仮面ライダーディラスト   作:カイト・レイン

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ーこれまでの仮面ライダーディラストは

舜「終末者ディラスト…。どうしてあんなに懐かしい感じになるんだ…?」

七海「どう?アレから何か思い出した?」

士「さてと…そろそろ俺が本当に旅をするに相応しいか、試してやる。変身!」

ディラスト「世界は…破壊させない!俺は…世界を絶対に守る!」

舜「ビルドの世界…!」



第3話 ビルド行方不明中

 

 変わった外の光景を見て、テンションが上がった七海は部屋の中へと戻り、はしゃいだ様に声を上げる。

 

「舜!凄いよ!ホントに別の世界に来ちゃったよ!」

 

「そうみたいだな」

 

 窓から外を覗き、本当に別の世界に来た事を実感した舜は一枚のカードを取り出す。

 

「カードが光ってるね」

 

「このカードに一瞬だが、力が戻ったんだ。この…ビルドのカードが…」

 

 少なくとも此処はビルド関連の世界だと察し、カードをしまった舜は七海を連れて外に出る。

 崩壊する以前の自分達の世界同様、平和な世界が広がってるのを感じていると舜と七海を突然、銀色のオーロラが包み、消えると…。

 

「え、な、何…⁉︎って、舜!服変わってるよ!」

 

「は⁉︎いや、七海!お前もだぞ!」

 

「う、嘘⁉︎ホントだ!」

 

 先程までの私服と違い、まるで喫茶店の店員の様な服装になった2人。舜は胸の名札を確認する。

 

「喫茶店doscitaのアルバイト店員?」

 

 どうやら喫茶店の店員になっていた様だ。

 

「これ、どういう事なんだろう…」

 

「恐らく、これがこの世界での役割なんだろうな…」

 

「この世界でやるべき事って…その仮面ライダービルドって人に会えばいいの?」

 

 七海の質問に舜は考えたが、すぐに解答する。

 

「恐らく、ビルドに会う事は工程の一つだと思う…。最終的な目標はこの世界の崩壊の阻止だろうからな」

 

「取り敢えず、この喫茶店に行こ!」

 

 喫茶店に向かおうという七海の言葉に舜は頷き、2人はスマホで喫茶店doscitaの住所を確認しつつ、向かった…。

 

 そんな舜達を赤黒いフードを被った男が眺めいた事も知らずに…。

 

 

 

 

 

 スマホの位置アプリを頼りに舜達は喫茶店doscitaに辿り着き、扉を開いた。

 

「いらっしゃい!…っと、来たな?アルバイトくん達!」

 

 古臭いハット帽を被った中年の男が舜達を笑顔で出迎え、2人に近づいた。

 

「俺はマスターの蛇星 ソウイチ。よろしくな!」

 

 喫茶店doscitaのマスターだと名乗られたので舜達も自己紹介を済ませると突然地下へと続く階段から大きな音が聞こえてきたと思うと地下から凄い勢いで青年が駆け上がってきた。

 

「出来た、出来たぞマスター!」

 

 まるで幼き子供が親に見せるかのように目をキラキラと輝かせながら青年は手に持っていた機械をソウイチに見せる。

 

「見てくれよ、マスター!俺の新しい発明品!」

 

「何だよ、セント。またガラクタを作ったのか?」

 

「ガラクタって、失敬だな…」

 

 まさかのソウイチの冷たい反応にセントと呼ばれる青年は最悪だ、と頭をかきながら溜め息を吐く。

 

「これはな?缶コーヒー転換装置だ!」

 

「缶コーヒー転換装置…?」

 

「そう。まずはこの機械に買ってきた缶コーヒーの中身を全て入れて、装置を起動させるとなんと!…炊き立てのコーヒーが出来上がりってな!これでマスターの不味い珈琲ともおさらばだよ!どう?凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ⁉︎」

 

「不味い珈琲って…酷いぞ、セント!」

 

 舜と七海を完全に置いてけぼりにし、まるで親子のような会話を続ける2人…。

 

「(喫茶店なのに缶コーヒーを利用するのもどうかと思うが…)」

 

