チェーン。コストの死者蘇生を墓地へ送り死者所生発動します。何かありますか。   作:アクあか&アクみな大好きマン

3 / 10
文章書くの苦手なので初投稿です。
本作は推しの子の2次創作です。


攻撃宣言時、伏せていたくず鉄のカカシを発動します。何かありますか?

 

「なあ遊也さんここまでの話だと俺達兄妹に関係しなさそうなんだが?」

「まあ焦るなよアクアマリン。まだまだお前らが生まれる前の話だろ?」

「フルネームで呼ばないでくれ。それはそうだが」

「星野アイが学生生活とアイドル活動を頑張ってたように、

 俺もデュエリスト生活と学生生活を頑張ってたのよ」

「それがなんで五反田監督と出会うんだよ」

「ほら俺キングじゃん?」

「"元"だろ」

「腰を折るなよ……。んで、だ。仕事の一環で巡業みたいなことやるんだよ」

「そうなのか」

「ああ。そのときにちょっと話す機会に恵まれてな」

 

 "能力を失う"って言うのはどうやら現実に影響を与える能力だけではなく、

運命力すらも失うってのは流石にテキスト外効果かつじわじわと蝕むような形であらわれたから、

予想外だった……。兆候は五反田監督と再開した時だったな……。

 

♢♢♢

 

大学生の秋

当然の如く何故かしら星野アイとカミキヒカルの逢瀬を止めることができず、

運命はやはり変えられないと腐ってた時にある映画を見た。

偶然ではなく薄れゆく知識の残滓ではあったが、

星野アイとその息子星野アクアマリンが出演してる映画があることは覚えていたため探して鑑賞したのだ。

見ておきたいじゃん。今後のために。後方腕組古参勢的な感じをやるためにも。

知識にある以上に不気味な演技をする星野アクアマリンに鳥肌すらたった。

あそこまで異彩を放つ神童……これが偏差値70以上の子役。

 

「お前が今のキングか……。なんか思ってたよりわけーな」

「まあまだ大学生なんで……」

「それもそうか。んでなんで急に俺の現場見にきたんだ?」

「あー……えっと…星野アイが出演していた映画なんすけど」

「んだよお前もB小町のファンか?帰った帰った話すことなんざねーよ」

「ああいえ一緒に出ていた金髪の子役の方に興味がありまして」

「ほう……?」

「あそこまで不気味な演技をさせた監督にも当然興味が湧きました」

「なかなか見る目あるじゃねえか。あの早熟に目をつけるなんて」

「早熟…?あ、いや恐縮です」

「その観察眼がキングたる所以、てところか?」

 

知識と積み重ねなんですよね……、と内心で呟きつつ苦笑いを返しておく。

 

「まあいい。いいぜ気に入った。名前は?」

「遊也です。武藤、遊也。よろしくお願いします」

「……本名名乗るとはな。改めて五反田泰志だ。よろしくなキング」

「ユーヤ、でいいっすよカントク。仰々しいですし」

「そうか?わかったよろしくユーヤ」

「あの、ところで早熟っていうのは」

「あー……まあお前ならいいか。アイツのアレな…悔しいことに演技じゃねえんだわ」

「はい……?いやいやあんな歳の子があそこまでハキハキ喋るわけないじゃないですか」

「だよなぁ。俺もそう思う。故に早熟、ってのをアイツ、星野アクアのあだ名にしたんだ」

「はー……いるところにいるもんすね神童ってやつが」

「まあそんなもんだ。邪魔しないんだったら何時間でも見ていっていいぞ」

「次の予定まで時間あるのでそれまで見させてもらいます」

「おう。よし有馬ー!今のシーン別アングルからも撮るからなー!」

「わかりました!」

 

星野アクアが早熟になっていた。

詰まるところ雨宮吾郎は亡くなってるわけだ。

本当に何もできなかったのか?

カードを現実に反映させるなんて強い能力を持っているのに?

