ひろプリ SAMURAI GIRL HEROISM 作:MOZO
ソラ、シグレ、ましろ、ツバサはミラージュペンをスカイミラージュに変形させ、スカイストーンを装填。
「「「「ひろがるチェンジ!」」」」
「スカイ!」
「レイニー!」
「プリズム!」
「ウィング!」
四人は各々を表すイメージカラーのコスチュームを身に纏い、華麗に変身する。
「無限にひろがる青い空! キュアスカイ!」
「幾重にひろがる雨の波紋! キュアレイニー!」
「ふわりひろがる優しい光! キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気! キュアウィング!」
「Ready━━」
「「「「GO!」」」」
一同は地面を蹴り、高々にジャンプ。
「「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
ウィングが加わり四人となったプリキュアは揃ってポーズを決めた。
片や、カバトンは呑気に酒盛りをするニャシュランに痺れを切らしていた。
「おい、お前もいつまでも飲んでないで仕事するのねん!」
「ったく、しゃあねぇなぁ」
強制され、渋々屋根から降りたニャシュラン。並行世界で先代『ジャドーアローズ』との戦いを経験したレイニーは、一度戦った相手であれ油断はするまいと気を引き締める。
「いつぞやの続きであれば、拙者が受けて立つでござる!」
「おっとっと。また水をぶっかけられちゃあ敵わねぇからなぁ。今日はコイツと遊んでやりな」
ニャシュランは自身の影からクロボーズを一体召喚し、
「来やがれ! アンダーグエナジー!」
ニャシュランの右手が地面を翳すと黒いオーラが湧き、クロボーズが吸収する。
「クロボーグ!」
巨大化し、クロボーグへ変貌。頭には黒い
「よ~し、熱々の焼き芋弾で四人まとめてイモっちまえ!」
カバトンの命令を受け、焼き芋ランボーグは砲台から芋型のミサイルを連射。スカイとウィングはミサイルの間を素早く縫いながら攻撃していく。
一方のレイニーはクロボーグと対峙。攻め込もうと駆け出すが、クロボーグは被っていた笠を取るとフライングディスクの要領で真横に回転を掛けて
レイニーは飛来する笠を辛うじて避けるも、透かさずクロボーグが刀で斬りつける。レイニーも光の刀で凌ぎ受け流すが、後方から笠がブーメランのように舞い戻ってきた。レイニーは身を屈め、間一髪で回避することができた。
「ホレホレ、どうしたん? さっきから避けてばかりじゃねぇの。受けて立つんでなかったのけ?」
「・・・ぐっ、おのれ!」
冷やかすニャシュランにレイニーは煩わしく思ってしまう。
一瞬、集中力を欠いたところをクロボーグの笠投げ攻撃が迫る。躱す暇も無くこのまま直撃か。と思われたが、ウィングが笠を蹴って軌道をずらしたことで難を逃れた。
「レイニー、相手の挑発に乗ったらダメです。冷静に対処していきましょう!」
「すまぬ。恩に着るでござる!」
熱くなっていた頭を冷やし、レイニーは再度クロボーグに向き合う。
変わって、プリズムも光弾を放って応戦するもランボーグが砲撃で相殺。ジリジリと圧されるプリズム。そこへウィングが助太刀、スカイも打撃を加え確実にダメージを与えていく。
「マ、マズい! こうなったら、芋食って・・・」
カバトンは焼き芋を二つ頬張り、尻をプリキュアたちに向けて突き出した。
「ブーだ!」
放屁が放たれ、強烈な悪臭が辺りに拡散される。
「くさーっ!」
臭いに悶えるプリキュアたちの隙を突き、焼き芋ランボーグが砲撃を乱射。更にクロボーグも強襲する。
スカイ、レイニー、ウィングは余裕を持って回避行動を取る。プリズムも光弾で防ぐが、爆煙に紛れるランボーグの接近を許してしまい、殴打を食らい土手に叩き付けられてしまう。
「オラオラ、どうした? 数は増えたが全然YOEEE!」
「わたしはまだ・・・、戦えるよ!」
土煙の中、プリズムは折れてなどいなかった。拳が当たる寸前、防御姿勢を取っていたためダメージを軽減していたのだ。
プリズムの許へスカイ、レイニー、ウィングが集結する。
「みんな、ここからだよ! 力を合わせればきっと勝てる!」
「ケッ、空も飛べねぇ。身軽でもねぇ。何もできねぇ雑魚が何言ってやがる?」
「ッ・・・・・・」
皆を鼓舞するプリズムをカバトンが嘲笑。スカイたちと比べて戦闘力が劣っている事実を突かれ、プリズムは自身の非力さに打ちのめされる。
「「「それは違います(違うでござる)(違う)!」」」
