また、誤字報告いただきありがとうございます
GOD EATER4はいつ発表されるんでしょうか。
あと公式はゴッドイーターモバイルの情報を何らかの形で書籍化してください。記憶は薄れていくのです……どうか……どうか……!
追記:次話を書き上げるにあたって困難に直面していまして、それに関する説明というか助力のお願いに関することを後書きに追記しました。よければご一読下さい。
適合者お悩み相談スレ part121
531:
じゃあ何スか、俺たちは普通の病院には行くなってことスか(※WANIM〇の3人の画像)
532:
針刺し事故とか起きたら洒落にならんからな
534:
目の前で荒神化されるとか大事件どころの話じゃないんで
536:
アンカ>>534 あかーん!トラウマで心が死ぬぅ!
538:
そのために検査が必要な時とかに使う用の病院があるんだし
539:
アンカ>>534 ぶっちゃけ一匹でも野に放たれたらネズミ算式に増えてそのまま世界崩壊するんじゃないかなって
541:
何か勘違いしてるやついるけど、ゾンビウイルスじゃあるまいし別に体液取り込んでもアラガミ化はしないぞ?
542:
アンカ>>541 ま、まぁ無害じゃないのは違いないから(ブルブル
検査値がおかしい! こいつ普通の人間じゃねぇ! → 機関の存在がバレて全ての不法行為が発覚! 大ニュース!! は怖すぎる
543:
アンカ>>538 あれなー、未だにどういう仕組みで書類とか診療代の処理されてるのか不思議でならん
544:
会社指示の証明さえすれば交通費負担してくれるの助かるよね
546:
病院を指定されていても病院名を伝えればあら不思議、その病院が発行するものと寸分たがわぬ完璧な書類が発行されます。なんでやろなぁ(本音)
547:
おれたちには分からない力が働いていると思われる
549:
それが権力! 僕の求めていた力・・・!
まぁ緊急時を除くだから万が一を考慮してのことだろうけど。でもそっち使うとQU〇カードくれるし使わない手はないよね
551:
やっぱり機関もなんだかんだ後ろ暗いことはしてるんだろうなって思うと、なんか悲しくなってくる
552:
なにを今更・・・?
553:
アンカ>>551 法に触れてても必要ならしゃーなしを地で行く組織だぞ?
555:
なーに、あと7年発覚しなければ全て清算される(されてしまう)からセーフセーフ!
557:
アンカ>>547 それについては機関にはウィザード級の
558:
アンカ>>557
559:
俺の知ってる人は芝村を名乗ってるだけの一般サラリ=マンだった
560:
残念だったな(メタルマン並感)
本物の奴は今世ではまだ義務教育中の子供部屋おばちゃんだ
561:
アンカ>>559 わざわざ芝村を自称してる時点で変人なのは確定なんスよね
562:
情報部の職員なんて沢山いるんだし、別にたった一つの真実とかは無いんじゃないのかなって・・・みんな馬鹿なのかな?
563:
話題変わるけど相談させて
急に来週海外に引っ越すことが決まったんだが、俺はどうすればいい?
564:
どんまい! さすがに海外には機関の力は及ばないから諦めて切腹してくれや!
565:
アンカ>>563 時間あれば準備出来たろうけど来週じゃ時間的に厳しいんじゃねーかな
まずは出国時はともかく、出張先でも健康診断が必要なのかどうかが重要
もし必要ならどうにか出張を拒否するか延期するか、どうしてもそれが無理なら残念だけど会社を辞めてもろて……
一応、カンナ機関は事情を知る働き手なら大歓迎だから就活失敗しても無職は回避できる
566:
海外勢は色々と特別な処置が必要らしいからな~
567:
アンカ>>565 でも何かしら技能持ちじゃないと掘削バイトと給料あんま変わらないじゃんアゼルバイジャン
569:
現代の北海道の最低賃金よりはちょっとだけましゾ
570:
昼・夜に社食無料で社員寮なら朝食つき+家賃激安なんだから、あれだけもらえたら十分だろ
572:
アンカ>>570 せっかく一緒に暮らせるんだから神機嫁に手料理を作ってもらいたいという乙女心が分からんのか!
