脳の破壊された上司と爆散するワンコ女の話   作:ここに文字を入カ

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メアリと補習授業部の関係回②


第3話 開設 補習授業部

 スッキリと晴れ、朝といえど少し日差しが眩しく、じわりと汗をかく。

 トリニティの門の前で少女は佇んでいた。

 

 生徒会(ティーパーティー)の純白の制服を身にまとい、アサルトライフルを肩に掛けている。こちらに気がつくとピシッと敬礼し、ニカッと笑う。

 

「初めまして、お迎えにあがりましたティーパーティー護衛隊の櫛井メアリです」

 

 カッチリとした着こなし、良く手入れされた髪と尻尾、腰に巻かれたホルスターと回転拳銃。

 

「“ありがとう、よろしくね”」

 

 ワルキューレやSRTの隊員のような硬派な印象を受けたが、メアリが浮かべた笑みは人懐っこい。同じように笑いかけ、返事をする。

 

「先生はトリニティにいらっしゃったことは?」

「“自治区に来たことはあるけど学内は初めてだね”」

「では時間もありますし、少し寄り道をしてから向かいませんか?」

 

 約束時間までトリニティ内を案内してもらう。その間会話が途切れることはなかった。

 

 

「Basis scholaはもう使われていなくて、逆に向こうの部活会館は今も様々な部活や委員会によって利用されています。」

「“あ、正義実現委員会の子たちだ、誰か知り合いはいるかな……なんだろう、みんなガスマスク付けてる”」

「何かあったみたいですね。邪魔しないでおきますか」

「“そうだね”」

 

 …………

 ……

 ……

 

「この広場はトリニティの中心にあって常に誰かしらいます」

「“トリニティ生がいっぱいいる”」

 

「そりゃまぁ、トリニティのど真ん中ですから。他の学校と印象は違いますか?」

「“うーん、そうだね。ゆったりとして落ち着いてる感じが強いかな”」

 

「今日は随分と混んでるな……ん?……げぇっ!?」

 

「“どうしたの?”」

「あぁいや?何も?人が壁になっていて噴水の方はちょっと行けそうにないですし、大聖堂へ行きませんか?」

「“うん”」

 

 …………

 ……

 ……

 

「トリニティ生と交流する上で気をつけるコトってご存知ですか?」

「“え、知らない。コーヒー好きって言っちゃダメとか?”」

「昔は禁句だったそうですが、今はコーヒー()好きな方が増えてきたのでコーヒー党も市民権を得ることができました。」

「“ホントに禁句だったんだ……”」

「答えは紅茶にどのタイミングでミルクを入れるかです。」

「“……いつでもよk”」

「感じましたか、先生。今、全方位から殺意と侮蔑の感情が飛んできたことに。銃弾が飛んでくる前に言っておきますと、ミルクティーとロイヤルミルクティーは別物です。」

 

 …………

 ……

 ……

 

「俺もよくセリナに世話なりますよ」

「“やっぱり護衛隊って大変?”」

「警備警護の他に儀仗隊としての役割もありますし、大変っちゃ大変ですけど怪我することは少ないはずですよ。何故か俺はよく事件に巻き込まれて救護騎士団にかかってるだけで……」

「“ご、ご愁傷さま”」

 

 …………

 ……

 ……

 

 階段を上っていると、尻尾が目の前で揺れる。

 

「気になります?」

「“すってみたい”」

「うぉ、触るとかすっとばして吸うですか、先生」

 

 メアリはスッと背に尻尾を隠す。

「“じゃあ触ってみたい”」

「うーん、それならいいかな?にしても、触りたがる友人は多いですけど吸いたいは初めてですよ」

「“えー、そうなんだ”」

「なんで意外そうなんです?」

 

 手入れの時に良い香油を使っているのだろうか。揺れる度にフッといい香りがする。

 

「ま、別にいいですけど」

「“吸っていいの!?”」

「そういう意味じゃないです。」

 

 メアリは慌てた様子で手を振り、違う違うと否定する。

 

