Fate/bright shadow    作:怪文書大好きマン

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第13話 アナタの望んだ希望

 

 

Q.聖杯戦争に連れていくなら?(型月外生命編)

 

有限会社T&M

 


 

「ご覧ください!それほど優雅でもないいでたちの小さな少女から繰り出される殺人技のデパート!箱が生んだ人間ホークリフト!さながら現代に蘇ったケツァルコアトルかー!!」

 

 なぜ実況をしているかって?

 あまりにも白いメアがルーラーをぼこぼこにしているもんだから、やることが無くなってしまったからだ。

 それとなんでメアがインストールしているのがケツァルコアトルなのを知っているかというと。

 まぁ何回か見ればなんとなくわかる、そいつにとって一番嫌いな奴を記憶から引っ張って来てるらしい。 

 そうなるとルーラーはテスカトリポカって呼ばれてた、そして白いメアは神霊をインストールしたって言っていた。

 そうやって考えていくと南米の神様のどれかなわけだけど、俺は南米の神話はあんまり詳しくない、んでケツァルコアトルしか出てこなかった。

 あのデカい髪飾り?もなんか太陽みたいな模様があるし...

 

 まぁ当てずっぽうだ。

 

「あの、マスター?なんでわかったんですか」

 

 あたりだったらしい。

 

「趣味が悪いにもほどがあるぜ、フー」

「テスカトリポカ本気を出せ、ストレートで負けるのは許さん」

「お前冗談言えるやつだったのか...あぁいいぜデイビット、戦士の姿で応えてやろう」

「ッ!マスター様マイクは置いてください、来ますよ」

 

 ルーラーが黒い霧に包まれた。

 さっきまでのふざけた服から打って変って、いかにも南米って感じの民族衣装って感じになった。

 

「山の心臓、煙る鏡、天と地を所有する者。第一の太陽、此処に死せり」

「あぁ、もっと強く殴っとけばよかったデース」

「えっと結構まずい感じか?」

「そうですね、少なくともさっきまでみたいにサンドバックにはなってくれないでしょうね」

 

 いつの間にか自分の周りも濃い霧に包まれていた。

 ルーラーの姿が見えなくなったと思ったら白いメアに首根っこを引っ張られる。

 

「よそ見しないで下さい、ここは既にあいつの空間になってしまったようです」

「よそ見ったって、あいつの動き、全然見えないぞ」

 

 俺には直立してるルーラーがノーアクションで消えたと思ったら後ろから攻撃されたようにしか見えない。

 白いメアが守ってくれてるけど、防戦一方でこっちから攻撃しようとしても、ルーラーには当たらず霧になって消えてしまう。

 

「本物のトリ公ならまだしも、偽物が俺に届くはずがない、神を模倣するってならそれ相応の罰を受ける覚悟があるってことだよな」

「お前ルーラーだけならどうにかなるって言ってなかったか?どうにもならない雰囲気だぞ」

「機嫌を悪くした神をどうにかできるわけないじゃないですか、比較的に話の分かる神だから話し合えばどうにかなるかも、というのは甘かったようです」

「全然話聞いてくれなかったじゃん」

 

「...あなたは奇跡を信じますか?」

「何の話だ?どうした急に」

「奇跡は起きない死は平等にすべてを飲み込む」

 

 俺の疑問に白いメアが答える前にルーラーの武器が喉元に到達した。

 

「えぇ、それが正しい、ですがあなた程死に触れている者ならば気づいているのではないですか」

 

 自分の首が胴体から離れた感覚があった後、視線が地面まで落ちるのを...あれ?

