ひろプリ SAMURAI GIRL HEROISM   作:MOZO

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其の五

 華やかに着飾った容姿に変身したソラ━━キュアスカイにシグレたちは呆気に取られていた。

 

「わたし、どうしちゃったんですか?」

 

 そして、当の本人も割りと驚いていた。

 

「姿が変わったくらいでいい気になるなよ。お前ら、あいつをギッタギタのメッタメタにしてやるのねん!」

 

 カバトンが指示を出し、黒頭巾たちが来襲。スカイは拳を構え、一気に突き出すと、黒頭巾たちを一発でぶっ飛ばしてしまった。

 自分の拳の威力に戸惑うスカイ。その隙に一人の黒頭巾が背後を襲おうとする。そこへシグレが割り込み、掌底打ちを叩き込み撃退する。

 

「助太刀するでござる!」

 

「ありがとう、助かります!」

 

 スカイとシグレ、互いに背中を預け、戦闘を開始する。

 シグレは格闘術を用いて、黒頭巾たちをものの見事に返り討ちにしていく。その手捌きにカバトンは狼狽える。

 

「お前、武器が無いと戦えないんじゃなかったのねん!?」

 

「そのようなこと、一言も言っておらぬでござる!」

 

 一方のスカイも黒頭巾たちを蹴散らしつつ、ランボーグと対峙する。

 ランボーグが腕を振り下ろすが、スカイは跳んで躱す。その一蹴りの跳躍力は凄まじく、近くのビルの高さまで到達し、屋上に着地。スカイを追ってランボーグも屋上へと跳び上がる。

 

「おいでなさい!」

 

 スカイは拳を突き出し牽制(けんせい)。ランボーグが叩き潰そうとショベルの腕で殴り付けるが、スカイは左手で容易く受け止め、右ストレートを打ち込んだ。

 衝撃でビルから落下し、弱っているランボーグにスカイは畳み掛けるべく握った右の拳に青いオーラが宿る。

 

「ヒ~ロ~ガ~ル~スカイパーンチ!」

 

 青い光の尾を引きながらスカイはランボーグへ向かい突撃する。

 

「はぁああああ!」

 

 強烈なパンチがランボーグの胴体に命中。体が白く変色した。

 

「スミキッタァ~」

 

 ランボーグは光の粒子となって消滅し、元のショベルカーに戻る。破壊された場所も瞬く間に復元されていく。

 もはや決着は付いた。シグレも黒頭巾たちを粗方倒し、腰を抜かしているカバトンを睨んだ。

 

「カ・・・・・・カバトントン!」

 

 戦いたカバトンは黒い煙幕と共に退散。呼応して残った黒頭巾たちも蜘蛛の子が散るように逃げ去っていった。

 キュアスカイは変身を解除し、ソラの姿に戻るとシグレとましろのところへ歩んでいく。

 

「怪我はありませんか?」

 

 二人の身を案じるソラにシグレは健闘を称えた。

 

「ソラ殿、実に見事。あっぱれでござった!」

 

 ましろに至っては、まだ今までの出来事が信じられないといった顔を浮かべながらソラに尋ねる。

 

「あの・・・・・・。ねぇ、ソラちゃん。あなたってヒーローなの?」

 

「うーん・・・・・・」

 

 ましろの問いにしばらく考え込むソラであったが、さっぱりとした笑顔で返答した。

 

「わたしにもわかりません」

 

 ソラ自身も無我夢中だったので、あまり自覚はなかったようだ。

 

「えるぅ~」

 

 赤ん坊の誘拐事件に遭遇したことをきっかけにソラとシグレは出逢い、迷い込んだ異世界でましろと巡り会い、挙げ句にソラはプリキュアなる戦士に変身して戦う羽目になってしまった。

 それを知ってか知らずか、赤ん坊は無邪気に笑っていた。

 

 * * *

 

「プリキュア。そして、スカイランド剣術の使い手か・・・・・・」

 

 そんなソラたちを、向かいのビルの屋上から鬼面の男が見下ろしていた。

 

「赤ん坊を連れ去るだけのつまらん任務かと思っていたが、少々面白くなってきたな」

 

 仮面越しから覗く邪悪な視線に彼女たちが気付くはずもなかった。




どうにかこうにかアニメ第1話部分を書き終えることができました・・・・・・
次回はアニメ第2話部分からです。
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