仮面ライダーディラスト   作:カイト・レイン

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ー前回の仮面ライダーディラストは…

舜「終末者ディラスト…。どうしてあんなに懐かしい感じになるんだ…?」

七海「どう?アレから何か思い出した?」

ディケイド「後は頼んだぞ、ジオウ」

ソウゴ「君は変身して、世界を救う旅に出ないといけないんだ」

舜「変身!」

ディラスト「これが、ディラストの力…」

ー世界の終末者ディラスト。全ての世界を旅し、その瞳は何を見る?



第2話 旅立ちの時

 

 

 ヤミー達を倒したディラストは座り込む七海の下に駆け寄った。

 

「大丈夫か、七海?」

 

「う、うん…」

 

 ゆっくりと七海を立ち上がらせ、2人は見合った。

 

「本当に舜なんだよね?」

 

「ああ。…っていうか、俺が変身した所を見ただろ?」

 

「そうだね」

 

 まあ、確認するのも無理はないか…、とディラストは心の中で思った。

 今まで普通の人間として暮らしていた俺が突然、訳のわからない戦士に変身したのだから…。

 

 そんな話をしていると爆発音が聞こえ、崩壊した建物の中からディケイドと怪人達が出てきた。

 

「ディケイド!」

 

 ディケイドに声をかけると彼は怪人達を蹴り飛ばしながら、ディラスに気づいた。

 

「ついにディラストに変身したか」

 

「ま、まあな…」

 

「そうか。なら、ゾディアーツは俺がやるからドーパントは任せたぞ!」

 

「へ?ドーパントって…うおっ⁉︎」

 

 そう言いながら、怪人数体をディラストの方へ蹴り飛ばした。

 足下に転がってきたドーパントと呼ばれる怪人達から距離を取ったディラストと七海。

 

「七海!お前は隠れてろ!」

 

 ディラストの言葉に七海は頷き、物陰に隠れた。

 スーツ姿の骸骨の様なドーパント、マスカレイドドーパント達が一斉にディラストに襲い掛かるが、ディラストは華麗に攻撃を避け、ディラストドライバーのバックルを開き、ラストブッカーからカードを1枚取り出し、ディラストドライバーに装填した。

 

《KAMENRIDE W! サイクロン!ジョーカー!》

 

 ディラストドライバーから流れる音声と同時にディラスト周辺に大きな風が起こり、そのままディラストは右側が緑、左側が黒の仮面ライダーWの姿に変わった。

 

「半分こになっちゃった…⁉︎」

 

 あまりな姿に七海は身を乗り出して驚いた。

 

「さあ、お前の罪を数えろ!」

 

 ディラストWは気にせず、左指で相手のドーパント達に指差した。

 

 勢いよく地面を蹴ったディラストWはドーパント達の中へ突っ込む。

 

「ふっ!はぁっ!」

 

 周囲にドーパント達にいながらもディラストWは身体の周囲に緑色の風を纏いながら、蹴りを浴びせていく。

 

「食らえっ!」

 

 ドーパント数体を蹴り飛ばしたディラストWは次に右手を翳す。

 すると、強力な竜巻がドーパント達を呑み込み、爆発させた。

 

 ドーパントの一体…マグマドーパントが右拳にマグマを纏わせながら、ディラストWに殴りかかるが…。

 

《FROMRIDE W! HEATMETAL! ヒート!メタル!》

 

 ディラストWは即座にヒートメタルにチェンジし、メタルボディで攻撃を防ぎ、右拳でマグマドーパントを殴り飛ばした。

 

《ATTACKRIDE METALSHAFT!》

 

 鋼鉄棍、メタルシャフトを召喚したディラストWはドーパント達に炎を纏った攻撃を与えていき、攻撃を受けたドーパント達は爆散していく。

 

 負けじとウェザードーパントを始めとする数体のドーパント達がディラストWに向けて、光弾を発射し、ディラストWの足下に着弾し、彼は爆発に巻き込まれた…。

 

「舜!」

 

 心配する七海の声に反応し、ドーパント達は次の標的を七海に変えたのか、ゆっくりと歩み寄る…が。

 

 立ち込める爆煙から複数の黄色い光弾が放たれ、着弾したドーパント達は火花を散らしながら吹き飛んだ。

 何事かと思い、七海は目を凝らしながら煙の中を見ると…。

 

《FROMRIDE W! LUNATRIGGER! ルナ!トリガー!》

 

 右が黄色、左が青色のルナトリガーにチェンジしていたディラストWは左手に召喚したトリガーマグナムの銃口をドーパント達に向けていた。

 