 

「マスター、ルーラーの腰右側です」

 

 反射的にルーラーの腰にあった何かを掴む。

 視線は顔があった位置から変わっていない。

 

「っ!!マジか!」

 

 ルーラーが猛スピードで俺から距離を取る。

 

「奇跡は起きない、確率的な偶然など今の()()()()()()()()()()では尚更、であればこれは必然、人類最後の希望にのみ許された、()()()()()()

「人の身でそんなことが許されるはずがない!」

 

 ルーラーが口を開く前にデイビットが口を挟んだ。

 

「ねぇ、マスターどんな希望がお好みですか?」

 

 白いメアが俺の顔を元あった位置に戻しながら、お互いの息がかかるくらい顔を近づけて優しく問いかけた。

 その白い手は俺の首から出たと思われる血で真っ赤になっていた。

 首と体が元からそうであったようにいつの間にかくっ付いていた。

 

「今回も答えてくれませんか...いえ無理に答えなくていいですよ、あとでいくらでも聞く時間はありますから」

 

 何が起きたのかと困惑している間に、白いメアはルーラーの方に向き直り拳を構える。

 

「箱は彼の手に戻った、これでわたしも遠慮無くリソースを使えます」

「お前たちにとって大事な物じゃないのかよ、リソース扱いはひどくないか?」

「えぇ、とぉーっても大事な物ですよ?ですがあなた程度を殺すのに使うリソースなんて遥かなる旅路に比べたら些細なことです」

 

 周りの霧が晴れていく。

 これは風?何もない空間で吹くはずのない風がどこからともなく吹いている。

 

「偽物が本物に劣るなんて誰が決めたんですか?あなたはよく知っているはず、私は自由なる風、未来を愛する風デース」

 

 

多くの生命を絶滅させた大衝突の力を見せてくれる

 

我が身を燃える岩と成し彗星となって大地を殺す

 

炎、神をも灼き尽くせ(ウルティモ・トペ・パターダ)

 

 

 白いメアはルーラーを遥か上空に投げ飛ばし、それより高く飛び、ルーラーの脳天に踵落としで俺たちの居る地上まで落ちてきた。

 俺にはかつての大量絶滅の時、天から降ってきた燃える岩の様に見えた。

 周りへの被害が及ばぬように踵に集約されたその力は、ルーラーの霊基を粉々にするのに十分な火力だった。

 そこにルーラーの姿はなく、残ったのは焦げてえぐれた地面と少しの燃えカスと物が燃えた後に昇る煙だけだった。

 

 

 

 

 

「どういたしまして座長さん、それではお節介の続きをどうぞ」 

 

 ・・・

 

 目の前が暗くなったと思ったら、彼らと最初にあった公園にいた。

 少し酔ってしまったが、無事に戻ってこれたようだ。

 

 これからどうしようかと考えていると、急に遠くの方で爆発音が聞こえた。

 その方向を見ると光の柱が高い山の中腹あたりに向かって伸びていた。

 あれは約束された勝利の剣(エクスカリバー)の光?

 

「行こう、段蔵さん」

「承知!」

 

 

 爆発した山の麓までたどり着いた。

 どうやらここは神社らしく、大きな鳥居と頂上が見えないくらい長い階段があった。

 

「これ上るの?」

「長いですね」

「でも行かなきゃ、誰かが困ってるかもしれない」

 

「っ!マスター!何か居ます!」

 

 鳥居に足を踏み入れた瞬間呼び止められた

 

「え、誰もいないように見えるけど」

「あなたも聖杯戦争の参加者ですか?」

「っ!だれ?」

 

 急に俺の首元に見えない何かを押し付けられた。

 そして後ろから聞き覚えのある男の声がした。

 

「これは風王結界(インビジブル・エア)?ってことは男の方のアーサー王?」

「!? キミも私の真名を知っているのか?」

「会ったことあるからね」

「しかも宝具まで知られているとは...そうか、降参だ君には勝てそうにない」

 

 風をまとった剣を俺の首から降ろしてくれた。

 

「そんなことないと思うけど、俺強くないし」

「いや、なんとなくだがキミとは敵対しない方がいい気がする。今はだけどね、戦わざるを得ない状況になればもちろん敵対するさ」

「そっかありがとう、アーサー王」

「おっと、あまり無闇に真名を口にしないでもらえると助かるな、もちろん無理強いはしない、あくまで私たちは敵同士ではあるからね」

「さっき宝具使ってたしもうばれちゃったりしてない?」

「痛いところを突くなぁ、そうだねその通りだ、だからこれはマナーとして捉えてくれると嬉しいかな」

「わかった、セイバーって呼ぶね」

 

 それからアーサー王もといセイバーと長い階段を上りながら情報共有をして今の状況をなんとなく理解した。

 

 

「じゃあ、あの人のサーヴァントが暴れてて、正気に戻すために足止めをしてるってこと?」

「まぁ、大体そんな感じだね」

 

(マスター少々よろしいですか?)

