仮面ライダーディラスト   作:カイト・レイン

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ーこれまでの仮面ライダーディラストは…

ディロード「俺は対象を絶対に逃さない」

ディロード「勘違いするな。お前は俺が倒す…それだけだ」

ゲンム「これが…ゲムデウスの力…!」

エグゼイド「それなら見せてやるよ…!レベル差を埋めるゲーマーのプレイをな!」

舜「仲間がいれば、どんな運命も変えられるんだよ!」


第7話 友達不要なフォーゼ⁉︎

 

 時刻が21時を回った夜…。

 一番星学園では生徒だけでなく教師陣も仕事を終え、既に暗闇に包まれていた。

 そんな中でも不審者が侵入しないように1人の警備員が懐中電灯を持ち警備をしていた。

 

 いつも通り何事もないかと、周囲を見渡していた警備員だったが、光る懐中電灯のライトに人影が映ったので目を凝らして見ると…。

 

「…」

 

 一番星学園の制服を見に纏った女子生徒が微笑みながら立っていた。

 

「君!こんな時間に何してるんだ?」

 

 稀にある忘れ物を取りに来たのかと警備員は女子生徒に近づく。

 

「…私さ。この学校を退学にされたんだよね」

 

「え?」

 

「だからさ…。八つ当たりさせてね!」

 

 そう言うと女子生徒はあるスイッチを取り出し、スイッチを押すと異形の怪物にへと姿を変えた。

 

「ば、化け物ー⁉︎」

 

 目の前の女子生徒が身体にカメレオン座が身体に描かれたカメレオンゾディアーツに変わったのに驚き、警備員は悲鳴を上げながら後退る。

 逃げようとした警備員を下を伸ばしてぐるぐる巻きに拘束したカメレオンゾディアーツ。

 

『ごめんね?でも、恨むなら私を退学させたあのクソ教師を恨んでね』

 

 そのまま警備員を締め殺そうとカメレオンゾディアーツは締める力を強める。

 そんな時…

 

「待ちやがれぇぇぇっ!」

 

 ロケットのジェット音と共に白い何かがカメレオンゾディアーツに向かって飛んできて、突撃した。

 突撃された衝撃で警備員を離してしまい、白い何かは警備員をキャッチし、地面に着地する。

 

 白い何か…仮面ライダーフォーゼは気を失った警備員をゆっくり下ろし、無事を確認した後カメレオンゾディアーツを見る。

 

『アンタ…⁉︎噂の仮面ライダー⁉︎』

 

「その通りだ!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」

 

 拳をカメレオンゾディアーツに向け、フォーゼは戦闘を開始する。接近してくるフォーゼに向けて、カメレオンゾディアーツは舌を伸ばして鞭のように攻撃を仕掛けるが、フォーゼは転がりながら回避し、一番左のスイッチを抜き取り、別のスイッチを装填し、スイッチを押した。

 

《Shield Shield On》

 

 左腕にシールドモジュールを展開、舌による攻撃を防ぎ切り、右フックでカメレオンゾディアーツを殴り飛ばす。

 

 しかし、カメレオンゾディアーツはすぐさま起き上がり、姿を透明化させる。

 

「消えた⁉︎何処にいやがる!」

 

 透明になり、姿を消したカメレオンゾディアーツをキョロキョロと探すフォーゼ。

 そんな彼に構わず、姿を消したカメレオンゾディアーツはフォーゼに攻撃を与えていく。

 

「クソッ…!それなら…!」

 

 カメレオンゾディアーツの攻撃にダメージを受けながらもフォーゼは右から二番目のスイッチを新たなスイッチに変えて、スイッチを押す。

 

《Pen Pen On》

 

 右足に墨がついた大きな筆…ペンモジュールが装着され、右足を振るうと墨が放たれ、姿を消していたカメレオンゾディアーツに直撃する。

 

『そ、そんな…⁉︎』

 

 墨を浴びた事により、姿を露わとなってしまったカメレオンゾディアーツは驚愕し、動きを止めてしまう。

 

「姿が見えればこっちのもんだ!」

 

《Rocket On Drill On》

 

 右腕にロケットモジュール、左足にドリルモジュールを装着したフォーゼは上昇し、飛び蹴りの状態に入る。

 その状態でエンターレバーを操作する。

 

