仮面ライダーディラスト   作:カイト・レイン

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ーこれまでの仮面ライダーディラストは

ディラスト「世界は…破壊させない!俺は…世界を絶対に守る!」

セント「凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ⁉︎」

舜「どんな脅威が来てもベストマッチなコイツらの絆なら…負ける事はないんだよ!」

舜「エグゼイドの世界…!」

ー世界の終末者ディラスト。全ての世界を旅し、その瞳は何を見る?



第5話 NO PLAYINGエグゼイド⁉︎

 

 ある世界の古びた研究所…。

 そこには前回のビルドの世界で舜達とあった青年が研究部屋の椅子に座っていた。

 誰かを待っているのか、退屈そうに持っていた剣の剣身部分の汚れを取っていると部屋に中年の男性が入ってきた。

 

「…人を呼びつけて遅れてくるとはな」

 

「いやぁー、すまないな。色々研究で忙しくてな」

 

「…要件を言え」

 

 冷たく、無表情のまま青年は男性に問うと男性もおちゃらけた表情から真面目な表情に変わり、話し出す。

 

「ディラスト…海道 舜と接触した感想が聞きたいと思ってね」

 

 そんな事か、と青年は取り出したウエハースを頬張る。

 

「力は過去のディラストよりだいぶ落ちている。まだほとんどのライダーに変身できない状態にある様だ」

 

「つまり、まだ覚醒の段階ではない、と…」

 

 何処か納得した様な顔をする男性はある提案を青年にする。

 

「君には引き続き、海道 舜の監視及び抹殺をお願いしたい。世界の殺し屋、仮面ライダーディロード…。いや小田切(おだぎり) |刹那()()()君」

 

 刹那と呼ばれる青年に依頼した男性…。

 刹那はコクリ、と首を縦に振った。

 

「わかった。須郷のおっさん。…だが、俺との約束も忘れるなよ?」

 

「勿論さ。…だから、世界を頼んだよ」

 

 剣を肩に担いだ刹那は部屋から出て行った…。

 

 

 

 

 

 

 ビルドの世界からエグゼイドの世界へ移動した七海の家…。

 光るエグゼイドのカードを見ながら次の世界へ来た事を感じながらも新たな世界に向き合うために気を引き締める。

 

「…それで」

 

 だが、そんな舜にも一つ気掛かりがあった…。ずっと言おうか、言わないか悩んでいたが、彼に言う事にした。

 

「何だ、この部屋は⁉︎」

 

 新たな仲間、鈴原 セントに与えられた部屋で舜は叫んだ。そんなセント自身は何叫んでいるんだよ、と目下に隈を作りながらセントは叫ぶ舜に文句を言った。

 

「朝っぱらから何叫んでるんだよ、舜」

 

「朝から叫びたくもなるわ!世界を移動する間に何でこの何もなかった部屋が研究者の部屋みたいになるんだよ⁉︎」

 

 様々な謎の機械に繋がれている電源コードや無数のパソコンと工具。まるで何もなかった部屋とは思えない程変貌した部屋に舜はツッコミを入れざるおえなかった。

 

「七海ちゃんにお願いして許可してもらったんだよ!これでまた俺の最高で天才の発明品を生み出せる事ができるんだ!」

 

 玩具を与えられた子供の様な笑顔を見せるセントを見て、舜は何も言えなくなり、頭を抱くばかりだった。

 そんなこんなのやり取りをしつつ、舜達3人は家の外へ出るとビルドの世界と同様にオーロラカーテンが舜と七海を包み、2人を白衣の医者とナースの格好に変える。

 

「2人の服が変わった⁉︎」

 

 世界が変わると服も変わる仕様を知らなかった為、セントは驚く。それも無理はない。

 目の前の2人の服装が急に変わったのだから…。

 

「よく分からないけど、世界を巡る先では役職を与えられると同時に服が変わっちゃうんだよね」

 

「いや、そんな簡単に言われても…」

 

 慣れた様に言う七海にセントは頭を抱いた。

 

「免許もないのに医者になる事になるとはな」

 

 自身の服装と首にかけたネームカードをマジマジと見る舜。

 舜のネームカードには東都大学附属病院の外科医、七海のネームカードには同じ病院の看護婦と書かれていた。

 

