゃん、すっごく強いんだね! 凄いな~憧れるな~」

 

「そ、そんな、私なんてまだまだだよ」

 

 顔を赤くして否定するが、まんざらでもない様子のフェイト

 

「そんなことないよ! 今度私に魔法を教えてくれないかな?」

 

「で、でも私は人に教えられるほどじゃないし」

 

 なのはとフェイト、二人の空間が世界を侵食していく。

 

「ううん、私……フェイトちゃんに教えて貰いたいの。ダメかな?」

 

「ダ、ダメじゃないけど……私なんかで良いの?」

 

「フェイトちゃんがいいの」

 

「なのは……」

 

「フェイトちゃん……」

 

 そして、誰にも介入できないユリユリ空間が展開された。

 

『こ、固有結界だと!』

 

『アンリミテッド・ユリユリワークス!』

 

『誰か~乖離剣(エア)持ってきて~』

 

「なのは、落ち着きなさい。フェイトも」

 

「あ! ご、ごめんね」

 

「う、ううん、私の方こそ」

 

「それでね、フェイト。さっきのやつなんだけど……」

 

「?」

 

 何を言われるのかが分からず、首を傾げるフェイト。いちいち行動が可愛いなほんとに……

 

『マスターがロリコン『そのネタはもういい!』ちぇっ』

 

「実は敵じゃないのよ」

 

「え?」

 

「非常に……ひじょーーーうに不本意だけど。一応辛うじておまけ程度だけど私達の仲間なのよ」

 

「え? で、でもいきなり攻撃していたよ?」

 

「頭がおかしいのよ、あいつ。だからフェイトも関わらないほうが良いわ」

 

「なら、何で仲間になってるの?」

 

「勝手に着いてくるのよ。気持ち悪い」

 

「葵ちゃん、ちょっと言いすぎな気が……」

 

「なのはは本当に優しいわね。あんなゴミ庇う必要ないわよ」

 

 桜羽はああ言っているが、ゴミでも使いようによっては便利な道具になることを覚えたほうが良いな。確かに神宮寺は自分勝手で勘違いばかり、戦闘では勝手に突っ込み勝手にやられる。訓練もろくに積んでない雑魚だ。

 

 しかし、前に言ったとおり先陣を切っているから敵の情報を見せることに役に立っているし、魔力以外のスペックは低いがポテンシャル自体は悪くない。しっかり訓練を積み、あの性格を直せば、レアスキルも相まってエース級になる。まさにダイヤの原石……ああもったいない。

 

「ど、どうしよう……私」

 

「テスタロッサ、落ち着け。大丈夫だ、あいつはあれくらいじゃ死にはしない」

 

「それにいきなりあたし達を攻撃してきたんだ。自業自得だろ」

 

「で、でも……」

 

「それより、これからは私達と協力して回収するで良いかしら?」

 

「うん、これからよろしくね(ライのお願いでもあるし)」

 

「じゃあ、これから私達友達だね!」

 

「え? と、友達?」

 

「え? い、いやかな?」

 

「でも、私友達って言われてもどうしたらいいか……」

 

「簡単だよ、名前を呼んだらもう友達なの!」

 

「名前……なのは」

 

「うん、フェイトちゃん」

 

「なのは」

 

「フェイトちゃん」

 

「ありがとう、なのは」

 

「こちらこそなの、フェイトちゃん」

 

「良かったわね。なのは」

 

「あの、アオイも友達になってくれる?」

 

「もちろんよ。よろしくねフェイト」

 

「うん、あの……ハルトは……」

 

「もちろん、俺も大丈夫だ。テスタロッサ」

 

「!? そ、そっか……」ショボーーン

 

「あれ? 俺変なこと言ったか?」

 

「春兎君、名前で呼んでないの」

 

「い、いや、俺は……」

 

「そういえば、私達にもいつも苗字よね」

 

「「……」」ジトーーー

 

「うっ、よ、よろしく。フェイト」

 

「!? うん!」

 

 顔を赤くして名前を呼ぶオリ主、満面の笑みになるフェイト。

 

「で、私達は?」

 

「くっ! よろしく、なのは、葵」

 

「うん!」

 

「よろしい」

 

 いや~、良い感じでオリ主してるな~。このままどんどんフラグを立てて欲しいものだ。

 

『(その前に立ってるフラグをどうにかしないといけませんがね)』

 

 ミストが何か言いたげだが、関係ないね。さて、今日は帰るか……え? 何か忘れてないかって? 踏み台のことなら忘れてるんじゃなくて無視してるんだよ。それとフェイトと共闘させることによって減ってしまう戦闘経験については考えがあるから問題ない。

 

 それは何かって? それは次回のお楽しみってことで。それじゃ、サラダバー!

 

 

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