「まぁ、ナギサ様から頼みが終わって、俺も暇になってからなら考えてもいいですよ──さて」

 

 メアリが向き直した先には緻密な装飾のされた大きなガラス扉。

 

「この先で()()()()()()()()がお待ちです。」

 

 雰囲気が変わる。弛緩していた空気が緊張する。

 

 扉の先はベランダであった。

 

 地上からかなり高く、柱と欄干のほかに視界を遮るものは無い。トリニティの歴史ある厳かな建物や庭園、はるか先の街々まで見渡せる。

 

 ひさしの陰、そよそよと風が通る中にテーブルに2人の少女が席に着いていた。

 

 クロスの敷かれたテーブルの上には、ポットやカップ、シュガーなどのティーセットはもちろん、ケーキスタンドや花までお茶会に必要なものが全て並べられている。

 

「こんにちは、先生。こうしてお会いするのは初めましてですね。ティーパーティーのホスト、桐藤ナギサと申します。」

 

 ナギサは丁寧な所作で挨拶をする。非の打ち所のない完璧な姿はもはや潔癖という言葉が似合う。

 

「そしてこちらは、同じくティーパーティーのメンバー、聖園ミカさんです。」

 

 春の花のような薄桃色の少女はナギサの紹介に合わせて挨拶をする。

 

「改めてまして、お初にお目にかかります。私たちがトリニティの生徒会、ティーパーティーです。」

 

 

 

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「ロールケーキをぶち込みますよっ!?」

 

 

 

 お茶会の会場から少し離れて護衛隊の休憩室。ナギサ様とミカ様が先生に依頼と説明をしている間、つかの間の一息とアイスコーヒーを啜っているとナギサ様の喝が壁を突き抜けて耳に入ってきた。

 

 えぇ、なにごとぉ?なんかナギサ様キレてるしぃ……。

 

 とはいえ、本当になにかあれば警護中の隊員が動くし、警報も銃声もない。緊急事態ではないのだろうが……。

 

 ミカ様がナギサ様で遊びすぎたのかなぁ?

 

 普段はトリニティの品格とか気位とか誇り?みたいな面子を気にしてずっと穏やかお淑やかしてるから分かりにくいけれど、意外と短気で活発な人なんだよね、ナギサ様。

 

 もっとも理性が強い人だから滅多に怒らないし、怒るときもこっち大事に思ってくれる人ではあるんだけども。

 

 そうかな?

 

 引き金はフェザータッチ、お菓子キツキツ詰問とかしてき……おっと、マシュマロ地獄の記憶よ元の場所にかえりなさい。

 

 にしても先生の前なのに……やっぱり最近思い詰めてらっしゃるからなのかなぁ。

 それにそもそも多忙なんだよな、あの方。

 

 

 トリニティ総合学園とゲヘナ学園における長年の対立を止め、友好と平和を目指す取り決め──エデン条約

 連邦生徒会長主導のもと合意や承認が進められていたが……会長の失踪により空中分解の危機に瀕する。

 しかし、各所の協力によってなんとか締結目前までこぎつけた。その立役者こそナギサ様だ。

 

 ティーパーティー関係者は条約締結のため東奔西走しており、主体のナギサ様も当然ながら多事多端。

 

 加えて、ホスト代行の仕事が降りかかってくる。

 トリニティはパテル、フィリウス、サンクトゥスの三大派閥の長たちによって運営されているわけだが……サンクトゥス派のセイア様がいないため、ナギサ様への負担が大きくなっている。

 

 権力集中によってやりやすくなるなんてことはない。書類や書類にならないもの含めて、単純に仕事量がドカッと増えてる。雑に言うと日常業務÷3から日常業務÷2だ。

 

 ちなみに、セイア様が消えたことによる行政の混乱は驚くほど少なかった。連邦生徒会とは違うのよ連邦とは!!!

 というのもセイア様が事前に部下や関係各所に根回しをしていたためだ。セイア様すげぇや、なんで死んでしまったん?

