おあつらえ向きのカモになるかどうかは、頭の良い悪いではなく、正直かどうかにかかっている。*1
【逆ドッキリ】天蓋プラネに仕掛け人はできるか?
……
…………
………………
「アッ、夕日ちゃん、お
「大丈夫、いま来たばっかりだよ。こっちが……」
「古城葵です、よろしくお願いします」
「アッ、ハイ……よろしく……よろしくね」
:テンションの差が酷い
:いつの間にかタメ口で話す仲になってる!?
:この内弁慶がよ
「私も、
「アッ、そうなんだ? フヘ、ありがとね。全然タメ口で大丈夫だから……」
「そういえば、送ってもらった資料、凄く整っていて助かったよ」
「ああウン、それはね……頑張ったから!」
:プラネがちょろすぎて俺は心配だよ
:タメ口でいいよ←ハラスメントやめろ
:コドク様が作ったんやろなぁ…
「それで、ええと、お打ち合わせですね。すみません、私、こういうの初めてで……。これ、お口に合うかわかりませんけど……」
「エッ? ありがとう。気を使ってくれなくてもいいのに……。わぁ、笹ずし? 美味しそう。よかったら打ち合わせしながら、一緒に食べようよ。まだコドク様来てないけど、先に始めててって言われたから、始めよっか。Discordに送ったけど……」
:10分もガチ打ち合わせしたんや
:無情なカット
:できあがった空気感がこちらになります
「ふう……どう? こんな感じでよさそう?」
「問題なさそう」
「大丈夫です!」
「スタジオ開くまで時間あるから、休憩しよっか。いまコドク様がね、そこで収録してて、終わったらって感じだから……。コドク様……ええとね……じつは最近、彼氏が冷たくてね」
「へえ……彼氏……喧嘩ですか?」
:唐突にぶっこむな
:へたくそへたくそへたくそ
:逆ドッキリでよかったな
:普段からコミュ力がカスだから演技かどうか微妙なライン
「喧嘩ってほどでもないんだけどね。お互い配信が忙しくて……」
「配信ってことは、ライバーなの?」
「じつは、そう」
「ええっ! それ、初対面の私に言っちゃって大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。チクったら消えてもらうことになるけど」
「チクったら消されるようなこと言わないでよ」
:配信歴3年の企業勢所属のVtuber様が後輩の個人勢に「消えてもらう」!?
:プラネって嘘のほうがスムーズなんだな 棒読みだけど
:適切なツッコミだ
「それで、その彼氏さんが冷たいんですね」
「ああうん、そうなの。同じマンションに住んでるんだけどね」
「えっ、同棲ですか?」
「いや、同棲じゃなくて、防音のところが少ないからさ」
「事務所近くで、防音ってなると、限られるからね」
「うん、そうなの……。同じマンションに住んでるのに、全然会えないんだよ? 配信が忙しいのはわかるの。私だって、忙しいし。でも、他の人の企画とか立ててる時間あったら、私との企画を立ててくれてもいいし……」
「企画にプラネを呼ぶと、疑われるって思ったんじゃない?」
「本人はそう言うんだけどね……。でも、いっぱい企画やってるから、ちょっとくらい回数を増やしてもバレないと思うんだ」
「企画屋なんですね」
「あっ……まあ……うん」
:完全に相手にアシストされてる
:コドク様の匂わせ、上手い
「男性ライバーで企画屋っていうと……誰だろう。葵は思いつく?」
「えーと……」
「あっ、その……」
「大丈夫? 言いたくないなら、これ以上聞かないけど……」
「ううん……ホントはね、女の子なの」
「あー……コドクさん?」
「……うん」
:イププロで企画いっぱいやってるのってコドクしか知らない
:言いたくてしょうがないもんな
:プラネの催眠されてるみたいな棒読みが〝癖〟
「コドクさんかぁ。イメージはなかったけど、お似合いかも」
「えっ、ホント?」
「コドクさんには会ったことはないけど、配信の感じから、相性よさそうだなって。ほら、プラネは爆発的なタイプでしょ? コドクさんはそれを引き止めてくれるというか、お互いにいい刺激になりそう」
「びっくりしたけど、お似合いだと思います」
「ホントぉ……。でも、その……コドク様はなんていうか、体目当てっていうか!」
「体目当て?」
:これ古城と先輩のことじゃ…
:急にどうした
:あんまりびっくりしてないからリアクション取ろうとしてるのか
「部屋に来て、して、すぐ帰っちゃうの! 都合のいい女って思われてないかなって……」
「大切だと思ってる人に大事にされてないんじゃないかって思うと、不安だよね。無責任かもしれないけど、その思いを、正直に伝えてみたらどうかな」
「ウン……そうする……」
「女の子同士だと不安とか、そういうことはない?」
「ああ……うん、ある……ある」
「お気持ち、わかります。じつは、私たちも、つ、付き合ってて!」
「……エッ!?」
:コドク様に遊ばれたい
:これ本当なんだよね…
:このリアクションを待ってたんだよ!
