一般農民になりたいのに最強達がそれを許してくれません   作:ワンカン

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水曜になってしまいました。急遽仕事が入ってしまいまして、投稿することができませんでした。ほんとすいません。
あとまだ主人公たち入学できてないんですね。ほんとすいません。


ほんとすいません

 試験会場にはたくさんの受験生が来ていた。剣や杖などありとあらゆる武器を携えて各々が覚悟を持った異様な面持ちで校門を潜っていく。中央に見えるのはすっごくでかい校舎で屋上にはエイシタン王国の旗が掲げられている。

 ざわざわと話し声が飛び交うこの校門で僕はため息を漏らしながら、隣にいるカズキを見る。カズキは目をキラキラさせながら校舎を見つめて拳を握っていた。アカネはというと、自慢げな表情をしながら腕を組み、何回も頷いていた。君たちもこういうことで胸を躍らせたりすることがあるのか。意外と人間味があるのが知れてよかったよ。

 

「相棒、ついにこの時がきたな!!」

 

「そうね!!やっと都がハリネを知るときが来たわ!!」

 

 そっち系で胸を躍らせていたんですね。僕としてはもっと違う意味で胸を躍らせてほしかったな。あと相棒は何度もやめろと言っているだろ。君はなんで僕をそうも騎士の仲間にしたがるんだ。

 ミーナは鼻息を荒くしながら胸を張っていた。

 

「たたかい、すき」

 

 ミーナちゃんは魔王様の顔がこんにちはしているね。それだと実技試験で人を殺しかねないから出来れば鼻息ミーナちゃんはやめてほしいな。お兄ちゃんと一緒に道徳のお勉強したことを思い出してほしいな。最終的に赤信号は止まれくらいしか理解してもらえなかったけど。それ以外は暗記みたいになっていたけど。そもそも道徳を暗記するってなんだ。別に道徳は暗記科目じゃないから。一問一答の歴史クイズしているわけじゃないから。人間が生きていくうえで必要な事柄だからしっかり学習してほしかったな。

 

「オールドマスター」

 

 そう言われつい反応して後ろ振り向くと、相変わらず無表情な顔でこちらを見ながら、歩いてくるミカサが目に入った。こんな公の場でそんなこと言わないで。ほかの人もこちらを見ているじゃないか。

 ミカサは僕の前に立つと、スッといつものように片膝をついた。だからこんな公の場所でそれをするな。事前に君に言ったよね?絶対にしないでねって言ったよね?僕オールドマスターなんですよね?君の主人ですよね?なんで主人の言うこと聞けないんですか?

 

「我々の晴れ舞台を用意してくださり、ありがとうございます」

 

 別に僕が用意したわけではない。君たちが勝手にここを受けるように仕向けたんだろうが。感謝をするな。まずは謝罪しろ。

 アカネがミカサを見ながら小さく舌打ちをした。

 

「あーあ、本当はニートなんかお呼びじゃないのよねー」

 

 おい、誰がここで喧嘩を始めろと言ったんだ。君のお姉ちゃんはミーナと殺り合った人外さんだよ?こんな公の場で殺し合いは止めてくれ。下手したら死人が出るぞ。

 

「マスター、これからのことをお話しさせください」

 

 午前の試験は座学であり、それが終わると実技の試験に入る。初めの座学はあの世紀末事件の時に答えを入手したアカネのおかげで、かなりの高得点をとれるはずだ。問題なのが実技試験である。これに関しては、僕にはどうすることもできない。

 

 この王国が運営している学校では試験を受ける際に、王国が発行している身分証の提示が必須となり、替え玉というものができない仕組みになっている。そのため、このままだと僕がなんの才能もないただの農民であるこが直ぐにばれるのだ。

 しかし、アカネの力によりこの試験はチームを組んでの試験になってしまった。最強達と組んでそれに臨むというのであれば、僕が落ちる可能性は低いだろう。どういう審査で合否を決めるのかはわからないが、それでもこれで落とされるということはまずないに等しいと思われる。

