脳の破壊された上司と爆散するワンコ女の話 作:ここに文字を入カ
ぼく「どうした原作との矛盾を見つけたみたいな声だして」
脳プ「………」
ぼく「おい、返事しろよ…相棒……AIBOOOOO!!!!」
周年イベント良かった……良かった……。
一方その頃回
「何か分かりましたか?」
「いえ、まだ何も」
「……そうですか」
「す、すみません」
「謝ることではありません。日々勤勉に働いてくれているのは知っていますから」
メアリからの連絡が途絶え、捜索が始まり3日。言い換えるとメアリがトリニティを裏切っていると情報が入って3日。
何も見つからないのは恐怖の先延ばしだ。相対するのが怖い。対面できた時、そこにいるのは何もかもを偽り続けて修羅に身をやつした彼女か、何も物言わぬ骸とかした彼女か。
メアリがゲヘナを憎んでいるのは知っている。常日頃からその思いを抑えていることも知っている。自身の強いたソレに嫌気がさして裏切ったとしてもおかしくない。
だけれども、彼女が耐え忍び、頑張っていたからこそ人殺したちに狙われてしまったという考えはとても自然ではないだろうか。
論理的には当然だ。狙われているのはティーパーティー、自分だけでない。自身と縁故のある人物が狙われるなんて何も変ではない。だからこそ最も大事な幼馴染を守ろうとしてきたのに。
「明日から戒厳令を敷いてください」
「へ?は、はい!」
「それとは別に指令書を作りますから、ツルギさんへ届けてください。お願いします。」
「りょ、了解しました!」
退室する正義実現委員を見届けて、椅子に座る。いや、力が抜けて倒れた先に椅子があったいうべきか。上を向いて、天井を眺める。
「覚悟ならとうの昔にしていたのに」
無辜の生徒の一生を左右するということ、自身が狙われて殺されるかもしれないこと、何がなんでも幼馴染を守ること、必ず犯人を見つけて仇を打つこと。しかしながらそれだけでは足りなかったようだ。限界が近づいている。
涙を拭いた。
不出来な己でも、性悪な自分でも、相応しくない力しかなくても、不格好で拙くてもできることがある。自身にしかできないことがある。自身がしなければならないことがある。
セイアさんが私に託したのだから。
ホストは立派に務めを果たした。ならば代行の自分が投げ出してはならない。諦める、止める、努力を怠る、それは彼女への侮辱に等しい。
愛銃を取り出し、スライドを引いて
シャンとして、前を向く。
幼馴染のような力も、セイアさんのような未来を見通す力もない。けれどうずくまって下を向いていてはできることもできない。
どうか彼女たちが無事であるように。どうか彼女たちに何もないように。どうか彼女たちに祝福がありますように。
/01
第19分館ってどこだよ
1:名無しのお嬢様 ID:B7jEbRYc5
分館っていったいいくつあるんですか?
2:名無しのお嬢様 ID:mV7zEjYnM
お前にトリニティで分館を数える仕事をやろう。
3:名無しのお嬢様 ID:LRZdXe2bd
赤冬で木を数えるのと変わらない定期
4:名無しのお嬢様 ID:d9Sv2WPPu
【悲報】迷子3年生私、1年生に助けてもらう
私は3年生だぞ、3年生なんだぞぉぉぉぉ!!!
6:名無しのお嬢様 ID:RYFG5BAxm
>>4
よかったじゃん。助かって。
11:名無しのお嬢様 ID:YyFm0y9LM
>>4
あるある。
式典でしか行かないところも多いからね。しょうがないね。
16:名無しのお嬢様 ID:8UWh9xtse
>>4
部活棟でべそかいて手引かれてたのお前かよwww
21:名無しのお嬢様 ID:+jxF3MQuQ
新入生を案内しようとして一緒迷子になるのはもはや風物詩
26:名無しのお嬢様 ID: v9JJrf9QG
正実は事前にみんなで行くらしい。当日も確実に落伍者多発するから集団登校する模様。
29:名無しのお嬢様 ID:Wte/lzzSl
そういや行方不明者増えてたな。
31:名無しのお嬢様 ID:L5ypGKv/J
>>29
33:名無しのお嬢様 ID:t5lf32SE0
>>31
なんなら去年の夏期研修で浦和とサバイバルしてたぞ。
37:名無しのお嬢様 ID:ZoKjzoLzh
でもアイツ火がダメなんじゃなかった?