 舜が心の中でツッコミを入れていると、セントが2人に気付いたのか、声をかけてきた。

 

「あれ?彼等?新しいバイトって」

 

「そうだ。迷惑かけるなよ?」

 

「あのね?俺外迷惑とかかけるわけないでしょ。…初めまして、俺は鈴原 セント。…こう見えても天才物理学者…らしい」

 

 セントの自己紹介のらしいという部分が気になった舜達だが、2人も自己紹介をしていると、今度は2回の階段からゆっくりと茶髪の青年があくびをしながら降りてきた。

 

「おはよ〜」

 

「おはようじゃないだろう。今もう昼だぞ」

 

 腕時計を確認しながら、呆れているソウイチに目もくれず、青年は舜達の姿を見つけるとまじまじと見だした。

 

「あ?…お前ら、誰だ?」

 

 まるでガンを飛ばす様に舜と七海を交互に見る青年の頭をソウイチが突いた。

 

「新しいバイトの子にガンを飛ばすんじゃない!」

 

「新しいバイト…?あぁ!言ってたやつか!」

 

 何かを思い出したのか、青年が何回か手を叩くのを見て、舜と七海は自己紹介をする。

 

「よろしくな!俺は青銅 リュウガだ!」

 

 リュウガの元気な笑顔に舜達も微笑んでいたが、突然リュウガのスマホから音が聞こえ、リュウガがそれを確認すると先程と表情を変える。

 

「リュウガ…?」

 

「悪い、マスター!ちょっと出掛けてくる!」

 

「お、おい!リュウガ⁉︎」

 

 リュウガの突然の表情の変化にセントや舜達も疑問に持つが、直ぐに出掛けてくるとだけ伝え、急足で外に出ていく。

 

「何なんだよ、あいつ…」

 

「…俺が追いかけます!」

 

「え、追いかけなくていい…ってもういないし…」

 

 舜はリュウガの行動が気になり、ソウイチの静止を聞かず、リュウガの後を追いかけた…。

 

 

 

 

 

 

 

 街ではこの世界の怪人であるスマッシュの一体、ストロングスマッシュが暴れていた。

 彼が振るう腕から発せられる衝撃波に当たりの建物が崩壊していく。

 

 逃げる人混みを避けながら、リュウガがその場に駆けつけると同時に舜も現場に着き、物陰から様子を伺う事にした。

 

「こんな真っ昼間から暴れやがって…一瞬で倒してやるよ!」

 

 そう叫んだリュウガは腰にドライバーを装着する。そのドライバーに見覚えがあった舜は声を上げた。

 

「あれはビルドドライバー…⁉︎じゃあ、もしかして…」

 

 リュウガがビルドなのか…そう思っているとリュウガはドラゴンフルボトルを取り出し、それを振り、空から飛んできたクローズドラゴンに装填した。

 

《 ウェイクアップ! クローズドラゴン!》

 

 そのままクローズドラゴンをビルドドライバーに装填し、ビルドドライバーのレバーを回した。

 

《Are you ready? 》

 

「変身!」

 

《Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah! 》

 

 ドラゴンを思わせる装甲を見に纏い、リュウガは仮面ライダークローズにへと変身を完了させた。

 

「あれはクローズ…⁉︎ビルドじゃない…⁉︎」

 

 ビルドではなかった事に驚く舜。

 

「いくぜ!オラァッ!」

 

 そんな彼に気づく事なく、クローズはストロングスマッシュに飛びかかり、パンチによる攻撃を与えていく。

 

 その動きはまるでボクシングに見え、ストロングスマッシュも負けじと反撃に出るが、クローズはそれを難なく、避けてドロップキックを浴びせる。

 

 そのまま瞬時に起き上がり、未だ倒れているストロングスマッシュを背負い投げで投げ飛ばした。

 

 地面に叩きつけられたストロングスマッシュだが、起き上がり、両腕を地面に叩きつけて強力な衝撃波を繰り出した。

 

「危ねっ…⁉︎」

 

 それを横に回避したクローズはもう一度ビルドドライバーのレバーを回した。

 