《Rocket Drill Limit Break!》

 

「ライダーロケットドリルキック!」

 

『ウワァァァァッ⁉︎』

 

 必殺キック、ライダーロケットドリルキックを受けたカメレオンゾディアーツは爆散し、変身者だった女子生徒が気を失い、その場に倒れると同時に変身に使用していたゾディアーツスイッチもその場に落ちる。

 

 フォーゼはそれを拾い上げ、ゾディアーツスイッチをオフにするとスイッチは消滅した。

 

「よしっ…!後は…」

 

 気を失っている警備員を学園の警備室へ運び、同じくカメレオンゾディアーツであった女子生徒を家へ届けるために再びロケットモジュールを出したフォーゼは女子生徒と共に飛び去ってしまった…。

 

「フォーゼ…。君は一体何者なんだ…?」

 

 フォーゼとカメレオンゾディアーツの戦闘を全て見ていた一番星学園の男子生徒がいた事も気が付かずに…。

 

 

 

 

 

 フォーゼの世界へ着いた舜一行…。

 自身の部屋で何かを開発していたセントは目元にクマを作りながら両腕を空へ突き出し、こえをあげた。

 

「やっっっとできたぁーっ‼︎」

 

「あ、朝からどうしたのセント君⁉︎」

 

 セントの叫びに驚いた七海が部屋へ入ってくると彼は嬉しそうに七海に詰め寄った。

 

「作っていた物がやっと完成したんだよ、七海ちゃん!」

 

「つ、作っていた物って…?」

 

 余程嬉しいのか、余りのセントの勢いに若干引きながらも七海が聞き返すと彼は誇らしそうにしながらスマートフォンの様な物を見せてきた。

 

「スマホ?」

 

「名付けて…デイメイションフォン!七海ちゃんや俺、エムの世界の部品で作った通信機だ!これで前みたいに別世界に飛ばされても連絡する事が出来るんだ!」

 

 異世界同士で通信できるスマホだと知り、七海はへぇー!っと口にしながらデイメインションフォンを手に取る。

 

「凄いね、セント君!これでいつでも連絡しあえるって事だね!」

 

「その通り!これで俺も仲間のピンチに駆けつける事ができる!…どう?凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ⁉︎」

 

 素晴らしい発明をしてしまったと子供のようにはしゃぐセントを見ながら七海は微笑むがふとある事に気がついてしまった。

 

「でも…セント君や私に世界を超える事できないよね?」

 

 七海の発した一言で先程まで大喜びだったセントの動きがピタリと止まってしまい暫くの沈黙の後…。

 

「そ、そこは気合い的な?」

 

「…物理学者にはあるまじき言葉ね」

 

 そんな話をしているとオーロラカーテンが七海を包み、彼女の服装が変わっていた。

 

「これって…学校の制服?」

 

「一番星学園…。この姿がこの世界でのやる事なのかな?」

 

「じゃあ、舜も…?」

 

 舜も今頃、学生服に変わっているのかとセントが考えていると舜が挨拶をしながら入ってきた…。

 来たのだが…。

 

「おはよう、2人とも。…ん?七海の服装は学生なのか」

 

「なんで舜が先生で私が生徒なの⁉︎」

 

 そう、舜の服装はスーツ姿に伊達眼鏡をかけた姿をしていた。

 明らかに学校の教師の服装に七海は不満の声を上げる。同年齢であるはずの舜が教師で自分が生徒…不満の声をあげてもおかしくはない。

 

「知るかよ!この世界に言えよ!」

 

 舜の反論に明らかに頬を膨らませ拗ねる七海をスルーして、舜もセントからデイメイションフォンを受け取る。

 

「へぇ…。流石はセントだな!ありがたく使わせてもらうぜ!」

 

「俺は俺でこの世界について探ってくるからな!」

 

 街での情報収集をセントに任せ、舜と七海は一番星学園へ向かった…。

 

 

 

 

 

 舜と七海は職員室に着くと女性教師が前で待っていた。

 

「貴方が臨時担任となった海道 舜先生と転入生の飯島 七海さんですね?海道先生が担当するクラスの副担任、唐沢 サリナです!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