573:>>563
学生なんだよなぁ・・・まさか親が海外転勤するとは思ってなかった
確認した限り学校入学時とかには健康診断の義務とかはないっぽい。あと神機は製造中でまだ持ってないです。
575:
食堂の千倉さんって絶対に名前配属だと思う今日この頃
577:
アンカ>>573 ファ!?学生!? わざわざ海外に引っ越しせざるを得ないってことは、高校生ですらないよな……?
578:
適合試験は高校生以上が絶対条件じゃなかったんですかねぇ
580:>>563
アンカ>>577 いや両親が離婚してしまって、父親の故郷がそっちだからって高校中退させられて向こうの学校に編入する予定なんや。
学校も俺の知らぬところで既に中退させられてて、連休明けに
先月急に健康診断受けて来いって言われたのはこのためだったんやな・・・って。
582:
えぇぇぇぇ……(ドン引き)
584:
なに言ってだこいつ
586:
本人の同意なしに中退とかできんやろ
ちな何年生?
588:
ドン引きです(アリサ-13歳並み感)
589:
本当だとしたら、こんなところ書き込んでないで今すぐ弁護士事務所に行った方がいい
591:>>563
アンカ>>586
好きなだけ釣りと笑ってくれると助かる。
俺もこれが現実ってことを未だに受け止めきれないでいるから、嘘松だったらどれだけ良かったことか。
母親が間男
592:
これはかわいそう
なんとか一人暮らしできないのか
594:
(素)敵だね(※FFXユ〇ナのAA)
入学して一ヶ月で辞めてくとかなんで入学したんだコイツって周りに思われてそうwww
596:
アンカ>>592 日本とは言え親の許可なしにはさすがに厳しいやろ
特に理由もなく高校生なのに一人暮らししてるやつの方が稀少なんで
598:
そんな勝手な親なら家出して自力で暮らす方がマシなんじゃない?
599:>>563
アンカ>>598 中卒は避けたいのと今回の一件はめっちゃ腹立ったけど、それでも親だからそんな勝手な真似はできない。
俺はどうしたらいい?
600:
お? お? 中卒どころか小学校すらまともに通えてない俺への当てつけか???
601:
親となんてさっさと距離置くのが吉だぞ!
人生の先輩からのアドバイスだ!
602:
アンカ>>601 なお
604:
一度学生経験済みの転生者にとって学歴なんて誤差だよ誤差!
605:
なお現実
「中卒? う~ん不採用!」
辛い(ガチ)
606:
アンカ>>563自身は結局どうしたいの? 引っ越しを中止したいのか、それとも他に何かここで相談したい心配事があるのか。大事なのは自分の意思だからそこを明確にした方が良いと思う
608:
アンカ>>599 別に中卒でもよくね? どうせ十年もしないうちに学歴なんて意味無くなるぞ
610:>>563
アンカ>>604 前世含めて高校以上の学生生活は未経験なんだよね。だから今世ではちゃんとした青春というか、学校生活を送りたかったんや。
アンカ>>606 まごついててすまんな。ちょっと語らせてもらうと、両親は元・母親の留学先で知り合ったらしくて、親父は結婚のために日本に来たらしいんだよね。
今回の引っ越しも日本で暮らしてると辛い記憶がフラバするからって治療の側面もあるらしい。だから今回の話は実のところ受け入れるつもりなんだけど、それでもどこかに気持ちを吐き出したかったのが1つ。
もう1つは話題になってた病院関係のことが心配になった。アンカ>>565の特別な処置って今からでも間に合ったりしないかな?