《Ready go! ドラゴニックフィニッシュ!》

 

「今の俺は負ける気がしねえ!ハッ!オラァァァッ!」

 

 クローズの背後にクローズドラゴン・ブレイズを出現させ、ドラゴンが放つ炎を纏って大きく飛び上がり、ボレーキックをストロングスマッシュに打ち込んだ。

 

 クローズの必殺技、ドラゴニックフィニッシュを受けたストロングスマッシュは爆発し、その爆発した後にはストロングスマッシュが横たわっており、クローズは持っていたフルボトルでストロングスマッシュの成分を抜き取るとストロングスマッシュは男性に姿を変えた。

 

「よしっ!終わったぁ!」

 

「流石だなぁ、クローズ」

 

 背伸びをしていたクローズの背後にワインレッドの戦士、ブラッドスタークが立っていた。

 

「お前は…コブラ野郎!さっきのスマッシュもお前の仕業かよ!」

 

「今のはこれから起こる楽しいゲームの前座だ。そろそろ準備もできた頃だ。それに…イレギュラーも紛れ込んでみたいだからな」

 

 ブラッドスタークは仮面越しに物陰に隠れている舜に目線だけを送り、舜もすぐに隠れた。

 

「(バレていたのか…⁉︎)」

 

 凄まじい視界の広さに舜は息を呑んだ。

 

「イレギュラー…?誰の事だよ!」

 

「お頭の小さいお前じゃわからねえよ。じゃあな、チャオ!」

 

 そう言い残すとブラッドスタークは持っていた銃から煙を出し、姿を消した…。

 ブラッドスタークを取り逃した事に苛つき、地面を蹴りながらクローズは変身を解除した…。

 

「…ビルドは出てこなかったな…」

 

 ビルドに接触出来なかったことを残念に思う舜だったが、リュウガから何か話を聞けると思い、彼に駆け寄った。

 

「青銅さん!」

 

「お前、海道⁉︎何でこんなところに⁉︎」

 

「えっと…見てしまいました…。全部」

 

「…まじ?」

 

 先程の光景を見られてしまったとリュウガは再度、本当に見たのかと確認し、舜は申し訳なさそうに頷いた。

 その舜の反応にリュウガはマジかぁ!と頭を抱いた。

 

「いや、勿論誰にも言いませんよ?…ただ、話を聞いてもいいですか?噂の仮面ライダーの事を…」

 

「…わかったよ」

 

 降参だ、と諦めた様にリュウガは説明を始めた…。

 仮面ライダークローズの事…。

 スマッシュの事…。

 

 所々、説明下手なのか、理解しにくい事もあったがリュウガの知っている範囲の情報を得る事ができた。

 

 しかし、その説明の中にビルドの話は出てこず、舜は質問してみる事にした。

 

「所で、噂で聞いたのですが…仮面ライダービルドというライダーはいないんですか?」

 

「…ビルドは…もう居ねえ」

 

「えっ…?」

 

 リュウガのビルドはもう居ないという言葉に舜は耳を疑う。此処はビルドの世界のはずなのにそのビルドがいない…どういう事なのだろうかと…。

 

「それと俺が仮面ライダーって事、セントには言うなよ?」

 

「え?マスターは知っているのにどうしてセントさんには…?」

 

「無駄に巻き込まない為だよ」

 

 セントには今話した事を言うな、と真剣な表情のリュウガに舜は思わず頷いてしまった。何故、それをセントに話して欲しくないのか…それを気になったが、質問できなかった…。

 

 

 

 

 

 話を終えた舜とリュウガはdoscitaへ戻り、セントの部屋である地下室に入った。

 部屋に入るとそこでは自身が作った発明品披露しているセントとその発明品を見て目を輝かせている七海がいた。

 

 2人は舜とリュウガに気づくと声をかける。

 

「何しているんだ、七海?」

 

「あ、舜!今、セントさんの発明品を見ていたの!」

 

 試しに七海はセントの発明品の一つを舜に差し出す様に見せる。

 なんともまあ、奇抜なデザインの機械だな…、と言うのが舜の反応だった。

 