42:名無しのお嬢様 ID:t5lf32SE0
>>37
克服したらしい。
47:名無しのお嬢様 ID:xZbxKpy4o
というかC4行方不明とかじゃなくて失踪というか、なんか重要参考人って聞いたんだけどマ?
52:名無しのお嬢様 ID: t5lf32SE0
は?マ?
56:名無しのお嬢様 ID:xZbxKpy4o
外患誘致とか情報漏洩とか聞こえた。
58:名無しのお嬢様 ID:v9JJrf9QG
>>56
情報漏洩あざーすwww
60:名無しのお嬢様 ID:OXtKocoVE
>>60
( ´∀`)オマエモナー
65:名無しのお嬢様 ID:ah6IALDFA
>>47
釣り乙。NGS様に純情を捧げてるC4さんが裏切る訳がない。
66:名無しのお嬢様 ID:NnEaWQ31F
>>65
kwsk
68:名無しのお嬢様 ID:6D4rvOi6x
>>65
は?ナギミカに決まってるだろいい加減にしろ。
70:名無しのお嬢様 ID:k64NYYywo
>>68
常識的に考えてセイナギ一択
71:名無しのお嬢様 ID:nh8qrUXYs
>>65
しれっとC4がNGSに喰われてるの笑う
72:名無しのお嬢様 ID:ah6IALDFA
>>71
お淑やかに勇ましく啖呵を切るNGS様、その腕と羽に抱かれて軽口とミステリアスのヴェールを引き剥がされたC4さんの表情を知らんからそんなことを言える。
73:名無しのお嬢様 ID:ajaZhJqOa
>>71
私の大事な後輩に何か用ですか事件の直撃受けてるやつおるやん。
74:名無しのお嬢様 ID:1niZ0JzuN
>>72
実は両方に嫉妬してるのがすごく面倒
85:名無しのお嬢様 ID:ah6IALDFA
>>68
>>70
C4さんの話じゃないんだよなぁ。でもC4さんがNGS様にバカデカ矢印なのは間違いない(確信)じゃなきゃ私はなんのために身を引いたんだ。
89:名無しのお嬢様 ID:VFQ4zxnc+
>>85
確実だから安心して泣け。
92:名無しのお嬢様 ID:JLnQNFzYl
>>85
ペロッ!こいつはC4に狂った味!
97:名無しのお嬢様 ID:4CqJXaHgO
>>92
どんな味だよ。
100:名無しのお嬢様 ID:JLnQNFzYl
>>97
C4系はでもあの人にはNGS様がいるからって顔して1K系は私だけがあの人の本性を知ってるってツラしてる。
103:名無しのお嬢様 ID:y+2hNNg/P
でも茶会から捜索命令出てるから何かあったのはガチ。
104:名無しのお嬢様 ID:/cphlGtOi
つかなんで今日こんなスレ早いん?