 トリガーマグナムの引き金を引くと、銃口から黄色い光弾が放たれ、その光弾は真っ直ぐではなく、それぞれ散り散りにドーパント達に向かっていき、数体のドーパント一斉に着弾し、光弾を受けたドーパン達数体は爆発し、残るはウェザードーパントのみとなった。

 

 ディラストWはサイクロンジョーカーに戻り、ラストブッカーから黄色いカードを取り出し、ディラストドライバーに装填した。

 

《FINALATTACKRIDE W W W W!》

 

 音声と同時にディラストWの周囲に激しい風が起こり、そのままディラストWは風に乗って、ゆっくりと上昇し、風が止むとそのままディラストWは急降下キックの状態に入る。

 

「ジョーカーエクストリーム!」

 

 キックがウェザードーパントに直撃する寸前にディラストWの身体が左右に割れ、両半身での蹴りを浴びせた。

 

 ディラストWの左右が元に戻ったと同時にウェザードーパントは悲鳴を上げながら、爆発した…。

 

「どうして俺…戦い方を…?」

 

 ウェザードーパントが爆発した後の爆炎を見ているとディラストドライバーからWのカードが飛び出し、ディラストWはディラストに戻ってしまい、飛び出たカードを掴むとWのカードに描かれていたWの姿が消えてしまった…。

 

「力が消えた…?」

 

「それはまだお前が力を取り戻していない証拠だ」

 

 Wのカードの力が消えた事を感じ取り、驚いていたディラストにゾディアーツを倒し終えたディケイドが声をかけてきた。

 

「力を…?どう言う事だ!」

 

「その理由を聞きたければ、お前達の家に来い。そこで待っている」

 

《ATTACKRIDE INVISIBLE!》

 

「は?家って…おい!」

 

 ディラストの制止も聞かず、ディケイドは姿を消してしまった…。

 重要な事を今話せよ、とため息を吐くディラストの下に七海が駆け寄り、声をかけてくる。

 

「大丈夫、舜?」

 

「…ああ。取り敢えず、家に戻るぞ」

 

 ディラストの言葉に七海は頷き、2人はディラスト専用のバイク、マシンディラスダーに乗って、彼らの家に向かう事にした。

 

 

 マシンディラスダーを走らせている最中に見えてくる崩壊した街や既に息絶えている人達を見て、2人は悲しみの感情に囚われていた。

 まず現実ではあり得ない状況…。七海はディラストの腰に回していた腕を思わず強めてしまった…。

 

 一刻も早く世界を救わないとと思ったディラストはハンドルを強く握り、マシンディラスダーの速度を上げた…そんな時だった。

 

「きゃあっ⁉︎」

 

「七海⁉︎」

 

 突然、何者かが後ろに乗っていた七海に突撃し、七海は衝撃で吹き飛ばされた。

 彼女が顔を上げるとそこには複数のバグスターの姿があった。

 

「バグスターか…!」

 

《KAMENRIDE EX-AID! マイティジャンプ! マイティキック!マイティマイティアクションX!》

 

 マシンディラスダーから降りたディラストは瞬時にラストブッカーからエグゼイドのカードを取り出し、ディラストドライバーに装填した。

 

「ノーコンティニューでクリアしてやる!」

 

 ディラストエグゼイドとなったと同時に周囲にゲームエリアが展開され、チョコブロックなどが現れる。

 

 ディラストエグゼイドは大きく飛び上がり、チョコブロックに飛び乗っていき、バグスター達に攻撃を仕掛ける。

 パンチやキックなどの攻撃をぶつけていくとHIT、などのエフェクトも現れる。

 

《ATTACKRIDE GASHACONBREAKER!》

 

 専用武器のガシャコンブレイカーを召喚し、ブレードモードでバグスター達で斬り裂いていく。

 

《バ・コーン!》

 

《FINALATTACKRIDE E E E EX-AID!》

 

 更にガシャコンブレイカーをハンマーモードに変え、ディラストドライバーにファイナルアタックライドのカードを装填する。

 

 ガシャコンブレイカー・ハンマーモードにエネルギーが蓄積され、ディラストエグゼイドは思いっきり地面を叩く。

 すると、その衝撃でバグスター達は上空へ打ち上げられた。

 

「モグラ叩きならぬ、バグスター叩きだ!」

 

 ガシャコンブレイカー・ハンマーモードを手元でクルクルと回しながら、ディラストエグゼイドは跳躍し、上空に打ち上げられたバグスター達を一体一体、撃破していき…。

 