相談スレなのにはっきりしない書き込みばっかりしててすまんな。
611:
未経験…あっ…ッスー……
613:
まぁ中卒は嫌だよな、分かるよ
614:
浮気する奴はカス
旦那さんの感情が全部怒りに変わったならマシなんだけど、そうはならなかったんだろうな
615:
アンカ>>610 ええんやで(ニッコリ
616:
治療のためってことは父親実家のサポートもあるかもだし、今考えてるほど心配することないかもよ?
現代の翻訳アプリは精度も凄いらしいし、言葉覚えるまではそれを頼れば会話もきっと大丈夫!
知らんけど(梯子外し)
617:
時が来たら教育を受けられる機会も貴重になるだろうから、学校に通うのは無駄にはならないと思う
618:
563の享年知った途端にみんな優しくなってて草生える
子は未来そのものだから仕方ないね
620:
前世でも子持ちだったやつもいるから……
622:
スレ民にもまだ人の心があったんやなって
624:
アンカ>>618 相談スレの住人だからってのはあると思う
626:>>563
とりあえず急ぎで対応してもらえないか問い合わせてみます。
ほぼ愚痴みたいな内容だったけど、反応返してくれてありがとうございました!
628:
頑張れよ!幸運を祈ってるわ!
……でもこれで行き先がフィンランドだったら笑うわ
629:
フェンリルに捕まって実験体にされる危険があるから北欧は行きたくねえなぁ
630:
アンカ>>629 そんな、某傘の会社じゃあるまいし
632:
今のフェンリルは普通の生化学系企業だぞ
634:
アンブ〇ラもそうだったんだよなぁ(白目)
635:
海外に行くのが怖くなるからやめてクレメンス
636:
実験体うんぬんはさておき、今のフェンリルが何をやってるかは正直気になるよね
638:
原作史実なら三年後にはオラクル細胞の存在が世に出るから、ワンチャン現時点でも内々には見つかってるかもしれん! 今すぐにでも先んじて攻勢を仕掛けるべきだ!
639:
その話題聞くと崩壊の足音が着実に近づいてる気がして怖E
640:
俺だけかも知らんけど、ぶっちゃけ何も事件とか起きないから前よりも危機感が薄れてきてるのは事実。俺の嫁な神機ちゃんなしの生活が考えられない体にされちゃったから、仕方なく日々のルーチンとして訓練してるって感じ。
641:
ここ最近、運営から目ぼしい成果報告もないから大丈夫なの? って思わざるを得ない
642:
644:
あっちはアラガミのリスクとか意識せずに技術を世に出すだろうけど、競争になったときちゃんと勝てるんだよな?
645:
特許申請の準備は終わってるらしいから、いざという時はどうとでもなるんじゃないっスかね
646:
アンカ>>645 でも特許出願して、それでフェンリルがいなくなったりしたら、って思うとそれはそれで不安なんだよなぁ~。俺たちだけで世界規模の防衛圏とか作れる気がしないし、よしんば作れても維持は無理でしょ。少なくとも俺はただのケーキ屋さんなんで・・・世界とか託されても、その、困る。
647:
地味にレス消費されてくから、雑談はできるだけ避難所でするんやで
>>http://×××(※避難所スレのURL)
648:
アンカ>>647 サンガツ!
649:
今は5月定期
650:
申し訳ないけど5連休GW明けにおめーの席ねーから!されたの想像すると笑っちゃうんですよね
651:
アンカ>>646 人類を滅亡の脅威から守るための、世界規模の軍事組織! その手綱を握るのはオレたち!
652:
残念ですが、さようなら(人類滅亡)(※フラダリのコラ画像)
653:>>563
アンカ>>628 リステンブルク共和国のアーグルトンって町に引っ越すやで。
タカキも頑張ってたし、誰かお前らが旅行に来た時には案内できるのを目標に俺も頑張らないと!
654:
!?
