標題の件につき……
パーンポーン……パーンポーン……
『この飛行機はただいまからおよそ20分で羽田空港に着陸する予定でございます。ただいまの時刻は12時30分、天候は晴れ、気温は……』
「ぅぅん? はっ!」
「そろそろ着陸か……あっ! まだ書ききってなかった! ……まぁいいか、家に帰ってからでも間に合うだろ」
「さ、コーヒーでも飲んで目を覚ますか」
そんなことをしていると、ちょうどよく客室乗務員が回ってきた。
「すみません、メニュー表もらえますか?」
「どうぞ、こちらです」
俺はメニュー表をもらい、コーヒーを探す。
「じゃあ、これで」
メニュー表のコーヒーを指して客室乗務員に言った……はずだった。
出てきたものはシュワシュワ音がするし、氷が沢山入っていて、明らかにコーヒーカップとは違うソフトドリンク用のカップだった。
「? ……コーラ!?」
……少し考える、あの時確かにコーヒーを指したはず……まぁいいか寝ぼけてたんだろどっちも頭文字Cだし。
仕方なく出てきたコーラを飲みながら荷物をまとめた。
諸々の手続きを済ませて空港の外に出る。
「いや~久しぶりの日本だな~」
「寿司食べたい、いやとりあえず米が食べたい」
久しぶりの日本に浮かれて思いっきり空を見上げると太陽の光が目に入った。
「うわ! まぶしっ!」
とっさに右手で光を遮った。
すると手の甲に黒い模様がついていた、まるでというかまんま陰陽太極図だった。
「なんだ、この模様? 飛行機に乗る前にはなかったはずだけど」
「魔力の塊? ……まぁ大丈夫だろ、悪いものではなさそうだからあとで家で調べてみよう」
その後、電車を乗り継いで俺の家がある岩戸街に入ったくらいの時、結界に入った感覚がした。何かあったのかな?
「まぁ、その都度対処すればいいか」
これでも魔術使い、何かあってもどうにかなるだろ。
さて、最寄りの駅に着いた。二カ月ぶりに帰ってきたからそこまで長い期間海外にいたわけじゃないけど、なんだか懐かしい気分だな。
そうだ、昔、東京に孤児として来たときから世話になってるおじさんにはあいさつしとくか。
えぇと、おじさんの店は……
改札を出て北口から慣れた道のりを右へ左へ、とあったあった。
「おじさーん、いるー?」
おじさんは骨董屋『
「なんだぁ? あぁ孤児院のところの坊主じゃねぇか」
「いつの話してるんだよ、おじさんもう自分の家があるって(アパートだから正確には自分の家じゃないけど)」
「はっ! 俺からしたらお前さんはまだまだガキだ! ガッハッハッハ!!!」
「そうだ坊主、もう神社には行ったのか?」
「まだ行ってないよ」
「そうか、今日のうちに神様にあいさつして来いよ」
「もともとそのつもりだよ、その前におじさんにあいさつしたかっただけだよ、じゃ、神社行って来るよ」
「おう、またな」
神社は徒歩で行くには少々遠い場所にあるけど歩いていけない距離ではないので歩いて行った。
そういえば途中で白い髪の少女を見た、同じ方向に歩いてたから顔は見えなかったけど、その子が角を曲がったらいなくなった。
なんだったんだろう……
そんなことをしている内に神社のある山の麓についた。
神社の名前は『
地元の人たちには結構信仰されてるようで、神主は居ないけど地元の人が管理や掃除をしているので結構きれいだ。
結構歩いてたからかお参りをしたときには夕方になってしまった。
「夜の山は怖いからな、早く帰らないと」
地味に長い階段を下りて山道に入ろうとしたとき、後ろから視線を感じたが振り返っても何もいない。
「……やめてくれよ、そういうのは得意じゃないんだ」
速く帰ろうと思い、足を速めた。
そのとき後ろからすごい殺気を感じた。とっさに回避行動をとる。
さっきまで自分がいた場所に大きな穴ができている。
そしてそこには巨大な棍棒? を持った黒い肌の2メートル以上ある大男が立っていた。
間違いなく殺気はそいつから出ている、あいつを見て恐怖を覚えない人間はいないだろう。
一目でわかった、あれは魔術の、こちら側のものだ。
瞬間、俺の頭の中に二つの選択肢がよぎった。
1.戦う
2.逃げる
もちろん戦うなんて論外だ、勝てるビジョンが浮かばない。
逃げよう、予備の魔力瓶を地面にたたきつけて足に魔力のこもった液体をかける。
「身体強化バーニア! ヒートアクセル!!」
森の中に突っ込む、早くあいつの射程範囲からでなければ。
急いで街のある方に走る、相手も魔術師なら人目は避けるはずだ。
森を抜けたとき目の前にはさっきのあいつが、
「マジかよ……」
「効くかわかんないけど、くらえ! フレア!!」
目眩しくらいにはなるといいけど、というかなってくれ!