「これでラスト!」

 

 最後の一体を殴り飛ばし、バグスター達を全滅させた…。

 地面に着地したと同時にまたディラストドライバーからエグゼイドのカードを飛び出し、力が消えた。

 

「また…⁉︎」

 

 またもや力が消えた事に驚くディラストだが、そんな時間もなく、近くで爆発が起こり、振り返るとそこには巨大なイノシシインベスが暴れていた。

 

《KAMENRIDE GAIM! オレンジアームズ! 花道ONステージ!》

 

 鎧武者、仮面ライダー鎧武にカメンライドしたディラスト鎧武は勢いよく走り出し、イノシシインベスの上に飛び乗る。

 ディラスト鎧武が背中に乗った事を感じ取ったのか、イノシシインベスは身体を大きく振るって、ディラスト鎧武を落とそうとするも、彼は踏ん張り、そのまま跳躍する。

 

《FROMRIDE GAIM! SUIKA! スイカアームズ!大玉ビッグバン!》

 

 巨大なアームズ、スイカアームズを纏ったディラスト鎧武は鎧モードとなり、ディラストドライバーにカードを装填した。

 

《FINALATTACKRIDE G G G GAIM!》

 

「輪切りにしてやる!」

 

イノシシインベスに勢い良く接近したディラスト鎧武は巨大な薙刀のスイカ双刃刀をクルクルと振り回し、スイカ型のエネルギーにイノシシインベスを閉じ込め、スイカ双刃刀で連続で斬り刻んだ。

 斬り裂かれたイノシシインベスは爆発し、ディラスト鎧武もまた、ディラストに戻り、変身を解除した。

 

「力が…消えていく…⁉︎どうして…⁉︎」

 

 W、エグゼイド、鎧武だけでなく、他にもオーズ、フォーゼ、ウィザード、ドライブ、ゴースト、ビルド、ジオウのカードが力を失ってしまっていた。

 それらのカードを何度も見ながら、驚きを隠せない舜の肩を七海が抱く。

 

「わからないけど…取り敢えず落ち着こ?あのディケイド?って人が何かを知ってるかもしれないから早く家に行こう?」

 

 七海の言葉に舜は落ち着いたのか、頷いて、2人はマシンディラスダーに乗り、家へと向かった…。

 

 

 

 

 

 家に着いた2人はマシンディラスダーを止めると家の前に士が待っていた。

 

「ようやく来たか」

 

「教えてくれ。どうして俺の力が消えた?」

 

 早速本題に入る舜に士は手で落ち着けとジェスチャーをした後、口を開いた。

 

「それはお前の力がまだ戻っていないからだ」

 

「俺の力…?」

 

「そう。お前の…そしてディラストの力もだ」

 

 力がまだ戻っていないと言われ、舜はディラストのカメンライドカードを取り出し、眺める。

 その隙に士は舜から距離を取り、腰には何故かディケイドライバーを装着させていた。

 

「さてと…そろそろ俺が本当に旅をするに相応しいか、試してやる。変身!」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

 士はディケイドに変身し、ゆっくりと舜に歩み寄る。

 

「な、何でだよ⁉︎どうして俺がアンタと戦わなければならないんだよ!」

 

「変身しなければ死ぬだけだぞ?」

 

「くっ…!変身!」

 

《KAMENRIDE DELAST!》

 

 舜もディラストに変身し、七海を下がらせる。だが、戦う事に納得していないのか、攻撃できない状態の彼を見てもディケイドは容赦せず攻撃を仕掛ける。

 何とか防ぐディラストだが、どんどんと押されていく。

 

「どうした?攻撃しないと勝てないぞ!」

 

「クソッ!」

 

 もうどうにでもなれとディラストも反撃に出るが、全ていなされ、蹴り飛ばされた。

 

「そう言えば、力を失って他のライダーに変身出来ないんだったな?…それなら、これはどうだ?」

 

《KAMENRIDE BUILD! 鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イエーイ!》

 

 ビルドのカードをディケイドライバーに装填して、ディケイドビルドにカメンライドした。

 

「ビルドだと…⁉︎」

 

「俺はなれるんだよ。悪く思うなよ?」

 

 ドリルクラッシャー・ブレードモードを装備したディケイドビルドはディラストに斬りかかる。

 ディケイドビルドの慣れた剣捌きにディラストは防ぐ事も出来ず、斬り裂かれていき、ボディから火花を散らした。更に、ディケイドビルドは右足のタンクローラーシューズのキャタピラ部分でディラストを蹴り飛ばした。