 どうやら舜のこの世界の役割とは担任不在のクラスの臨時担任のようだ。

 サリナに案内され、教室に向かいながら説明を受けた。

 

「海道先生は担任になるのは初めてですね?…わからない事があったら聞いてくださいね」

 

「ありがとうございます。これからお世話になります」

 

 そんな会話をしていると目的の教室の前についた舜達…。まずは七海がサリナと共に教室に入る。

 

 …暫くしていると男子生徒から嬉しそうな声が上がっていたが…。

 思春期だな…っと苦笑していると今度は舜の番のようでサリナに呼ばれ、教室に入った。

 

「今日から三日間、臨時担任となった海道 舜先生です!」

 

「海道 舜だ!教師としてまだまだ未熟で迷惑をかけるかもしれないが、よろしくな!」

 

 挨拶からの笑顔を見た女子生徒達からの声が上がった…。勿論、男子生徒達の表情も明るい顔だった。

 

「じゃあ、まずは…。出席を取るな?」

 

 事前に渡された出席名簿を確認しながら、舜は生徒の名前を呼んでいく…。

 

「結城 フタコ!」

 

「はーい!」

 

 元気に挨拶をした結城 フタコの顔を確認して、出席確認を続ける。

 

「白星 ケンゴ!」

 

「はい」

 

「卯月 ゲンタロウ!」

 

 今まで順調に行っていた出席確認だったが此処で返事が返ってこなかった。初めての教師に緊張しているのかと、舜は卯月 ゲンタロウという名前の生徒をもう一度呼ぶ。

 

「卯月 ゲンタロウ…?いないのか?」

 

 すると、サリナが舜の肩を少し叩き、気まずそうな顔で話しかけてきた。

 

「か、海道先生…。う、卯月君は今日も休みです」

 

「今日、も…?」

 

 も…っという一言に引っ掛かりを感じた舜だったが、ここに時間をかけてはいられないと出席確認を終え、授業を開始した…。

 

 

 

 

 

「つ、疲れた…」

 

 授業を終えた舜は昼休みの時間となり、自身の席にドス、っと座り込んだ。慣れない教師の仕事に早くも疲れが出てきたのだ。

 

「お疲れ様です、海道先生」

 

 そんな舜に珈琲の入ったカップを手渡しながら、サリナも隣に座る。

 

「随分、お疲れのようですね」

 

「まだ慣れてないと言うか…。ご迷惑をおかけしてすみません…」

 

 申し訳なさそうに迷惑をかけてしまってすまないと誤る舜にサリナはいえいえ!、と珈琲を啜る。

 

「慣れてないと言いながら、海道先生の授業はわかりやすかったですよ?生徒一人一人に理解してもらえるようにしていましたし」

 

「そう言っていただけるとありがたいです」

 

 うまくやれていると知った舜は嬉しそうに珈琲を啜る。

 

「そう言えば海道先生は知っていますか?仮面ライダーの噂を?」

 

「仮面ライダーの噂?」

 

 此処で重要な話が出されるとは思ってもみなかったのか、舜は思わず聞き返してしまう。

 

「はい!仮面ライダーフォーゼという戦士が学園と生徒を守るために怪物と戦っているようなんです!」

 

「学園と生徒を…」

 

 やはり、この学園にフォーゼがいるのだと確信したが、肝心の変身者については誰も知らないようだった。

 これ以上の情報は得られないと知った舜は購入していた唐揚げ弁当を食べ始めたのであった…。

 

 七海もクラスメイトからフォーゼについて話を聞こうとしたが、逆に舜との関係性を問い出され違う意味で気苦労していたのは此処だけの話だ…。

 

 

 

 

 

 午後の授業も終わり、舜は翌日の授業の用意を済ませ、七海の待つ中庭にへと足を運んだ。

 既に七海が待っており、中庭のベンチに座っていたので彼女と合流する。

 

「フォーゼっていう仮面ライダー…。この学校で結構有名になってるみたいだね」

 

「ああ。教師陣もその噂の話をしていた…。…って、なんか七海疲れてないか?」

 

「別に…」

 

 これ以上考えたくないな、と顔を背ける七海に舜は首を傾げた。

 

「相変わらず効率の悪い情報収集をしているようだな」

 

「お前は…⁉︎」

 