656:
前世の知識が完全に役立たない神秘の国きたな
657:
今日からお前もEUの名誉群馬県民だ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リステンブルク(Listemburg)
発音の関係で日本ではリッスンブール、リッスンバーグと呼ぶ人もいる。正式名称はリステンブルク共和国。ビスケー湾を囲むように存在するイベリア半島の先端部の多くを占める共和制国家であり、人口はおよそ6100万人。
その国境はスペイン及びポルトガルと接しているが
現代ではその門戸を開いており、その経歴から育まれたリステンブルク特有の芸術文化、中世ヨーロッパの伝統を色濃く残す町並み等で観光地としても一定の地位を築いている。
公用語はフランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、英語。通貨はユーロ、一部地域では現在でもソリドゥス金貨が使われている。
「『1789年から始まったフランス革命でテュイルリー宮殿に軟禁されたマリー・アントワネット[Marie=Antoinette]を含めた国王一家だったが、市中に潜伏していた元近衛兵のヌイ・テネル[Nui=Tennerl]の手引きで極秘にリステンブルクに亡命していたことが直近の調査で明らかになった。』
……えっ、こっちではマリー・アントワネットが生き延びてんのか」
テネルは国王一家を送り届けた翌年の1794年に没したため彼がリステンブルクで過ごした時間は非常に短いが、国王一家と共に隠れ住んだアーグルトンの町には現在も彼の墓標が残っており、マリー・アントワネット、ルイ16世、夫妻の長女マリー・テレーズ、次男ルイ=シャルルが手ずから刻んだ哀悼の文を見ることが出来るらしい。
リステンブルクは1808年のトレンデグラムの戦い以降、1843年まで奇しくもフランスの支配下にあったが、一家はその存在を知られることなくアーグルトンの町で静かに暮らし、直系子孫の一人は今も町の郵便局長をしているのだとか。前世世界では血脈が絶えていたことを思うと、一人の元・前世FG〇プレイヤーとしては「良かったなぁ……」という感想に尽きる。
今世FG〇公式SNSでも特にアナウンスはないが、そのうち追加エピソードも頒布されるかもしれないな。その時にはどうか槍王みたいなグラマラスボディなマリーを実装してくれ、と少年はひとり
顔を上げると波打ち、僅かに歪んでいる窓硝子の向こうには、いつの間にか夜の
部屋もすっかり暗くなっており、黄色く変色したスタンドライトだけが彼の手元を照らしている。
カーテンを閉じ、部屋の明かりをつける。床の上には積み上げられた段ボール箱、かつて父が使っていたという古ぼけたベッドの上は荷ほどき途中の荷物であふれている。
行きがけに空港で買ったガイドブックだが、せめて片付けてから読むべきだったと若干の後悔を覚えていると、不意に少年の腹から音が鳴った。思えば昼食は簡単な軽食しか出されなかったから、ずいぶんとお腹がすいていた。
「
そんな少年のお腹と示し合わせたように階下から祖母の溌剌とした声が届いた。最高のアーグルトン料理を食べさせてあげる! と見るからに意気込んで昼過ぎからキッチンに立っていたので、食事文化の違いはあるだろうが多少なりとも少年の期待は膨らんでいた。
祖父母の家───父の実家は非常に長い歴史を持つ地元の名士の家柄らしい。土地柄もあるのだろうが日本に暮らしていては想像もできない広大な庭と「家」というより「お屋敷」という表現が相応しい立派な家屋は一般的マンション暮らしだった彼にはいささか現実味がなさすぎた。
しかしながら、これからは家の入口から玄関まで冗談抜きで2~30メートルはあろうかというこの家で暮らすのだから、町だけでなく家にも少しずつ慣れていかなければならない。
戸惑うのは最初の内だけ、と父は言うけれど、そも町に入ったあたりからひっきりなしに帰郷した父に声がかけられ、わざわざ家に挨拶しに来る人すらいるような環境なのだ。この国では珍しいという黒髪も相まって少年に向けられる住民たちの好奇の視線は彼を大いに気疲れさせた。
