ダンジョンはハーレムを作る為にある。   作:エチチコンロ

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前回まで

マスターボール作成、時間停止、マジカルチンポの特典を貰って転生。

ベルくんとジジイを魅了してしまい、森へ逃走。

マスターボール作ってみたら気絶。


バベルの塔(隠語)

 

 マスターボールを作ってみたら、反動で気絶してしまった。

 

 目を覚ますと、ゴブリンが棍棒を振り下ろしたまま固まっていた。周りの草木も同様に、ピタリと止まったまま動きを止めている。

 

「どうして時間停止が発動しているんだ……?」

 

 明らかに時間停止の能力が発動しているが、俺は発動条件の指パッチンをした覚えはない。

 

 自動で発動したのだろうか?

 棍棒が俺に当たる直前で止まっていた状況から考えて、死にかけたことがトリガーになって発動したのかもしれない。

 

 ……後で能力について、いろいろ検証してみることにしよう。

 

 

 

 

 次に気になるのは、棍棒を持ったまま固まっているゴブリンだ。

 

「捕まえてみるか」

 

 俺の右手にはマスターボールが握られている。

 ゲームの中ではラストエリクサー的なポジションにいたコイツだか、今の俺なら好きなだけ作り出せる。出し惜しみする必要はあまりない。

 

 近寄って、ゴブリンの禿げ頭にコツンと当てた。

 

 すると赤い光がゴブリンを包み込み、ボールに吸収されていった。

 ボールは地面に落ち、3回揺れてからピコンッとしたあと、鶏の卵ぐらいのサイズまで縮まった。

 

 それと同時に、脳内に直接語りかけてくるナレーション。

 

 ──────ー

 

 ▷ やったー!

   ゴブリンを 捕まえたぞ! 

 

 ▷ ゴブリンに

   ニックネームを つけますか? 

 

 ──────ー

 

 緑色だからニックネームはハルクにしよう。

 

 俺はボールを拾いあげる。

 すると、モンスターの情報が伝わって来た。

 

 ────ー

 

 ▷ ハルク ♂Lv.1

 

 わざ  ひっかく たたきつける

 

 持ち物 ふとい木の棒

 

 ────ー

 

 Lv……冒険者のレベルとは違う、上限100のやつだろう。

 

 しかしLv1とは心許ない。わざもビミョーだし、今はまだ戦闘において頼りにならないだろう。

 

 あと、コイツはオスらしい。

 確かダンジョンの外のモンスターって、普通の動物と同じように繁殖するんだよな。

 

 

 それはさておき、さっそく呼び出してみる。

 

 俺はボールのボタンをカチッと押す。

 すると、ソフトボールくらいの大きさに膨らんでから、パカッと開いてゴブリンが飛び出した。

 

「ゴバァッ」

 

 ハルクはキョロキョロと周りを見まわしたあと、こちらを見て首を傾げた。

 その目からは敵意は感じられない。

 俺を殺しかけたコイツだけど、ボールのおかげか敵対心がなくなったみたいだ。

 

「よろしくね、ハルク」

 

「ゴバァッ!」

 

 返事を返してくれるハルク。

 

 コイツが初めてゲットしたモンスターだと思うと、少し感慨深い。

 

 見た目はキモくて小さい緑色のオッサンだが、こうしてみるとペットに対する愛おしさのような感情が湧いてきた。

 

 そこでふと、ハルクがこちらに歩み寄っているのに気づいた。

 

「ん? どうした?」

 

 ハルクに話しかけてみる。

 しかし、ハルクはそれに反応せず、ボーッとどこか一点を見つめたまま近づいてきた。

 

 そしてスーッと手を伸ばしてきた。

 

 その向かう先は……俺の股間だ。

 

 そこを隠していた葉っぱはいつのまにかなくなっており、魔性のチンポがその姿をさらけ出している。

 

「マズいッ!」

 

 そう思った時には、すでに奴の手はあと5cmのところまで迫っていた。

 