 声をかけてきた人物に驚き、舜と七海は思わず立ち上がってしまう。

 

「小田切…刹那さん…!」

 

「どうしてお前が…!」

 

 声をかけてきた人物…小田切 刹那に舜達は身構えると近くを通りかかった女子生徒2人が舜や刹那達に気づき声を上げる。

 

「小田切先生ー!さようならー!」

 

「ああ。気をつけて帰れ」

 

「「先生⁉︎」」

 

 そんな女子生徒の言葉に刹那は普通に返し、そのやりとりを見た舜と七海は驚きながらも顔を見合わせた。

 

「…俺の目的はお前を監視する事だ。教師になりすますのは当然だろう」

 

「お前は…どうして俺を監視する?俺の何を知っている?」

 

「知りたければ…俺に勝ってみろ」

 

「望む所だ…!」

 

「ちょっ…⁉︎2人とも⁉︎」

 

 睨み合う舜と刹那はその場から歩き出してしまう。

 

 このままではこの学園で変身して2人が戦ってしまう…。それだけは止めないとと思い、彼等の跡を追った…。

 

 

 

 

 だが、七海の考えは的外れであった。

 

「…なんで卓球?」

 

 そう、ライダーに変身して戦い合うのだと思っていたが、目の前で舜と刹那が行なっているのは卓球だった。

 

「…流石に学園で変身するわけにもいかないだろう」

 

「そうそう!怪人が出たわけでもないしな!」

 

「そ、そうだよね〜。(いや、あの雰囲気はライダーに変身すると思うじゃん…)」

 

 心の中で悪態をつきながらも2人の試合を見る事にした七海。

 ちなみに2人とも上手い…。お互い一点も許さずにラリーを続けている。それも影響してか、注目の的となり多くの生徒達が観戦に集まってきている。

 

「結構やるようだな」

 

「そう簡単に勝てるって思ったら大間違いだ!」

 

 ならば…!、と刹那がスマッシュを打とうとしたその時だった…。

 

『ウオオオオオッ‼︎』

 

 突然鳴り響き獣のような雄叫び…。

 ある者はビクリ、と驚き、ある者は耳を塞いでいた。

 

 そして、その雄叫びを上げた者がゆっくりと歩み寄ってきた。

 

『グウゥゥゥッ…!』

 

「こいつは…ゾディアーツ…!」

 

 この世界の怪人…ゾディアーツが出現し、異形の存在を目の前にした生徒達は恐怖のあまり、悲鳴を出しながら逃げ出した。

 

「…身体に大犬座…シリウスゾディアーツと言ったところか」

 

「冷静に分析してる場合か!行くぞ!」

 

「俺に指図するな」

 

 シリウスゾディアーツを前に舜はディラストドライバーを腰に装着、刹那もディロードライバーを構える。

 

《KAMENRIDE》

 

「変身!」

 

「変身…」

 

《KAMENRIDE DELAST!》

 

《DELORD!》

 

 ディラストとディロードに変身を完了させた。

 

『仮面ライダー…⁉︎』

 

 2人が変身した事に驚くシリウスゾディアーツだったが、すぐに戦闘態勢を整える。

 

 2人はシリウスゾディアーツに攻撃を仕掛ける。しかし、2人の攻撃を軽々と避け続け、鋭利な爪による攻撃を2人に浴びせていく。

 

 攻撃を受け続けるディラストだったが、ディロードはすぐさま、ディロードライバーで攻撃を防ぎ、シリウスゾディアーツを蹴り飛ばした。

 

『ヌゥッ…!』

 

 蹴り飛ばされたシリウスゾディアーツは空中で体勢を整え、地面に着地する。

 

「身軽すぎだろ…!」

 

 悪態を吐くディラストに構わず、シリウスゾディアーツは身体から複数の何かを召喚するとそれは複数の忍者の様な戦闘員…ダスタードに変わる。

 その光景に一番驚愕したのはディロードだった。

 

「何っ…⁉︎」

 

「どうしたんだ、小田切?」

 

「…ダスタードは上位のゾディアーツであるホロスコープスゾディアーツにしか出せない存在のはずだ…それが何故…?」

 

 本来、ダスタードは十二星座を基にしたホロスコープスゾディアーツにしか召喚できないはず…。だが、シリウスゾディアーツの大犬座はホロスコープでではない…。

 