「隠していてごめんね。いや、隠していたつもりもないんだけど、葵の言う通り」
「エッ、エッ……アノッ! これ……」
「ごめんなさい……こんなこと聞かされたら、迷惑ですよね」
「イヤ! 迷惑じゃないけど、こ……」
「よかった。それを聞いて、安心した。もちろん、プラネならそんなこと言わないって信じてたけど。お茶したときに、とっても思いやりがあったから」
「エッ……エヘヘ……」
「だから、←塚さんとのこと……応援しています。初対面でこんなこと言うのもおかしな話ですけど、同じ立場の人に吐き出せるのって、大事だと思うんです。私でも、先輩でも、その受け皿になれますから……」
「そうだね。プラネの場合は立場もあるだろうけど、わたしたちは、結局ビジネスなんじゃないかって言われるのが怖くて公開していないんだ。冗談で付き合ってるとか、そういうことを言われたら悲しいから。ときどき、VTuberさんで、ファッションで付き合ってるとか言っているのを見ると複雑な気持ちになってさ。プラネは、そういうことない?」
「えっとぉ……その……ある……あるよね、ウン。ごめん、ッスー、ちょっとトイレ……」
:ネタバラシの隙を与えないw
:エグい追い詰め方してて笑う
:諦めた
「コッ、コドク様ぁ! 聞いてました!?」
「聞いてました。すみません、これは予想外でした。動画はボツとして、問題は、どう収拾をつけるかですね。ドッキリって言ってもらうことって、できます?」
「ム、無理ですよぉ! 気まずいし、ソノ、二人に申し訳ないです……! 勇気出して言ってくれたのに!」
「確かに、そうですね。私が間違えていました。お二人の覚悟を踏み
「エト……本当に付き合ってることにしません? 折を見て別れるというか……」
「それは、お二人を裏切ることにならないですか?」
「うぅ……デッ、でも! ドッキリと言うよりは……」
「じゃあ、すみません。その感じで進めてもらっていいですか。打ち合わせの企画を動画に回す感じで。ちょっとしたらそちらに行きますから」
「わかりました……」
:プラネが真っ当なこと言ってる…
:何だかんだこういうところ誠実だよな
「ごめんねお待たせ……」
「全然!」
「さっきはわたしたちの話ばっかりしちゃったから、プラネの話も聞きたいな」
「ワ、私……?」
「そうですよ。最近、関係で悩まれているそうですけど、それまでにあった楽しかったこととか、好きなところとか……相談してくれたっていうことは、まだ愛情がなくなったわけじゃないですよね?」
「アー、ウン。コドク様の好きなところ……ウーン、優しい! あとは……企画が凄い!」
「企画は凄いよね。優しさとか、直接お会いしたことがないからわからないんだけど、そうなんだ?」
「マ、まぁね……」
:脈なしの返答やめろ
:悩むなw
「興味あります。どう優しいんですか?」
「ええっとぉ……代わりに企画書を書いてくれたりぃ……」
「企画? あ、もしかしてこの企画?」
「ウ、ウン……」
「デートとかは行くんですか?」
「マ……まぁたまに?」
「最近はどこに?」
「ディズニー……?」
「ディズニーランドですか。写真とかあります?」
:結局コドク様のいいところ企画しか言えてないw
:なんで墓穴掘るんだ
:知ってるデートスポットを言ってるだけだ
「エ! エエトネ、写真は撮らない主義で」
「ふたりだけの思い出ってことですね! そういうのいいなぁ」
「ふたりはその……きっかけとかあるの?」
「わたしたちは大学が同じだから、何となく出会って、そのままずるずるって感じかな」
「ずるずるって、不本意だったりします?」
「そんなことないよ。葵と付き合えて嬉しいよ」
「葵じゃなくて、██。本名で言ってください」
「██と付き合えて嬉しいよ」
「ン゙! えへへ……」
「エト……ちょっとトイレ……」
:ピー音だ
:本名言ったんだw
:プラネみたいな音出てますよ!