107:名無しのお嬢様 ID:GBtsnXUJ0
戒厳令出ててみんな暇なんやろ、知らんけど
109:名無しのお嬢様 ID:2ILX7JaZz
暇だから掲示板行こうなんていう外面だけお嬢様がこんなにも居るのか……たまげたなぁ。
/02
随分と入り組んだ道を通った。随分と長い道を来た。随分と古ぼけた場所に出た。とある廃墟、正確な地名が分からないためとあるとしか言いようがかない。そこで2人の少女が相対して話している。
1人は翼を持つトリニティの制服を着た銀髪の少女……補習授業部の仲間である白洲アズサ。もう1人は黒のキャップを被った長髪黒髪長身の少女。
「
「……」
「お前の実力は信頼している。上手くやれ、
自分が行っていることが褒められることだとは決して思わない。正しいか間違いかで言えば間違いだと思う。仲間を尾行し、盗み聞きして仲間の秘所を知ること。悪辣だと評するのに時間は不要だ。
しかし、知ってしまった以上は行動しない訳にはいかない。今まで怠けて仲間の足枷となっていた自分の贖罪をする。自分のできる最大限を使い、守らなければならない。蛇蝎のごとく嫌った政治に身をなげうってでも。
会話が終わり2人が別れたあと、ひっそりと自分も動く。建物や瓦礫の陰を使い、足音を消して歩く。意識しないと逆に足音が消えると宣う彼女程ではないが、それでも見つかる気配がないということは上手くできているのだろう。
(監視がいますね……迂回しましょう。)
丁寧に、慎重にルートを選ぶ。だからそれを見つけたのは偶然だ。2階を通るのが最善だから登りたい。だが崩落した階段を登るのは難しい。ならばと落ちた天井をよじ登るには背丈が足りず、手も届かない。そこで目についた大きなコンクリートの岩を足場にしようと近づいたから。
(これは?)
朽ちた鉄筋でもコンクリートでも木でもない、皮で作られた製品。それは拳銃のホルスターであった。
手に取ってみると使い込まれ、よく手入れされていることが分かる。なによりもコレに見覚えがあった。いつも彼女の腰にぶら下がっており、とても大事にしていたはずのもの。
(……。)
周辺を含め、よく調べる。
撃ち抜かれて穴の空いた手帳、ペン、空の薬莢、マガジン、潰された通信機、なにか薬品が入った小瓶やトリニティの刻印の入ったものがいくつもある。
その紙はホルスターに仕込まれていた。
内容は犯人と裏切り者と黒幕たちについて。そして持ち主から桐藤ナギサへの2行半ほどの文。辞世の言葉と見るかダイイングメッセージと見るかは受け手の好みだろう。
/03
「……綺麗ですね」
「ふふっ良いでしょ?」
指を伸ばし、彩られた爪を眺める。
欠けてボロボロだったのにそんな面影は一切ない。
最初、俺の爪が悲惨なことになっていたことに気がついたミカ様が爪の補修用にネイル道具を持ってきてくれて、それがいつの間にかネイルサロンに変わっていた。時間が余っていたし、俺も動けなかったから当然の帰結と言えばそれまでかもしれないが。
あれ以来変わったことはいくつかある。1つ目は飯が食べられるようになったこと。飲まず食わず日々で衰弱する一方だったが、今は普通に動けるくらいまで回復しつつある。ちなみに食えるようになったのはミカ様が持ってきてくれるから。
あれからミカ様はずっとここにいて、ずっとそばに居てくれている。その上食料や包帯の替えなんかをもらってきてくれたりととにかく世話をしてもらってる。多分俺とアリウスの連中とを近づけないようにしているのだろう。
当然一緒にいるからには話す時間もあったわけだが、俺はミカ様を引き止められる言葉を持ち合わせておらず、というか説得なんてこと出来なくて俺がメソメソし始めて慰めてもらう、気まずくなって思い出話みたいなことを繰り返していた。
セイア様の死を無駄にしない、というもはや偏執的な思いは逃避と合理化をトランプタワーのように絶妙なバランスで組み上げたようであった。
本人も薄々理解している。茨の道であり、多くの誰かの道を積極的に踏みにじることになると。直視しないように目をつぶって走るようなことでもあると。
それでもやめられない。己を貫いて刺さる十字架を抜くことができないから。ゲヘナに騙される前にナギサ様を止めるだとか、アリウスを日の下に連れ出すだとかかき集めた理由を製錬した急造の正義を掲げて縋るしかない。
こんなのなんて声かければいいんだよ。あなたは悪くない?あまりにもペラペラな慰めだ。今からでも自首しましょう?じゃあセイア様が死んだ意味は?