 ミカサはアカネの言葉を無視し、淡々と説明していく。

 

「まず、座学の試験でありますが、それに関してはマスターは以前に、答案用紙を入手され、それを覚えたとそこにいるクソゴミから聞いております」

 

 自分の妹のことクソゴミって言ったよ。なんの躊躇もなく平然とクソゴミって表現したよ。この子にも道徳学ばせないといけないのかもしれない。もう少しお姉ちゃんっぽい発言してみたらどうですか?マスターそうじゃないと困っちゃう。

 

「座学に関してはマスター一人の力で十分であると判断しました」

 

 君たちの認識で僕がこの試験を真剣に受けるという解釈であるのは理解できた。アカネもカズキもその言葉にうなずいているから、こいつらの心に、暗記したから大丈夫だろう精神があるのが垣間見える。僕はその姿を見て、小さく拳を握り、心の中でほくそ笑んだ。

 

 よし、この座学の試験、ミカサもアカネたちも手伝わないというのであれば、僕はその試験の時だけフリーということになる。であるなら、テキトーな答えを書いたって問題ないわけだ。例えば魔法には大きく二つに分類することができます。その二つとは何でしょうか?そんな答えに桑と斧というクソみたいな答えを書いてもいいわけだ。魔力に関する小論文だって、麦の耕し方を書いても一向にかまわないはずだ。

 これなら実技でどんなに優秀な成績を残しても、こんなバカなことを書き込む人物を学校に入れようとはさすがに思うまい。

 

「次に試験ですが……」

 

 ミカサはそう言うと静かに目を伏せる。傍にいたアカネがつまらない顔をしながら、口を尖らせた。カズキも同様に口を尖らせながらそっぽを向いた。

 

「試験はマスター一人で行います」

 

「……え?」

 

 なんだって……。君たちはこの学校に僕を行かせたいんでしょ?なのになんで僕一人でこの試験に臨まされる羽目になるんですかね。いや、まぁいいんですけど。それならそれで速攻両手あげながら参りましたって言うだけだから。それができないようだったら、僕は確実に魔法とかで攻撃されて死ぬね。

 ミカサはすぐさま言葉をつづけた。

 

「ご安心を……。あくまでこれは見せかけです」

 

「………どういうこと?」

 

 見せかけ?いったい何が見せかけなのだろうか。ミカサが言っている意味が解らずにいると、アカネがため息をつきながら、僕の肩に手を置きながら答える。

 

「まったく……それじゃハリネに伝わらないでしょ?ハリネ、このニートのスキルは透明化でしょ?だからこのニートが透明になってハリネをサポートするって言っているの……そういうことよね?クソニート」

 

 そういうことか。アカネがパーティ形式の試験にしたことを裏目に取るような手法だが、逆にそちらの方が勝った時は何より目立つ。逆説的な発想ということだね。しかし、それだと僕がすっごく強いイメージ持たれない?大丈夫?もうこの段階で嫌な予感しかしない。あと、アカネさん?あまりニート呼ばわりはいけませんよ?ほら、ぴくぴくとこめかみが動いているじゃありませんか。ミカサさんももう少し寛容的な精神をお持ちになってください。かわいい妹の悪口くらい見逃してあげて。

 

「……ゴミが。何も知らない人間の分際で私を侮辱するな」

 

「何よ?本当の事実を突きつけられて怒ってるわけ?」

 

 スッとミカサは立ち上がり、顔と顔とが触れそうな距離で睨みながらアカネと対峙する。

 

「お前のようなゴミはもっと早く処分するべきだった。マスターと友人関係でなければ、貴様なんぞとうの昔に殺していた……マスターに感謝するんだな」

 