 俺は地を蹴り、バックステップで回避する。

 少し遅れてハルクの手は空を切る。

 

 俺は、ボールのスイッチを勢い良く押した。

 

 すると、ハルクはボールへ吸い込まれていった。そして卵サイズに縮んだ。

 

「ふぅ……危なかった……」

 

 あと少しで汚されてしまうところだった。

 前世も含めて未使用なのに……。

 

「はやくパンツを手に入れないと」

 

 俺の純潔が危ぶまれる。

 

 大きめの葉っぱでチンポを隠してから、パンツを求めてベル君の村へ引き返した。

 

 

 

 

 ⭐︎

 

 以下、オラリオまでのダイジェスト。

 

 村に到着して、農作業中のオッサンを見つけた。俺は時間停止を解除してから仕事中のオッサンに話しかける。

 

 葉っぱ一枚のギリシャ彫刻みたいな格好した俺は、ヤバい奴を見る目を向けられたけど、ゴブリンに身包み剥がされて一文無しに……と言い訳すれば同情され、ヨレヨレのパンツとお古のブーツを貰った。

 

 ついでにオラリオへの行き方を聞いてみれば、

 

『オラリオ? それなら真南に向かってまっすぐだぜ。

 オラリオに行く馬車は結構多いから、乗せてくれる奴は結構簡単に見つかると思うぞ』

 

 と教えてくれた。

 

 

 ──

 

 

 オッサンと別れたあと、言われた通りに街道沿いで乗り合いの馬車を探してみることにした。

 

 踏み固められ、雑草の生えていない街道の脇に着くと、ちょうどそこへ2台の荷馬車がゴトゴト音を立ててやってきた。

 

 そのうちの片方の荷馬車に近づいて、御者に行き先を聞いてみたところ、オラリオに向かっているとのこと。

 

 その言葉にキタコレ! と内心で小躍りしつつ、俺もオラリオまで乗せてってくれないか? と頼んでみる。

 すると御者の男は、馬車の中にいた残りの三人に、俺の持ち物と恩恵の有無を調べるように言った。

 

 持ち物検査と聞き、マスターボールについて知られたらヤバくね? と焦った。

 ボールが見つかって、これはなんだ? と聞かれたら、上手く誤魔化せる気がしない。スイッチをポチッとしてゴブリンが飛び出したら、お終いだ。

 

 故に、俺は思い切った。

 

 覚悟を決めて、ボールをギュッとケツで挟んだ。

 後で絶対洗おう……

 

 その甲斐あってボールは見つからず、危険な奴ではなさそうだと判断された。

 そして見張りを手伝うことを条件に、オラリオまで乗せてってもらえることになった。

 

 

 ──

 

 

 荷馬車は乗り心地が最悪だった。

 日本の車とは比べ物にならない大きさの揺れに、乗ってから一時間も経たない内にダウンした。

 

 結果、初日はずっと倒れていて見張りは出来なかった。

 タダ乗りさせて貰っているようで、申し訳なかった。

 

 しかし、一晩寝て朝を迎えると体が揺れに慣れたのか、酔うこともなくきっちり見張りをこなせた。

 

 休憩中は御者や他の休憩してる見張り仲間と雑談した。

 

 彼ら曰く、もう一台の荷馬車の人も含め、全員デメテルファミリア所属らしい。

 休憩中にご馳走になったご飯がおいしかったのは、彼らが食を取り扱うファミリアだからかと納得した。

 一発でこの荷馬車に出会えたのは、かなりの幸運だったのかもしれない。

 

 ちなみに、今はジャガイモを輸送中らしい。

 ジャガ丸君の材料になるのかも。

 

 三日目。

 見張りをしていた時、ついにそれが見えた。

 

 雲を突き抜けて聳え立つ、バベルの塔。

 ついにオラリオに到着したようだ。

 

 

 




ぜんぜんハーレムできてない……
次話こそは必ず……

書きたい展開②
あざといシルさんを押し倒してわからせしたい
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