ダマグモ科
活動時間:夜
オリマーメモ
内蔵の一部に有機物を残すが、甲殻は無機物で19コもの眼(光電センサー)が備わっており獲物の位置を正確に把握する。
第一関節の裏側から放出される気体には、獲物の脳に作用すると一時的に行動を乗っ取る化学物質が含まれ、奇妙に飛びはねながら、足元付近を動き回ることから、地獄のダンスと言われている。
およそ生物の説明として似つかわしくないが、この惑星では、有機物と無機物の境界は明確ではないようだ。
ルーイメモ
筋だらけで歯に引っかかる。
こげたビニールや金属のにおいがする……。
ピコメモ
大型のツユハライ。
ミラーボールを思わす模様の中央胴体球部分は、どういうわけか回転する。
天井に逆さまになるような姿勢でぶら下がり、獲物が来るとブレイクダンスの様に脚を回転させつつ胴体に寄せ、他のツユハライ同様に踏み鳴らし始めて獲物へ接近、踏み潰そうとしてくる。
他と違うのは、獲物の脳に作用する化学物質を放出することや、そのインパクトある見た目と能力である。
奴のいる所はディスコ化する。 最早機械なのか生物なのか分からないけど、没入感を煽る雰囲気に呑まれそう。
ヒァ・ウィ・ゴー!
……そんな敵を口にしたルーイは凄いよね。
「インフェルノ、物騒な名前ですね」
「ある意味で そうだからな」
とはいうけど、キャノンもある意味ではインフェルノじゃないかな、見た目だけならアッチの方がより機械らしくて隠そうとしないし。
というか、インフェルノにディスコ……。
どこかで聞いたようなないような。
いや、今は生物の話をしよう。
これを生物と呼んで良いのか知らんけど。
「獲物を襲っている際、胴体が回転しているのは凄いですが、何か意味が?」
「恐らくだが、19コの光電センサーを回転させる事で360度の角度の情報を常に走査しているのではと考えている」
もう生物の説明じゃないんですが、それは。
「化学物質は獲物を捕らえる意味があると思う。 ピクミンには効くも、オッチンには効いている様子はなかったらしいが」
「宇宙犬ですからね。 理由にならんかもですが」
逆に同じ星の生き物に限定すれば、殆どの生物に効くのだろうか。 分からない。
「てか、キャノンもそうですけど。 生物ってなんですかね……急に哲学っぽくてすみません」
「定義はあるが、この惑星は曖昧で難しいな。 どの様な過程を踏めば、この様な生物が誕生するのか、私もよく分からないよ」
オリマー先生も困惑するか。
いや、誰でもそうでしょう。 機械と生物の融合ってナニよ。 中途半端に有機物を残していて完全に機械です、とならないのが憎らしい。
「そんな生物相手にも戦って勝てるピクミンも、凄く凄いですけどね……」
たぶん、ピクミンはリーダーがいれば生態系のトップに君臨出来そうである。
あとルーイも、ある意味では。
こんな生物でも、一応は口にしたらしいし。