光った瞬間また走り出す。
「普通についてきてるんですけど!!」
逃げきれない、そう思った。考える、戦うしかないか。
戦うと決めたとき頭の回転が少し早くなった気がした。
目的地は近くの建設中のビル、あそこなら誰もいないはずだし狭い所ではでかいあいつは動きにくいはず。
これは目的地に向かっている途中に気が付いたことだが、街に人がまったくいない。
おかしい、何か起きてるのかもしれない。
そういえば、街に入るときに結界が張ってあったあれは人除けの結界?
でもそれだとおじさんも、神社に行く途中に見た少女も説明がつかない。
そんなことを考えている内に目的地のビルにたどり着いた。我ながら頑張った、逃げるだけなら何度もやってきたがこれ以上にきついものはなかった。
正直もう限界だ。でも殺らなきゃ殺られる、力を振り絞る。
でもこちらの期待とは裏腹に柱とか関係なくまっすぐこっちに向かって来る。
しかもこの建物には出口が1個しかない。
失敗したことに気づいたときにはもう遅く、出口にはあいつが立っていた
仕方なく上の階に逃げる、少しでもあいつから離れないと。
階段を上っていると足音が聞こえないことに気づく。
すると……
ドゴーン
「おいおい! 冗談だろ!」
あいつ1階から俺のいる階まで床をブチ破って飛んできやがった。慌てて階段を屋上に向かって駆け上がった。
俺は全速力で走りながら屋上の扉に全体重をかけて勢いよく開け、扉から距離をとろうと柵まで下がる。
塔屋を瓦礫に変えながらついにあいつが現れた。その隣にはあいつと真逆の、どこかで見たような小さな白い髪の少女がいた。
「お兄さんがどんなに頑張っても、バーサーカーからは逃げられないよ」
「お、お前たちはなんで俺を狙うんだ?」
「お兄さんはこの事態の元凶なんだよ?私たちは
「は?何言ってるんだお前は、人を傷つけるのはいけないことって、お母さんに習わなかったのか?」
「ふぅん?」
そういうと少女はゆっくりと口角をあげた。
「やっちゃえ!バーサーカー!!」
「おいおい!待て待て待て!俺の話聞いてなかったのか!」
後ろは落下防止用の柵、逃げ場がない、でもあのデカい棍棒に殴られて死にたくない。そう思ったとき、俺は無意識にビルから飛び降りていた。
「なんだぁつまんないの~」
少女が帰ろうと階段に足を延ばしたとき、大男が獣のように咆哮した。
「■■■■ーーー!!」
少女は振り返り笑った。
「ふふっ、また一緒に遊ぼうね。お兄さん」
少女が殺そうとしていた、ビルから身を投げた男は空中で影の中に消えていった。
はじめまして、有限会社T&MのTちゃんとMちゃんです。
T「小説書こうぜ」M「え~やだ~( ´゚д゚`)」T「さぁ、ゲームを始めよう!」
M「デスゲームの始まりだ! (゜∀。)アヒャァ」T「おけ、じゃあ書こっか」M「はい。(´゚д゚)ゞ」
だいたいこんな感じで書き始めました。
テーマはFateにすることだけは決まってましたが、登場人物(マスターたち)はルーレットで決めました。
聖杯戦争をやってる作品から一人ずつ連れてきたのでお楽しみに。
今回出てきたのはみんな大好きヘラクレスとイリヤのコンビです。
まだ次の話は全然考えてないので末永くお待ちいただければ幸いです。
これからよろしくお願いします。