 

「舜!」

 

 地面に転がり、倒れるディラスト。

 そんな彼を見ながらディケイドビルドは呆れた様に話し始める。

 

「その程度か?…どうやらお前ではディラストの力を使いこなせないみたいだな」

 

 そのディケイドビルドの言葉にディラストは悔しがりながらも立ち上がる。

 

「こうなったら、俺がこの世界を破壊するしか無いな」

 

「何…⁉︎」

 

「俺は世界の破壊者だ。だから、この世界を破壊する事も可能だ」

 

 衝撃の話を聞き、ディラストは驚く。

 味方だと思い込んでいたディケイドが敵だったのかと仮面越しにディケイドを睨む。

 

「今すぐにでもこの世界を…「させない…!」…何?」

 

「世界は…破壊させない!俺は…世界を絶対に守る!」

 

 戦う覚悟を見せ始めたディラストはラストブッカーから一枚のカードを取り出し、ディラストドライバーに装填した。

 

《KAMENRIDE KUUGA!》

 

 ディラストが仮面ライダークウガにカメンライドしたのを見て、ディケイドビルドは仮面の奥に笑みを浮かべた。

 

「行くぞ!」

 

 ディラストクウガは拳を握り、ディケイドビルドに殴りかかる。そんな攻撃をドリルクラッシャーで防ぐディケイドビルド。

 だが、その隙を見て、ディラストクウガは懐に潜り込み、ドリルクラッシャーを奪い取った後、ディケイドビルドを蹴り飛ばした。

 

「今ならこれで!」

 

《FROMRIDE KUUGA! TITAN!》

 

 ディラストクウガタイタンフォームにフォームライドすると持っていたドリルクラッシャーがタイタンソードに変わった。

 そのままタイタンソードを振り回し、ディラストクウガはディケイドビルドを大きく斬り飛ばした。

 

「やるじゃないか」

 

《KAMENRIDE FOURZE!》

 

 地面に倒れるディケイドビルドは起き上がりながら、仮面ライダーフォーゼにカメンライドする。

 更に右足に装備したランチャーモジュールからミサイルの数発放った。

 

「うっ…うわぁっ⁉︎」

 

 ミサイルはディラストクウガの足元で爆発し、彼も爆発に巻き込まれた…。

 だが…爆炎が晴れるとそこにはディラストクウガの姿はなかった。

 

「何…?何処に行った…?」

 

 周囲を見渡すディケイドフォーゼ…。

 その隙を窺っていたのか、割れた鏡の破片から赤い影が飛び出した。

 

「そこだぁっ!」

 

《ATTACKRIDE SWORDVENT!》

 

 赤い影の正体は仮面ライダー龍騎にカメンライドしたディラストだった。ドラグセイバーを振り上げ、ディケイドフォーゼに接近した後、何度か斬り裂いた後、殴り飛ばした。

 

 後退りながらディケイドフォーゼはランチャーモジュールを消す。

 

「成る程な。ミサイルが着弾すると同時に龍騎になって、ミラーワールドに逃げ込んだのか。面白い」

 

《KAMENRIDE DRIVE!》

 

「それなら俺も!」

 

《KAMENRIDE KABUTO!》

 

 ディケイドは仮面ライダードライブに、ディラストは仮面ライダーカブトにカメンライドした。

 

《ATTACKRIDE CLOCKUP!》

 

 ディラストカブトとディケイドドライブはお互いには高速で動き出し、目にも止まらない攻防を続ける。

 そんな中、七海だけは突然2人の姿が消えたと思ったら、周囲が崩壊している為、何が何だかわからないでいた。

 

 暫く高速な攻防を続けていた2人だったが、お互いの攻撃を受け、吹き飛ぶと高速状態が解除されると同時にディラストとディケイドの姿にお互い戻る。

 

 ディケイドは手を払いながら立ち上がり、再び戦闘体制を取る。

 

「本気を出せばなかなかやるが…まだ俺には届かないな」

 

「届いてやるよ…絶対に!」

 

 お互いに大きく走り出し、再び攻撃をぶつけ合おうとした。…その時だった。

 

《アギト!》

 

《ゴースト!》

 

 突然、2人の間にアギトとゴーストが現れ、アギトがディケイドを、ゴーストがディラストの攻撃を防いだ。

 

「なっ…⁉︎何だ⁉︎」

 

 アギトとゴーストの登場に驚くディラストとは対照的にディケイドは呆れた様子で戦闘態勢を解いた。

 