「メアリちゃんさ、一緒にゲヘナ滅ぼさない?」
「いいですよ……と言いたいですがナギサ様から許可を貰わないと」
「あははっ、メアリちゃんはそうだよね」
「それにその
「ふーん」
流石にセイア様殺されて、あまつさえナギサ様まで狙って、ミカ様を利用してとなればそれこそ根絶やしにしてやらないと気が済まない。怨恨も復讐も叩き潰してやる。
「ミカ様となら二つ返事だったんですがね」
「イチ抜けしたくせに」
ミカ様はありもしなかったもしもをため息ついてかき消し、足枷指して言う。
「それ外せる?」
「頑……張ればってところですね」
「それじゃ、外して。必要な道具があるなら言って」
「どうい「早く」はい。」
スカートを捲りあげて足首の不格好なアンクレットと対峙する。針金1本あれば……なんてことは到底ないが多少の心得はあるので毎晩試してきた、きたんです。
「ふぬ……!ふぬぬぬ…………!!!」
事故は起きるさ。俺はピッキング技術とかではどうにもならない問題に直面することになる。そう、よく見ると鍵が挿さった状態で折れているのだ。許さない、許さないぞアリウス。
きっと人生において1度か2度は経験するだろう難所、中折れして閂とかした鍵をどう取り除くのか、ネジ山の潰れたネジをどう回すかと並ぶレベルの難題だ。
粗雑な錠だったならぶっ壊してしまえたのに厚くてデカい鉄製なせいでそうもいかない。いっそ繋いである柱を壊そうかと考えたがコンクリートは強かった。
逆に考えるんだ。開けられなくたってもいいさと考えるんだ。
足を細くする方向に考えを改めて5日、その成果を今ここに。曲がれ、曲がってくれ俺の足首!未だ背が延びる10代の柔らかさを見せてみろ!
「……映画みたいにカチャカチャって外れたりしないの?」
「鍵穴があればできたんですがっ!っ……はぁ、はぁ」
「うーん……ちょっと見せて」
俺の努力は希望を見せてくれてはいるけど、まだ努力が足りないらしい。どうやってもひっくり返っても踵が越えられない。油かなんか塗ってみようか。
頭を捻る俺をよそにミカ様は足枷をいじる。
「うん、足伸ばして」
「……はい?」
「よっ」
スッと足が抜ける。
ちょっと待って、待って、今なんか世界がおかしくなかった?俺が変だった?この人、さも輪ゴム広げるみたいに鉄の輪っかをムギュッて、ムギュッってしたよ!?
「逃がすんですか、俺を?」
「だってここにいたら危ないでしょ?」
えぇまぁミカ様が来るまで嬲られたりしてたくらいには。そしてここを放棄する際に消されそうな雰囲気を感じ取るくらいには。
「今日になった時点でメアリちゃんは変数としては殆どゼロ。誤差として式から弾かれちゃうくらいに」
差し出されたミカ様の手を取って立ち上がる。
「だからもう捕まえてても逃がしても何しても関係ない」
え、脱げ?そんな俺にはナギサ様という心に決めた人が……あ、はい、脱ぎます。下着もですか?あ、いい……はい。
これはアリウスの制服?顔隠せ?ガスマスク被って完璧。ほえぁ、耳?フード被ればなんとか。
「取引しようよ。秘密の」
「取引?」
「さっき思いついたんだけどね。応じてくれるならナギちゃんの安全を保証するし、アリウスと手を切る」
ミカ様が何かを取り出す。ソレはよく磨かれてはいるものの細かい傷の多い年季の入った回転式拳銃。
「要求は私をホストにすること」
ニッと笑った顔は悪だくみする子供というには毒が強く、悪党というには後悔が強すぎる。
「シュガーポットでも、護衛でも、ただのメアリちゃんでもいい。一緒に来てよ。途中まででいいから」
銃を受け取った俺は早足で歩くミカ様に置いていかれないように部屋を出る。
銀貨30枚というのはいったいどれくらいの価値だったのだろうか。
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