科目:イヌムシ科
活動時間:昼夜
オリマーメモ
だいだい色の地に 黒い水玉模様という、
やや どきつい色彩の斑紋を持つ。
眼が黄色に充血していることからも明らかなように、常に神経が高ぶっており、他のデメマダラと比べて 眠りからさめやすい。
ルーイメモ
よく肥えたものを丸焼きに。
ステーキもいい。
皮は焼き上がりの見た目が良くないので、
はいだ方がいい。
ピコメモ
見た目の色が悪いデメマダラ。
名前の通り、デメマダラの目の器官は頭部から突き出る形であり、外界の光から眼球を保護するために色は白い方が良いと思われるのだが、この種類の眼球は黒く、中央に位置する瞳が黄色くなっている。 これは充血しているからと先の観察者メモに記載があった。
目の色は瞳の虹彩という部分で決まる。
我々の一般に知られた基準の話になるが、虹彩のメラニン色素の量が多いと黒や茶色に、少ないとグレーやブルーになる。
逆に色素がない場合、目の中の血管が透けて、その色が見える。
この種類も眼球の色は違えど或いはそうではないか、とも考えたが、先の観察者が詳しく調査したのか、そのメモを参考にすると、神経が高ぶっているのが原因らしい。
なぜ、神経が高ぶっているのか。 腹部がキツい色をしているのか、その辺りの理由が気になるところである。
「寝不足になってそうな奴ですね」
一応、昼間は寝ている姿を観察出来るけど。
触れなければグースカ眠り続けている通常のチャッピーと違い、コイツは近付くとすぐ目を覚まして襲ってくる。
ストレスとか、どうなってるんだろう。
寿命や病気の心配もしたくなる。
「色が独特で、見分けや見つけるのは簡単だから、後は扱いを気をつけること。 側を通るだけにも、戦うにも、逡巡せずに思い切った行動に振り切るのが良いだろう」
「そうでしょうね。 しかし、なんでこの種類は こんなに神経が高ぶっているのですか」
「その方が生き残るのに有利だったのかも知れない。 寝ている時にも獲物が近付く事に気が付けば、他のデメマダラより多く捕食する機会を得られる」
そういう考え方もアリ、なのかな。
研究が進めば、興奮/鎮静剤の開発に貢献するかも知れないし。
「実験したい事もある。 薬物投与などの何かしらの方法で鎮静化させてみたい。 そうする事で、このデメマダラの見た目や行動の変化を観察、通常のデメマダラと同様になるのか、それとも同じになるのか確認したい。 夜間における他のデメマダラとの狩りの成功率も気になる。 もし低いなら、やはり競合を避ける為や棲み分けの為に、このような生態をしているのかも知れないと推測できる」
「あー……まぁ、暇があるなら死なぬ程度に。 あとまた助けられる事態にならないよう気を付けて下さいね」
食うか食われるかの場面では、実験する余裕は無いと思うけれども。
いやオリマー先生の事だ、分からん。
一方でルーイは食われる心配はせずに食う事しか考えてなさそうだが、一応見た目を気にしているっぽいから、他の感情が全く無い訳でもないんだろうね……。