科目:ヘビガラス科
活動時間:昼
オリマーメモ
ふ化後の一定期間内に見た動くものや、
声を発するものを親と認識し、追従する。
これは 刷り込みと呼ばれる現象であるが、
ヒナガラスが親と認識する条件は ふたつある。
ひとつは、青く背の高い存在であること。
もうひとつは、鳴き声である。
そのため、我々のような背丈のものには
決して なつくことなく、餌として認識する。
ひな鳥の間は 地中に潜らず、餌の豊富な
地上で活動するのだが、巣離れするまでは
親鳥が近くに潜んでいることがある。
ルーイメモ
粗びきの つくねに。
軟骨がコリコリしておいしい。
ピコメモ
綿毛のような白い頭部は幼さを感じさせ、成体と違って地上を1本足でバランスよく移動する姿を観察できる。
自力で餌を探しているように見えるが、親の子育て事情は どうなっているのだろう。
鳥といえば卵生、抱卵のイメージがあるが、その時点から疑問がある。 この種の体は頭部にしか羽毛が見当たらず、体はヘビである。 あの状態で温められるのだろうか。
或いは地熱で孵化するのか、あまり温度を必要としないのか。
鳥でありながら地中に潜ったり、足が1本であったり、手も見当たらないならドリルのように地中を掘り進んで移動しているのか、その辺も よくわからないが……成体はともかく、背丈が我々より少し高い程度のひな鳥が、チャッピーのような他の原生生物に食べられる心配はないのだろうか。
また、成体は地中にいる為に視力は悪いようだが、幼体は その限りではないのか、先見者のメモに、視覚情報と音を元にして親鳥を認識しているとある。
果たして成体との差はなにか、幼体にしかない能力があるのか……。
「ヘビガラスの赤ちゃんですか」
片足で地上を跳躍してチョロチョロする鳥。
これが何倍もデカい大人になり、地中で待ち伏せする おっかない存在になるとはね。
「既に親と同じ柄をしているから分かりやすい。 今回の観察では親からの給餌を受けず、自力で捕食していた。 ただし、おおよそ同じ場所から離れない場合、近くに親鳥がいる可能性はある」
「親に出くわすのは避けたいですね。 ただでさえ奇襲的で攻撃性が高いので」
クマチャッピーとチビクマの同時対戦のようなのは避けたい。
親子タッグは勘弁である、ルーイ的には親子丼もアリとか言いそうだけど。
「であれば、いらぬ ちょっかいは避けるべきだ。 ひな鳥は我々に 懐く事なく捕食してくるし、どうしても排除する場合は周囲の観察、警戒も怠らないことだ」
「そうですね……しかし、ひな鳥が地上にいる理由としては? 食べ物が豊富だというなら、親も地上で活動するべきでは?」
「成長に伴って、エネルギーの消費を抑える為や、あの巨体ではバランスが取れなかったり獲物に目立って逃げられるから、とも考えられるね」
そういうものかな?
子供と大人の生息環境が違う生き物は、他にもいるからね、理由もそれぞれあるんだろう。
ルーイは食いたいから食うだけか。
鳥肉料理だからか、不覚にも美味しそうに感じてしまった私は恥じるべきだろうか……。