 その様な疑問を浮かべながらもディラストとディロードは攻撃を仕掛けてきたダスタードと戦い始める。

 

「うおおおおおっ!」

 

 そんな時、叫び声と共にロケットのジェット音が聞こえ、白い何かが飛んできて、ディラストとディラードに群がるダスタード達に突撃して吹き飛ばした。

 ロケットを解除した白い何かはディラスト達の前に着地する。

 

『お前は…!』

 

「俺か?俺はこの学園の平和を守る…仮面ライダーフォーゼだ!」

 

 白い何か…仮面ライダーフォーゼはシリウスゾディアーツに向けて拳を突き出す。

 

「仮面ライダーフォーゼ…!」

 

「遂に現れたか」

 

「えっ⁉︎仮面ライダー⁉︎俺以外にもいたのか⁉︎」

 

 フォーゼの登場に彼を見続けるディラスト達にフォーゼは気づいたのか驚きながらも声をかける。

 

「凄えな!なんかこう…バーコードみたいで!」

 

 …感想の語彙力はないようだ。逆に貶されてないか?、と思ってしまうディラスト。

 

「とりあえず!ダスタードはお前達に任せるぜ!」

 

《Claw Claw ON》

 

 そう言い残し、フォーゼは右腕にクローモジュールを装着して、シリウスゾディアーツに攻撃を仕掛けた。

 荒々しい喧嘩戦法の様な動きを取りながらも的確に、シリウスゾディアーツの爪による攻撃を避けたり、クローモージュールで攻撃を防ぎながらもフォーゼはカウンター攻撃を入れていく…。

 

 ダスタードの相手をしつつ、横目でフォーゼの戦闘を見たディラストは心の中で慣れているな、と思ってしまった。

 

「こっちも負けてられないな!」

 

「当然だ」

 

《KAMENRIDE EX-AID! マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!》

 

《KAMENRIDE GENM! マイティジャンプ!マイティキック!マイティー!アクショーン!エックス!》

 

「ノーコンティニューでクリアしてやる!」

 

「コンティニューしなくとも…クリアする」

 

 フォーゼに負けてられないと2人はディラストエグゼイドとディロードゲンムになったはダスタード達との戦闘を再開する。

 エグゼイドやゲンムにカメンライドした影響で出現したチョコブロックを足場に飛び移りながら、ダスタードを翻弄していくディラストエグゼイドとディロードゲンム。

 

《ATTACKRIDE GASHACONBREAKER!》

 

《ATTACKRIDE GASHACONBUGVISOR!》

 

 ガシャコンブレイカー・ハンマーモードとガシャコンバグヴァイザー・チェーンソーモードを召喚し、戦闘を再開する。

 

「ふっ、はあっ!」

 

 周りのダスダード達をガシャコンバグヴァイザー・チェーンソーモードで斬り裂いていくディロードゲンムに向かって、三体のダスダードが手裏剣を投擲する。

 

「やらせるか!」

 

 ディロードゲンムと手裏剣の間にディラストエグゼイドが乱入し、ガシャコンブレイカー・ハンマーモードで手裏剣を叩き落とした。

 

「やるじゃないか」

 

「素直に礼を言えっての!」

 

《FROMRIDE EX-AID! ROBOTACTION! マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX! アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲキトツロボッツ!》

 

《FROMRIDE GENM! SPORTSACTION! マイティジャンプ!マイティキック!マイティー!アクショーン!エックス! アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ!バッド!バッド!シャカッと!リキッと!シャカリキスポーツ!》

 

 小言を言いながらもディラストエグゼイドはロボットアクションゲーマーレベル3にディロードゲンムはスポーツアクションゲーマーレベル3にフォームライドする。

 

「先にいかせてもらう!」

 

《FINALATTACKRIDE G G G GENM!》

 

 ディロードゲンムは肩のトリックフライホイールを取り外しブーメランのように投げてダスダード達を撃破していき、ダスダードは残り一体になった。

 

「ラストアタックは俺がやる!」

 

《FINALATTACKRIDE E E E EX-AID!》

 