と、プリズムに代わってスカイ、レイニー、ウィングが反論。三人はその勢いのままランボーグとクロボーグへ向かっていく。
「お前は何も分かってない。プリズムには誰にも負けない優しさがあるんだ!」
「そうです! プリズムはその優しさでいつもわたしを照らしてくれます。それがどんなに心強いことか!」
「如何なる困難にぶつかろうとも、プリズムの優しさに支えられ、力を分けてくれたことで乗り越えることができたでござる!」
「ボクのためにヤーキターイを作ろうとしてくれた。お陰でボクは大切なことに気が付くことができた!」
攻撃をいなしながら三人はプリズムへの思いを叫んでいく。
「プリズム。ましろさんは━━」
「励まし、勇気を与え━━」
「周りのみんなを照らしてくれる!」
「「「輝きを持ってるんです(でござる)(だ)!」」」
「スカイ、レイニー、ウィング・・・」
三人の熱を帯びた言葉がプリズム痛めた心を暖め、癒していく。
「黙れ黙れ! 何訳の分かんないこと言ってやがる!」
「甘っちょろい能書きを垂れるのは構わねぇだけどよぉ、結局は勝った奴の言うことが正しいってこった!」
希望の言葉を口にする彼女たちをカバトンとニャシュランは全否定する。
「TUEEEってのは、こういうことなのねん!」
焼き芋ランボーグは砲台から特大の焼き芋ミサイルをスカイたちを狙って発射する。
直後、プリズムが一人敢然と前へ出た。
「ヒ~ロ~ガ~ル~プリズムショット!」
プリズムの両手から放たれた光弾がミサイルと衝突。消滅させた。
「わたしの大事な友達に手出しはさせないよ!」
プリズムの勇気ある行動で反撃のチャンスが訪れる。
ウィングはランボーグ目掛け真っ直ぐに飛翔する。
「ひろがる! ウィングアターック!」
オレンジ色の光を発しながらウィングはランボーグに突進。衝撃でバランスを崩したランボーグは転倒する。
そして、レイニーはクロボーグが投げた笠の下に潜り込むと切っ先を中央に突き立て、笠を乗せたままクロボーグの足元を掬い上げて笠を回していく。
「本日はいつもより多く回しているでござるよ!」
クロボーグは傘回しの玉のように笠の上でグルングルン回され、かと思えばポーンと空中へ放り投げられランボーグの上に不時着する。
絶好の機会を逃すまいと、スカイとプリズムはスカイミラージュにスカイストーンWシャイニングを装填した。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
上空にバーサライタが出現。ランボーグとクロボーグを吸引する。
「「プリキュア・アップドラフト・シャイニング!」」
掛け声と共にバーサライタの中央から気流が噴出し、二体を浄化させた。
「「スミキッタ~」」
ランボーグは焼き芋に戻り、クロボーグは光の粒子となって消滅するのだった。
「いいもん、いいもん、もうイーもん! 今日はこの屁~んで許してやる!」
「芋だけに
ニャシュランを屋根に乗せ、カバトンは屋台を引いて退散していった。
* * *
買い物を終え、四人は日暮れの土手で並んで座り、ツバサが言い掛けていた言葉の続きを聞くことに。
「ボク、気付いたんです。本当はただヤーキターイを食べたかったんじゃなくて、父さんや母さんと一緒に食べたあの楽しい時間を過ごしたかったんだって。そのことに気付けたのは、ましろさんのお陰です!」
かつて、ましろが両親と一緒に作って食べたおにぎりと同じなのだとツバサは思い至った。
「今日、ましろさんやソラさんとシグレさんでヤーキターイを作ろうとして、それがすごく楽しくて。出来上がったものを食べてみたら、あの時と同じくらい美味しかったから。この感じって、スカイランドで家族と食べたヤーキターイと同じだなって。味は違っても、今日みんなで作った料理はボクらのヤーキターイです!」
「特別なものを食べたから。ではなく、誰かと一緒であったから特別。でござるな」
同じ時間を共有し、一緒に作って食べたたい焼きの味に懐かしさを感じた。本当のヤーキターイでなくとも、この感情を分かち合える大切な人たちの存在があったからこそ気付けたのだ。
帰宅した一同はパーティーを開催。様々なたい焼きを作り、改めてツバサを大いに歓迎した。そして、ましろは今日、自分の中に灯る輝きに誇りを持つことができたのである。
アニメ10話部分終了です。
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