 アカネは上から目線で挑発するミカサに対して唾を吐くように舐めた態度でにやりと笑う。あの、そろそろお腹が痛くなってきたんですよね。いい加減にやめてもらってもいいですか?試験前の緊張じゃない別の意味でお腹が痛くなったのは多分僕が初めてだろう。

 

「フンッ……逆にアンタが感謝しなさいよね?ハリネがいなかったらアンタなんか瞬殺よ。お仲間も一緒にボコボコのフルボッコにして見せるわ」

 

 ボコボコのフルボッコって……。なんか語彙力崩壊しているような気もするが、すごく怖い。一見するとかわいい発言だなとは思うが、目の色が微かに金色になっているのがもう怖い。やめて、お願いだからお姉ちゃんと仲良くして。じゃないとおうんうん漏らしちゃいそう。

 

「私はクソではない!」

 

 そこかい。アンタはそこに引っかかったのかい。クソとかの前にニートは認めてらっしゃるんですか?流石というべきか、なんというか……。頭の弱い子はどこがトリガーかよくわからない。

 僕が助けを乞うようにカズキを見ると、カズキはぼんやりと空を見上げながらつまらない表情を浮かべていた。なんで君はこの状況で平常でいられるんだ。最強というのは心構えとかも違うのか。クソったれが。ほどなくして、カズキが僕の視線に気づき、僕の顔をじっと見る。早くこの現場を何とかしてくださいよ。ミーナちゃんじゃどうにもできないのは知っているでしょう?だから貴方が仲介してくださいよ。そんな表情でカズキを見るとカズキは親指をグッと立てながら口を開いた。

 

「今日の試験、頑張ろうな」

 

 バカか、こいつバカか。いい加減にしろよテメェ。お前は僕の相棒だろ?一心同体なんだろ?なんで阿吽の呼吸が成立しないんだ。僕の表情が張りきっているような表情に見えるんか。なら眼科いってこい。イルクに頼んで紹介してやろうか?

 

「そこまでですよ。ミカサ様」

 

 声が後ろからすると目の前に青髪美青年と下ネタエルフが立っていた。すっかり忘れていたけど君たちもこの試験受けるんだね。

 

「せっかく同盟を結んだ相手と喧嘩していては元もこうもないですよ」

 

 青髪美青年はミカサに対して穏やかな口調で話しかける。いや、同盟ってなんだよ。僕の知らないところでなに勝手に同盟結んでるんだよ。混ぜるな危険がこんな簡単に混ざっていいの?もっと慎重に扱わないといけないんじゃないの?こんな簡単に混ざったら世界がいくつあっても足りないぞ。

 

「そうですよ。もうすぐ試験なのですから……ほら、マスターの顔を見てください。心配そうにしているではないですか」

 

 下ネタエルフはそう言いながら、自身の身体を僕に寄せ、腕を絡めてくる。

 柔らかいものが腕に当たっているが、前の件とか下ネタ発言とかが頭をよぎるため、別になんの感情も沸くことがない。僕はもっと弱くて小鳥をミサイルにしない女性がタイプなのでやめてもらっていいですか?

 アカネはそんな下ネタエルフを見るとすぐに駆け寄った。

 

「アンタねぇ!!前も言ったでしょ!?この人は私の旦那よ!!」

 

 違います。僕はもっと弱くて洗脳とか催眠とかそういうスキル持っていない普通の女の子と結婚したいです。

 

「はぁ?アンタみたいな何もかもちっこい女性なんかじゃマスターも満足しないのよ」

 

「動物をミサイルにするような道徳がない女性よりはマシよ!!」

 

 アカネさんも道徳ない子なんだよなぁ。自分は違うみたいな発言しているけど、あなたもあなたでそれがないんですよ。気づかずにそういう発言してるんだよね。それは厄介だな。ミーナちゃんと一緒に道徳のお勉強会ですね。

 

「キョーカ、いい加減にしろ」

 

「……はーい」

 