 残り一体のダスダードに向けてロボットアームをロケットパンチの様に繰り出し、それを受けたダスダードを大きく吹き飛ばされ、壁に激突する。

 更にディラストエグゼイドは駆け出し、ロケットパンチのように放ったロボットアームに追撃のパンチを放った。

 

 ディラストエグゼイドの必殺技を受けた残りのダスダードも爆発した…。

 

 

 

《Elek Elek On》

 

「オラアッ!」

 

 エレキスイッチの力でエレキステイツとなったフォーゼは専用モジュール、ビリーザロッドによる電撃攻撃でシリウスゾディアーツを斬り飛ばした。

 起き上がりながら、ダスタードが全て倒されたことに気がつき悔しそうに呟く。

 

『小癪な…!絶対に許さない…!』

 

 そう言い残しながらシリウスゾディアーツは素早い身のこなしでその場から早急に撤退した…。

 

「あ…!逃げ足の早いやつだ!」

 

 シリウスゾディアーツを取り逃したフォーゼは息を吐きながらベースステイツに戻る。そんな彼に、ディラストとディロードに戻っていた2人が声をかけた。

 

「手伝ってくれてありがとうな、仮面ライダーフォーゼ」

 

「おう!まさか俺以外にも仮面ライダーがいたなんてな!」

 

 ディラストの肩を抱き、彼をグワングワンと揺らすフォーゼにディラストは少し面倒そうに彼を離した。

 

「まあ、同じ仮面ライダー同士…俺達は友達だな」

 

 ディラストはフォーゼと握手しようとし、手を出したがフォーゼは申し訳なさそうに一歩退く。

 

「悪いけど、俺はもうダチを必要としてねえんだ」

 

「…え?」

 

「じゃ、じゃあな!」

 

《Wheel Wheel ON》

 

 友達が必要ないと言うフォーゼに訳を聞こうとしたがフォーゼは逃げるようにホイールモジュールを左脚に装着してその場から走り去った…。

 

「ど、どう言うことだ?」

 

「…俺が知るか」

 

 困惑しながらも変身を解除したディラストに合わせてディロードも変身を解除すると七海が駆け寄ってくる。

 

「あの友達を作るって言う行為に対しての拒絶の仕方…何かあるな」

 

「過去に何かあったとかかな?」

 

「わからない…」

 

 フォーゼの反応に対して考え込む舜と七海だったが、刹那はその場から去ろうとして舜に呼び止められる。

 

「お前…もう行くのかよ?」

 

「…お前らに常に群れるつもりはない」

 

 そう言い残して校舎の中へと消えて行く刹那…。

 

「可愛くないやつ…」

 

 そんな悪態を吐く舜に七海は思わず苦笑してしまった。取り敢えずこの場に居続けると問題になると思い、生徒達のいる廊下に戻ると…。

 

「あっ!海道先生と飯島さん!体育館に化け物が出たって聞きましたけど大丈夫だったんですか⁉︎」

 

「はい。噂の仮面ライダーが助けてくれたんで!」

 

 焦った表情を浮かべながら歩み寄ってくるサリナに舜達は無事だと言うことを伝える。

 

「仮面ライダーフォーゼが⁉︎…やっぱりいたんですね…」

 

 サリナの反応を見るにフォーゼの存在は本当に噂程度なんだなと舜と七海は思ってしまう。

 

「あっ!海道先生にある場所へ行ってもらいたいんですよ!」

 

「ある場所?」

 

「はい。不登校生の…卯月 ゲンタロウ君の所です」

 

 まだ会っていない生徒、卯月 ゲンタロウの名前が出てきた。

 

「卯月君の所へ?どうしてですか?」

 

「彼に今日の授業内容のプリントを渡して欲しいんです。…本当はここまで肩入れはダメだと思うんですが、心配で…」

 

「わかりました!卯月のところに届けてきます!」

 

 生徒想いな教師なんだな、とサリナの優しさを感じつつ、舜はプリントを受け取った。

 

「待って、舜!私も行く!」

 

 立ち去る舜の後を追いかける七海を見送るサリナ。

 

「(あの2人…本当に付き合ってるのでしょうか…?)」

 

 …どうやら彼女も新しい噂には興味があるようだった…。

 

 

 

 

 

 七海を乗せて、マシンディラスダーを走らせ、サリナから得た卯月 ゲンタロウの家に着いた舜。

 