「またガラクタの披露会をしていたのかよ、セント」

 

「ガラクタじゃないっての。まあ、筋肉しか取り柄のないお前にはこの素晴らしさはわからないよな?」

 

「誰が筋肉しか取り柄のない男だ!」

 

 言い合いの後、取っ組み合いを始めるセントとリュウガ。

 しかし、その表情は楽しそうな顔をしていた為、舜と七海も微笑むだけで止めなかった。

 

「おーい、みんな!お茶の時間にしよう!美味しいケーキがあるんだ!」

 

 ソウイチの好意に甘え、舜達はお茶の時間を楽しむ事にした。

 ちなみにセントやリュウガの言う様にソウイチの珈琲の味は酷かった。

 

「そう言えば、舜。七海ちゃんから聞いたんだけど、君も過去の記憶がないみたいだな」

 

「…お前もと言う事はセントもなのか?」

 

 舜の言葉にセントは頷く。

 

「どうやら俺は1年前の雨の日…路地裏にいたみたいなんだ。それをマスターとリュウガが拾ってくれて此処に住まわせてくれているんだ。だから、それよりも前の記憶はないんだよなー」

 

 思い出す様に頭をポリポリと描きながらソウイチやリュウガと出会った時の話をするセント…。

 

「なあ、舜。君は記憶を取り戻したいと思うか?」

 

 セントの何気ない質問…。

 その質問に舜はすぐに回答できなかった…。

 

 記憶を取り戻したいと思っていた事は嘘ではない…。

 だが、そうとも思ってはいなかったのだ。

 

「わからない。でも、俺は今の暮らしが一番幸せだ」

 

「記憶を失ってもか?」

 

「ああ。2年前、七海と出会ってから…色々あったけど俺は幸せだ」

 

「舜…」

 

 そう思ってくれていたのかと、七海は思わず、頬を緩ませて、微笑んでしまう。

 

「セント、アンタは違うのか?」

 

「いや、俺も充実してるよ。…でも、早く記憶は取り戻したいとは思ってるんだけどなー…「ダメだ!…は?」

 

 記憶を取り戻したいと言うセントの言葉を遮り、突然リュウガが怒鳴り出した。

 

「記憶なんて無くても今があるんだから良いだろうが!…その、よくわかんねえけどよ!」

 

 突然、取り乱したリュウガに驚くもセントはすぐにクスリ、と笑う。

 

「何そんなに熱くなってんだよ、リュウガ。…もしかして、俺の記憶が戻ったら俺がいなくなるとか思ってんのか?顔に似合わず寂しがり屋なんだな、お前は!」

 

「は、はぁっ⁉︎別にちげえよ!」

 

 また取っ組み合いを始めてしまう2人。

 七海とソウイチはまた笑い出していたが、舜だけは考え込む様な表情を見せていた。

 

 未だにどうしてセントにだけ仮面ライダーの事を話していないのか…と。

 

 その後、皆は解散する事になり、家に帰ってきた舜と七海は今日集めた情報を整理する事にした。

 

「リュウガさんが仮面ライダーでこの世界に仮面ライダービルドが居ないって本当なの⁉︎」

 

 驚く七海の言葉に舜は頷く。

 七海の反応は最もだった。何故なら、先程の一緒にお茶をしていた人物の1人が仮面ライダーだったのだから。

 

「それにリュウガは何故か、セントにだけ仮面ライダーについてやスマッシュの事を話していないみたいなんだ」

 

「え?どうして?」

 

「それがわからないんだよなぁ…」

 

 昼からずっと気にしていた事だったが、考えれば考えるほどわからなくなっていた。

 

「七海の方はどうだったんだ?」

 

「あ、ごめん…。セントさんの発明品が凄すぎて聞くの忘れてた…」

 

 七海のその言葉に舜は心の中でおい…、とツッコミを入れるが、言葉にせず押し留めた。

 本日手に入れた情報を纏め終えた2人は就寝に付いた…。

 

 

 

 