 しかしそれでも生徒会(ティーパーティー)本部では、うずたかく積み上がった書類に囲まれた行政官、大量の資料を抱えて走っていく行政官をしばしば見かける。

 

 

 とまぁ、条約 +ご自身の業務だったのが 条約 +ご自身の業務 +ホスト代行 +セイア様の業務 となり多忙を超えた多忙、つまりハイパーニュメラウス忙。

 

 おかげで最近ナギサ様の紅茶召し上がってる姿か仕事してる姿しか見てない。弱ってるナギサ様もお綺麗。

 

 

 閑話休題、グラスも空いたし戻るか。

 

 

 異例にも先生がナギサ様たちの()()()に招かれたのは、補習授業部の顧問となってもらうため。

 先生、つまり超法規的組織S.C.H.A.L.E.(シャーレ)の権限を利用し、煩雑な手続きや審査をすっとばして補習授業部に容疑者たちを加入させる。もちろん怪しい者たちを入れる籠を、裏切り者を退学させるため。

 

 ただしこの場では先生に伝えない。

 伝えられるのは、成績不良者に補習を受けさせて成績向上させる補習授業部ができること、ティーパーティーは条約にかかりきりで手が回らないこと。

 

 先生の人柄はシャーレに所属するトリニティ生から聴き取りや報告からある程度分かっている。

 

 恐らく先生は先生としての本懐だとかで喜んで引き受けてしまう。

 目の前で依頼主が幼馴染にブチ切れていたとしても変わりないだろう。

 

 たぶん。

 

 

 お、ちょうど先生が出てきた。

 手に持ってる紙束は……名簿か。

 ウチは電子化もしてはいるけど紙のものが多い。なんだかんだ便利だし、クラッキングされないのも結構でかいメリット。

 

 にしても随分と熱心に眺めてらっしゃる。

 貴方が掴まされたソレはギロチンの紐と同じなのに。

 何も知らずに引き受けてしまったんですね。

 まぁ、せいぜい頑張って抗ってください、傍で見てますから。

 

 

 /02

 

 

「“やっぱり……!”」

 

「あ、あはは……こんにちは、先生。

 あの、これにはその、やむを得ない事情がありまして……。」

 

 補習授業部、一人目は阿慈谷ヒフミ。先生とヒフミは面識があるため自己紹介を省いて会話が始まる……のだが、ヒフミは随分と焦っている。目は泳ぎ、あらゆる動作がぎこちない。後ろめたい有様の模範解答だ。

 

「こうなったのは、その、やむを得ない事情がありまして……というのも……ペロロ様のゲリラ公演に参加するために、テストをサボってしまって……それで……。」

「“……。”」

「そ、そんな冷たい目で見ないでくださぃぃ……!ちゃんと試験の日程は確認していたはずなんですっ。何かの間違いと言いますか、手違いと言いますか。」

 

 マジかよコイツとばかりに冷ややかな視線を送る先生。耐えかねたヒフミは必死に声を上げるが、並べた文言は言い訳として機能しない。

 

「いやぁ、ビックリしたなぁ……すっからかんの席、テストが始まってもいっこうに来る気配のないヒフミ」

 

 マジで焦ったよ。全部見抜かれたのかと思って。しかも追いかけて追いかけて追いかけたら、俺は何故かギターもって壇上に上がってて、また焦って。

 そして開き直ったのかなんなのか君は次の日もその次の日もサボって見事テスト全欠という偉業を成し遂げたよね。全部終わってから考えた時、君は日程間違えてなくてもやるんじゃないかと思ってしまったよ。君のペロロ愛とモモフレ愛を舐めていた。俺の負けだよ。

 

「うぅ……ごめんなさい……。」

「“いや、謝らなくても大丈夫だけど……。”」

 

 知人に情けない姿を見せてしまっているせいかつい謝罪が出てくるヒフミ。同情するぜ。

 

「えっと、それで……、ナギサ様に先生のサポートを頼まれまして……。先生のお手伝いをすると共に、部長として部活を纏めてほしいと……。」

 