「ここか」

 

 卯月モーターズ…。

 並べられている様々なバイクを見て、彼の家はバイク屋なのかと思いつつ、舜は七海とともに店に入ると、1人の老人がいた。

 

 卯月 ゲンタロウの祖父の卯月 ゴロウに連れられ、舜と七海は家の中へと進んでいく。

 

「すみませんね、先生がわざわざ!」

 

「いえ。これも教師の勤めなので!」

 

「(それらしい事言ってるわね…)」

 

 頭を下げ続けるゴロウに舜は笑って返しながら、七海の心の声に後で覚えていろ…と思ってしまった。

 

 ゴロウに連れられ、舜達はある部屋の前にまで辿り着く。

 

「ゲンタロウ!お前のために先生が来てくれたぞ!」

 

「卯月 ゲンタロウ君だな?俺は海道 舜!今日から三日間、君のクラスの臨時担任になったんだ!」

 

 返答は帰ってこない…。人の気配はするのでいない事はないはずだが…。

 

「クラスのみんなから君が不登校と聞いて、挨拶とプリントを渡しに来たんだ!良かったらここを…「ってくれ…!」…えっ?」

 

 良かったらこの扉を開けてくれ、と言いかけた舜の言葉をゲンタロウの言葉が遮った。

 

「帰ってくれ!俺はもう誰にも会いたくないんだ!」

 

「ま、待ってくれ…!俺はただ君と話をしたいだけなんだ!」

 

「そう言うの迷惑なんだよ!」

 

「おい、ゲンタロウ!お前、先生になんて言い方をしやがる!」

 

 迷惑だと言い切るゲンタロウにゴロウは怒鳴るもそれ以降、ゲンタロウからの返答はなくなった…。

 

 

 

 

 結局、これ以上この場にいても迷惑だと思い、舜と七海は卯月モーターズを後にし、マシンディラスダーを停めている場所まで歩いていた。

 

「卯月君…。どうしてあんなに拒んだんだろう」

 

「…明日、クラスの生徒達に聞いてみるか」

 

 教師の立場というより、一個人として卯月 ゲンタロウのあの他者を拒む理由が気になってしまっていた舜は明日、クラスの生徒達に詳しい話を聞こうと決めたその時だった。

 

「七海!」

 

 何かの殺気を感じて七海を抱き、放たれた攻撃を回避した舜。顔を上げるとそこにはシリウスゾディアーツの姿があった。

 

「あの時のゾディアーツか…!どうして俺たちを狙う?」

 

 舜の問いかけに答えず、雄叫びを上げて向かってくるシリウスゾディアーツに立ち向かうために走り出す舜。

 

「答える気はないか!変身!」

 

《KAMENRIDE DELAST!》

 

 ディラストに変身し、パンチを繰り出すがシリウスゾディアーツにはジャンプで回避され、背後から攻撃を受ける。

 更に素早い動きでディラストにダメージを与えていく。

 

「くっ…!相変わらず素早いやつだ!それなら…!」

 

 このままでは圧倒されるだけだと思い、ディラストはラストブッカーから一枚のカードを取り出し、ディラストドライバーに装填した。

 

《KAMENRIDE FAIZ Complete!》

 

 仮面ライダーファイズにカメンライドし、更にもう一枚、ディラストドライバーに装填した。

 

《FROMRIDE FAIZ! ACCEL!》

 

 ディラストファイズ アクセルフォームに変身し、左腕に装着されていたファイズアクセルをシリウスゾディアーツに見せつける。

 

「10秒間だけ…お前を圧倒する!」

 

《Start Up!》

 

 ファイズアクセルのスイッチを押したと同時にディラストファイズの姿が消える。

 

『消えた…⁉︎グッ…⁉︎』

 

 突然、姿を消したディラストファイズに驚き、周囲を見渡すシリウスゾディアーツの身体に攻撃による衝撃が走る。

 

 ファイズ アクセルフォームの能力として10秒間だけ高速で動けるようになったディラストファイズはそのスピードを活かしてシリウスゾディアーツにダメージを与えていく。

 

「ハァッ!」

 

『ウアァッ⁉︎』

 

《Time Out!》

 