「お医者さんの仕事なんてした事ない!」

 

「俺だってそうだよ…。それにしても…」

 

「何?」

 

 医者という自身には無縁の仕事をこなさなければならない事にどうすればいいか、分からなくなる七海。

 そんな七海に舜は真剣な表情で告げた…。

 

「似合ってるな」

 

「…バカ」

 

 舜の何気ない一言に七海は顔を赤くして逸らしてしまう。そんな2人を見て相変わらずベストマッチな2人だな、と微笑みを通り越して呆れていた。

 

「…それで2人はその病院に向かえばいいと思うけど、俺はどうすればいいんだ?」

 

「お前はここの近くの街に行って、この世界のライダーについての情報を集めてきてくれ。…それから、これ」

 

 舜はセントに現金一万円を手渡す。何の金なのかと頭に?マークを浮かべる彼に舜は説明を始める。

 

「情報集めるついでにこの世界を見回ってこい。…ちょっとでも息抜きできるようにな」

 

「舜…。ありがとな!」

 

 前のビルドの世界では記憶を消されるなど様々な出来事を経験し、疲労しているであろうセントに対して些細な休日の時間を迎えてもらおうと舜と七海の2人で話し合い、決めていた事のようだ。

 

 セントと別れた舜と七海は東都大学附属病院に向かい、それぞれの担当の場所に別れる。

 外科医部屋に入った舜を待っていたのは同じく白衣を着た2人の男性がカルテなどを確認していた。

 

「お?そう言えば今日からだったな。新しい研修医が来るのは」

 

「大事な事を忘れてどうする、タイガ。しっかりしてくれ」

 

「悪かったよ、ヒイロ。君も悪かったな!俺は五條 タイガ」

 

「俺は相崎 ヒイロだ。よろしくな、研修医」

 

 舜の先輩であろう2人組。

 相崎 ヒイロと五條 タイガは舜に対し、自己紹介をし、舜も自己紹介をする。

 

「早速だが、海道。君には今日、手術に立ち会ってもらう。安心しろ、基本的に行うのは俺とタイガだ」

 

 早速、舜はヒイロとタイガの指導の中、手術に立ち会う事になった…。

 

 

 

 一方、七海も先輩の看護婦と挨拶をしていた。

 

「多分 アスナよ。よろしくね、飯島さん」

 

「はい、多分さん!」

 

 クールで綺麗な人だなぁ…、とアスナの見た目に見惚れる七海であった…。

 

 

 

 

 

 

 普段では経験できない手術現場の雰囲気とやり取りに大分体力を持っていかれた舜は休憩時間になると机に息を吐きながら伏せる。

 

「お疲れ!結構いい線行ってたぜ?」

 

 疲れているであろう舜を気遣い、珈琲の差し入れを渡すタイガに舜は感謝の言葉を述べ、珈琲を啜る。

 

「ああ。いい動きをしていた。これからも学べば必ずいい医者になる」

 

「手術した後によくステーキなんて食べれますね、ヒイロ先生…」

 

 まるで手術の手つきの様にステーキを切り、頬張るヒイロに舜は頬を引き攣らせる。

 

「如何なる時でも手術の腕は身につけておかないとな」

 

「俺はもう慣れたぞ」

 

 そんな他愛もない話をしているとヒイロとタイガの首にかけられていた聴診器のような機械が鳴り出す。

 それを聞いたヒイロとタイガは顔を見合わせた後、一斉に舜に視線を移す。

 

「海道すまない。俺とタイガは野暮用が出来た」

 

「君はカルテの確認とかしておいてくれ!」

 

「えっ、ちょっと⁉︎」

 

 舜の制止も聞かず、2人は部屋を出て行ってしまった。

 

「…絶対なんかあるよな」

 

 2人の行動を怪しく思った舜も外に出ると走ってくる七海とぶつかりそうになった。

 

「七海…⁉︎」

 

「舜⁉︎どうしてここに⁉︎」

 

「今先輩の医者が血相を変えて出て行ったから後を追おうとして…」

 

「え…私も先輩の人が突然走り出したから…」

 