いやこれは傲慢だ。できることを出来ることだけする。

どのようなコストを支払って反映させてるのかわからない能力だ。

たった4,5年で完璧に使える能力なら世の中天才で溢れる。

ルールに書かれているから強気に出られる。

テキストに書かれてある通りに処理されるのであればいい。

カードゲーマーなんてそんなものだ。

テメェの死で誰か他に救えるってんならそれだけでもいいだろう。

だが自分を天秤にかけちゃいけない。

それは生物としては終わってる考え方だ。

当たり前だ自分が1番可愛いのだから。

安全圏から助けられるならそれが1番だ。

風呂敷を広げすぎない。手に届く範囲の人物だけ救う。

救うってのは烏滸がましいか。助かる手助けをする。

数撃って運命に逆らえないのなら一撃でドカンと。

それこそ禁忌すら破るような奇跡を。

予定調和として星野アイが1度死ななくてはならない事実を覆せない悔しさを、

もどかしさを飲み込む。全て奇跡を起こすための燃料とするために。

 

♢♢♢

 

"運命力"を失ってから14年だ。

紙でなくデータでデュエルができるようになってはや数年。

ネットでランクマッチ戦に挑みながら懐古していた。

 

「たはーやっぱり引けねえー……」

「はいるよ、遊也さん……なにしてんの」

「おーアクアかー…いらっしゃい。やーランクマ勝てなくてさー」

「デッキは?」

「モリンフェンビート」

「いや、当たり前では?」

「ロマンがあるんですよモリンフェンには」

「マキバオーみたいなことを言うな」

「お前やっぱり年齢詐称してんだろ」

「そんなこと……ねえよ?」

「まあいいんだけどさー……んで?今日は?」

「ルビーと喧嘩した」

「さよけ」

 

あの惨劇(奇跡)から14年。

キングの座を手放し俺はただのデュエリストになっていた。

星野家との付き合いは子供達とはあるが星野アイとはそこそこだ。

snsで連絡を取り合いたまに食卓を囲む程度の付き合いだ。

アイを蘇生したことで俺の異能は消えた。

少し計算違いだったのは緩やかに消えていったこととそれに合わせて

"運命力"も比例するように消えていった。

激重ロマン構築を自分の手足のように振り回してたあの時と違い、

逆に振り回されてしまうことが増えていった。

それでも騙し騙しやっていたが4年前の王座守備をかけたデュエルで、

それは決定的になった。

初手が貪欲な壺、大欲の壺、ホープ・オブ・フィフス、HEROの遺産、融合で、

ドローカードがミラクルコンタクト。

"運命力"が完全に無くなったことを認めざるをえなかった。

元キングとして解説に呼ばれることはあれどチャレンジャーとして立つ、

なんてのはあまりにも難しい話だった。

星野はなんとなく自分のせいなんだろうなってことに気づいていたんだと思う。

大敗を喫し抜け殻になっていた時に一言『ありがとう』とだけ送られてきたからだ。

お前のせいではない、だなんて口ではなんとでもいえる。

だが負い目を感じていたのかアイツはその日から

しばしばメッセージをくれるようになった。

やれうちの息子が可愛いだのうちの娘きゃわわ〜だの。

とりとめもない、なんでもない日々の暮らしを教えてくれた。

俺がそのなんでもない日々を守ったのだと教えてくれるように。

 

 

「遊也さんメシ食べた?」

「んにゃまだだ。何か食べたいものあるか?キングが奢ってやろう」

「"元"キングな。そうだなジャンクなもの食べたい」

「肉とかか?」

「いいな、それ。焼肉にいきたい」

「おっけ。メットとってきてくれ」

「わかった」

 

アイツはもう決闘者として終わった、なんて陰口は飽きるほど浴びた。

燃え尽き症候群に近い状態になってしまった俺は遊戯王から離れるように、

カントクに3回目の見学を申し込んだ。そしたらそこにこいつ(アクア)がいた。




星野アクアマリンと会話したので推しの子二次創作です。(ガバ認識)
時間軸ごちゃごちゃしてるのはわざとです。

次回 星野アイ、死す。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。