:どんだけトイレ行くんだw
「コドク様ぁ!」
「お疲れ様です。急にはスタジオの予約が取れなくてですね。あと数分で、マフィンさんの撮影が終わるみたいなんですけど」
「マフィンさんなら、ぴったりで終わりますよね!?」
「そう思います。あの、私と付き合ってるってこと、もっと嘘ついて大丈夫ですからね。何言われても気にならないですし」
「エ!? デ、デモ……」
「それとも、プラネさんは嫌ですか?」
「嫌じゃないですけどぉ……」
「あと数分で行きますので、話を合わせておいてください」
「アッ……ハイ……」
:泣きつくペースが早すぎる
:マフィンって時間感覚ちゃんとしてるんだ
:味方がいなくて可哀想
「ただいま……」
「おかえり。デリカシーない質問で悪いんだけど、具合が悪かったりする?」
「ン?」
「いや、なんでもないよ。もし体調を崩してるんだったら、わたしたちは早めに切り上げても問題ないからね」
「……ァ! いや、ジュース飲みすぎただけ……膀胱が張り裂けそうで、ノンストップで出てただけ!」
「かけ流しってことですか?」
「源泉みたいに言うな」
「あはは……」
:心配の演技リアルやなー
:汚ぇ言い訳
:この敬語の子面白いな
:プラネの愛想笑い初めて聞いた
「おまたせしました、遅れてすみません。お二人ははじめまして、←塚コドクです……ええと?」
「ァ! コドク様!」
「夕立夕日です。今回は企画に呼んでいただけて光栄です」
「古城葵です。よろしくお願いします」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」
:コドク様きた!
:プラネが凄くホッとしてて草 黒幕なんだよなぁ…
「コドクさんの企画力には、本当に感服します。さっきもプラネさんが、企画力について褒めてましたよ」
「ありがとうございます。企画力を褒められるのは嬉しいですけど……ねえプラネ、もっと他にも、いいところがあった気がしますけどね?」
「ヒュッ! ご、ごめんなさぃぃ……」
「いつもみたいにタメ口でいいですよ、プラネ」
「ェ! ェ! ェ! ……コドクちゃん?」
:コドク様の囁きボイス効く…
:タメ口ハラスメントがここで回収されるとはな
:まさかコド×プラとはこのリハクの目を持ってしても
「それでプラネ、どうですか?」
「ン?」
「騙された感想は」
「…………ヘ?」
「というわけで、『←塚コドクと付き合っていると嘘をついたコンビVTuberが本当に付き合っていたら、天蓋プラネはどうするのかドッキリ』でした!」
「ええええええっ!」
「プラネがコロッと騙されてたので、心が痛みましたね」
「それくらい私たちがお似合いってことでしょうか」
「エ、エ、付き合ってるのも嘘!?」
「嘘だね」
:わかってなさそう
:このアホ声大好き
:いい驚きっぷりだ
「あの、あの、動画には映ってないだろうけど、手絡めたりしてたんだよ!?」
「そうなんですか? 音声しか届いてなかったのでわからなかったです」
「なんかこう、ねっとり! エロい繋ぎ方してた! 距離感もめっちゃ近かったし!」
「火のないところに煙を立てないでよ」
「で、でも! ぃぃーっ!」
「歯茎むき出しになってますよ」