 皆が寝静まった夜…。

 ビルの上でブラッドスタークが街を見回していた…。

 

「そろそろ…ゲーム開始といくか!」

 

 そう呟いた後、ブラッドスタークはビルから飛び降りて、夜の街中に消えた…。

 

 

 

 

 

 翌日、舜と七海はdoscitaへ入ると呆れた顔のソウイチが声をかけてきた。

 

「あ、舜!ちょうど良かった!」

 

「どうかしたんですか、マスター?」

 

「実はリュウガが買い出しに行ってくれたんだが、アイツ財布忘れちゃってよ。悪いけど届けてくれないか?」

 

 買い出しに行ったのに財布忘れるなんて何してんだよ、と心の中でリュウガにツッコミを入れながらも舜は了承し、財布を持って外に出た。

 

 すると、地下へと続く階段からコートを着たセントが上がってきた。

 

「マスター、俺もちょっと部品が足りなくなったから買いに行ってくる!七海ちゃん、着いてきてくれる?」

 

「わかりました!」

 

 セントも七海を連れて、外に出た…。

 

 doscitaの扉が閉まった後…ソウイチが不吉な笑みを浮かべていた事も知らずに…。

 

 

 

 

 

 

 

 リュウガに追いつく為に街を駆ける舜。

 マシンディラスダーで行けば良かったと少し後悔しつつも早くリュウガと合流しなければと更に足を早めようとしたその時だった。

 

 突然、舜目掛けて何か針の様な物が飛んできて、舜はそれを避ける。

 よく見るとそこにはスマッシュの一体であるニードルスマッシュがいた。

 

「スマッシュ…⁉︎俺を狙ったのか?」

 

 明らかに戦闘態勢を取るニードルスマッシュを見ながら、舜は腰にディラストドライバーを装着する

 

「変身!」

 

《KAMENRIDE DELAST!》

 

 ディラストに変身し、ニードルスマッシュに接近する。ニードルスマッシュも腕に装着されていた刃物でディラストに斬りかかるがそれを受け止め、蹴りを浴びせた後殴り飛ばした。

 負けじとニードルスマッシュは跳躍して、空中からディラストを突き刺そうとするがそれを避けられ、パンチやキックによる攻撃を受けていく。

 

「そらよ!」

 

 ディラストは攻撃を与えた後にニードルスマッシュ大きく蹴り飛ばした。

 地面に倒れたニードルスマッシュだったが、すぐに起きて嘴部分から何発も針を繰り出した。

 

「なっ…⁉︎うわぁっ…⁉︎」

 

 回避が間に合わず、針を何発も受けてしまったディラストのボディから火花が散る。

 何とか、無理矢理回避し、柱の裏に隠れるが…。針は柱を貫通し、ディラストの真横スレスレで通り過ぎた。

 

「嘘だろっ!」

 

 こんなのアリかよ、と愚痴をこぼしながらも柱から身を乗り出したディラストは一枚のカードをディラストドライバーに装填した。

 

《KAMENRIDE BLADE! Turn Up!》

 

 仮面ライダーブレイドにカメンライドしたと同時に武器であるブレイラウザーを召喚し、身構える。

 

 またもや針を連発してきたニードルスマッシュ。だが、ディラストブレイドは冷静にブレイラウザーで針を弾き落としていく。

 

《ATTACKRIDE METAL!》

 

 身体を硬化させ、放たれた針を弾いていく。

 それに驚いたニードルスマッシュは攻撃の手を止めてしまう。

 

 隙を見つけたディラストブレイドは効果を解除し、ディラストドライバーにカードを装填する。

 

《ATTACKRIDE TACKLE!》

 

「でやぁっ!」

 

 強力なタックルを発動し、ニードルスマッシュを弾き飛ばした。

 

「これで終わりだ!」

 

《FINALATTACKRIDE B B B BLADE!》

 

「でやぁぁぁぁっ!」

 

 ディラストブレイドはブレイラウザーを地面に突き刺し、そのまま跳躍して空中で一回転した後、電気を纏わせた右足でニードルスマッシュを蹴り飛ばした。

 

