科目:ショイグモ科
活動時間:昼
オリマーメモ
ショイグモは、食性に応じた体色を持つ。
種類ごとに 餌となるコケや小動物が違い、色素を生成する共生細菌も異なるためである。
しかし、ハクショイグモは寒冷地に生息し、冷気ガスを吐くなど 共生細菌の働きが鈍く もともとの体色である白のままとなっている。
温暖な地で、ベニショイグモの好む餌を与え続けると、桃色のハクショイグモになることが確認されている。
ルーイメモ
脚に果汁をしみ込ませて、アイスバーに。
ピコメモ
能力からとったのか、可愛らしい名前を名付けられているが、見た目は相変わらずショイグモのそれである。
ただし、この種類は能力の都合で色素が抜けてしまっており、ショイグモ本来の体色を観察することができる。
実験によると、環境や摂取するモノの影響を受けているようで、赤いヤツが好む餌を与え続けたら、白と混ざったように桃色となったという絵の具のような結果が出たらしい。
例によって ちょっかいをかけると、自衛のために能力を行使してくるが、この種類は冷気を吐いて外敵の行動を鈍らせたり、氷漬けにして身を封じてしまう。
周囲の環境に適応しつつ、能力にも活かした合理的なモノにも感じる一方、摂取したモノの消化吸収などを助ける器官や細菌の心配はないのだろうか。
また、実験や環境の急変などで色違いのショイグモを人為的に生み出せることが示唆されているが、能力にも変化が生じるのか気になるところである。
「クシャミで敵を撃退するって……コト?」
名前とその能力を見て、ふざけてしまう。
ショイグモに限界はないのだろうか。
もう何でもありな気がする、この惑星は。
思考を放棄したくなるも、オリマー先生は どこまでも真面目であった。
「親しみをもって観察すると、そう見えるね。 それだけじゃなく、体色が白いのも原因だろう。 もっともクシャミではなく意図した自衛行為。 これを浴びてしまえば、氷漬けにされてしまうほどの冷気だ。 我々は宇宙服を付けているとはいえ、関節部の氷結、地面との接地の都合、身動きをとれなくなる。 観察するにしても不要な刺激を与えたりしないのが無難だろう」
真面目だね。
そりゃ、好き好んでアイスバーになりたくないけれど。 そのまま他の原生生物にバリボリ砕かれて食われるのはゴメンである。
「……人為的に、或いは環境の変化で新種が生まれる可能性はありますか?」
「どうかな。 単純な体色違いならできるだろうが、だからと能力が変わるとは限らない。 最も……この惑星は未知のことだらけだ。 想像した可能性を安易に否定できないかな」
そうですか、と私。
これからに期待しましょうかね。
ルーイには期待しないけれど。
あのキモい脚をアイスバーにするとか、悍ましいというか、なるべく関わりたく無いと思ってしまうのは私がオカシイのかな?