地元では有名人だったンだぜ、なんて嘯いていた父の言葉は話半分に聞き流していたが、まさか本当だったとは。
ビデオ通話越しにしか会ったことのなかった祖父母が熱烈を通り越して猛烈なハグとキスで少年を迎えてくれたことは、一緒に暮らしていくことを不安に思っていた彼を大いに安心させてくれた。……が、今後、エスパーダ
ぎぃぎぃ、と軋む廊下に新鮮さを覚えながらリビングに続く扉を開けると、部屋の真ん中では父と祖父が汗だくで一緒に何かを組み立てていた。せっかく男手が増えるんだから、と祖母がI〇EAで買った滅茶苦茶大きいソファである。今朝早くに届いてすぐに作業を始めたのにまだ終わっていないようだ。
祖母の呼びかけにも反応せず、二人は説明書を読みながら何やら怒り合っていた。あまり聞き取れなかったが、こんな説明書は説明書じゃない! という父の言葉だけが聞き取れた。
少年が二階から降りて来たのに気が付くと祖母は声を張り上げて二人の作業を切り上げさせ、そして少年を手招きすると小さめの鍋を指し示した。
足元から香ばしい匂いを漂わせるオーブンの熱を感じながら鍋をのぞき込む。赤茶色の濃厚なスープの中にはごろっとした大きな牛肉と野菜が転がっており、漂ってくる仄かに野性味のある濃い香りに少年の口には自然と唾液があふれ出す。
「『これをテーブルに運ぶ?』*2」
「『いいや、これはお隣さんへの御裾分けなんだよ。お隣のブレーズ
「『女の子』……」
「『去年の頭だったかしら、なんでも亡くなった遠い親戚の子供を引き取ったらしくてねぇ、優しい人だとは思ってたけど自分たちの子育てが終わったばかりな上、ブレーズ
「あぁ~……うん」
祖母の話は早口なのも相まって、ほとんど聞き取れなかった。とりあえずで相槌を返していると父が真新しいシャツとジャケットに着替えて戻って来た。
これでもかと祖母に防寒着を着せられてから家を出ると、やや肌寒さが残る空気が彼らを出迎えた。この国に来て数える程度の日数しか過ごしていないが、風は穏やかなのに日本に比べて冬の寒さが後を引いている。
隣の家と言っても祖父母の家自体が大きいのと、そもそも町全体で土地の規模感が大きいというのもあってそれなりに距離がある。
ぽつぽつと街灯が照らす道すがら父が教えてくれたところによれば、ブレーズ
しかしブレーズさんが高校を卒業してすぐに結婚した話はともかく、学生時代に彼が三股していて凄い修羅場に巻き込まれただの、その詫びに他の友達三人含めて彼のおごりという話でバーベキューをしたのに結局割り勘にさせられただのという話は必要だったのだろうか。
しばらく歩いて見えてきたのは少しくすんだ白い壁に赤い屋根の二階建ての建物だ。年季が入った玄関とは対照的に玄関脇には真新しい頑丈そうな配達ボックスが設置され、庭には大きなもみの木が静かに佇んでいる。
父が古ぼけた呼び鈴を押した。が、何の音も聞こえない。そういうタイプの呼び鈴かとも思ったが、何度か押しても誰の反応もないところを見るに壊れているのだろうか。家の明かりはついているので中には居ると思うのだが……。
そのうち、しびれを切らした父が扉を叩いて声を張り上げた。こう聞くとさっき聞いたばかりの祖母と大声の出し方が似ている気がした。
「『おい、セリノ! 居るんだろ! 夜遅くに悪い、ジャンだ! 開けてくれ!』」
それから少しして、どたばたした足音が聞こえてきて扉が開き、たれ目で優し気な顔の男性が顔を出した。どうやら彼が父の友人のブレーズさんらしかった。
四角い眼鏡に薄茶色の髪、温かそうな毛糸のセーターに身を包んでいる見た目からは、とても三股した過去がある人には見えないが……人は見かけによらないということだろう。
そんなブレーズさんも今の奥さんに出会ってからは人が変わったように一途になったらしく、父曰く「急に恋愛潔癖症になりやガッた」だとか……。
