Fate/bright shadow    作:怪文書大好きマン

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第10話 叛骨心

 

 

 

Q.聖杯戦争に連れていきたい鯖は?(通常引けるであろう鯖編)

 

有限会社T&M

 


 

ねぇ、マスター

 

あなたはどんな()()がお好み?

 

 そう言った彼女はそのままどこかに行ってしまった。

 

 ・・・

 

 え、どこかに行った?

 サーヴァントは離れられないどうこうはどうなったんだ?

 もう見えないとこまで行っちゃったし、でもどこに行こうとしてるかはなんとなくわかる。

 あの方角は俺が帰って来た日に行った天衣召集(てんいしょうしゅう)神社だろう。

 何するつもりか知らないけど、どうせ碌なことじゃないことだけはわかる。

 追いかけよう。

 

 

 

 

 

 

 !!!

 

 何か良くない物の気配を感じた。

 これはあの戦いの最後に現れた■■■■■と似た気配がする。

 ここに来たときにも感じたが、今回は前に感じた時よりも強かった。

 奴が本格的に動き出したのだろう。

 

「どうしたのセイバー?」

「あなた程の魔術師ならば気づいているでしょう?」

「聖杯もどきちゃんでしょ、わたしが殺してくるからここで待っててね、セイバー」

「いえ、これは私の()()でしか解決できないでしょう。ですからあなたは動かないでください」

「そう...わかったわ」

 

 やけにあっさりと了承してくれた。

 何か隠してることでもあるのだろうか?

 それよりも今は問題の解決が先です。

 

 私は彼女の家を後にする。

 

 

 

 

 

 

 神社に向かって走っている途中、目の前に金髪のロン毛でサングラスまで着けてるいかにもチャラそうな男に止められた。

 

「おい待て坊主」

「......誰だお前?」

「おいおいマジかよ、あんなことがあったのに覚えてないってのか」

「あんなこと?」

「いやいい、それより俺のことかそうだな...()()()()と名乗っておこうか」

「ルーラーってなんだ?ていうかあんたサーヴァントか」

「マジかよ...いやまぁ、普通にマスターの知識があったとしてもルーラーのことは知らない奴の方が多いか」

「わかったわかった、特別に教えてやろう、ルーラーってのは聖杯戦争が正しく導かれるようにするための裁定者だ、この聖杯戦争は少々歪み過ぎているあくまで中立ではあるがこれから起きることはフェアじゃないからな、特別に忠告しに来てやったってワケ。もちろんこれから他の奴らにも忠告しに行くつもりだ」

「これから起こること?なんでそんなことが断言できる」

「納得できないなら見せてやる、こっちも説明するのはめんどくせぇからな、おいデイビット令呪をよこせ」

「さっきも言ったはずだ奇跡を頻繁に使おうとするな、まぁ言っても聞かないんだろうけどな」

 

 ルーラーの後ろからもう一人男が出てきた、そいつは俺が学校に登校した日に転校してきたデイビットだった。

 そいつがルーラーに令呪を使うと辺りの様子がガラッと変わった。

 俺の立っていたコンクリート以外の地面がすべて黒い海のようになっていた。

 周りの建物もその海に沈んでいった。

 やがて自分の立っていたコンクリートが空に向かって動き始めた。

 神社の方に大きな黒くて角ばっているような、角が無いような、掴み所ない形をしていて。

 本当にそこに存在しているのかすら怪しい、壁に貼り付けたようにそこに存在していた。

 一つだけわかることはそれが穴であることで、そこから黒い何かが流れ出ていた。

 そして周りを見渡すと街の外もすべて黒くなっていた。

 

「どこにも海と陸がない!?」

「これが今日の夜に起こることだ、まぁ街の外に関しては今回のこととは関係ないけどな」

「どういうことだ、お前がやったのか?」

「わかりにくかったか?未来に起こることと今を()()()()()。それと誰がやったかだったな、簡単だ。坊主のサーヴァントに決まっているだろ、だからお前に忠告しに来たんだ。お前が何とかしろ」

 

 ルーラーがそう言うと周りが元に戻った。

 そしてルーラーの姿も消えた。

 

 

 

 

 

 

 私はあいつの側を離れてすぐに神社に向かった。

 あそこはこの街で唯一の霊脈がある場所。

 

「彼女が本当に私...いや私たちを新しい神にしようとしているなら...」

「どうせ滅びるなら、どうせ外に出ることが試練だって言うなら」

 

私がすべて壊してやる

 

 落ち着け私、まだ足りないだからここに来た。

 あの使えないマスターがもっとたくさん魔力を持ってれば...