 明らかに一致している違和感を感じた2人は顔を見合って頷き、ヒイロ達の跡を追う事にした…。

 

 

 

 

 

 一方、この世界のライダーの情報を探りつつ、世界を堪能するセントは喫茶店で珈琲を飲んでいた。

 自分の世界で飲んでいた珈琲よりも美味しい事に心の中で感動しつつ、平和な世界を堪能していると…。

 

 突然、喫茶店の扉が勢いよく開き、拳銃を持った2人の男が入ってきて、近くにいた店員を掴み、叫んだ。

 

「動くな!お前ら、1人でも動いたら撃つぞ!」

 

 男の1人は大きな黒い鞄を持っており、隙間から見える大量の札束を見つけたセント。

 

「銀行強盗かよ…!」

 

 最悪だ、と心の中で舌打ちをして、人質の人を助けようと動き出そうとしたが、肩をつかまれる。

 

「…⁉︎」

 

「今は待ってくれ」

 

 セントの隣にしゃがみ込んだ男がおり、その男がセントの肩を掴んでいた。セントを制止させるとセントもしゃがみ、男と視線を合わせる。

 

「でも…!」

 

「下手な行動を取ると人質のあの人が危ない…。アイツ等が隙を見せてから動くから…その時は協力をお願いできるか?」

 

「…わかった」

 

 男の言葉に納得したセントは頷き、出方を伺う事にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 舜と七海がヒイロ達を追い、街に出るとそこには沢山の人型バグスターウイルスが人々に襲いかかっていた。

 ヒイロとタイガは人型バグスターを蹴り飛ばし、逃げ遅れていた人達を逃す。

 アスナも人々に呼びかけ安全にこの場から逃していた。

 

『仮面ライダー!お前達も私の魔法に怯えろ!』

 

 魔法使いの様な見た目のバグスター、アランブラバグスターは持っていた赤い杖…アランブラスタッフをヒイロ達に向ける。

 

「悪いが魔法の披露会はここまでだ!」

 

「お前を切除する!」

 

《タドルクエスト!》

 

《バンバンシューティング!》

 

「「変身!」」

 

《ガッシャットォ!let's game メッチャゲーム ムッチャゲーム ワッチャネーム⁉︎I'm a 仮面ライダー》

 

 ヒイロとタイガは腰にゲーマドライバーを装着し、ライダーガシャットを取り出し、起動スイッチを押す。

 彼らの真後ろにゲーム画面の様なものが現れ、ガシャットをゲーマドライバーに装填すると2人の姿を仮面ライダーに変えた…のだが…。

 

 

「…えっ、可愛い…!」

 

 七海の反応は尤もだった。

 何故ならヒイロとタイガが変身した仮面ライダーは所謂SDサイズだったからだ。仮面ライダーというより癒しのゆるキャラの様な見た目をしている。

 

 ヒイロが変身した仮面ライダーブレイブとタイガが変身したスナイプはそれぞれガシャコンソードとガシャコンマグナムを構え、人型バグスター達と戦い始める。

 

「ねえ、舜!アレも仮面ライダーなの⁉︎」

 

「ああ。仮面ライダーブレイブと仮面ライダースナイプ…。エグゼイドも近くにいるのか…?」

 

「ちょっと貴方達!」

 

 ブレイブとスナイプの戦いを見ているとアスナが舜達に気づき、声を上げる。

 

「飯島さんと…貴方は研修医の海道君⁉︎どうしてここに居るの⁉︎」

 

「あ…嫌、これはその…!」

 

 アスナに問われアタフタしている七海。

 その会話は人型バグスター達と戦闘中のブレイブとスナイプにも聞こえていた。

 

「海道…⁉︎」

 

「おいおいまじか…着いてきちまったのか」

 

 仮面ライダーとして戦っているところを見てしまったと口にしつつも、スナイプは目の前のバグスターを蹴り飛ばした。

 

「良いから貴方達は早く逃げて!」

 

「それは出来ません」

 

 すぐさま此処から舜達を逃がそうとアスナは詰め寄るが舜がそれを押し退けて、腰にディラストドライバーを装着する。

 

「変身!」

 