父が話を進めてくれるだろうと少年は傍観していたが、本当に久々の再会なのだろう二人は少年が聞き取れない勢いで何やら楽しそうな会話に興じ始めてしまった。
空腹に苛まれながらも口を挟めず、悶々としながら話が終わるのを待つ。しかし口が止まる様子がなさそうな父を横目に、手持ぶさたな少年はなんとなしに家の中へ視線を向けた。
丁度、本当に丁度、その視線の先で扉が開いた。リビングに繋がっているだろうテレビ音が漏れ聞こえている部屋ではなく、その奥、薄暗い廊下の先にある扉だった。
───横開きの扉からすうっ、と白い足が現れる。姿を見せたのは少年よりやや年上に見える女の子だった。
お風呂上りなのだろう、頭にヘアバンドを巻いた女の子は手元のスマートフォンに視線を落としたまま、のんびりとこちらに向かって歩いてくる。耳には最近は珍しいコードを首に掛けるタイプのイヤホンをつけている。
電灯の下に至るとその姿がより一層鮮明になった。
ヘアバンドの下には自分と同じ黒い髪が覗いている。ハーフだが容姿はほぼ日本人な少年と比べると格段に薄い色の肌。絹のように滑らかな肌はしっとりと仄かに湿り気を帯び、少年の目を惹きつける雪色の肌が柔らかに赤く色づいていた。
皺がほとんどない、きめ細かい白魚のような指。爪は綺麗に整えられ、日ごろから丁寧に磨いているのだろう自然な光沢を放っていて、その指が滑るたびに手元に落とした視線が細かに揺れている。パッチリした大きな瞳はまるで涙を含んでいるかのように、少年の目にはキラキラと輝いて見えた。
───目に入った少女の情報が妙に冷静に、いやに詳細に少年の頭を駆け抜けていく。その身に宿る超人的な視力と集中がかつてない高まりを見せていた。
少女の全身からは湯気が立ち昇っていて、見るからに温かそうだ。漂う湯気と彼女の肌との境界は曖昧で、その体は触れたら簡単に溶けてしまうんじゃないかと心配になるほど繊細に見えたが、しかし一つ、そんな印象に真っ向から相反する部位が存在していた。
何かスポーツに打ち込んでいるのだろうか、肉付きの良い太腿と健康的に引き締まった腹部の下に感じられる確かな筋肉。
そこからゆっくりと視線を上にずらすと、まだ成長途上にある未成熟な身体には不釣り合いなほど大きな二つの膨らみが現れ、柔らかそうな灰色の布を押し上げていた。
布の隙間から顔を覗かせる豊かな双球の割れ目は、他の部位に比べていささか以上に汗ばんでいる。
つぅ、と少年の視線の先で一筋の雫が谷間へと消えていった。
(す、スポーツブラ……)
その思考に至ったとき、少年の背後から一陣の風が吹き抜けた。視線の先で女の子が急に吹き込んできた風に身を震わせて顔を玄関の方へ向ける。そして目があった。あってしまった。
血の様に深い赤色の瞳が皿のように見開かれる。何か言おうとしたのに言葉にならなかったのだろう、無言で口元を震わせた後、少女は茹で蛸のように全身を真っ赤に染めて、物凄い速さでリビングへ駈け込んでいった。
……その一部始終をしっかりと見届けた後、少年は我に返り、天を仰いだ。
「や ら か し た ぁ ~……ッ!」
「カイ? どうかシたの?」
「『お前の息子なんて言ってんだ?』」
唯一の幸いは、彼女の養父たるブレーズ・セリノが終ぞこの事件に気が付くことはなかったということ。
なお、この後の挨拶は何事も無かったものとして恙なく行われたが、完全な初対面を装うアマミヤさん
そして、林檎は此処アーグルトンの名産らしいが、これは特に関係のない話である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【悲報・朗報】原作特定したスレ 番外編【大朗報】
1:★名無しの研究所所長
【悲報】新たなる原作、判明する
2:★名無しの研究所所長
原作に新たにCODE VEINが追加されました
3:
早急に俺を殺してクレメンス
4:
流石に亡者になるのはNG
5:★名無しの研究所所長
お前らレス早すぎだろ
6:
残り二つを早く言え、殺すぞ
7:★名無しの研究所所長
ヒェッ…
8:
アンカ>>6 精神的余裕がなさすぎる
9:
あってたまるか!