 ふてくしながらも、ミカサの声に反応して下ネタエルフは僕の腕を離し、青髪美青年の隣に立った。この時初めて下ネタエルフの名前が判った。キョーカっていうのか。随分いい名前じゃないか。名前だけだとなんか下ネタとか言わなさそうな響きなのに……本当になんでそういう風な性格になったんだろ。マスター気になっちゃう。

 

「そろそろ頃合いでしょう」

 

 青髪美青年は青色の高価な時計を見ながら、僕たちにそう言った。

 

「マスター、我々は別の試験会場となっておりますのでここで失礼します。また、午後にでもお会いしましょう……渡したい物もございますので、その時にまた……」

 

 青髪美青年は意味深な言葉を残すと、キョーカとミカサを連れて学校の中に入っていった。渡したい物。青髪美青年はそう言ったが、果たして何を僕に渡すつもりなのだろうか。言葉のやり取り的に何か実技の試験で使うものであることは想像つくが、何かすっごく嫌な予感しかしない。

 

「それじゃ、俺たちも行くか」

 

「そうね。いつまでもこんなところで話している場合じゃないわ。ほら、ハリネもいつまでも鼻の下伸ばしてないで行くわよ」

 

 アカネはカズキの言葉に同意すると、僕の手を取りそのまま歩き出した。別に手はつながなくてもいいんじゃないかな?勘違いされたら困るし、それに痛いし。アカネさん?女の子がそんな力あったら怖いじゃないですか。僕はか弱い男の子ですよ?そんな力で握られたら手が折れちゃいますよ。もっと加減して握っていただくと幸いなのですが………。ミーナちゃんももう片方の腕にまとわりつかないで。腕が完全に逝っちゃてるから。なんだこの両手に花状態は。とても最悪な気分だ。嬉しさが込みあがらない花状態とかあるんだね。初めて知った。これじゃ両手に悪魔だよ。

 僕の感情を他所に僕たちはそのまま校舎の中に入ってい行った。

 

 

 

 

 

 校舎の中に入ると、とても広く、豪華な装飾が施されていた。上を見ると、在校生だろうか。僕たち試験生を見るためか、真剣な面持ちでじっと見つめている。上からの視線と、両手に悪魔状態のため、試験生からも視線を感じる。なんていうことでしょう。最悪な状態になってしまいましたよ。

 

「おい、あれハリフォント家の最高峰じゃねぇか」

 

「ほんとだ、騎士の息子か」

 

 上からそんな声が聞こえた。声が聞こえた方をちらと見ると、綺麗な制服に身を包んだ男性が友人らしきもう一人とカズキに視線を送りながら、会話していた。よほど驚いたのかその声が一階にいる僕達の方まで届いた。

 なるほど、さすがは騎士の息子だ。都の中心まで君の名前が通っているとはさすがとしか思えない。まぁ、強いことは確かだし、護衛でエイリアスに来ただけで、家柄はそれなりに地位が高いから噂になるのも無理はないか。

 僕の前を歩いていたカズキはその声が耳に届いたのか、照れくさそうに笑った。

 

「やめてくれよなぁ。恥ずかしい」

 

 ほう、君でもそんな感情があるのか。最強も意外と人間らしい一面があるということだ。今までは変態か戦闘狂か頭おかしい子だと思っていたが、そういう一面をもっと見せてくれたら、僕の認識も変わるかもしれないね。

 

「まぁ、俺よりもハリネの方が強いけどな!!」

 

「………」

 

 カズキは彼らに聞こえるくらいの大きさで僕に目をやりながら話す。恐る恐る視線を彼らに向けると真剣な表情をした彼らと目が合った。僕はサッと視線を逸らしたが、彼らの視線が背中に刺さっているような気がした。

 どうしてそういう発言するんだ。しかもわざとらしくハリネという名前を使いやがって。そこは今までみたいに相棒とかでいいじゃん。僕の名前を呼びながら僕の顔を見るな。確信犯だろ。君は僕にどうしろというんだ。

 