《KAMENRIDE DELAST!》

 

 舜がディラストに変身したのを見て、ブレイブとスナイプ、アスナは驚いた。

 

「何っ…⁉︎」

 

「海道が…仮面ライダー…⁉︎」

 

「もう、ピポペポパニックだよー!」

 

 なんか、アスナのキャラが壊れていた様な気がしたが、それに気にせず、ディラストも戦線に加わる。

 

《ATTACKRIDE SLASH!》

 

 アタックライド:スラッシュのカードをディラストドライバーに装填し、ラストブッカー・ソードモードで人型バグスター達を斬り裂いていく。

 

『貴様!よくも我が手下達を!』

 

 周りの人型バグスター達を倒しているとアランブラバグスターが憤慨したようでディラストに向けてアランブラスタッフから火球を放つ。

 

「食らうか、そんなもん!」

 

《ATTACKRIDE BARRIER!》

 

 火球をアタックライド:バリアで発動したバリアで防いだディラストは更にディラストドライバーにカードを装填する。

 

《ATTACKRIDE SONIC!》

 

「フッ!ハッ!」

 

 ソニックの力で超高速に動き、動きを捉えられないアランブラバグスターはダメージを受けていき、蹴り飛ばされた。

 

『こうなれば…!分身だ!』

 

 魔法を発動させたアランブラバグスターは三体に分身する。

 

「分身か…。それならこっちもこれを試す時だ!」

 

《ATTACKRIDE ILLUSION!》

 

 カードを発動させるとディラストの姿も3人に分身し、それぞれがそれぞれのアランブラバグスターと戦い始めた。

 3人のディラストはアランブラバグスターをパンチやキックで吹き飛ばすと地面に倒れたアランブラバグスターは1人に戻るのを確認し、ディラストも1人に戻る。

 

「終わりだ!」

 

《FINALATTACKRIDE DE DE DE DELAST!》

 

「ディメンションブレイク!デヤアァァァァッ!」

 

 右拳を構えたディラストの前に20枚ほどのカード状のエネルギーが出現し、それを通り抜けていくと同時に右拳にパープル色のエネルギーが蓄積されていき、アランブラバグスターを殴り飛ばした。

 必殺パンチ、ディメンションブレイクを浴びたアランブラバグスターは大きく吹き飛び、悲鳴と共に爆散した。

 

 すると、ディラストの背後にGAMECLEAR

と言う文字が画面が現れたのにディラストはうぉっ⁉︎、と驚く。

 

 そんなディラストを見て、ブレイブとスナイプは頷きあい、ゲーマドライバーのレバーを開いた。

 

「術式レベル2!」

 

「第弍戦術…」

 

《ガッチャン!レベルアップ!タドルメグル!タドルメグル!タドルクエスト!》

 

《ガッチャン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!》

 

 ブレイブとスナイプはSDサイズのレベル1から等身大サイズのレベル2へ姿を変えた。

 

「ターゲットは終末者、ディラスト…。ミッション開始…!」

 

「終末者の切除の時間だ…!」

 

 スナイプはガシャコンマグナムを発泡し、ディラストの足元に着弾させる。それを見たディラストは警戒を強め、ラストブッカー・ソードモードを構えるとブレイブがガシャコンソードで斬りかかってきたのを防いだ。

 

「ヒイロ先生にタイガ先生…⁉︎何するんですか⁉︎」

 

「海道…。お前が終末者ディラストだったとはな!」

 

「お前に恨みはないが…。終末者ディラスト!この世界からお前を切除する!」

 

 前回のリュウガ同様、自身のことを終末者と口にしたブレイブとスナイプ。また諸刃の仕業かとはを食いしばりながらも、仕方ない、と心の中で思い、ブレイブを蹴り飛ばした。

 

「さあ、実験を始めようか!」

 

 そしてすぐにディラストドライバーへ1枚のカードを装填する。

 

《KAMENRIDE BUILD! 鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イエーイ!》

 

 ディラストビルド ラビットタンクフォームにカメンライドしたディラストビルドは左足のポップスリンガーを利用し、地面を蹴ったディラストビルドは一気にブレイブの前まで接近し、右足のタンクローラーシューズで蹴り、ダメージを与えた。