 それにしても箱を盗られるなんて、何を考えているのかしら。

 まあ、箱の本体はもう一人の私が何とかするでしょ。

 私はこの霊脈を使って魔力で出来た箱のレプリカでここを消す。

 これでいいはず...これで...

 

「で、あなたは傍観するの?」

「えーっ、気づいてて放置してたんですか、ひど~い」

「言っておくけど、あなたの世界からのムーンセル知識を奪ったのは私じゃないわよ」

「知ってますよ、だからこそあなたには元に戻ってもらわないといけないんです。そのためにセンパイには急いで来てもらわないと」

「ムカつくわね、利用されてるみたいで」

「センパイが急いで来てくれるなら何でもいいんです。それにこの世界がどうなろうとわたしには関係ないですから」

「邪魔するつもりがないなら帰ってくれないかしら」

「はいはい言われなくても帰りますよ、でも一つだけ、もっと他の参加者を警戒するべきだと思いますよ?」

「余計なお世話よ」

 

 彼女は笑いながら去って行った。

 

「ほんとに何しに来たのよ」

 

 気を取り直して、霊脈に接続して魔力を体に流す準備を始める。

 

 

 

 

 

 

 俺はルーラーの忠告を聞いた後、再び神社に向かって走っている途中である男に合った。

 その男は人間ではなくサーヴァントだった。

 だが彼は俺を襲うことはせず話しかけてきた。

 

「君、そうそこの君だ、ここは危ない早く離れなさい」

「うん? お前サーヴァントか、悪いけどこれを止めるのは俺の仕事だ、逃げるわけにはいかない」

「そうか君が例のマスターですか、ここで君を殺せば今の状況は解決するかもしれませんが全体の解決にはならないのでしょう...」

 

 やっぱ俺、全員に命狙われてるんだ。もっと気を付けないと。

 

「そうしてくれると助かる、これから穴から出る何かで街が飲み込まれる、それを止めて欲しいんだけど助けてくれない?」

「私がどのような英霊か知らないのに止められると確信しているんですね」

「あんたがここに来たのがその理由だよ、解決できる自信があるからここに来たんだろ?」

「そうですか...あなたは自分の直感を信じるタイプなのですね。できなくはないですが魔力を貯めている途中は無防備です。」

 

 直感って言うのは間違っていない、けど彼から感じるオーラはそれを確信に変えた。

 オーラが変わった?よく見ると彼が戦闘態勢になっていた。

 手には何かを持っているが風のような何かに阻まれてそれが何なのかはわからなかった。

 だがあれが武器であることはわかった。

 

「どうした?」

「少し離れていてください」

 

 急いで数歩下がる。

 すると建物の間からバーサーカーが飛び出してきた。

 バーサーカーの攻撃は明らかに俺を狙ったものだった。

 それをセイバーが止める。

 

「待て!イリヤ俺とは休戦するんじゃなかったのか!?」

「協力者を凍らせたまま置いていくのはどうかと思うわ」

「それは悪かった、あのときはほんとにヤバかったんだ」

「バーサーカーもういいわ、それよりなんであんたがセイバーと一緒に居るのかしら?」

 

 バーサーカーがセイバーと打ち合うのをやめてイリヤの横に戻った。

 

「知り合いなのですか?」

「ああ、イリヤはバーサーカーのマスターで俺とは休戦中だったはずだけど」

「サーヴァントがいないなら今のうちに殺しとこうかと思ったけどセイバーがいるならやめておきましょう」

「そうだ、ちょうど人手が欲しかったんだ手伝ってくれ」

「はぁ、今さっき殺そうとした人に協力を仰ぐのはどうかと思うわ...」

 