「おい、あそこにいるのミーナじゃない?」

 

「え?Uー18で優勝した子?」

 

 息をつくまもなくその声が隣から聞こえた。どうやら試験を受ける人でミーナのことを知っている人がいるらしい。ミーナが一回だけ出場した大会はどうやらそこそこ有名な大会であったらしく、ミーナも都ではちょっと名前が通っている。まさかこんな小さくてかわいい女の子が元魔王だなんて誰も思わないだろう。

 さらに反対方向からはアカネのうわさが飛んできた。

 

「おい、あそこにいるのアカネじゃねぇか?」

 

「ほんとだ……あの絶対君主がとうとう受けるのか」

 

 絶対君主ってなんだ。アカネさんそんな異名で都で呼ばれてたの?すっごく怖い。いろんな人をスキルで洗脳したんだろうなというのがその異名から想像してしまう。違いますよね?そんな恐ろしいことしてないですよね?違うと言ってくださいよ。なんでそんなに自慢気に胸張ってるんですか。あと手の力を弱めてくださいよ。

 僕の視線に気づいたのか、アカネがこちらを振り向き耳元に口を寄せた。

 

「どう?惚れた?」

 

 今のどこに惚れる要素があるんですか。まさか私にもすっごい異名があるよというところですか?だとしたら惚れるよりも恐ろしいという方が断然勝っているから。もう本当になんでこうなったんだ。あと、ミーナも鼻息荒くするのやめなさい。魔王様こんにちはしてるから。変なオーラ出てるから。

 

「んで、その中央にいるのは……」

 

「知らねぇな。どこかの貴族か?」

 

「あの人、誰だろう?」

 

「私も知らない」

 

 すいません。ほんとにすいません。ただの農民でございます。魔法も剣の才も何もないただの農民です。ほんとにすいません。桑と斧しか扱えない農民です。両手に悪魔を携えた一般人です。そんな目で見ないでください。うちの最強達がご迷惑おかけしてほんとすいません。

 僕は縮こまりながら視線を逸らしていると、アカネが僕の肩をポンと叩いた。

 

「安心して。すぐにここにいる全員がハリネを知ることになるわ!こんな奴らすぐにけちょんけちょんよ!!」

 

 カズキもそれに同調するように笑顔を見せる。

 

「そうだぜ。相棒、こいつら以上に強いところ見せてやろうぜ!!」

 

 ほんとすいません。こんなバカでかい声で侮辱するような発言をさせてしまい、本当にすいません。彼らは別に悪気があるわけじゃないんです。ただ、訳の分からない言葉で僕を勇気づけようとしているだけなんです。僕もなんでこんな発言をしているのか信じられないんです。僕が一番の被害者なんです。だからそんな目で見ないでください。農民に殺気を出さないでください。

 

「ここにいるひと、みんな、くそごみ」

 

 ミーナちゃん?そんな表現したらもっと殺気が増えるじゃないか。なんでそういう発言しちゃうかな?お兄ちゃん悲しくなってくる。きっとミカサの真似だな。あいつがアカネにクソゴミとか言うから、きっと真似したんだ。この魔王はなんでそういうところだけはしっかりと吸収するんだよ。もっと大事なものを吸収してほしいものだよ。

 

「満点確実の座学のテストとか余裕だろ」

 

「そうね。正直受ける気が無くなったわ」

 

「たたかい、したい」

 

 最強達の言葉を最後に全員の視線が僕たちに集まった。ああ、頼むからこれ以上発言しないでくれ。僕がこの学校に入学できたとしても、友人を作ることは皆無になってしまった。どうしてくれるんだ。

 僕は視線が集まるその中央で身体を縮こまらせながら、背骨を丸くして小さく呟いた。

 

「ほんとすいません」

 

 誰からも許しを得られていないのか、殺気のこもった視線が減ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お気に入りが順調に増えてきて嬉しい限りです。これからも頑張ります。
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