 

《ATTACKRIDE DRILLCRUSHER!》

 

 ドリルクラッシャーを召喚したディラストビルドはガンモードに変えて、スナイプと銃撃戦を行い、お互いダメージを受けた。

 

《コ・チーン!》

 

 仰け反り隙ができたディラストビルドを見て、ブレイブはガシャコンソードのAボタンを押し、炎剣モードから凍り剣モードに変え、Bボタンを3回押してガシャコンソードを地面に突き立てて、冷気の衝撃波はディラストに向けて放った。

 

「しまっ…⁉︎」

 

 避ける事が出来なかったディラストの足下が凍り、ディラストは動く事が出来なくなった。

 

「悪いな…喰らえ!」

 

 スナイプはガシャコンマグナムを連射し、銃撃は全てディラストに着弾し、彼のスーツから火花が散る。

 

「何の…これしき…!」

 

《FROMRIDE BUILD! GORILLAMOND! 輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ…!》

 

「ビルドアップ!」

 

 ディラストビルドはゴリラモンドフォームにフォームライドし、右腕のサドンデストロイヤーで足下の凍りを破壊し、地面を殴り、石礫を飛ばすとそれをダイヤモンドに変え、殴ると砕いたダイヤモンドをブレイブとスナイプに直撃させた。

 

「次々行くぞ!」

 

《FROMRIDE BUILD! NINNINCOMIC! 忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! イェーイ!》

 

 今度はニンニンコミックフォームに変身し、武器である4コマ忍法刀を召喚し、トリガーを2回引き、火炎斬りを放つもブレイブとスナイプに避けられ、ライフルモードに変えたガシャコンマグナムから銃撃を放ったスナイプ。

 

 それを避けれずにディラストビルドに直撃し、彼は元のディラストに戻ってしまう。

 

「くっ…!」

 

 大きなダメージを受けてもなお、ディラストはラストブッカー・ソードモードを構え、再び戦い出そうとしたが…。

 

「待ってください!」

 

 しかしディラストとブレイブ達の間に七海が割って入ってきた。

 

「七海…⁉︎」

 

「おい!そこを退け!」

 

 七海が巻き込まれる危険性があるとディラスト達はそれぞれ七海を下がらせようとしたが、それを断固拒否し、話し続けた。

 

「舜は…ディラストは終末者なんかではありません!舜ももうやめて!私達の目的はこの世界のライダーと戦う事じゃないでしょ⁉︎」

 

 七海の必死の訴えにディラストとブレイブ達は警戒を解く。

 

「…そうだな。そうだったな。すまない…七海。ヒイロ先生達もすみませんでした」

 

「…いやこちらも済まない」

 

「戦ってわかったぜ?お前は悪いやつじゃないってな」

 

 仮面越しにお互い笑うディラスト達。

 彼等は変身を解除しようとしたが…。

 

「っ…⁉︎」

 

《ATTACKRIDE BARRIER!》

 

 何かの殺気を感じたディラストはアタックライド:バリアを発動し、放たれた光弾を防いだ…。

 

「何者だ⁉︎」

 

 足音が聞こえてきて、光弾を放った者の方へ視線を向けるとそこには黒い仮面ライダーがいた。

 

「アレは…⁉︎」

 

「黒い、エグゼイド…⁉︎」

 

 自分達が探していたエグゼイドと似たような黒いエグゼイドが現れ、ディラスト達は驚く。

 

「ゲンム…!」

 

「ゲンム…?」

 

 黒いエグゼイドの名前を呼んだブレイブに反応したディラストだったが、その隙を突いて、ゲンムは姿を消してしまった…。

 敵がいなくなったのを確認し、ディラスト達は変身を解除する。

 

「また現れたか…」

 

「またって事は…何度もあのゲンムというライダーは現れているんですか?」

 

 舜の問いかけにタイガは頷く。

 取り敢えず、話しをするために病院へ戻る事にした舜達…。

 

 そんな彼等を刹那が見ていた事も知らずに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、男性の言葉で銀行強盗の様子を窺っていたセント…。