(うん?どうしたの段蔵さん)

 

 段蔵さんが念話で話しかけてきた。

 

(この方を信用してもよろしいのですか?) 

(アーサー王なら大丈夫だと思うけど)

(確かにカルデアにいる彼は温厚で急に攻撃してくるような性格ではありませんが、これは聖杯戦争ですので警戒しておいた方がいいと思うのですが)

(そうだね俺も警戒は解かないようにしとくよ)

(...)

 

 そうして残りの階段を上って行き、やっとの思いで神社のある場所までたどり着いた。

 

「■■■■―――!!」

「邪魔するな―――!!」

 

 神社の境内ではヘラクレスと黒い何かが戦っていた。

 あ、バーサーカーって呼ばなきゃ怒られるんだっけ。

 それはそれとして、バーサーカーとバーサーカーが戦ってるようにしか見えない。

 

「えっと、あれが言ってたサーヴァント?」

「大分形が変わってしまっていますね」

「私は直接見たのは初めてですからわからないのですが、あれはまるで...」

 

 ヘラクレスと打ち合っていた何かが急にこちらに向かって突っ込んできた。

 

「Arrrthurrrrrr―――!!」

 

 いや、狙っているのはアーサー王の方みたいだ。

 

「君は!ランスロット卿!いや、少し違うような気もするが間違いない」

「バーサーカーのランスロット!でもなんで聖杯戦争は各基本クラス1騎なはずじゃ」

 

 ランスロットは宝具の騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)を使って境内にある灯篭やら祭られてるであろう巨大な木を宝具にして振り回している。

 セイバーは猛攻を凌いでいるがどっちかっていうと神社の方が先に壊れてしまいそうな勢いだ。

 

「おまえが!邪魔しなければ!外に出れたのに!」

「君はランスロット卿ではないのか」

「わたしはあなたの円卓の騎士でもなければ、湖の騎士でもない、おまえの記憶の中で一番狂った騎士をこの身に宿した...」

 

 途中まで言いかけたところで、ランスロットではない何かは霧のように消えた。

 

「はぁ~、やっと終わったかしら。ほんとにしぶとくてやりにくい相手だったわ」

 

 奥から小さな少女がヘラクレスの大きな手に座って出てきた。

 

「イリヤ!?でもなんか違うような、シトナイの方が近い?」

「あなた誰?なんで私の名前を知ってるの?」

「ってことは、イリヤがバーサーカーのマスターってこと?」

「...そうよ、私がバーサーカーのマスターのイリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。以後お見知りおきを」

 

 

 

 

 







 A.T姉を名乗る不審者

 Mノトーリアス・B・I・G



あとがき



M「魔法使いっていいよね」
T「どんな魔法がお好み?」
M「お好み焼きの具材を出せる魔法」
T「わ~お☆定義が広そうなの出てきた」
M「説明しよう!お好み焼きの具材を出せる魔法とは、使用者がお好み焼きの具材と認識すればなんでも出せるのだ!そうつまりNutzenmann(ぬっつぇんまん) カッコイイダロ!!」
T「意味がダサいし、あんま関連性ないし」
M「黙れじゃない!服従させる魔法(アゼリューゼ)じゃない!」
T「お前の前にいるのはわずか数か月先に生まれただけの一般人だ」
T「ランサー自害しろ」
M「そんな、ランサーはもういないじゃない」

 はい、13話でした。
 遅れるかもと言うと早く投稿して、次は早く出ると言うと遅く出るという、ね
 まぁぶっちゃけモチベの問題なんですが、Tの場合は思いついたときに一気に書く派なのでこうなってます。
 最初は週1で投稿しようとか言ってたんですが無理ですね。

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