「“部長だったんだ……!?”」

 

 はい、部長です。ナギサ様曰く、ヒフミの【愛】が素晴らしいからだそう。まーた雰囲気で言いくるめてますよこのご主人様。まぁ、愛という名の恩とか信頼を混ぜ合わせた言葉なんだろうけど。

 

 そんでもって部長であるヒフミには補習授業部の裏の目的も伝えられている。トリニティの裏切り者を見つけるためのものであること、三回実施される追試のどれかで全員同時に合格できなければ退学になってしまうこと。

 

 ちなみに、()()の合格要件は 60点以上 だ。

 テスト範囲は期末テストと同じ、内容も平易だ。

 

「あ、あくまで臨時のです……、それに補習授業部自体が限定的に作られた特殊な部活ですので、ぜ、全員が落第を免れれば自然と部は無くなるはずです。」

 

 あくまで成績不良者の成績向上のため緊急措置だからね。もっとも解散されるのはご存知の通り目標を達成できればだけど。

 

「な、なので、えっと……その時まで、よろしくお願いします。先生」

「“うん。よろしくね。ヒフミ。”」

 

 話に一区切りついたところで、

 

「んじゃ、ヒフミ、仕事あるから戻るんで先生よろしく。」

「あ、はい、わかりました、メアリちゃん。」

「“ありがとね、メアリ”」

「時々様子見に行けって言われてるから、またその時。ばいばーい」

「ば、ばいばーい」

 

 明日から頑張って探そうな、ひょっとしたら君かもしれない裏切り者を。

 

 

 /03

 

 

 

 

 

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 [確保]公然わいせつ、噴水(トリニティスクエア)

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NEW

 [鎮圧]立てこもり、第3弾薬倉庫

 

 

 道すがら正義実現委員会の報告……トリニティで発生した事件を確認する。液晶に並ぶ文字列から目的の内容を見つけ、読み取る。

 

 正義実現委員会がガスマスク引っさげて走り回っていたのは、弾薬倉庫であった立てこもりが理由のようだ。

 

 犯人は倉庫にあった催涙弾を爆破、様々なトラップを巧みに使いながら抵抗。正実側は狙撃手の活躍によって取り押さえに成功するも、突入開始から3時間も抵抗された上に被害多数……か。

 

 ホントにホントにホントにホントになんなんだ?トリニティの誇る正義実現委員会だぞ?

 しかも、ハスミさんに静山マシロちゃんって……精鋭も精鋭が出てきませんか?マジかよ……とんでもねぇぜ……。

 

2年生/帰宅部

白洲アズサ

 優れた戦闘力、卓越した屋内戦能力を持つ少女。キヴォトスでは珍しい転校生であり、そのせいなのか成績が低迷している。また、元々いた学校であったり、住んでいた場所、戦闘能力やそれにまつわる知識をどこで得たのかは一切が不明であり、謎が多い。しかも、暴力事件などの問題行動も多い。

 

 

 データベースの写真には、銀で織ったみたいに長く綺麗な髪と新雪のような翼の小柄な少女がムッとした表情で映っている。

 髪飾りや翼の飾りを見るに、存外可愛らしいものやアクセサリーが好きなのかもしれない。薔薇に髑髏のエンブレムとかどこで見つけたんだ?自作の線もあるな。

 

 そんな事はどうでもいい、怪しさ特盛の彼女は補習授業部部員その2である。

 

 

 そして、

 

 [確保]公然わいせつ、噴水(トリニティスクエア)

 

 

 ハナコだ、絶対にハナコだ、てかハナコだった。

 

 容疑者は何故か水着で学校中を彷徨、広場の噴水にて人だかりに囲まれていたところを確保……。

 

 俺わかんないよコイツが。衣食足りて礼節を知るどころか衣を脱ぎ捨ててやがるよ。

 しかもその時俺は先生連れてトリニティ案内してたんだぜ?心臓止まって肝がフリーズ、喉がドライだったわ。

 