 子供のすすり泣く声が聞こえ、子供達を怯えさせる銀行強盗に怒りを覚えていたが、それを落ち着かせるように男性が肩を掴み、静かに頷いた。

 

「チッ…!警察がもうきたか…!」

 

 すると、パトカーのサイレンが聞こえ、銀行強盗2人は窓から外を確認する。

 

「今だ!」

 

 男性の叫びと同時にセントも身を乗り出し、隙を見せた2人の銀行強盗を殴り飛ばし、気絶させた…に見えたが…。

 

「この…調子に乗るな!」

 

 銀行強盗の1人が負けじと拳銃を発砲し、セントはそれを避けたが、背後にいた女性は銃弾を右腕に掠めた。

 

「大丈夫ですか⁉︎」

 

「この…!」

 

 男性が女性に駆け寄り、銀行強盗の1人を気絶させようとしたセントだが、その前に警察が突入し、2人の銀行強盗は連行されていった…。

 

「すぐに手当しますからね」

 

 連行されていく銀行強盗を見送った後、セントは女性の手当てをしていた男性を見る。慣れた手つきで女性の傷口を塞いだ男性にセントはすごい…、と呟いた…。

 喫茶店の人達も落ち着き、セントと男性も店の外に出る事が出来た。

 

「協力してくれてありがとう!君のおかげで何とかなったよ」

 

「嫌…。アンタがいなければもっと怪我人が出ていたかもしれない。こちらこそありがとう」

 

 協力してくれた事にお互い感謝の言葉を口にしあう2人。

 

「俺は鈴原 セント。アンタは?」

 

「俺?俺は…夢野 エム!よろしくな!」

 

 男性…夢野 エムと握手したセントはこの後も2人で色々話す事にした…。

 

 

 

 

 

 

 病院の地下深く、仮面ライダー達の基地へ招待された舜と七海は施設の凄さに周りを見渡した。

 

「病院の地下にこんな部屋が…」

 

「驚くのも無理はない。本来、ドクターには不必要な部屋だからな」

 

 まあ、戦うドクターなんて基本はいないな、と心の中で少し笑う舜。

 

「それと…まずは挨拶をしていた方がいいんじゃないか?ポッピー?」

 

「「ポッピー…?」」

 

 他に誰かいるのか、と舜と七海は周囲を見渡すが、ヒイロとタイガ、アスナ以外誰もいなかった。

 

「はーい!コスチュームチェンジー!」

 

 突然、先程まで見せていたクールなテンションとは違い、大きな笑みを浮かべたアスナはクルリと回ると姿を変えた。

 ピンクの髪にまるでゲームのキャラクターの様な姿をしたアスナを見て、舜達はえぇーっ⁉︎、というリアクションを取った。

 

「ア、アスナ先輩⁉︎…何ですか、その姿は⁉︎」

 

「黙っていてごめんね、七海ちゃん!これが本当の私の姿!名前はポッピーピポパポだよ!ドレミファビートのバグスターなんだ!」

 

「「バグスター⁉︎」」

 

 先程から驚いてばかりの舜達だったが、ヒイロの咳払いで視線を彼に向ける。

 

「驚いているところ済まないが君達と話したい人物がいる」

 

 そう言うとヒイロは持っていたリモコンのスイッチを押すと画面が表示され、1人の男性が映し出された。

 

「君達が別世界から来た人物だね?先生達から既に話は聞いてるよ。僕は新神 クロト。ゲーム会社、新神コーポレーションの社長だ」

 

 自己紹介をしてくれたクロトに対して、舜達も自己紹介する。

 

「社長さんはな。俺達のゲーマドライバーやガシャットの開発者でもあるんだ」

 

「それで…俺達に何か?」

 

 舜の問いかけにクロトは深刻そうな表情を浮かべながら言う。

 

「単刀直入に言おう。君達がこの世界を救うために来てくれたのはわかった。だから、この世界にいるまでの間…僕達に協力してくれないか?ライダーも今、相崎先生と五條先生だけになってしまって戦力が不足していたんだ」

 

 だけになった…、と言う言葉に舜は反応した。

 

「だけに…、とは…?以前には他にもライダーがいたと言う事ですか?」

 