「何だ、あれ⁉︎」

 

 丁度ディラストブレイドの必殺技が当たる寸前にクローズが現れてその光景を見てしまう。

 

 必殺技を受けたニードルスマッシュは爆発し、元の人間に戻った…。

 それを確認した後、ディラストブレイドも元のディラストに戻る。

 

「スマッシュの成分を抜かずに元の人間に戻しやがった⁉︎…そうか、アイツが…!」

 

 何かを思い出したかの様にクローズは拳を握った後、ディラストに殴りかかった。

 それを察知したディラストは攻撃を受け止め、仮面の奥で驚きの表情を浮かべる。

 

「リュウガ…⁉︎何の真似だ⁉︎」

 

「その声…まさか、舜か⁉︎何でお前が終末者のディラストになってんだよ⁉︎」

 

 何と、リュウガことクローズはディラストの事を知っていた。

 

「どうしてお前がディラストの事を⁉︎」

 

「ある奴から聞いたんだよ!いずれ俺の前に終末者ディラストが現れるってな!」

 

 ディラストの事を言いふらしている奴がいる…。それは一体誰なのか、それを考えようとしたいが、クローズが攻撃の手を止める事はなかった。

 

「お前、俺と接触したのもこの世界を終わらせる為だったのか!騙したのかよ!」

 

「秘密にしていた事は謝る!だから、俺の話を聞け!」

 

「うるせえ!お前をぶっ倒してやる!」

 

 何度も拳を振るってくるクローズにディラストは仕方ないと彼も攻撃をし始めた。

 

 その光景を赤紫のフードを被った男が見ており、その背後に銀色のオーロラが出現していて、中にはさくらんぼを思わせる鎧を纏った戦士が立っていた…。

 

 

 

 

 研究の材料を買い終えたセントと七海は帰宅途中だった。

 

「付き合ってくれて、ありがとう。七海ちゃん」

 

「いえいえ!早く帰ってお茶にしましょう!」

 

 そんな事を話していると…。

 

「嫌、帰るのは少し待ってくれよ」

 

 目の前になんと、ブラッドスタークが現れる。

 

「何だ、お前は…⁉︎」

 

「俺の名はブラッドスターク…。その本当の姿は…」

 

 ブラッドスタークの身体を煙が包み、煙が消えると…。

 

「マ、マスターさん…⁉︎」

 

 何とブラッドスタークの正体が蛇星 ソウイチだった…。

 

「マスター…何なんだよ。さっきの姿は⁉︎」

 

「お前は良く知っているはずだぜ?…それよりも教えてやるよ。お前の過去を」

 

「俺の…過去だと…⁉︎」

 

 不敵な笑みを浮かべながらソウイチは更に続ける。

 

「お前の本当の正体は…鈴原 セントじゃない。お前の本当の名は伊宮 タクミ。仮面ライダービルドだったんだよ」

 

「伊宮 タクミ…。俺が、仮面ライダー…⁉︎」

 

 ソウイチのその言葉に違和感を感じたセント。すると、突然頭痛が彼を襲い始める。

 頭痛が酷くなり、頭を抑えると彼の頭にある光景が蘇ってくる…。

 

 自分の本当の名が伊宮 タクミだった事…。

 自分が仮面ライダービルドに変身して、スマッシュと戦っていた事…。

 そして…ソウイチの手によって自身の記憶が失われた事…。

 

「そうだ…俺は伊宮 タクミで仮面ライダービルドだった…。そして、マスター…。アンタが俺の記憶を…!」

 

 本当の記憶を取り戻したセント…。

 戸惑う彼を見つつ、ソウイチは持っていた銃から煙を出し、姿を消してしまった…。

 





ー次回の仮面ライダーディラストは

セント「お前は俺に嘘をついていたんだな!」

リュウガ「俺はお前に2度と傷ついて欲しくなかったんだよ…!」

?「これが俺の真の力だ!」

舜「どんな脅威が来てもベストマッチなコイツらの絆なら…負ける事はないんだよ!」

第4話 ベストマッチな2人

全てを終わらし、全てを救え!
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