 シリウスゾディアーツを蹴り飛ばしたと同時に高速能力の効果が切れ、アクセルフォームから通常の姿に戻ったディラストファイズ。

 

『グッ…!どうしてお前達は何度も邪魔を…!』

 

「そっちから襲いかかってきているのに何を言ってるんだよ!」

 

 ディラストファイズに向かって恨み言を述べるシリウスゾディアーツ。

 ここまで恨まれる覚えはないはず…、と考える。

 

「此処でお前を倒す!」

 

 考えるのをやめ、取り敢えずシリウスゾディアーツを倒そうと再び構えるディラストファイズ。

そこへ…。

 

「うおおおおおっ!」

 

『ウワァァァッ⁉︎』

 

 突如、エンジン音が聞こえるとマシンマッシグラーに乗ったフォーゼが現れ、シリウスゾディアーツに突撃し、吹き飛ばした。

 

「フォーゼ!…相変わらず、派手な登場の仕方だな」

 

「んっ?そのドライバー…アンタ、ディラストか!前のゲームキャラと違って…その、メカニカルだな!」

 

「見た目が宇宙飛行士&ロケット頭のお前に言われたくないっての」

 

 イカに見える…と戦いを見守りながら七海も思ってしまう。

 

「とりあえず!2人でタイマン張らせてもらうぜ!」

 

「2人だとタイマンでもなんでもないがな!」

 

《ATTACKRIDE FAIZ SHOT!》

 

 デジタルカメラのような武器…ファイズショットを装着したディラストファイズはナックルモードでシリウスゾディアーツに殴りかかる。

 

「熱々で行くぜ!」

 

《Fire Fire On》

 

「今度のは熱いのがバッとくるぜ!」

 

 大型銃型のフォーゼモジュール…ヒーハックガンから火炎弾をを連射し、シリウスゾディアーツにダメージを与えていくフォーゼ。

 

 ディラストファイズもフォーゼの援護に合わせて打撃を与えていく。

 

 このままいけば勝てる…!誰しもがそう思っていた時だった…。

 

「あれは…フォーゼにゾディアーツ⁉︎」

 

「うおおおっ⁉︎メカニカルな新しい仮面ライダーもいるよ⁉︎」

 

「白星君に結城さん⁉︎」

 

「どうしてアイツらが…⁉︎」

 

 ケンゴとフタコが戦闘現場に現れ、ディラストファイズと七海は驚くが、フォーゼはケンゴ達を見るなり、攻撃の手を止める。

 

「ケンゴ…?ケンゴ…ケンゴォォォッ‼︎」

 

 ケンゴの名前を何度も叫びながらフォーゼはヒーハックガンの銃口をケンゴ達に向けて火炎弾を放った。

 

「きゃあっ⁉︎」

 

「フタコ!」

 

 火炎弾は2人には当たらなかったが周囲で着弾し、ケンゴはフタコを守るように肩を抱く。

 フォーゼの突然の攻撃行動にディラストファイズや七海だけでなく、シリウスゾディアーツまで驚いてしまう。

 

「どうなってんだよ…!邪魔だ!」

 

 シリウスゾディアーツを取っ組み合っていたディラストファイズはシリウスゾディアーツを蹴り飛ばし、尚もヒーハックガンを放ち続けるフォーゼを止めようとヒーハックガンを掴む。

 

「何をやってるんだ、フォーゼ…⁉︎」

 

「五月蝿え!退け!」

 

 制止しようとするディラストファイズを殴り飛ばし、フォーゼドライバーに装填されているファイヤースイッチを抜き、ヒーハックガンに装填する。

 

《Limit Break!》

 

「ケンゴ…!お前だけは許さねえ!ライダー爆熱シュートォォォッ‼︎」

 

身体に貯めた炎熱エネルギーをヒーハックガンから射出するライダー爆熱シュートをケンゴとフタコ目掛けて、フォーゼは放った…。

 





ー次回の仮面ライダーディラストは…

ディラスト「お前のその力はなんのためにあるんだよ!」

ケンゴ「全て…俺のせいなんです」

刹那「眠り続けている奴がいるというのは…辛いものだ」

舜「タイマン張らせてもらうぞ!」

舜「こいつらの絆に亀裂なんて関係ないんだよ!」


第8話 蘇る友情
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