やはり、作者のONE PIECEの知識は浅く狭いですね。
ごめんなさい。
プルルル、プルルル、ガチャ。
『ミス・オールサンデー、今すぐ俺の部屋に来い』
それだけをいうと電伝虫は切れてしまった。
今の時刻は午前2時、こんな時間に呼び出すなんて何かあったのかしら?
私はすぐに最低限の身嗜みを整えボスの元へ向かう。
そして私が部屋に着いた時、タイミングよく扉が開き部屋の主であるクロコダイルが出てきた。
「行くぞ、ついてこい」
彼はそれだけ言うと私の答えを待たず歩き出した。
どういう事?本当にクロコダイル?
今は彼の後ろを黙ってついて行ってはいるが、部屋から出てきた彼は数時間前より若く見えた気がする。何故か彼の後ろ姿が頼もしく感じてしまう。
王宮に忍び込み、葬祭伝(王家の墓)までやってきた。そして迷いなく彼は隠し階段を見つけ、階段を降りていく。私は黙って彼の後ろを歩いていく。
地下奥深く進むとそこにはポーネグリフがあった。
「さあ、読んでみせろ。ポーネグリフとやらを」
彼はそういうと部屋の壁に背を預け、腕を組み、目を瞑り黙ってしまう。
「・・・カヒラによるアラバスタ征服・・・これが天歴259年・・・260年テイマーのビテイン朝支配・・・306年エルマンに大聖堂完成・・・325年オルティアの英雄アムディンが・・・」
興味がない・・・国や人間が死のうが・・・生きてようが・・・私にはそんな事どうでもいい。もとより兵器を渡す気もない。予想と期待は違うもの。私が求めていたものは・・・リオ・ポーネグリフ。世界中に点在するポーネグリフの中で唯一真の歴史を語る石。
けどもういい・・・20年探し続けてもこれ以上ポーネグリフの情報はなかった。
ここが最後の希望だった。そして・・・ハズレ。
この道で生きていく事に私は疲れた。
ただ、歴史を知りたいだけなのに、私の夢には・・・敵が多すぎる。
私にはもう生きる目的がない・・・ここでクロコダイルに殺されても抵抗はしない。
「もういい」
やはり貴方は歴史に興味はないわよね。
「・・・そうか、残念だ。4年前に結んだ俺達の協定はここで達成された。お前がおれに持ちかけた話はこうだ・・・ポーネグリフのある場所へお前を連れていけば兵器の情報は俺にゆずる。B.Wにおけるこの4年間の働きは頭脳・指揮力共に優れたものだった。俺にとってはそれだけで充分、お前は利用価値のある女だった」
ふふ、4年も手を組んでいたのよ。貴方の行動なんて予測できるのよ。貴方はここで私を殺すんでしょ?私を殺したいなら殺せば、
「失せろ、この国から」
え?彼は何て言った?
「俺はお前に怒りなど感じない。全てを許そうニコ・ロビン。何故なら俺は・・・最初から誰一人信用しちゃいねえからさ」
そういうと彼は私に小さい袋を投げてきた。開けてみるといくつかの宝石が入っている。軽く見積もっても五千万ベリーはいくだろう。
「お前の4年間の働きは素晴らしかったが、裏切りによるクビだ。退職金はそれくらいで十分だろう。この国から今すぐ消えろ。次視界に入ったら殺す」
「待って!貴方はプルトンを!世界最悪の軍事力のありかを知りたいんじゃなかったの!」
クロコダイルは歩き出した。
「プルトンはワノ国にある」
彼の言葉で私の身体は凍りついた。
「ちなみにお前の探しているリオ・ポーネグリフはラフテルまで導かなくては意味がないぞ」
「なっ、何故貴方がそれを、」
「俺を誰だと思ってやがる?そもそもプルトンを知っている俺が何故リオ・ポーネグリフの事をしらないと思った?世界中に点在する情報を持ついくつかのポーネグリフは、それを繋げ読む事ではじめて空白の歴史を埋める一つの文章になる。繋げて完成する今はまだ存在しないテキスト・・・それがリオ・ポーネグリフだ。つまりお前も・・・今までに読んだポーネグリフをあの場所へ導かなければならない・・・グランドラインの最果て、ラフテルへ」
私は彼の言葉に衝撃を受けた。
「お前はまだ死ぬわけにはいかなくなったな・・・まあ、たどり着ければいいな。次に選んだ隠れ家で」
彼は砂化して私の前から消えた。
「よし、ニコ・ロビンは追って来てないな」
俺は周りに人がいない事を確認すると、ついつい嬉しいあまりスキップしてしまう。
「ロビン放出成功!運が良ければ麦わらに拾われるだろう!」
優秀なパートナーだったが、やはりニコ・ロビンは麦わらの一味になるべきだろう。
ロビンが俺達側にいると奴等が負けた後で入りづらいだろう?
時間がないので強引な引き離しになってしまったけど大丈夫だよね?
退職金もあげたし、リオ・ポーネグリフの事も教えてあげたし。自暴自棄になって死のうとはしないだろう。
アラバスタに理想郷を作ろうとしている新世界に行く気がない俺よりは、麦わらや他の連中と手を組んだ方がいいよって。
もう俺との協定は完了したよって宣言してあげた。
だからロビンも後腐れもなく旅立てるはず。