 話が逸れた。コイツも補習授業部その3。入部理由は訳分からんから。

 

 最後に可哀想枠もとい人質枠の4人目

 

1年生/正義実現委員会

下江コハル

 正義実現委員会の1年生、主な業務は押収品の管理。人見知り、引っ込み思案な性格だが一生懸命訓練や仕事をする姿や小柄な容姿も相まって、先輩や同級生に目をかけられている。

 なお、成績は悪く、今回のテストも赤点である。

 ピンクパールの髪をツインテールにした小さな少女が肩から落ちてしまいそうなほど大きな黒セーラーを着た写真がデータベースに上がっている。緊張した面持ちでカメラ目線、学生証の写真だろうか。

 

 この子は他の3人と違ってセイア様暗殺などの裏切りの容疑はかかっていない。では何故か、それは彼女が所属する正義実現委員会が理由だ。

 トリニティはゲヘナが嫌いな生徒は珍しくない。武闘派や治安維持のために現場に出る正義実現委員会は特に。

 

 副委員長である羽川ハスミさんなどゲヘナ嫌いを公言している。

 危惧されるのは、委員会内部で反ゲヘナが蔓延していることだ。

 委員長である剣先ツルギさんは超武闘派のエースであり、キヴォトス最高峰の戦闘力を有している。

 そんなツルギさんのストッパー役であり、口下手なツルギさんに代わって委員会の指揮、統率を行うキャプテンであるハスミさんがゲヘナ嫌いであることは非常に恐い。

 

 ティーパーティーはゲヘナと仲良くしようとし、あまつさえなんかあった時のために中立部隊作ろうねなどと宣っている。

 当然、そこに派遣されるのは正義実現委員会だ。

 

 お前の大っ嫌いな奴らと仲良くしてこいって言われたらなんと思うか。

 ──やだ!これしかない。

 大っ嫌いな奴らと無理に仲良くしているとどうなるか。

 ──もうやだ!こうなる。

 

 だからそうなる前にとキヴォトスの三大学園の武力集団に反旗を翻されたらどうなるか。

 

 護衛隊?あんなもんはただのカカシです。

 頼みの綱のパテル派は嬉々として敵側について空く席を待つ。

 我々は白い制服を脱いで旗を作るほかない。

 

 だから後輩を大事に育てる愛と平和の正義実現委員会から人質を取る必要があるんですね。

 

 

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 阿慈谷ヒフミ、浦和ハナコ、白洲アズサ、下江コハル、以上4名の補習授業部。

 皆さんに集まって頂いたのは他でもない、犯人はこの中にいる。

 

 なんて馬鹿なこと考えててどうするんだ、大好きなナギサ様の命と心がかかってんだから真剣にやらねば。

 

「よし」

 

 気合いを入れる、といってもいま思考していたことではなく別のことのためなのだが。

 

 コンコンコンっと規則正しくノックを鳴らし、入った先には少女が待っていた。

 

「あははっ!体育館なんだからよくない?」

「不意打ちはよくないので」

「勝てなかったもんね」

「えぇ、全敗です」

 

 スマホをしまい、短機関銃を構える少女

 

「久しぶりじゃんね」

「立て込んでましたからね」

「たまってるんじゃない?」

「でも待てができますから」

 

 突撃銃を置き、ウエストにある回転銃に右手を添える。

 

「わぁお、じゃあご褒美にお腹を撫でてあげなくっちゃね☆」

「私はその羽を触ってみたいですね」

 

 左手でコインを弾き飛ばす、宙を舞うコイン、その先を睨みつける。

 

 地面にコイン落ちたその瞬間、()()()()にぶっぱなした。

 

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櫛井メアリ

武器
制定自動小銃(弾:7mm)
実用的でラクなやつ(備品)
フルオートで撃つ感覚はリボルバーじゃ味わえない。

愛用品
リボルバーとホルスター(弾.357)
どちらも使い込まれ、よく手入れされているメアリの愛用品。いつも彼女の腰に下がっており、驚かすと瞬く間もなく突きつけられる。
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