10:★名無しの研究所所長
【朗報】調査の結果、現時点でBOR寄生体の先触れとなるゾンビ化現象は確認されませんでした。
11:
首の皮一枚つながったな! ・・・つながってるよな?
12:
ダークリングは呪われた不死の証……
13:
そうさね・・・
14:
やめないか!
15:
CODE VEIN
16:★名無しの研究所所長
【大朗報】ついにオラクル装甲の安定生産に成功しました。これに伴い、これから北海道外の地域への支部の設置を順次進めていくこととなります。
また支部での人員不足への対応のため、転生者の身内に限りますが現地人雇用を解放することとなりました。
17:
うおおおおぉぉぉぉぉ現地民雇用ktkr!大勝利!Vやねん!
18:
ついにかぁ、長かったなぁ
19:
姉がニートなんやがどうにか雇ってもらえますかね。見放すのは忍びなくて
20:★名無しの研究所所長
現時点では地方支部はマンションや商業施設に偽装する構想で進行中です。
居住区の確保がしやすいからね。
21:
よかった……!マジで良かった……!
これで家族と一緒に避難できる!
22:
ジャ〇コならぬジュネスの地下に巨大秘密基地が出来るのか、たまげたなあ
23:
でもこの報告をセットにするとか、こんなの絶対おかしいよ!
24:★名無しの研究所所長
あっそうだ(唐突)
資金調達のために近々、エネルギー部門が新時代のエネルギー供給企業<カンナ・エネルギー>として世に出るから応援よろしくな!
エネルギー源については、絶対に秘密だよ♪(最高機密)
25:
ついでに出す情報じゃねぇ・・・
26:
こいつの判断基準どうなってんだよ
27:
そんなことより誰かアンカ>>15の質問に答えてくれませんかねぇ〜……?
前にどなたかに感想返しでコードヴェインと絡ませるつもりはないと言ったな、あれは嘘だ。
……2040年代に登場させられる原作キャラクターがね、足りないの。
多分もう出ないキャラ紹介
『ブレーズ・セリノ』
名前はスペイン語姓名辞典からの組み合わせ。昔から親しくしていた遠い親戚の姉弟を引き取った。最近は近郊の町で暮らす実子たちが頻繁に実家に帰ってくるらしい。
どんなものでも評価、感想お待ちしております!
全部の感想に返信できるわけではありませんが、いただいた感想は全て繰り返し噛みしめながら読ませていただいております! ありがとうございます!
(以下、気にされていた方がいたので追記修正です)
後半の冒頭を書くにあたってアンサイクロペディア「リッスンブール」の記事を参考にさせていただきました。正直読んでて爆笑してました、特に各地域の特色について書かれてる内容が酷すぎて酷すぎて・・・!(誉め言葉)。
リッスンブールはフランスをひっくり返してスペインにくっつけた架空国家です。
アーグルトンの町はgoogle map上にしか存在しないとして結構昔に話題になってましたね。
ヌイ・テネルも2ch出身の架空偉人です。抜いて寝る。
つまり、これらの土地と人物は全て実在しないのです……!故に全く無問題……!
追記:
カンナ機関の金策方法についてのアイデアを募集します。
頭が良くない作者の脳を絞っても碌なアイデアが出てこず、大変困っています。なので読者の方のお力添えを頂けると嬉しいです。
活動報告にて細かい説明を載せてありますので、意見・アイデアをお持ちの方は活動報告のコメントにお願いいたします。