 俺たちがそうこうしている内に神社の方から凄まじい魔力を感じた。

 俺たち全員がその方向を見ると、さっきルーラーに見せられた箱が浮かんでいた。

 

「セイバー、人手が居ればあれをどうにかできるんだな?ならここで魔力を貯めててくれ。バーサーカーとイリヤは本体の足止めに行ってくれ、俺は後から追いつく、先に行ってくれ」

 

 セイバーは頷き、魔力を貯め始めた。

 イリヤはすごく嫌そうな顔をしながらもバーサーカーに担がれて、神社の方に向かって飛んで行った。

 

「じゃあ、頼んだセイバー。俺も神社に行ってあいつを止めてくる、それまで足止めしといてくれ」

 

 俺もイリヤたちを追って神社に向けて走った。

 

 

 

 

 

 

 箱の準備ができた。

 あとは箱を開けるだけで、はいおしまい。

 こんなに簡単なことなのに、私の主人格はなんでやらなかったのかしら。

 

「■■■■―――!!」

「お早い到着だこと、そりゃあいつ以外も邪魔しに来るわよね」

 

 バーサーカーが邪魔しに来た。

 今の私にあのデカい棍棒を防げる()()はない。

 とりあえず全部避ける方針で行きましょう。

 あれで半神、天の鎖は効くでしょうし、負けはしないでしょ。

 

「あと何回残ってるのかしらヘラクレス?そろそろ危機意識を持った方がいいんじゃないのかしら」

「あなただって協力関係にあるはずなのに一つ減らしたじゃない」

「私が攻撃したわけじゃないでしょ、事故よ事故」

「つまりあなたは私のバーサーカーは倒せないってことね、やっちゃえバーサーカー」

 

 今すぐ倒せないのはほんとだけど、箱を開けるまでの時間稼ぎは簡単。

 天の鎖で捕まえるだけ、めんどくさいけどやらないと本気で殴られたら痛いからなぁ。

 

「■■■!」

「避けるなっての!狂化してるくせに、考えて戦うんじゃないわよ!」

「バーサーカーその鎖は危険よ、絶対に当たらないで」

 

 ・・・聖剣、まためんどくさい物を目の前のことで手一杯なのに。

 あいつどうやって、私が見ていない内にこんなことしていたなんて。

 こっちに向かって来てる、来られたらめんどくさいわね。

 まぁ、箱を開けさえすれば止められない、間に合わせなければいい。

 バーサーカーはほっといてセイバーを止めに行こうかしら。

 

「バーサーカー今よ!」

「ッ!インストールランサー!」

 

 咄嗟にランサーをインストールして避ける。

 やっちゃった、魔力を温存しなきゃいけないのに。

 でもバーサーカーは捕まえた。

 次はセイバーの宝具を止めれば。

 

「■■■■―――!」

「しつこい、私がこれを使った時点であんたの負けよ。諦めなさい」

 

 一本や二本では足りなかったみたいだから、鎖を増やしてやった。

 これでバーサーカーは動けない。セイバーに集中できる。

 

「どこ行くの!バーサーカーはまだ戦えるわ」

「協力者なんでしょ。今倒してもいいけど、私約束は守るようにしてるの」

 

 騒いでるイリヤは無視してセイバーが目視できる位置まで移動する。

 ここからならセイバーを吹き飛ばせる。

 光の槍を構えて思いっきり投げる。

 

「■■■■―――!!!」 

 

 

 







 A.T聖ロンギヌス

 Mアルキメデス




あとがき


T「これは士郎のセイバー」
T「これは凛のセイバー」
T「これはザビ子のセイバー」
T「これはぐだ子のセイバー」
M「全部同じじゃないですか!?」
通りすがりの型月ファン「ちがいますよーっ」
T「これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」
T「マスターによってステータスが全然違うだろ」
M「そこ?」

 はい、10話でした。天の鎖って使いやすくていいですね。みんなも二次創作するときは使ってみよう。

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