科目:ブタドックリ科
活動時間:昼夜
オリマーメモ
体内で発生させた水素で
浮き袋をふくらませ浮遊する。
電気分解のための生体パルスが帯となって体表面を流れる姿はブタドックリ科の中でも特に美しい。
発電しながら爆発の危険がある水素を
どうやって体内で安定させているのかは まだわかっていない。
落ち葉や草を息でひっくり返して、その下にいる小虫を食べる。
空中でのバランスコントロールにヒレだけでなく、体側面の気門から空気を噴出させ、そよ風程度ならば流されることなく 安定した浮遊が可能である。
ルーイメモ
皮を揚げて スナック感覚でバリバリと。
ピコメモ
空飛ぶブタドックリ。
名前にあるように、風船のように膨らんで浮遊しており、それなりに大きい。
上部には衝突防止用なのか、トゲ状の突起物が生えており、体表面を流れる生体パルスの帯はイルミネーションの様で、とても綺麗。
脚は見当たらず、代わりにオールの様なヒレを持ち、これと気門を用いて移動している様だ。
習性から、頭部に植物の特徴があるピクミンを見つけると、前面口吻から強風を吹きかけてはピクミンを吹き飛ばしてしまう迷惑な原生生物である。
花吹雪になる以外にも、運搬を妨害され、隊列が乱れ、状況によっては危機に陥る恐れもある為、捕食こそされないとはいえ害悪ともいえる。
ただし、その際は地面に近い高度で飛行、滞空する。 ピクミンを投擲すれば届く程度なので、上手く風を避けて腹部に潜り込み、ピクミンをしがみつかせて攻撃させる方法が有効だ。
緊急時や生命活動を終える際は、体内の水素、空気を一気に放出してか、体が我々の背丈並に小さくなる。
この大きさで何倍も膨張出来る理由についても、気になるところ。
「水素で空を飛ぶ生物ですか」
名前通り、風船みたいに空飛ぶブタドックリを見て思う。
何となく、目元や口吻がヒフキ連中の仲間なんだろうなとは考えられるも、空と大地で別れるとはね。
「そうなる。 それも発電しながらときた。 これだけでも、この生物がどの様な進化をしたのか、どうやって安定させているのか気になるところだね」
電気分解……水から水素を得てるんだろう。
大気中、或いは餌や何処かから水分を取り入れて、それを水素と酸素に分けているのか。
元の質量は大した事ないとはいえ、あの大きさの量を蓄えるのに、どうやるのか知らないけれど。
コイツの幼体とか、どうなってるんだろう?
「ヒフキドックリとは相性悪そうですね」
同じドックリだとしても、それは相容れない。
うっかり火炎がコイツに当たったら、あの大きさに蓄えられた水素が爆発するということに?
その際、どれくらいの威力になるのやら。
キャンプ地の中心でドカン。 考えたくない。
「そうだね。 とはいえ、今までそのような話は聞いていない。 我々は惑星に来たばかりだから、知らないところで事故が起きている可能性も捨てきれないが……やはり、この生物による能力で安定しているとみる。 調査が進めば、何かに応用出来るかも知れないね」
そうかもですね、と相槌を打っておく。
グロデスクな見た目が多い原生生物だけど、この生物の生体パルスの帯を見るのは嫌いじゃない。
ルーイはどうでも良いんだろうけども。
コイツ、おやつにして食べやがるみたいだし。