「そこまでだよ。2人とも」

 

「…ジオウか」

 

 アギトとゴーストが消えるとオーマジオウとは違う姿をしたジオウが歩いてきた。

 

「ジオウ⁉︎…さっきと姿違うくないか⁉︎」

 

「あの姿はオーマジオウで今はグランドジオウだからね」

 

 ディラストの反応にグランドジオウは仮面の奥で微笑みながら、変身を解除するとディケイドも変身を解除した。

 それに釣られて、ディラストも変身を解除する。

 

「士、力を試すだけだったのにアンタが熱くなってどうするの?」

 

「コイツがやる気を出したのが悪い」

 

「嫌、挑発したのはアンタだろうに…」

 

 あくまでも自分は悪くないと自重する士に舜は呆れながらツッコミを入れる。

 

「突然、襲いかかってごめんね。君には戦う覚悟と君自身の力を知って欲しかったんだ」

 

「アンタ達は俺に何をさせるつもりなんだ?」

 

 1番の疑問点を質問すると士が口を開く。

 

「舜。お前には全ての世界を救う旅に出てもらう」

 

「旅…?」

 

「そう。この世界と同様に崩壊を迎えようとしている世界がまだまだあるんだ」

 

「お前はその世界を巡り、世界を救ってほしい」

 

 世界を救う旅…。

 突然、そんな事を言われてもピンと来ていない舜に2人はさらに付け加える。

 

「世界は無数にあるんだ。それぞれ別の歴史を歩んでいる並行世界…。パラレルワールドって言った方がわかるかな?」

 

「ディラストの力を持つお前なら他の並行世界に行く事ができる。お前しか世界を救うことは出来ないんだ」

 

「それが2人が試した事と繋がるのか…」

 

 取り出したディラストのカードを見つめ、舜は決心を固めた。

 

「わかった。それが俺にしかできない事なら俺はやる」

 

「だが、気をつけろ。ディラストは世界の終末者と呼ばれている。…お前を歓迎しない世界もあるぞ」

 

「…大丈夫だ。俺は終末者にはならない。全ての世界を救う…救世主になってみせる」

 

 舜のその決意を聞き、士はあるカードを彼に手渡す。

 

「そうか。ならこのカードも持っていけ。必ず役に立つ」

 

 それはディケイドのカメンライドカードだった。

 

「俺と互角にやりあえたんだ。お前なら大丈夫だ」

 

「ありがとう、ディケイド」

 

 カードを受け取った舜は七海を連れ、家の中へと入って行った…。

 

「彼等…本当に大丈夫かな?」

 

「さあな。ただ、奴等の動きも活発になってきているそうだ。過酷な旅になるのは間違いないな」

 

「…頼んだよ、舜」

 

 そう言い残し、2人は銀色のオーロラの中へと消えた…。

 

 

 

 

ー家の中に戻った舜と七海。

 

「ねえ、舜?本当にその他の世界って所に行くんだよね?」

 

「ああ。まだ詳しい理由はわかっていないがそれが俺に与えられた使命みたいだからな」

 

「…そっか。じゃあ私も行くからね?舜と一緒に」

 

「ありがとう、七海。これからもよろしくな」

 

 旅に同行する事に決まった七海を見て、舜は微笑み、そんな彼女もニコリ、と笑みを浮かべた…。

 そうしていると机の上に置いていたプロジェクターが光だし、壁にある絵が映し出された。

 

 絵の真ん中にいる洗車の上に乗っている兎と龍を囲むように複数のボトルの様な物が描かれていた。

 

「勝手にプロジェクターが動いた…⁉︎」

 

 プロジェクターが勝手に動いた事に驚いた後、七海はすぐに玄関へ向かい、扉を開いた。

 顔だけを外に出すと先程の崩壊した街並みではなく、平和と言っていい程の街並みに変わっていた。

 

「本当に別の世界に来ちゃったー⁉︎」

 

 七海の声を聞きながら、舜もラストブッカーから一枚のカードを取り出すと薄っすらとBUILDと言え名前が写っていた。

 

「ビルドの世界…!」

 

 こうして、彼の世界を救う旅が幕を開けたのであった…。

 




ー次回の仮面ライダーディラストは

舜「喫茶店doscitaのアルバイト店員?」

?「凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ⁉︎」

?2「今の俺は負ける気がしねえ!」

舜「ビルドじゃない…⁉︎」

?3「お前の本当の正体は…」

第3話 ビルド行方不明中

全てを終わらし、全てを救え!
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