 舜の質問には場が凍りついた様な雰囲気を感じた。よく見るとヒイロとタイガは悔しそうに俯いている。

 

「…色々あってね。すまないがその事は後日」

 

「…わかりました。協力の方もしましょう」

 

 どうしても以前のライダーの事が気になってしまう舜だったが、ヒイロ達の表情を見て、その興味を押し殺し、協力に肯定した。

 

 すると、サイレンの様なモノが鳴り出し、モニターに街の光景が映し出された。

 またもや人型バグスター達が街で暴れていた。

 

「またバグスターが…⁉︎」

 

「行くぞ…!」

 

 ヒイロの言葉に舜達は頷き、現場へ向かう。

 

現場に着いた舜達は人型バグスター達から人々を引き離し、それぞれ仮面ライダーに変身し、バグスター達と戦い始めた…が。

 

 突然、オーロラカーテンが現れ、ディラストと七海は飲み込まれてしまう。

 

「海道…⁉︎」

 

「七海ちゃん⁉︎」

 

 ディラスト達が消えた事に驚いたブレイブ達だったが、人命救助が先だと戦闘や救助を続けた…。

 

 

 

 ディラストと七海は気がつくと古びた神社にいた。

 

「えっ…何ここ⁉︎」

 

「世界が変わった…⁉︎どう言う事だ⁉︎」

 

 突然、別の世界へきてしまったことに戸惑うディラスト達…。

 そんな彼等の前に刹那が現れた。

 

「来たか、ディラスト」

 

「お前は…ビルドの世界で…!」

 

 刹那がビルドの世界で出会った男だと思い出したディラストは警戒を強める。当然だろう。別世界への移動はそう容易くない…何故、彼がこの世界に…?、というディラストの疑問を待つことなく刹那は剣を取り出した。

 

「俺の名は小田切 刹那…。俺も…仮面ライダーだ」

 

 刹那は一枚のカードを取り出した刹那は持っていた剣…ディロードライバーの装填口を開き、カードを装填する。

 

《KAMENRIDE》

 

「変身…」

 

《DELORD!》

 

 紺色の光に包まれた刹那は光が消えると紺色の姿に緑色の複眼をした仮面ライダーディロードに変身した。

 

「お前は…⁉︎」

 

「仮面ライダーディロード…。決まった世界の相手を確実に倒す…。世界の殺し屋だ」

 

「世界の殺し屋…。仮面ライダーディロード…!」

 

 ディロードの出現に驚いていたディラストだったが、ディロードは剣先をディラストに向ける。

 

「俺がお前を倒す。終末者ディラスト々!」

 

 そう叫んだ後、ディロードはディラストに襲い掛かる。ラストブッカー・ソードモードで防いだ。

 

「何をするんだ⁉︎」

 

「お前を倒す…。ただそれだけだ…!」

 

 ラストブッカーを力ずくで弾かれ、ディラストは大きく斬り飛ばされた。

 地面を転がりながらも立ち上がり、ガンモードで攻撃するが、全ての銃撃を斬り落とされる。

 

「あまい!」

 

《ATTACKRIDE SLASH!》

 

 カードを発動したディロードは何度もディラストを斬り裂き、蹴り飛ばした。

 倒れるディラストを掴んで無理やり立たせ、またもや斬り飛ばす。

 

「弱い…。弱すぎる。…やはり、此処で倒していた方がいいな」

 

《FINALATTACKRIDE DE DE DE DELORD!》

 

 ディロードライバーの剣身に紺色のエネルギーを蓄積させたディロードは斬撃を放つ。その斬撃は20枚ほどのカード状のエネルギーを通過していき、どんどん大きくなり、ディラストに直撃した。

 

「ウワァァァァァッ⁉︎」

 

 ディロードの必殺技、ディメンションヴァニッシュを受けたディラストは大きく吹き飛んだ…。

 

 

 





ー次回の仮面ライダーディラストは

ディロード「俺は対象を絶対に逃さない」

ヒイロ「お前はエムなのか⁉︎」

ゲンム「これが…ゲムデウスの力…!」

舜「仲間がいれば、どんな運命も変えられるんだよ!」

第6話 変えられる運命

全てを終わらし、全てを救え!
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